第25文化部――活動内容、未定。

椿谷あずる

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13.部活問答②

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「俺は付き合うよ」

 場を和ませるように、四季先輩が小さく手を挙げた。
 いつもの穏やかな笑み。こういう時、先輩がいるだけで空気が落ち着く。
 これで人員が一人確定した。「ああ、良かった」と安堵して胸を撫で下ろしていたところだった、けれど。

 ピーンポーンパーンポーン。

『三年一組、菜ノ春四季君。至急職員室にお越しください』

 無情にも、校内放送が現実を告げた。

「……ごめん。後で合流出来たらするね」

 そう言って四季先輩は、静かに立ちあがり部室を後にする。
 扉の閉まる音がやけに重たく響いた。

 これで四季先輩も離脱か。
 気付けば、本日の活動は人口減少が止まらない過疎現象と化していた。

「ふん、兄様がいないのに、僕だけ付き合うはずないだろ」

 そっけなく言い放つみーくん。まあ、予想は出来ていたけど。

「え、え、みんな不参加なんですか? じゃ、じゃあ私も不参加で……ごめんなさぃー!」

 というわけで、みーくん、そして八雲ちゃんも辞退してしまった。
 これでもう八人も離脱してしまった。
 ……え、これもう活動どころじゃなくない?

「い、一応聞くけど、二千翔君はどうするの?」
「もちろん参加するよ。こまり君もだろ?」
「そ、そうだね」

 一応、活動方針を決めてしまった身として、参加しない訳にはいかないだろう。

「よし、じゃあこれで全員ですね。会長、問題解決に向かいましょう」

 二千翔君がご機嫌に会長に話しかける。

 ん? でも誰か忘れている気が……?
 そう思ったその時、タイミングを見計らったかのように、教室の扉ががらりと開いた。

「すいませーん、遅れました!」

 現れたのは土下座系美少女Vtuber、七海翠君。
 彼はパソコン片手にぺこりと頭を下げる。

「いやあ、日直の仕事が長引いちゃって。あの今日の部活って一体何……」
「ああ、七海君か。ちょうどいいところに」

 七海君が教室に入ろうと足を延ばした瞬間、それを退けるように、すかさず二千翔君が彼の肩をつかんで、180度方向転換させた。

「え?」
「今日の活動は部室外で行うことになってね。さあ、行こうか」
「あっそうなんだー。……あれ? でもみんななんだかまだ部室に……?」
「いいからいいから」

 七海君が事情を察するよりも早く、二千翔君の勢いが強引に彼を教室から押し出す。
 こうして二人は半ば強制的に部室を後にした。

「では行ってくる」

 会長の一言と共に、私も慌てて後に続く。
 流れで仕方なくこうなったけど、やっぱりなんかおかしいかも。
 そう思った時にはすでに遅く、運命の歯車は回り始めていた。
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