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賢人マーリン・ネ・ベルゼ・マルアハ
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「ミラクーロ様たちは、オウニの足跡を見つけて、この『たそかれの世界』の仕組みを解明するのが目的でしょう?」
「うん、最終的にはそういうことになる。父上が言うには、すでにオニの、…じゃなかった。オウニの、最後の一人だった『シン』と呼ばれた人は、遠い昔に自然へと還ってしまったと聞いている。だから僕たちは、『青い扉』の力で彼の足跡を探して、この『たそかれの世界』がどうやってできたのかを解明したいと考えているんだ。」
僕の言葉を聞いて、ヨホは少し考え込む顔をした。
「ネ・ベルゼが言うには、その『シン』と呼ばれた最後の一人というのは、原初に銀河の中心から来訪した異星人なんだそうです。それで、もともとは意識体で、確か空に浮かぶ赤い星の上に最初の文明を築いて、そこで作らせた体に収まっていたのだとか。…このあたりは何度聞いても、私には理解しきれませんでした。」
「そういった話なら、あとでジョジロウさんに相談してみよう。あの人なら外の情報を沢山知っているみたいだし。あと、レイミリアさんのお父さんなんかも外の人と交流があるみたいだから、ひょっとしたら力になってくれるかも。」
僕の言葉を聞いて、ヨホが笑顔を浮かべた。
「ありがとうございます。ミラクーロ様は、他の人と協力をするということがちゃんとできるようになったのですね。ナニーとして大変うれしく思います。」
これもまた言われて恥ずかしくなった。気遣いを褒められるよりくすぐったい。なので知らん顔をして話の先を続けていく。
「探索は明日からまた再開します。日の出るころに、ここ、レイミリアさんの家の前に集まります。ヨホさんもそれまでに準備をして集合をお願いします。」
「かしこまりました。」
「皆さんには、明日の朝に紹介でいいですか?」
「ええ、問題ありません。」
「どちらの名前がいいです?ヨホ・マジノ先生とマーリンさんと。」
そう僕が言うと、ヨホは少しいたずらっ子な顔をした。
「そうですね、とりあえずは、マーリンの方で。マーリン・ネ・ベルゼ・マルアハとご紹介ください。」
「わかりました。…レイミリアさんには内緒ですか?」
「いいえ、いずれすぐ話すつもりでいます。けれどあの子、少しばかりおかしな調子に育ってしまっているみたいなので、お灸もかねてほんの少しの間だけ、この姿で様子をみようかなと思っています。」
「わかりました。それでしたら是非ともよろしくお願いします。何かこう、落とし穴だとかビックリ箱みたいな仕掛けが必要であれば、僕かジョジロウさんにご相談ください。」
「あら、楽しそうですねそれ。そしたらお願いしますね、その時は。」
ヨホはそう答えると、またいたずらっ子みたいな顔をした。
「ジョジロウさん、ですね。ふふふ、びっくりしすぎないといいけど…。」
僕には最後の一言が何のことなのかわからずだったが、こうして話は終わりとなった。この時、ちょうどのタイミングで遠くから、レイミリアさんがヨホを呼ぶ声が聞こえはじめていた。意外に早く風呂から上がったらしい。
元の大広間に景色が戻ると、レイミリアさんが顔を出す前に、僕はヨホに礼を言って早々に帰路についた。屋敷を出るタイミングでレイミリアさんが僕の名を呼んでいたみたいだ。けれど捕まるとまたしばらく帰れなくなりそうだったので、聞こえなかったことにする。
ベントスは僕についてきている。後で聞いたら、ヨホのことがずいぶんと怖かったらしい。昔、使役されていた時の僕の母みたいだとそう言って、思い出すだけで尻尾をボワッと膨らませていた。
「うん、最終的にはそういうことになる。父上が言うには、すでにオニの、…じゃなかった。オウニの、最後の一人だった『シン』と呼ばれた人は、遠い昔に自然へと還ってしまったと聞いている。だから僕たちは、『青い扉』の力で彼の足跡を探して、この『たそかれの世界』がどうやってできたのかを解明したいと考えているんだ。」
僕の言葉を聞いて、ヨホは少し考え込む顔をした。
「ネ・ベルゼが言うには、その『シン』と呼ばれた最後の一人というのは、原初に銀河の中心から来訪した異星人なんだそうです。それで、もともとは意識体で、確か空に浮かぶ赤い星の上に最初の文明を築いて、そこで作らせた体に収まっていたのだとか。…このあたりは何度聞いても、私には理解しきれませんでした。」
「そういった話なら、あとでジョジロウさんに相談してみよう。あの人なら外の情報を沢山知っているみたいだし。あと、レイミリアさんのお父さんなんかも外の人と交流があるみたいだから、ひょっとしたら力になってくれるかも。」
僕の言葉を聞いて、ヨホが笑顔を浮かべた。
「ありがとうございます。ミラクーロ様は、他の人と協力をするということがちゃんとできるようになったのですね。ナニーとして大変うれしく思います。」
これもまた言われて恥ずかしくなった。気遣いを褒められるよりくすぐったい。なので知らん顔をして話の先を続けていく。
「探索は明日からまた再開します。日の出るころに、ここ、レイミリアさんの家の前に集まります。ヨホさんもそれまでに準備をして集合をお願いします。」
「かしこまりました。」
「皆さんには、明日の朝に紹介でいいですか?」
「ええ、問題ありません。」
「どちらの名前がいいです?ヨホ・マジノ先生とマーリンさんと。」
そう僕が言うと、ヨホは少しいたずらっ子な顔をした。
「そうですね、とりあえずは、マーリンの方で。マーリン・ネ・ベルゼ・マルアハとご紹介ください。」
「わかりました。…レイミリアさんには内緒ですか?」
「いいえ、いずれすぐ話すつもりでいます。けれどあの子、少しばかりおかしな調子に育ってしまっているみたいなので、お灸もかねてほんの少しの間だけ、この姿で様子をみようかなと思っています。」
「わかりました。それでしたら是非ともよろしくお願いします。何かこう、落とし穴だとかビックリ箱みたいな仕掛けが必要であれば、僕かジョジロウさんにご相談ください。」
「あら、楽しそうですねそれ。そしたらお願いしますね、その時は。」
ヨホはそう答えると、またいたずらっ子みたいな顔をした。
「ジョジロウさん、ですね。ふふふ、びっくりしすぎないといいけど…。」
僕には最後の一言が何のことなのかわからずだったが、こうして話は終わりとなった。この時、ちょうどのタイミングで遠くから、レイミリアさんがヨホを呼ぶ声が聞こえはじめていた。意外に早く風呂から上がったらしい。
元の大広間に景色が戻ると、レイミリアさんが顔を出す前に、僕はヨホに礼を言って早々に帰路についた。屋敷を出るタイミングでレイミリアさんが僕の名を呼んでいたみたいだ。けれど捕まるとまたしばらく帰れなくなりそうだったので、聞こえなかったことにする。
ベントスは僕についてきている。後で聞いたら、ヨホのことがずいぶんと怖かったらしい。昔、使役されていた時の僕の母みたいだとそう言って、思い出すだけで尻尾をボワッと膨らませていた。
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