第25文化部――活動内容、未定。

椿谷あずる

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17.図書室うるさいぞ問題

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 花壇から場所を移し、私達は本校舎の廊下を歩いていた。
 
「なるほど……今日の活動は、生徒会の問題を解決することだったんですね」

 ようやく七海君にも、今日の第25文化部の活動内容が伝えられた。
 私は黙って会長と七海君の会話に耳を傾ける。

「それで、次の問題はなんなんですか?」

 七海君が首を傾げながらたずねた。
 やはりVtuberさえ絡まなければ、普通の善良な男子生徒にしか見えない。

「『図書室でいつまでもお喋りしている生徒いて勉強の邪魔』ということだ」
「つまりうるさい生徒を黙らせればいいってことですね」
「そうなるな」

 会長がこくりと頷く。
 確かに図書室と言えば、静かにするのが当然みたいな場所だ。
 そんな場所でうるさくするなんて、一体どんな人達なんだろう。

「こんなのそもそも生徒会じゃなくて、図書委員とか風紀委員が注意すればいいだけの話じゃないか……」

 真っ先に不満を漏らしたのはみーくんだった。
 確かに私もそう思う。

「目安箱に入っていたからな」
「見なかったフリすればいいだろ。面倒くさい」
「まあまあ、そんなこと言わずに、こういうのも面白いじゃないか」
「どこがだよ」

 二千翔君の言葉に、みーくんからの鋭いツッコミが入った。

===

 放課後の図書室。
 みんな一応どこかの部活には入ってるけど、毎日活動している部なんて一握り。だからこうして、勉強している人や読書をしている人も多い。
 そんな静かな空気に包まれたその一角で、問題のお喋り集団は見つかった。
 五、六人くらいの男女がテーブルを囲んで、楽しそうにスマホを見せあって笑っている。

「ははっ、マジで? これ知らねぇの?」「ヤバくね?」

 テンションが高い。
 周りの生徒が眉をひそめているのにも気付いていない。

「野良犬よりたちが悪そうだな」
「……だね」

 みーくんぼそっとした毒に、私は苦笑いで同意した。

「よし、ここは私が行こう」

 会長がすっと前に出る。
 凛とした堂々たる立ち姿。背筋を伸ばして歩くその姿は、まるで理想の生徒そのものだった。
 ……けど、それを見せても、あのグループには通用しない気がする。

「君達、ここは図書室だ。お喋りは他の生徒達に迷惑が掛かっている」

 その声に彼らに会話が一瞬だけやんだ。そして。

「いや、別にお喋り禁止ってルールはないでしょ?」
「それって校則のどこに書いてあるんですかー?」
「迷惑って思う方が神経質なんじゃない? てか、みんなで使う場所なんだから、私達にだって自由にする権利あると思いまーす」

 全く聞く耳を持たない屁理屈コンボが返ってきたのだった。
 会長は一度諦めて、私達の元へと戻ってきた。

「……難敵だ」
「みたいですね」

 正攻法ではまず無理と。
 私には、今回も一筋縄では終わらない予感しかなかった。
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