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精霊探し 水の精霊編
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目の前には、顎髭が膝に届きそうなくらいに伸びた、背の高い細身の人がいた。髪は長い白髪。腰ぐらいまでありそうだ。服装は、薄いグレーの生地を肩からかぶっている。腰の辺りを広めの帯が見えた。中に着ている服を隠すかのように上から布を羽織っているだけのようにも見えた。
「えっと、はじめまして。ミラクーロと申します。」
僕がそう言うと、目の前の人は優しそうな顔でこう言った。
「私は、デ・フィリオス・アイオリア。ミラクーロよ、はじめまして。」
フィリオス王、僕の曽祖父。
父上に聞いた話だと、大賢者と呼ばれていた人らしい。見た目は確かにそれっぽい。雰囲気もそれなりの貫禄であふれている。声も重厚な感じで、僕の父上やおじい様とも違う。なんかものすごく大人って感じがする。
「そなた確か、以前にここにいた…。」
フィリオス王はそう言って、僕の顔を見た。けれど僕にはそんな記憶はない。
「どういうことでしょうか?僕はここへは初めて来たはずなのですが。」
「ふむ。であれば忘れてくれ。おそらく私の勘違いだろう。」
勘違い?大賢者とまで呼ばれてた人が?いやけど、あの父上のおじい様なわけだし、確かこの人の娘は僕のおばあ様の方で、おばあ様を思い出すと確かに勘違いは多かったな。
「勘違い、ですか?本当に?」
僕は判断がつかなくて、念のため聞いてみることにした。すると大賢者様はニコっと笑ってこう話しはじめた。
「やれやれ、ごまかしようもない。ミラクーロ・フィリオス・アイオリアよ。そなたは以前にこの場所にいたことがある。そして我が孫であるルミネと、その従者ミゼリトによりここから連れ出された。確か五十年ほど前のことだ。」
その時僕の背中側でレイミリアさんの悲鳴が大きく響いた。
「ちょっとなに!このぶよぶよしたの!水色しているじゃない?なんかゲームで見たアレ?」
「この世間知らずが!落ち着け!そいつはクラゲって言うんだ!刺されるとものすごく痛いから刺激すんな!」
「二人とも落ち着け!いいから落ち着いて対処しろ!レイミリアたんは余を使い、この者の動きを止めよ。それでジョジロウ!おぬしが説得にあたれ!ここから出してやると交渉すれば、たいして労はないはずじゃ!」
三人のドタバタした足の音が響いていく。そのおかげで曽祖父の言葉がどこか遠いところの話のように聞こえている。誰か、他の誰かのことと勘違いしているんだろう…。
フィリオス王はその後も、ずいぶんと長い話を淡々と話してくれていった。
この部屋、『望郷館』はもともと別の名がつけられていたらしい。数万年前にそれをこの地にたどりついた人々が遺跡として掘り起こし、この故人と会話のできる機能を知って名を改めたんだそうだ。けれどそれからまた何千年も時が過ぎて、誰も立ち寄ることもなくなった遺跡がどうしてなのか『たそかれの世界』へと移動させられてきたらしい。
もともとの名は『リ・アスカ』。リというのが再起を現していて、アスカというのがこの部屋をつくった文明なんだそうだ。フィリオス王によれば、ここはそのアスカ文明の遺産がつまった場所、だと言う。
この部屋の中自体が命そのもの、魂というのか、それの元になる素子というものでできているらしい。そのことについてはついさっき白兎(ミカエラ)からも聞いた。命の素子でこの部屋が満たされているって。それでその素子っていうのが色々な物にもあって、そういった色々な物の記憶みたいなのを元に再現ができるらしい。
ハッキリ言って僕にはチンプンカンプンだ。
ただ、子供がいたって話は僕にとってとても衝撃的だった。アスカ文明の子…なのだろうか。
父上と母はこの部屋に何度も訪れたことがあったらしい。最初はわけもわからず、二度目は母が誰かに会いに。そしてその後も母を連れて父上が、この部屋についていろいろと調べに来ていたのだとフィリオス王は言った。
その時に母は銀の鈴を使ったそうだ。いや、その前に父上が、緑の書で何かに気がついたらしい。そうして一歳かニ歳くらいの子供が父上と母の目の前に現れたそうだ。その時にフィリオス王も呼ばれて出てきていたらしい。
「光の輝きに包まれて現れた」と、曽祖父は語った。
「まだちゃんと自分でも立ち上がれない小さな子供が、ルミネと共にきたミゼリトの目の前に現れた。ちょうど抱きかかえやすい高さに浮かんで、親指をしゃぶりながらスヤスヤと眠って。まるで天使のような金色の巻き毛、真っ白な肌、ぷにぷにとした頬。ミゼリトは急いでその赤子を胸に抱いた。赤子はそれに気がつかずに眠り続けていた。」
それが僕だとこの大賢者様は言う。たぶん勘違いだろう。そんな話は父上からも、母さんからも聞いたことはない。
「ちょっとおい坊ちゃん!まだかかるか?」
背中からジョジロウさんの声が聞こえた。でも、ごめん、僕今それどころじゃない…。
「レイミリアたん!集中しとくれ!まったく抑えきれてないぞ!」
「だってなんか前にやってたゲームだと仲間だったんだもの!そんなの傷つけれない!」
「傷つけなくていいから!動きをとめてくれ!!」
フィリオス王は僕の様子に気がつくと、優しく言った。
「ミラクーロよ、やはり知らぬことであったか。ルミネもミゼリトも、最後にはそなたのことを我が子として迎え入れたからな。ただひとつわかって欲しい。そなたは間違いなく、ルミネとミゼリトの子だ。なにせあの二人が結ばれるきっかけとなったのがそなたなのだからな。」
僕は、頭の中が整理しきれていない。ここまでの話が全部、どこか書物の中の物語を読んでいるような感じで聞こえていた。物語であれば、面白い。けれど…。
「よし!動きが止まった!行け!ジョジロー!」
「刺されまくった恨みじゃ!このブヨブヨクラゲが!」
「ジョジさん!だめ!傷つけるんじゃなくて説得でしょ!」
「ミラクーロよ。ここでそなたの真名を聞くこともできる。…聞いていくか?そうすればこの部屋の遺産が全て、そなたの物として機能しだすだろう。」
「…なんだか、今の僕にはその質問が、世界の半分をお前にやるから魔王の仲間になれ、って言われているような感じがします。」
「そうか。そうじゃな…受け入れきれぬのも無理はない。」
「…ですが、一度父上と母上の元に戻って、二人からちゃんと話を聞いてきます。それまでおじい様、いや、ひいじい様。この地を守っておいていただけますか?」
「なるほど、それがそなたの答えか。ならばそうしよう。元より守ることそれこそがモリトの本分であるのだから。」
フィリオス王が言った最後の本分というのも、僕にはいまひとつピンとこなかった。でも、まずは先に父上と母に会わねばなるまい。そう思った。
「あと、ひいじい様。後ろの騒ぎってなんとかなりませんか?」
「ん?手を貸した方がよいか?」
「可能でしたらお願いします。無理ならなんとか頑張りますけど…。」
「であるならば…。水の精霊よ、この者たちは敵対者ではない。その方をここから外へと連れ出してくださるそうだ。」
フィリオス王がそう話すと、背後で感じていた精霊の怒りの気配がピタッと収まる。だったら話の間にそれをやってよ、って僕は思った。
「えっと、はじめまして。ミラクーロと申します。」
僕がそう言うと、目の前の人は優しそうな顔でこう言った。
「私は、デ・フィリオス・アイオリア。ミラクーロよ、はじめまして。」
フィリオス王、僕の曽祖父。
父上に聞いた話だと、大賢者と呼ばれていた人らしい。見た目は確かにそれっぽい。雰囲気もそれなりの貫禄であふれている。声も重厚な感じで、僕の父上やおじい様とも違う。なんかものすごく大人って感じがする。
「そなた確か、以前にここにいた…。」
フィリオス王はそう言って、僕の顔を見た。けれど僕にはそんな記憶はない。
「どういうことでしょうか?僕はここへは初めて来たはずなのですが。」
「ふむ。であれば忘れてくれ。おそらく私の勘違いだろう。」
勘違い?大賢者とまで呼ばれてた人が?いやけど、あの父上のおじい様なわけだし、確かこの人の娘は僕のおばあ様の方で、おばあ様を思い出すと確かに勘違いは多かったな。
「勘違い、ですか?本当に?」
僕は判断がつかなくて、念のため聞いてみることにした。すると大賢者様はニコっと笑ってこう話しはじめた。
「やれやれ、ごまかしようもない。ミラクーロ・フィリオス・アイオリアよ。そなたは以前にこの場所にいたことがある。そして我が孫であるルミネと、その従者ミゼリトによりここから連れ出された。確か五十年ほど前のことだ。」
その時僕の背中側でレイミリアさんの悲鳴が大きく響いた。
「ちょっとなに!このぶよぶよしたの!水色しているじゃない?なんかゲームで見たアレ?」
「この世間知らずが!落ち着け!そいつはクラゲって言うんだ!刺されるとものすごく痛いから刺激すんな!」
「二人とも落ち着け!いいから落ち着いて対処しろ!レイミリアたんは余を使い、この者の動きを止めよ。それでジョジロウ!おぬしが説得にあたれ!ここから出してやると交渉すれば、たいして労はないはずじゃ!」
三人のドタバタした足の音が響いていく。そのおかげで曽祖父の言葉がどこか遠いところの話のように聞こえている。誰か、他の誰かのことと勘違いしているんだろう…。
フィリオス王はその後も、ずいぶんと長い話を淡々と話してくれていった。
この部屋、『望郷館』はもともと別の名がつけられていたらしい。数万年前にそれをこの地にたどりついた人々が遺跡として掘り起こし、この故人と会話のできる機能を知って名を改めたんだそうだ。けれどそれからまた何千年も時が過ぎて、誰も立ち寄ることもなくなった遺跡がどうしてなのか『たそかれの世界』へと移動させられてきたらしい。
もともとの名は『リ・アスカ』。リというのが再起を現していて、アスカというのがこの部屋をつくった文明なんだそうだ。フィリオス王によれば、ここはそのアスカ文明の遺産がつまった場所、だと言う。
この部屋の中自体が命そのもの、魂というのか、それの元になる素子というものでできているらしい。そのことについてはついさっき白兎(ミカエラ)からも聞いた。命の素子でこの部屋が満たされているって。それでその素子っていうのが色々な物にもあって、そういった色々な物の記憶みたいなのを元に再現ができるらしい。
ハッキリ言って僕にはチンプンカンプンだ。
ただ、子供がいたって話は僕にとってとても衝撃的だった。アスカ文明の子…なのだろうか。
父上と母はこの部屋に何度も訪れたことがあったらしい。最初はわけもわからず、二度目は母が誰かに会いに。そしてその後も母を連れて父上が、この部屋についていろいろと調べに来ていたのだとフィリオス王は言った。
その時に母は銀の鈴を使ったそうだ。いや、その前に父上が、緑の書で何かに気がついたらしい。そうして一歳かニ歳くらいの子供が父上と母の目の前に現れたそうだ。その時にフィリオス王も呼ばれて出てきていたらしい。
「光の輝きに包まれて現れた」と、曽祖父は語った。
「まだちゃんと自分でも立ち上がれない小さな子供が、ルミネと共にきたミゼリトの目の前に現れた。ちょうど抱きかかえやすい高さに浮かんで、親指をしゃぶりながらスヤスヤと眠って。まるで天使のような金色の巻き毛、真っ白な肌、ぷにぷにとした頬。ミゼリトは急いでその赤子を胸に抱いた。赤子はそれに気がつかずに眠り続けていた。」
それが僕だとこの大賢者様は言う。たぶん勘違いだろう。そんな話は父上からも、母さんからも聞いたことはない。
「ちょっとおい坊ちゃん!まだかかるか?」
背中からジョジロウさんの声が聞こえた。でも、ごめん、僕今それどころじゃない…。
「レイミリアたん!集中しとくれ!まったく抑えきれてないぞ!」
「だってなんか前にやってたゲームだと仲間だったんだもの!そんなの傷つけれない!」
「傷つけなくていいから!動きをとめてくれ!!」
フィリオス王は僕の様子に気がつくと、優しく言った。
「ミラクーロよ、やはり知らぬことであったか。ルミネもミゼリトも、最後にはそなたのことを我が子として迎え入れたからな。ただひとつわかって欲しい。そなたは間違いなく、ルミネとミゼリトの子だ。なにせあの二人が結ばれるきっかけとなったのがそなたなのだからな。」
僕は、頭の中が整理しきれていない。ここまでの話が全部、どこか書物の中の物語を読んでいるような感じで聞こえていた。物語であれば、面白い。けれど…。
「よし!動きが止まった!行け!ジョジロー!」
「刺されまくった恨みじゃ!このブヨブヨクラゲが!」
「ジョジさん!だめ!傷つけるんじゃなくて説得でしょ!」
「ミラクーロよ。ここでそなたの真名を聞くこともできる。…聞いていくか?そうすればこの部屋の遺産が全て、そなたの物として機能しだすだろう。」
「…なんだか、今の僕にはその質問が、世界の半分をお前にやるから魔王の仲間になれ、って言われているような感じがします。」
「そうか。そうじゃな…受け入れきれぬのも無理はない。」
「…ですが、一度父上と母上の元に戻って、二人からちゃんと話を聞いてきます。それまでおじい様、いや、ひいじい様。この地を守っておいていただけますか?」
「なるほど、それがそなたの答えか。ならばそうしよう。元より守ることそれこそがモリトの本分であるのだから。」
フィリオス王が言った最後の本分というのも、僕にはいまひとつピンとこなかった。でも、まずは先に父上と母に会わねばなるまい。そう思った。
「あと、ひいじい様。後ろの騒ぎってなんとかなりませんか?」
「ん?手を貸した方がよいか?」
「可能でしたらお願いします。無理ならなんとか頑張りますけど…。」
「であるならば…。水の精霊よ、この者たちは敵対者ではない。その方をここから外へと連れ出してくださるそうだ。」
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