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ねえ。みんなは生まれ変わりって知ってる?
輪廻転生とか、リーンカーネーションとか、そういうやつ。
なんと、私こと美咲は、クシナダ姫の生まれ変わりらしいです!
記憶はないんだけど、同じクラスにいるヤマタノオロチの生まれ変わりの人が言ってた!
そして、スサノオの生まれ変わりが転校してきた!
OK。
意味が判らないよね。
大丈夫。私も判ってない。
どうにも、日本神話で語られているのは嘘らしいんだ。
スサノオはヤマタノオロチを殺して、むりやりクシナダを奪ったんだってさ。
なんか、神話が根底からひっくり返ってない?
現代に蘇ったスサノオとヤマタノオロチが、私を巡って争うって。
なにその乙女ゲームみたいな展開は!
文字数 106,262
最終更新日 2022.03.31
登録日 2022.03.02
祖父の葬儀のため生まれ故郷である函館に戻ってきた「みゆり」は、なんとそこで8年前に死んだ愛猫の「さくら」と再会する。
猫又となってみゆりの元へと帰ってきたさくらは、祖父の遺産である銭湯をなくさないで欲しいと頼み込んできた。
その銭湯は、あやかしたちが霊力を回復するための「霊泉」だったのである。
しかし銭湯というのは、消えゆく産業の代表格だ。
みゆりはさくらとともに、なんとか銭湯を再建しようと試みる。
そこにアイヌのあやかしが助けを求めてきて……。
※完結しました!
※道南に存在するお店などが実名で登場します。(許可をいただいております)
文字数 110,393
最終更新日 2022.01.15
登録日 2021.12.04
ぴろしきはスコティッシュフォールドだけど耳が折れていない女の子。
小説家の「先生」と仲良く暮らしている。
一緒にテレビを見て、一緒に寝て。
でもそこに新しい住人がやってきた。
子猫のさくらだ。
真っ白い毛並みと青い瞳をもったとても可愛い女の子。なんだけど、あんまり「先生」には懐かず、ぴろしきの後ろばかりをついてくる。
どうやら人間に対して恐怖感があるらしい。
なんとかしてあげないと。
せっかく縁あって家族になったのだから。
これは、人間ひとりと猫ふたりが、なんとなーく過ごしている日常の記録である。
※完結しました
文字数 59,793
最終更新日 2021.08.03
登録日 2021.07.01
魔法の力とは個人のもつ魔力量に比例する。
これは大昔からいわれていることであり、だからこそ大きな魔力を持っているものは優遇されてきた。
平民であっても魔法学院に入学できたり、卒業後は顕職に就いたり。その一方で、魔力量の少ないものは仮に貴族の子弟であっても冷遇される。
これが魔法王国と呼ばれるこの国の伝統だ。
その風潮に逆らって、少ない魔力で効率的に戦う『魔法戦技』を提唱したアリューシスは、学園上層部に疎まれてある学級を押しつけられる。
学院のお荷物、通称『劣等クラス』だ。
貴族の子弟であるがゆえ魔法学院に入学はできたものの、魔力量の少なさゆえ落ちこぼれてしまった生徒たちである。
国からも親からも、そして学校からも期待されず、完全にくさっていた子供たちに、だがアリューシスは自信に満ちて言った。
「勝ち方を教える」と。
これは、努力は才能に勝ると信じた一人の魔法使いとその弟子たちが、従来の価値観をひっくり返す大逆転の物語である。
※毎日更新です
文字数 24,663
最終更新日 2021.04.17
登録日 2021.04.08
伯爵家の令嬢たるアリアは捨てられた。
より正確には、平民の豪商のもとへと養子に出されたのである。
じつは、そう珍しい話ではない。
ここ30年ばかりで、貴族階級と平民の富豪との力関係はすっかり逆転してしまった。
有り余る金を持った富豪たちは、格式や栄誉まで金で買おうとする。
貴族の令息や令嬢を養子として取り込む、という方法で。
そして、貴き血を入れた富豪は宮廷や貴族社会での発言権を増してゆくようになっていった。
斜陽の王国。
そう人々から揶揄されるフィルスバート王国において、平民階級に落とされながらもたくましく生きる貴族の姫君の、これは記録である。
※毎日更新です。
文字数 97,059
最終更新日 2020.11.19
登録日 2020.10.24
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