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9.真相なんてカッコいいものは存在しない
しおりを挟む「25の理由?」
聖会長は顎に手を当て、ふむと呟く。
「それは」
それは……?
「大したことはない」
え?
「他に新たに部活が出来た時のためだ」
えーっ????
凄い。めちゃくちゃあっさり答えた。
話題の雰囲気から考えると、もっと謎めいた理由とかあってもいいのに、全然話数を跨ぐ必要が無いやつだった! 見開き1ページで「次号に続く!」でこれだったら、お客さん怒るよ、きっと!
みんな言葉を無くしたようにぽっかりと会長を見上げる。
何を理解したのか、その様子を見て会長は「うむ」と頷いた。
「全員が部活加入を徹底する状況で、この部活はいつ自然消滅するか分からないだろう?」
そう言って、黒板に「1~15」と「16」と「25」の文字。
「ここで安易に第16文化部にしてみよう。するとこの部が消滅したとき、次の部が16番目なのか17番目なのか分からなくなってしまう。だから間に余裕を持たせて25にしてみたわけだ」
最もらしく熱弁する会長。
なんなんだ、そのマニアックな事務ルールみたいなやつは。じゃあ26番目に申請が来たらどうするつもりだ。
「あ、あのう26番目が来たときは……どうするんですか?」
そう質問したのは八雲ちゃん。
恐る恐るだったけど、質問せずにはいられなかったようだ。気持ちはよく分かる。
「うん、そうだな……それは26番目の部活が来るまでに考えておこう」
そう言って会長はさりげなく、黒板に「26番目が来た場合について」と、議題を書き足した。……それ、私たちが決めるの?
「さて、疑問が解消したところで、どうだ神楽。何か意見はあるか?」
「ない。強いて言うなら、お前のその根拠の無い自信がどこから来てるのか知りたい」
「ふっ……おだてても何もないぞ?」
「おだてたつもりは一切無い」
カオス。
たった一つ、部活の活動内容を決めるだけでもこの有様。
正直、まともに部活動出来る気がしない。
「他に、活動内容に意見のあるものはいるか?」
会長が再びみんなに意見を募った。
「さてどうでしょうねぇ。これがもし、ミステリー小説なら、そろそろ死体が登場してもいい頃だとは思いますが」
二千翔君、これ以上カオスにするのはやめなさい。
「……来るのです……私達の教室に、招かれざる客が……その扉をノックしに……来るのです」
そんな、小雨ちゃんまでノリノリで。
猫のぬいぐるみの異質さも合わさって、本当に呪われた教室みたいになっちゃうから。アホな先輩のノリに付き合うのはやめた方がいいと思うよ?
「しっ。ちょっと待った! 本当に何か来てるっぽくない?」
南瓜君が口に指を当て、みんなに目配せをした。
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