第25文化部――活動内容、未定。

椿谷あずる

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15.明らかに無謀なチャレンジ

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「で、ここからどうしましょうか?」

 私は会長に訊ねた。
 
「生徒会流のやり方であれば、まずは対話だが……さすがに犬を相手に会話は出来ないだろうな」
「出来ないでしょうね……」

 まあ、当然である。
 相手は犬。こちらのルールも理屈も、通じるはずがない。
 私達が花壇の前で悩んでいると――。
  
「そんなの簡単だ。保健所に連絡すればいい」

 みーくんが真ん中からズバッと割って入った。

「殺処分!?」

 これは強硬派だ。
 みーくんらしいといえばらしいけど。案ではあるけど、それはいかがなものか。

「……それは出来れば最後の選択肢に取っておきたい」
「で、ですね。私もそれがいいと思います」

 会長の温情により、その案はひとまず保留。よかった。

「じゃあどうするんだ?」
「それは……」

 否定した以上、何かしら案を出さねばならない。
 だけど、この野良犬問題に満足度100%の答えなんてあるんだろうか……。
 沈黙を破ったのは二千翔君だった。

「じゃあこういうのはどうだろう?」

 そう言って、花壇のそばでしゃがみこんでいる七海君の肩にポンっと手を置く。
 涙目でパソコンの土を払いながら、七海君は二千翔君を見上げた。

「え、何?」

===

 夕方の中庭。誰もいない花壇。
 のそのそと、どこからともなく、毛並みのくすんだ犬が花壇の前に姿を現した。その瞬間。

 ――パッ!

 まぶしい光と共に黒いモニターが点灯。スピーカーから、やけに明るい声が響き渡った。

「やっほー☆ 花壇で遊ぶワンちゃんこんにちは! 穴掘り遊びは楽しいかもしれないけど、ここは学校。遊んじゃダメだぞっ☆」
「……」
「……」
「……」

 一同絶句。 
 モニターには笑顔の美少女Vtuber。
 風に揺れる髪、完璧なウインク。……そして完璧な場違い。
 私達の視線が、同時に七海君へと向いた。

「いやいや! 待って、俺のせいじゃないよ! 二千翔君にやれって言われたんだからね!?」
「カラス除けの案山子みたいにならないかと思ったんだがね」
「……いや、無理があるよ」

 確かにインパクトは抜群。
 肝心の野良犬はというと――画面を一瞬だけ凝視してから、フンっと鼻息を鳴らした。
 そして、悪びれもせず堂々と花壇へ踏み込む。ついでに軽くモニターに後ろ脚で砂をかけていた。

「ほらダメじゃん! もうやめて! 俺のパソコンいじめないで!!」
「やっぱり保健所が現実的だな」

 みーくんが腕を組み、冷たく結論を下す。
 どうやらこの戦い、まだまだ終わりそうにない。

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