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第6章
第50話
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玉座の間。
石畳に赤い絨毯が敷かれ、階の上に豪奢な椅子が鎮座している。
どこの城も構造はたいして変わらないが、ひときわ陰鬱で不吉な雰囲気を醸し出すのは、座する人物のせいであろう。
足を組み、つまらなそうに人間たちを睥睨する偉丈夫。
金の髪。蒼い瞳。
無髭の白皙に浮かぶうっすらとした笑み。
「よくぞここまでたどり着いた、と、言いたいところだが、通用口から入ってくるとはな。ご用聞きか? 人間ども」
「どうもー セシル商会ですー」
圧倒的な迫力に怯みもせず、冗談に冗談を返すのは、もちろん風のセシルだ。
いつもの余裕を見て仲間たちはごくわずかに緊張を弛める。
魔王が相手でも彼らの店長は変わらない。
「代金をいただきにきましたよー だんなー」
「何の代金だ? 道化」
「アンタが壊した街の、アンタが奪った命の代金に決まってるでしょっ! 魔王ザッガリア!」
ばんと指をさす。
同時にナイルがPKランスを放った。
首をかしげた魔王の頭、二ミリ横を通過して玉座に突き刺さる。
金髪が幾本か宙に舞った。
牽制だ。挨拶がわりの一撃といったところだろう。
薄い笑いを浮かべ、立ちあがったザッガリアがゆっくりと階を降りる。
「あいにくと持ち合わせがなくてな。踏み倒させてもらおうか」
美々しい白銀の甲冑。
黄金色に輝く腰の剣。
「なら、悪徳商会のあたしたちとしては、アンタの命を取り立てるだけだよっ」
いちど言葉を切って仲間たちを振り返る。
サトリス、エオリア、ナイルが頷いた。
「戦闘開始!」
叫びとともに竜爪刀を抜き、距離を詰める。
『友と明日のために!』
唱和し、一斉に駆け出す仲間たち。
魔王の右手に漆黒の剣が現れ、斬りかかってきたサトリスの魔力剣と激突した。
飛び散る火花。
ばちばちと音を立て。
魔力の共食い現象である。
鍔迫り合いに移行することなく、大きく跳んでサトリスが距離を取った。
次の瞬間、一瞬前までサトリスがいた場所に降り注ぐ雷光。
少年がにやりと笑う。
伊達に何度も敗北しているわけではない。
魔王ザッガリアの戦い方の癖は、頭に入ってる。
「やるな小僧。ただの道化師集団ではないようだな」
「なんの団体だと思われてたんだよ……僕たち……」
油断なく剣を構えたまま、ぼそりとサトリスが呟いたが、誰も応えなかった。
それはきっと全員にとって、口にしない方が良い答えであろうから。
「歓迎してやるぞ。卑小な人間ども。我が宴、存分に味わうが良い」
魔王が両腕を広げる。
誘うかのように。
「いいだろう! 魔王の宴とやら、ゴチになるぜ!!」
ぶんと手を振るナイル。
正面に生み出されるPKランス。
二十本ほど。
普段のものよりかなり小さい。その分、数を増やしたのだ。
「GOっ!」
不規則な軌道を描いて飛ぶ。
「これをすべて操るというか。見事だな」
あるいはかわし、あるいは闇の剣で打ち払いながら、魔王が賞賛した。
「その余裕が、いつまでもつかしらね」
エオリアが呟く。
詠唱を終えたのだ。
「ジン! 奴を切り裂いて!」
ザッガリアの足元から風が吹き上がり、竜巻のように包み込む。
風の上位精霊の力を借りた魔法だ。
無数の小さな傷が魔王に刻まれてゆく。
「なかなかの芸だが、この程度で予は満足できぬな」
こともなげに言った魔王が無造作に手を伸ばす。
虚空を掴んだ、ように見えた。
エオリア以外には。
精霊魔法を使う彼女には、ザッガリアがジンの頭を握りつぶす様が、はっきり見えていた。
竜巻が消えてゆく。
上位精霊を一瞬にして無力化する。それが魔王だ。
「…………」
何度も見てきたシーンだ。
風の上位精霊だろうと炎の上位精霊だろうと、魔王を相手取るには役者不足であることは最初から判っている。
「だからー いまの魔法は、あたしが接近するのを隠すためだったりー」
いきなり聞こえる声。
ぎょっとしたように視線をさげれば、右脇の下あたりに少女の顔があった。
笑っている。
「小娘……!?」
「このリーチで剣は使えないよっ」
閃く竜爪刀。
ザッガリアの右手を斬りつけた。
落ちた剣を蹴る。
がらがらと音を立てて床を滑ってゆく漆黒の剣。
「まずは得物をいただきますっ まいどっ」
そのまま二転三転と蜻蛉を切って距離を取る。
あまりに鮮やかな手並みに、魔王ともあろうものがぴくりとも動けなかった。
転がってきた剣を拾い、二刀流となったサトリスが笑う。
「どうする? 魔王ザッガリア」
これまでの歴史にはなかった展開だ。
魔王が武器を失うというのは。
「そうか。いいものが拾えて良かったな」
言って右手を振る。
ふたたび現れる闇の剣。
「なっ!?」
目を見張るサトリス。
手の中には、ちゃんと魔王の剣があるのに。
「べつに驚くほどのことではない。予の力の一部を結晶化しただけのものだからな」
「嘘でしょ……」
「なんで……」
セシルとエオリアがあえぐ。
魔王は、なんでもないことのように解説している。
まるで簡単な料理の作り方を説明するかのように。
じっさい、彼にとってはその程度のものなのだろう。
大魔法使いクラスの人間が一生かかっておこなう、力の結晶化も。
「とことんバケモノだなっ 魔王っ」
「いまさらジローだよ。ナイル」
PKランスを構えるナイルに、白銀と漆黒の二剣を構えたサトリスが笑いかけた。
常識外の存在であることは最初から判っている。
武器を奪われたくらいで動揺するような、かわいげのある相手でないことも。
「誰だよジローって」
「知らない。きみの友達かい? ナイル」
「出典の判らない言葉を使うんじゃねえよ」
軽口を叩き合ういつものスタンス。
いい方向に見方を変えよう。魔王の力を結晶化した武器が手に入った。
敵はべつに不利にならなかったが、味方の攻撃力は増大した。
「見事の奇襲だった、と、褒めてやろう、だが本来、奇襲とは実力が劣るものがやることだぞ」
ぐっと踏み込むザッガリア。
攻勢に転じる。
サトリスが受け止めた。
黒の剣と黒の剣がぶつかる。
「ぐぅぅ!」
重い。
矢継ぎ早に繰り出される攻撃。
なんとか受け、流すが、一撃ごとに体力を削られてゆく。
「さがれサトリス! 援護できねぇ!」
ナイルが怒鳴った。
射線に元勇者が入ってしまうためPKランスを放てない。いくら誘導性があるといっても、近接格闘戦などやられたら、誤射の可能性が跳ね上がる。
「判ってるけどっ」
怒鳴り返すサトリス。
そんな甘い相手ではない。
こちらが一歩退けば、二歩も三歩も踏み込んでくる。
しかもナイルやエオリアが援護できないように。
見事な動き。
サトリスが追いつめられてゆく。
「これなら!」
業を煮やしたナイルが、おおきく弧を描くようにランスを放つ。魔王の背後を狙って。
にやりと笑うザッガリア。
噛み合った剣を支点にくるりと体勢を入れ替える。
晒されるサトリスの背中。
「くそっ!」
仲間にあたる寸前、ナイルの罵声とともに軌道を変えたランスが床を穿つ。
「アイデアは良かったが、残念だったな」
笑みを浮かべる魔王。
「そーだねー」
「ぐあっ!?」
次の瞬間あがった悲鳴は、ザッガリアのものだった。
竜爪刀で背中から刺されたのである。
後方から迫るナイルの攻撃に、サトリスの背を晒すため立ち位置を入れ替えた。
それはすなわち、サトリスの後ろにいたセシルに、自ら背を晒したということである。
風のセシルがそんな好機を逃すはずがない。
「はかったなっ!? 小娘っ!」
「やー はかったってほどでもなくてー」
ザッガリアが振り回す剣を、トリッキーな動きでかいくぐる赤毛の少女。
サトリスとナイルの行動は演技である。
大げさに喚きあい、絶望感を演出し、魔王を油断させるための。
「ただの舌先三寸だよー」
にぱっと笑う。
石畳に赤い絨毯が敷かれ、階の上に豪奢な椅子が鎮座している。
どこの城も構造はたいして変わらないが、ひときわ陰鬱で不吉な雰囲気を醸し出すのは、座する人物のせいであろう。
足を組み、つまらなそうに人間たちを睥睨する偉丈夫。
金の髪。蒼い瞳。
無髭の白皙に浮かぶうっすらとした笑み。
「よくぞここまでたどり着いた、と、言いたいところだが、通用口から入ってくるとはな。ご用聞きか? 人間ども」
「どうもー セシル商会ですー」
圧倒的な迫力に怯みもせず、冗談に冗談を返すのは、もちろん風のセシルだ。
いつもの余裕を見て仲間たちはごくわずかに緊張を弛める。
魔王が相手でも彼らの店長は変わらない。
「代金をいただきにきましたよー だんなー」
「何の代金だ? 道化」
「アンタが壊した街の、アンタが奪った命の代金に決まってるでしょっ! 魔王ザッガリア!」
ばんと指をさす。
同時にナイルがPKランスを放った。
首をかしげた魔王の頭、二ミリ横を通過して玉座に突き刺さる。
金髪が幾本か宙に舞った。
牽制だ。挨拶がわりの一撃といったところだろう。
薄い笑いを浮かべ、立ちあがったザッガリアがゆっくりと階を降りる。
「あいにくと持ち合わせがなくてな。踏み倒させてもらおうか」
美々しい白銀の甲冑。
黄金色に輝く腰の剣。
「なら、悪徳商会のあたしたちとしては、アンタの命を取り立てるだけだよっ」
いちど言葉を切って仲間たちを振り返る。
サトリス、エオリア、ナイルが頷いた。
「戦闘開始!」
叫びとともに竜爪刀を抜き、距離を詰める。
『友と明日のために!』
唱和し、一斉に駆け出す仲間たち。
魔王の右手に漆黒の剣が現れ、斬りかかってきたサトリスの魔力剣と激突した。
飛び散る火花。
ばちばちと音を立て。
魔力の共食い現象である。
鍔迫り合いに移行することなく、大きく跳んでサトリスが距離を取った。
次の瞬間、一瞬前までサトリスがいた場所に降り注ぐ雷光。
少年がにやりと笑う。
伊達に何度も敗北しているわけではない。
魔王ザッガリアの戦い方の癖は、頭に入ってる。
「やるな小僧。ただの道化師集団ではないようだな」
「なんの団体だと思われてたんだよ……僕たち……」
油断なく剣を構えたまま、ぼそりとサトリスが呟いたが、誰も応えなかった。
それはきっと全員にとって、口にしない方が良い答えであろうから。
「歓迎してやるぞ。卑小な人間ども。我が宴、存分に味わうが良い」
魔王が両腕を広げる。
誘うかのように。
「いいだろう! 魔王の宴とやら、ゴチになるぜ!!」
ぶんと手を振るナイル。
正面に生み出されるPKランス。
二十本ほど。
普段のものよりかなり小さい。その分、数を増やしたのだ。
「GOっ!」
不規則な軌道を描いて飛ぶ。
「これをすべて操るというか。見事だな」
あるいはかわし、あるいは闇の剣で打ち払いながら、魔王が賞賛した。
「その余裕が、いつまでもつかしらね」
エオリアが呟く。
詠唱を終えたのだ。
「ジン! 奴を切り裂いて!」
ザッガリアの足元から風が吹き上がり、竜巻のように包み込む。
風の上位精霊の力を借りた魔法だ。
無数の小さな傷が魔王に刻まれてゆく。
「なかなかの芸だが、この程度で予は満足できぬな」
こともなげに言った魔王が無造作に手を伸ばす。
虚空を掴んだ、ように見えた。
エオリア以外には。
精霊魔法を使う彼女には、ザッガリアがジンの頭を握りつぶす様が、はっきり見えていた。
竜巻が消えてゆく。
上位精霊を一瞬にして無力化する。それが魔王だ。
「…………」
何度も見てきたシーンだ。
風の上位精霊だろうと炎の上位精霊だろうと、魔王を相手取るには役者不足であることは最初から判っている。
「だからー いまの魔法は、あたしが接近するのを隠すためだったりー」
いきなり聞こえる声。
ぎょっとしたように視線をさげれば、右脇の下あたりに少女の顔があった。
笑っている。
「小娘……!?」
「このリーチで剣は使えないよっ」
閃く竜爪刀。
ザッガリアの右手を斬りつけた。
落ちた剣を蹴る。
がらがらと音を立てて床を滑ってゆく漆黒の剣。
「まずは得物をいただきますっ まいどっ」
そのまま二転三転と蜻蛉を切って距離を取る。
あまりに鮮やかな手並みに、魔王ともあろうものがぴくりとも動けなかった。
転がってきた剣を拾い、二刀流となったサトリスが笑う。
「どうする? 魔王ザッガリア」
これまでの歴史にはなかった展開だ。
魔王が武器を失うというのは。
「そうか。いいものが拾えて良かったな」
言って右手を振る。
ふたたび現れる闇の剣。
「なっ!?」
目を見張るサトリス。
手の中には、ちゃんと魔王の剣があるのに。
「べつに驚くほどのことではない。予の力の一部を結晶化しただけのものだからな」
「嘘でしょ……」
「なんで……」
セシルとエオリアがあえぐ。
魔王は、なんでもないことのように解説している。
まるで簡単な料理の作り方を説明するかのように。
じっさい、彼にとってはその程度のものなのだろう。
大魔法使いクラスの人間が一生かかっておこなう、力の結晶化も。
「とことんバケモノだなっ 魔王っ」
「いまさらジローだよ。ナイル」
PKランスを構えるナイルに、白銀と漆黒の二剣を構えたサトリスが笑いかけた。
常識外の存在であることは最初から判っている。
武器を奪われたくらいで動揺するような、かわいげのある相手でないことも。
「誰だよジローって」
「知らない。きみの友達かい? ナイル」
「出典の判らない言葉を使うんじゃねえよ」
軽口を叩き合ういつものスタンス。
いい方向に見方を変えよう。魔王の力を結晶化した武器が手に入った。
敵はべつに不利にならなかったが、味方の攻撃力は増大した。
「見事の奇襲だった、と、褒めてやろう、だが本来、奇襲とは実力が劣るものがやることだぞ」
ぐっと踏み込むザッガリア。
攻勢に転じる。
サトリスが受け止めた。
黒の剣と黒の剣がぶつかる。
「ぐぅぅ!」
重い。
矢継ぎ早に繰り出される攻撃。
なんとか受け、流すが、一撃ごとに体力を削られてゆく。
「さがれサトリス! 援護できねぇ!」
ナイルが怒鳴った。
射線に元勇者が入ってしまうためPKランスを放てない。いくら誘導性があるといっても、近接格闘戦などやられたら、誤射の可能性が跳ね上がる。
「判ってるけどっ」
怒鳴り返すサトリス。
そんな甘い相手ではない。
こちらが一歩退けば、二歩も三歩も踏み込んでくる。
しかもナイルやエオリアが援護できないように。
見事な動き。
サトリスが追いつめられてゆく。
「これなら!」
業を煮やしたナイルが、おおきく弧を描くようにランスを放つ。魔王の背後を狙って。
にやりと笑うザッガリア。
噛み合った剣を支点にくるりと体勢を入れ替える。
晒されるサトリスの背中。
「くそっ!」
仲間にあたる寸前、ナイルの罵声とともに軌道を変えたランスが床を穿つ。
「アイデアは良かったが、残念だったな」
笑みを浮かべる魔王。
「そーだねー」
「ぐあっ!?」
次の瞬間あがった悲鳴は、ザッガリアのものだった。
竜爪刀で背中から刺されたのである。
後方から迫るナイルの攻撃に、サトリスの背を晒すため立ち位置を入れ替えた。
それはすなわち、サトリスの後ろにいたセシルに、自ら背を晒したということである。
風のセシルがそんな好機を逃すはずがない。
「はかったなっ!? 小娘っ!」
「やー はかったってほどでもなくてー」
ザッガリアが振り回す剣を、トリッキーな動きでかいくぐる赤毛の少女。
サトリスとナイルの行動は演技である。
大げさに喚きあい、絶望感を演出し、魔王を油断させるための。
「ただの舌先三寸だよー」
にぱっと笑う。
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