迷える龍神と、命を巡る物語

海生まれのネコ

文字の大きさ
25 / 84
第二章 龍神の決断

十 理想と現実

しおりを挟む
1・

木曜日になった。

学校に行くと、文化祭の後に中期テストがあると通達があった。

学生の本分はそれである。

今の僕の状況では、良い点数が取れると思えない。でも僕は、今日はミンスさんちに行くと決めた。

だから、それ以外の時間を今以上に頑張ればいい。

本当に、中期テストが受けられるかどうかは別として。

真の進路も決めなくちゃいけないから、あっちこっちに気が散って一つに集中出来ないけど、それでも沢山のことにワタワタする学生の生活って楽しい。

これも、満喫すべき部分だ。

と思うことにした。

四時間目が終わるまでは、休憩時間も必死になって勉強した。お昼休みになり、ようやく休暇しようと思ってヨロヨロしながら廊下に出ると、ミンスさんがいつも通りにいたのだけれど、それより前にウィル先輩が立っていた。

ニッコリ笑ってくれているのに何故か怖く感じるウィル先輩は、僕らと一緒に食堂に行った。

テーブルで差し向かいに座れた後で、話しかけられてギクッとした。しかもその話が、何か凄い。

「えーと、僕の力をフルに使ったら、どれだけ良いところに就職できるかですか? 分かりません」

正直、本当に知らない。天井が無さそうというのと、詳しい国の構造を知らないから。

「ティリアン財閥関係には、無条件で入社できますか?」

「うーん、どうでしょうね。僕はそちらに就職しませんから、本当に分かりません」

身の上の保証人なだけで、ガイアスさんと本当の家族ではないし。

「ショーン君のお母さんも、まあまあ良いとこ出身なんでしょ? そっちに行くのね」

僕の隣に座るミンスさんが言った。

ウィル先輩の目が光る。

「そちらは、どのような家系なのですか?」

「う……ん、秘密です」

「秘密にする必要がある立場ということですか?」

「ええまあ。って……全部含めて秘密です!」

お馬鹿な僕が、ウィル先輩の攻撃に耐えられるとは思えない。

助けて~! と周囲に視線をやると、イツキが気配もなく横に立った。

「ショーン君の家のことは、質問しないであげて下さい」

「君はどういう立場だ?」

ウィル先輩がイツキに聞いた。

「ショーン君のボディーガードよ」

ミンスさんが速攻でバラした。

「ボディーガード? はあ、なるほど」

ウィル先輩は頷いて、フランスパンのサンドイッチに齧り付いた。

「分かりました。家系については質問しません」

良かった。

ほっとしたので、僕もカルボナーラパスタを食べた。

僕らが食べる様子を、イツキがじーっと見つめている。

「イツキ、もういいから食事に戻ったらいい」

「いえ、もう終わりました」

「そういえば、昼は陸軍派閥の方の訓練に出てるんじゃなかったっけ? 行けばいいよ」

「……分かりました」

イツキは目立っていると気付いたのか、僕から離れて食堂から出て行った。

「ところで、マーティス国王様に直にお会いされたことはありますか?」

質問がいきなり来た。

「……」

駄目だ、答えてはいけない! 無視する形になっても、無言だ!

そう決めたのに、ウィル先輩とミンスさん以外にも、周囲のテーブルで食事している生徒たちからの視線が痛い。

「うっ……その、あの、会ったことなんてありま…………せんよ?」

必死になって嘘をついたら、自分の中を何か分からない力が通り過ぎていった。

嫌な予感がした。マーティス国王様に何か害が出ているんじゃと考えてみたら……彼の容姿が思い浮かばなかった。ギクッとした。

「嘘です。お目にかかったことがあります」

物凄く小声で言ってみたが、それでも国王様の姿を何とか思い出すことができた。僕は、会った事実を消し去るところだったのか。

自分の力が怖い!

思わず席を立ったけど、ミンスさんがすぐ腕を掴んで引っ張ったから、また着席した。

「ショーン君、ちゃんと全部食べないと、料理が可哀想よ」

「はい……でも、遠くからですよ。遠くから」

自分と国王様の距離感は、これで正しいと思う。

ウィル先輩は頷いて、しばらく何も言わなかった。

僕はその間に、カルボナーラを頑張って食べた。

みんなが食べ終わったので席を立とうとしたら、ウィル先輩が言った。

「私の家は、色々と事情がありましてね」

ウィル先輩の家の話なら聞ける。

「私は、どうしても出世しなくてはなりません。どうか、力をお貸し頂けませんか?」

「……あの、その、お力になれないと……思います。僕自身の進路すら、まだ決まってないんです」

「それは、貴方がまだ一年生だからですよね?」

「いえ、そうじゃなくて……」

一人で抱えるには重すぎる問題を、ここで全部話したくなった。誰かに聞いてもらいたい。でも言ったら、きっと学校に来られなくなる。

そう思うと、泣こうなんて思わないのに大粒の涙がこぼれ落ちていった。

僕、ここにいたい。三年間、キチンと学校に通って卒業したい。でも、そうできるだろうか?

貯め込んでいた不安が、涙として出てしまっているようだ。

ミンスさんが声をかけてくれるけど、泣き止めない。

すると、横に立った誰かが僕の腕に触れてきた。

イツキが戻って来たのかと思って顔を上げた。オーランドさんだった。

この学校には訳ありの生徒たちがいくらかいて、私的な護衛も申請さえすれば校舎内にいてもいい。

オーランドさんは、首からその許可証を下げている。

「行きましょうか」

彼の言葉に頷いて、腕を引かれて食堂を出た。

そのまま校庭に出て、誰もいないベンチがあったのでそこに座った。

「僕……ちゃんと卒業したい」

「そうなさって下さい」

「でも、今すぐ決断しないといけない」

「あと二年と半年でしかありません。決断は、卒業まで放っておいても大丈夫です」

「いやでも、そういう訳には」

「子供に働かせなきゃいけないぐらい、無能な大人ばかりじゃないんです。大丈夫、お好きになさって下さい」

「本当に?」

「はい。私たちを信頼して下さい」

オーランドさんは、本当に僕のことを考えてくれているようだ。なら、僕は進路を今すぐに決めなくてもいいのか?

とはいえ、ロック様は……。

「誰も……クリスタを、護らないのは、いけないと思う」

声に出して言うと、自分の中の力がザワつき、正式な龍神になるべきと急かしてくるように感じた。

「僕は──」

「あの、ショーン様、ここではそれを口に出されないように。けれど、貴方のお心はよく理解できました。祖父はどうなるか分からないものの、私はこれからの一生を貴方と共にいます。改めて、よろしくお願い致します」

「一生?」

笑顔のオーランドさんを見て、差し出された手を握りしめた。それからぼんやりと、その意味に気づいていった。

龍神の神殿にいる神官の幾人かは、特定の龍神の専属として働く。それは、引退するまでずっとの筈。

そしてポドールイ人だから長寿のオーランドさんは、僕が死ぬまで傍に仕えてくれるのだ。今、そう言ったんだ。

今度は、突然の嬉しさに泣いた。オーランドさんがとても慌てたけど、なかなか泣き止めなかった。

2・

泣きすぎて目が酷い有様になったせいで、五時間目と六時間目はクラスメイトや先生が黙って僕のことを気にしていたようだ。

僕はそれを気にしないようにして、視界が狭いながら勉強に集中した。

そして授業が終わると、ミンスさんが隣の教室から飛んできて、扉を少し開けて僕の様子をうかがい始めた。

僕はすぐに廊下に出た。

「僕は大丈夫ですよ……ミンスさん」

「いや、本当に? ちょっと、誰か治癒魔法かけて!」

ミンスさんは周囲を見回し、魔術師ぽい子に片っ端から声をかけて、なんと本当に僕に治癒魔法をプレゼントしてくれた。

それで治るのかと不思議だったものの、目の腫れは引いた。魔法って凄い。

って、自分で治せば良かったのかも。

とにかく、魔法をかけてくれた女子に感謝した。

誰も見向きもしない感じの僕に戻れたのは、嬉しい。この先、それじゃダメなんだろうけれど。

悪目立ちしてしまうポドールイ人さんの星には行けそうもないかと思いつつ、合流したイツキとミンスさんと一緒に駐車場に向かった。

この際だからウィル先輩とジェラルドさんも一緒の飛空車で行こうかという話を玄関ホールでしていると、視界の隅にスッと影が通った。

「第さ……いやどうも。二日ぶりですね」

何故か、フリッツベルクさんがいる。

「私ですか? 私は仕事があって来たんですよ。もし良ければ──」

「良くないです」

「近付かないで」

聞いてないのに喋る彼に、イツキとミンスさんがお断りを入れた。

「仲良くしましょうよ」

「ダメよ!」

イツキよりミンスさんの方が毛嫌いしている。

フリッツベルクさんは、悲しげな表情をして立ち去った。

僕はその様子を見て、とても気の毒に思えた。

「演技ですよ」

イツキがキッパリと言いきった。そうなんだろうか。

そういう出会いの後、ミンスさんがローレルさんとウィル先輩とジェラルドさんに電話をかけて、駐車場に呼び出した。

彼らも一緒にうちの飛空車に乗り込み、学校からまあまあ近くにあるミンスさんの家に向かった。

初めて訪れたミンスさんの家も豪邸だった。ガイアスさんちよりも様々な色が使用されていて賑やかな風体の建物だ。

ミンスさんの案内で、普段は彼女のギター演奏の練習場だという地下に行った。

練習用の電子ピアノとドラムセットもある。

僕とイツキとローレルさんは、まず三人の練習風景を眺めた。

僕は音楽に関しては素人で、故郷にいた時はそんなに積極的には歌や曲を聞いていなかった。

そんな素人でもミンスさんたちの演奏を聞いて思ったのは、とても上手いということだ。

ミンスさんはギター演奏も歌並みに上手いし、ウィル先輩も経歴通りに上手い。ジェラルドさんも、趣味でしかやってないと言いつつ、ドラムステッキの扱いが尋常じゃない。

上手い人同士の演奏として、当然のごとく上手い。ただ組んですぐということもあり、ぎこちなさも当然のようにあるんだけれども、それを気にしても上手い。

僕とローレルさんとイツキは……イツキも強制加入となったんだけど、特定の場所でかけ声を入れる係としてタイミングを練習した。

この場に身内しかいないのに、声を出すのはとても恥ずかしい。でもノリノリのローレルさんが大声で歌ってくれるので、それに隠れるように声を出してみると、何とか大丈夫だった。

イツキはというと、戦闘能力はあるんだろうけれど、歌は本当に苦手なようで、僕と似たり寄ったりな状況だ。困っている彼を見るのは、なんだかとても楽しい。より親近感が増した。

そんな感じで、楽しい二時間が経過した。

休憩時間になり、無糖の紅茶を何度目かに貰って飲んでいる時に、ミンスさんが話しかけてきた。

「昼間のあれ、本当に大丈夫なの?」

今その話を掘り返すのねと不思議に思ったものの、純粋に心配してくれている感じしかない。

「大丈夫です。その、食堂から出た後は、実は嬉しくて泣いてたんですよ。もしこの先何があっても、変わらないものもあるんだなあって」

「ショーン君……苦労してるのね」

どういう誤解をしたか分からないけれど、ミンスさんはウンウンと頷いて僕の肩をポンと叩いた。

僕はこの時、ひらめいた。

「そうだ。もしミンスさんが……皆さんが、突然に龍神に覚醒してしまったらどう思いますか? どうします?」

イツキが紅茶を吐きそうになった。言ったら駄目だと言ってから気付いた……ものの、ミンスさんは普通に悩んで返してくれた。

「私はパスね。龍神様って、物凄く大変な職業だもの。精力的に仕事をこなすために頭が良くなきゃいけないし、戦闘能力も必要だしね。私は全然向いてないわ~。でも、お姉ちゃんなら似合いそう」

「うーん、あたしが龍神になったら、ロック様みたいに筋力強化で敵を殴ってそうだね~」

ローレルさんの台詞で、イツキ以外が笑った。雰囲気が良くなった。

次にジェラルドさんが言った。

「俺は大歓迎だな。龍神になるのは男のロマンだし……俺が目指してる陸軍全体の地位を押し上げたのがエリック様だから、彼の期待に応えて立派な陸軍軍人の龍神になりたい」

ジェラルドさんの言葉の意味が分からないでいると、詳しく説明してもらえた。

宇宙に出て戦術的と政治的な前線で活躍する、権力者の子息子女が多く所属する宇宙軍と違い、星の近隣だけしか活動範囲がない陸軍は、宇宙軍に入れなかった落ちこぼれや庶民の就職先でしかないとされていた。

でもその昔、エリック様が演説で言った。

人々の故郷の星を護る陸軍は、宇宙軍と同じく尊いもの。敵と戦い派手な武勲を上げることは少ないが、民の日常の生活に常に寄り添って支える、誇り高い集団。
未来永劫、龍神の背中を預けるに足る存在であり続けよ。

この言葉の後、エリック様は陸軍の予算を増やしたり、積極的に訓練に顔を出したりして、陸軍軍人たちの負け犬根性を徹底的に叩きのめした。

そうして誇りを持てた庶民の子供たちは、陸軍軍人になることを憧れをもって語るようになったそうだ。

今現在、私立のハルトライト高校に陸軍派閥が存在するのも、元を辿ればエリック様のその演説のおかげらしい。

「だから、俺はまず陸軍に入って軸足をそっちに置いて、その後で宇宙軍に入る。小学生の頃から、そう決めてた」

理想を語るジェラルドさんは、子供みたいに無邪気に笑った。龍神になることを肯定的に夢見ている事が、とても眩しく感じる。

次にみんなはイツキを見た。でもバンハムーバ人じゃないからという一言で終わった。

最後にみんなはウィル先輩を見た。でも彼は、ジェラルドさんみたいに良い表情はしていない。

「私は、なれるならばなりたい。けれど、その後に待つ運命が良い物だけじゃないと知っている」

「……」

場の雰囲気が、一気に冷たくなった。

発言したくない雰囲気を、イツキが破ってくれた。

「ウィル先輩は……名字からすれば、もしかして龍神ウルフィール様の縁者ですか?」

ウルフィールって、確か五百年ほど前にいた龍神様のはず。もしそうなら、誇りにしている筈だけど……。

ウィル先輩は、暗めの視線を僕にくれた。怖い。

「龍神ウルフィールの父は、児童虐待で幼い頃のウルフィール様を殺しそうになった。刑務所に入れられている間にウルフィール様は龍神として誇り高い亡くなり方をしたものの、龍神を手にかけたという大罪だから恩赦は与えられなかった。百年ほどの刑期を、そのまま過ごすかと思われたが」

ウィル先輩は、ため息をついた。

「くだんのエリック様が龍神となり、現状を知ってすぐに精神的ケアを積極的に施すように命じた。心が癒えた彼は予定より早く刑務所を出て、結婚して第二子をもうけた。その男子が私の先祖だ」

「そ、そうなんですか」

そういう感想しか出せなかった。

ウィル先輩は、僕の感想が原因じゃないと思うんだけど、何だかやさぐれてドッカと椅子に座った。

「龍神を輩出した家系の者は、権力と金の両方でその恩恵をまず受ける。しかし時間が経過して龍神が亡くなり、その先に権力を得た者が続けて出ない限りは、偶然で龍神が生まれただけの一族なのだと思われ軽んじられるようになる。私の一族の場合、より悪いことに、精神的異常者の息子であるという悪評だけが残った。しかも、龍神様を殺そうとした者だ」

話が重すぎて、もう僕では相づちが打てない。

「今の現状を打破するには、一族の誰かが権力を手にしなければならない。役人や商人で出世するのもいいが、龍神になれさえすれば、偶然で龍神が生まれた一族ではないと証明できる。立派に勤め上げれば、晴れて全ての汚名がそそげるだろう。なので龍神になりたい」

ウィル先輩は、強くきっぱりと言いきった。

まさかこの場で、龍神に対する理想と現実の両方を聞くことになるとは思いもよらなかった。

物凄く為になった……が。

みんなが、僕を見る。

「ショーン君は?」

ミンスさんが質問してきた。

「あ、はい。僕は……その、なってしまったなら、なろうかな……ぐらいの軽さでしか考えていませんでした。でもお二人の話を聞いて、龍神様になるのって大変だけど……素敵なんだなあとも思えました。だって、みんなのためになる職業ですから」

「うん、そうよね。ショーン君は、みんなのためになる大人になりたい?」

「なりたいです。だからそのう、僕……」

この心の高ぶりをなんて説明しようかと思うと、また涙が出た。

みんなが慌ててタオルをくれ、話題を文化祭の方に変えた。

その後、僕は歌えなかったけれど、みんなと和気あいあいとできて、とても楽しかった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

慈愛と復讐の間

レクフル
ファンタジー
 とある国に二人の赤子が生まれた。  一人は慈愛の女神の生まれ変わりとされ、一人は復讐の女神の生まれ変わりとされた。  慈愛の女神の生まれ変わりがこの世に生を得た時、必ず復讐の女神の生まれ変わりは生を得る。この二人は対となっているが、決して相容れるものではない。  これは古より語り継がれている伝承であり、慈愛の女神の加護を得た者は絶大なる力を手にするのだと言う。  だが慈愛の女神の生まれ変わりとして生を亨けた娘が、別の赤子と取り換えられてしまった。 大切に育てられる筈の慈愛の女神の生まれ変わりの娘は、母親から虐げられながらも懸命に生きようとしていた。  そんな中、森で出会った迷い人の王子と娘は、互いにそれと知らずに想い合い、数奇な運命を歩んで行くこととなる。  そして、変わりに育てられた赤子は大切に育てられていたが、その暴虐ぶりは日をまして酷くなっていく。  慈愛に満ちた娘と復讐に駆られた娘に翻弄されながら、王子はあの日出会った想い人を探し続ける。  想い合う二人の運命は絡み合うことができるのか。その存在に気づくことができるのか……

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い

青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。 神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。 もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。 生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。 過去世と同じ轍を踏みたくない……

異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~

ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした芽依は、お詫びとして大好きな異世界へ転生させてもらえることに。だが転生の際、またしても神のミスで、森の奥地に幼女の姿で送られてしまい。転生の反動で眠っていた瞳は、気づかないうちに魔獣たちに囲まれてしまう。 しかしそんな危機的状況の中、森を巡回していた、獣人だけで構成された獣騎士団が駆け付けてくれ、芽依はどうにかこの窮地を切り抜けることができたのだった。 やがて目を覚ました芽依は、初めは混乱したものの、すぐに現状を受け入れ。またその後、同じ種族の人間側で保護する案も出たが、ある事情により、芽依はそのまま獣騎士団の宿舎で暮らすことに。 そこで芽依は、助けてくれた獣騎士たちに恩を返すため、そして日々厳しい任務に向かう獣人たちが少しでも平穏に過ごせるようにと、お世話係を買って出る。 そんな芽依に、当初は不安だった獣人たちだったが、元気で明るい瞳の存在は、次第に獣人たちの力となっていくのだった。 これはちびっ子転生者の芽依が、獣人や魔獣たちのために奮闘し、癒しとなっていく。そんな、ほっこりまったり? な物語。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

身代わりで呪いの公爵に嫁ぎましたが、聖女の力で浄化したら離縁どころか国一番の溺愛妻になりました〜実家が泣きついてももう遅い〜

しょくぱん
恋愛
「お前のような無能は、死神の生贄にでもなっていろ」 魔力なしの無能と蔑まれ、家族に虐げられてきた伯爵令嬢レティシア。 彼女に命じられたのは、近づく者すべてを病ませるという『呪いの公爵』アレクシスへの身代わり結婚だった。 鉄格子の馬車で運ばれ、たどり着いたのは瘴気に満ちた死の城。 恐ろしい怪物のような男に殺される――。 そう覚悟していたレティシアだったが、目の前の光景に絶望よりも先に別の感情が湧き上がる。 (な、何これ……汚すぎるわ! 雑巾とブラシはどこ!?) 実は、彼女が「無能」と言われていたのは、その力が『洗浄』と『浄化』に特化した特殊な聖女の魔力だったから。 レティシアが掃除をすれば、呪いの瘴気は消え去り、枯れた大地には花が咲き、不気味だった公爵城はまたたく間にピカピカの聖域に塗り替えられていく。 さらには、呪いで苦しんでいたアレクシスの素顔は、見惚れるほどの美青年で――。 「レティシア、君は一体何者なんだ……? 体が、こんなに軽いのは初めてだ」 冷酷だったはずの公爵様から、まさかの執着と溺愛。 さらには、呪いが解けたことで領地は国一番の豊かさを取り戻していく。 一方で、レティシアを捨てた実家は、彼女の『浄化』を失ったことで災厄に見舞われ、今さら「戻ってきてくれ」と泣きついてくるが……。 「私は今、お城の掃除と旦那様のお世話で忙しいんです。お引き取りくださいませ」 これは、掃除を愛する薄幸令嬢が、その愛と魔力で死神公爵を救い、最高に幸せな居場所を手に入れるまでのお話。

田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛

タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】 田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。

『処刑されるたびに12歳に戻る悪役令嬢、7回目の人生は「何もせず寝て過ごす」ことに決めたら、なぜか周囲が勝手に勘違いして聖女扱いされています

六角
恋愛
公爵令嬢リリアーナは、18歳の誕生日に必ず断罪・処刑されては12歳に戻るという地獄のループを6回も繰り返していた。 真面目に努力しても、剣を極めても、裏社会を支配しても、結局は殺される運命。 心折れた彼女は、7回目の人生でついに決意する。 「もう頑張らない。どうせ死ぬなら、今回はひたすら寝て過ごそう」と。 しかし、安眠を求めて「うるさい」と敵を黙らせれば『王者の覇気』と恐れられ、寝ぼけて放った魔法は『神の奇跡』と崇められ、枕への異常なこだわりは『深遠なる儀式』と誤解されてしまう。 気がつけば、ストーカー気味のヤンデレ王子、パン屋の元ヒロイン、狂犬の如きライバル令嬢、元部下の暗殺者、そして不眠症の魔王までもが彼女の信者となり、リリアーナは意図せずして国を、そして世界を救う「最強の聖女」へと祭り上げられていく。 「お願いだから、私を寝かせて!」 睡眠欲だけで運命(システム)さえもねじ伏せる、無気力悪役令嬢の痛快勘違いサクセス(?)ストーリー!

処理中です...