3 / 4
3 圧倒的迷惑
しおりを挟む
季節は秋。
紅葉が豊になるなか学校では祭が始まっていた。
「なあ......客こないんだが」
「そうだな......」
「そもそも闇鍋なんてする人いないんじゃないのか?俺もお前に脅迫されなければ絶対にしない」
「あんまりうるさとあのことばらすよ?」
「はいはい分かりました分かりました」
皆さんにこうなった経緯を説明しよう。
まず俺が通ってる山口県、下関市、壇ノ浦高等学校は校則でバイクに乗ってはいけない。
しかし俺はその校則を断固拒否し、バイクに乗っている。
それをどこかで見られていたのだろう。
この|山口直人(やまぐちなおひと)という奴はそれを脅迫材料として俺を無理やり闇鍋なる謎のバザーに参加させられた。
しかし壇ノ浦高校とは何とも平家が滅亡しそうな名前である。
「客来ないしもう撤収していいか?」
「だめだ!客が来なかったら二人でやるぞ」
「やだよ男二人で鍋つつくとか」
「楽しそうですね」
「どこが!」
そう言って前を見るとキリリとした顔立ちでショートヘアの乙女がいた。
「え!客?おい真二ほら客きたぞ」
「ワーヨカッタネ」
そう言いながらもしっかり中に案内する。
「ここは何をする場所なのですか?」
「おい山口何するか理解してないみたいだからもうお開きにしよう」
流石に乙女に得体の知れない鍋を暗闇の中食べさせるのは気が引ける。
「冗談じゃない!やっと一人目の客が来たのに!良いから始めるぞ」
山口が電気を消し鍋に具材を入れ火をつける。
「さぁこの中に何が入ってるかは分からない。これを皆で食べる。一回つかんだ食材は責任もって食べるように」
果たしてちゃんとした食べ物なのだろうか。不安である。
「乙女よ嫌なら逃げても良いんだよ?」
「いえ大丈夫です。この勝負受けて立ちます」
いつから勝負になったのだろうか。真相は闇の中である。略して真闇。
鍋が煮え、皆食べ始める。
「これは何なのでしょう?太くて固いものです」
「分からん」
「さぁ俺も分からん」
「いや入れた本人は分かっとけよ」
これが一年前の文化祭の出来事である。
「あの時のも君だったのか」
「はい、あの出来事が有ったからこの学校に入学しようと思ったのです。しかし山口さんは直ぐ見つかったのですが先輩は誰に聞いても知らないと言われ......」
「すまないねぇ」
人に知られてなくて謝るとはこれもまた初めての経験である。
「失礼ですが先輩の名前は何というのでしょうか?」
「|東雲真二(しののめしんじ)だこれからよろしく。そちらは?」
「|古賀紫(こがゆかり)です。宜しくお願いします」
こんなに妹以外の異性と話したのはいつぶりだろうか。非常に心が躍った。
紅葉が豊になるなか学校では祭が始まっていた。
「なあ......客こないんだが」
「そうだな......」
「そもそも闇鍋なんてする人いないんじゃないのか?俺もお前に脅迫されなければ絶対にしない」
「あんまりうるさとあのことばらすよ?」
「はいはい分かりました分かりました」
皆さんにこうなった経緯を説明しよう。
まず俺が通ってる山口県、下関市、壇ノ浦高等学校は校則でバイクに乗ってはいけない。
しかし俺はその校則を断固拒否し、バイクに乗っている。
それをどこかで見られていたのだろう。
この|山口直人(やまぐちなおひと)という奴はそれを脅迫材料として俺を無理やり闇鍋なる謎のバザーに参加させられた。
しかし壇ノ浦高校とは何とも平家が滅亡しそうな名前である。
「客来ないしもう撤収していいか?」
「だめだ!客が来なかったら二人でやるぞ」
「やだよ男二人で鍋つつくとか」
「楽しそうですね」
「どこが!」
そう言って前を見るとキリリとした顔立ちでショートヘアの乙女がいた。
「え!客?おい真二ほら客きたぞ」
「ワーヨカッタネ」
そう言いながらもしっかり中に案内する。
「ここは何をする場所なのですか?」
「おい山口何するか理解してないみたいだからもうお開きにしよう」
流石に乙女に得体の知れない鍋を暗闇の中食べさせるのは気が引ける。
「冗談じゃない!やっと一人目の客が来たのに!良いから始めるぞ」
山口が電気を消し鍋に具材を入れ火をつける。
「さぁこの中に何が入ってるかは分からない。これを皆で食べる。一回つかんだ食材は責任もって食べるように」
果たしてちゃんとした食べ物なのだろうか。不安である。
「乙女よ嫌なら逃げても良いんだよ?」
「いえ大丈夫です。この勝負受けて立ちます」
いつから勝負になったのだろうか。真相は闇の中である。略して真闇。
鍋が煮え、皆食べ始める。
「これは何なのでしょう?太くて固いものです」
「分からん」
「さぁ俺も分からん」
「いや入れた本人は分かっとけよ」
これが一年前の文化祭の出来事である。
「あの時のも君だったのか」
「はい、あの出来事が有ったからこの学校に入学しようと思ったのです。しかし山口さんは直ぐ見つかったのですが先輩は誰に聞いても知らないと言われ......」
「すまないねぇ」
人に知られてなくて謝るとはこれもまた初めての経験である。
「失礼ですが先輩の名前は何というのでしょうか?」
「|東雲真二(しののめしんじ)だこれからよろしく。そちらは?」
「|古賀紫(こがゆかり)です。宜しくお願いします」
こんなに妹以外の異性と話したのはいつぶりだろうか。非常に心が躍った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
黒に染まった華を摘む
馬場 蓮実
青春
夏の終わりに転校してきたのは、忘れられない初恋の相手だった——。
高須明希は、人生で“二番目”に好きになった相手——河西栞に密かに想いを寄せている。
「夏休み明けの初日。この席替えで、彼女との距離を縮めたい。話すきっかけがほしい——」
そんな願いを胸に登校したその朝、クラスに一人の転校生がやってくる。
彼女の名は、立石麻美。
昔の面影を残しながらも、まるで別人のような気配をまとう彼女は——明希にとって、忘れられない“初恋の人”だった。
この再会が、静かだった日常に波紋を広げていく。
その日の放課後。
明希は、"性の衝動"に溺れる自身の姿を、麻美に見られてしまう——。
塞がっていた何かが、ゆっくりと崩れはじめる。
そして鬱屈した青春は、想像もしていなかった熱と痛みを帯びて動き出す。
すべてに触れたとき、
明希は何を守り、何を選ぶのか。
光と影が交錯する、“遅れてきた”ひと夏の物語。
『俺アレルギー』の抗体は、俺のことが好きな人にしか現れない?学園のアイドルから、幼馴染までノーマスク。その意味を俺は知らない
七星点灯
青春
雨宮優(あまみや ゆう)は、世界でたった一つしかない奇病、『俺アレルギー』の根源となってしまった。
彼の周りにいる人間は、花粉症の様な症状に見舞われ、マスク無しではまともに会話できない。
しかし、マスクをつけずに彼とラクラク会話ができる女の子達がいる。幼馴染、クラスメイトのギャル、先輩などなど……。
彼女達はそう、彼のことが好きすぎて、身体が勝手に『俺アレルギー』の抗体を作ってしまったのだ!
普段高校生ゲーム実況者として活動している俺だが、最近仲良くなりつつあるVTuberが3人とも幼馴染だった件について。
水鳥川倫理
青春
主人公、目黒碧(めぐろあお)は、学校では始業時間になっても現れない遅刻常習犯でありながら、テストでは常に学年トップの高得点を叩き出す「何とも言えないクズ」として教師たちから扱いにくい存在とされている。しかし、彼には誰にも明かせない二つの大きな秘密があった。
一つ目の秘密は、碧が顔を隠し、声を変えて活動する登録者数158万人を誇るカリスマゲーム実況者「椎崎(しいざき)」であること。配信中の彼は、圧倒的なゲームスキルと軽妙なトークでファンを熱狂させ、学校での「クズ」な自分とは真逆の「カリスマ」として存在していた。
二つ目の秘密は、彼が三人の超絶可愛い幼馴染に囲まれて育ったこと。彼らは全員が同じ誕生日で、血の繋がりにも似た特別な絆で結ばれている。
習志野七瀬(ならしのななせ): 陽光のような明るい笑顔が魅力のツンデレ少女。碧には強い独占欲を見せる。
幕張椎名(まくはりしいな): 誰もが息をのむ美貌を持つ生徒会副会長で、完璧な優等生。碧への愛情は深く、重いメンヘラ気質を秘めている。
検見川浜美波(けみがわはまみなみ): クールな外見ながら、碧の前では甘えん坊になるヤンデレ気質の少女。
だが、碧が知らない三重目の秘密として、この三人の幼馴染たちもまた、それぞれが人気VTuberとして活動していたのだ。
七瀬は元気いっぱいのVTuber「神志名鈴香」。
椎名は知的な毒舌VTuber「神楽坂遥」。
美波はクールで真摯なVTuber「雲雀川美桜」。
学校では周囲の視線を気にしながらも、家では遠慮なく甘え、碧の作った料理を囲む四人。彼らは、互いがカリスマ実況者、あるいは人気VTuberという四重の秘密を知らないまま、最も親密で甘い日常を謳歌している。
幼馴染たちは碧の「椎崎」としての姿を尊敬し、美波に至っては碧の声が「椎崎」の声に似ていると感づき始める。この甘くも危険な関係は、一つの些細なきっかけで秘密が交錯した時、一体どのような結末を迎えるのだろうか。
フラレたばかりのダメヒロインを応援したら修羅場が発生してしまった件
遊馬友仁
青春
校内ぼっちの立花宗重は、クラス委員の上坂部葉月が幼馴染にフラれる場面を目撃してしまう。さらに、葉月の恋敵である転校生・名和リッカの思惑を知った宗重は、葉月に想いを諦めるな、と助言し、叔母のワカ姉やクラスメートの大島睦月たちの協力を得ながら、葉月と幼馴染との仲を取りもつべく行動しはじめる。
一方、宗重と葉月の行動に気付いたリッカは、「私から彼を奪えるもの奪ってみれば?」と、挑発してきた!
宗重の前では、態度を豹変させる転校生の真意は、はたして―――!?
※本作は、2024年に投稿した『負けヒロインに花束を』を大幅にリニューアルした作品です。
隣の家の幼馴染と転校生が可愛すぎるんだが
akua034
恋愛
隣に住む幼馴染・水瀬美羽。
毎朝、元気いっぱいに晴を起こしに来るのは、もう当たり前の光景だった。
そんな彼女と同じ高校に進学した――はずだったのに。
数ヶ月後、晴のクラスに転校してきたのは、まさかの“全国で人気の高校生アイドル”黒瀬紗耶。
平凡な高校生活を過ごしたいだけの晴の願いとは裏腹に、
幼馴染とアイドル、二人の存在が彼の日常をどんどんかき回していく。
笑って、悩んで、ちょっとドキドキ。
気づけば心を奪われる――
幼馴染 vs 転校生、青春ラブコメの火蓋がいま切られる!
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる