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第427話
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カウントがゼロになってイベント開始となる。 ヨシナリ達は開始と同時に動き出す。
「ふ、我が闇に挑む戦士を見定めるとしよう」
「約束通り、予選は好きにさせて貰う」
ベリアルとユウヤは早々に姿を消した。 これに関しては約束していたので好きにさせる。
「相変わらずやなぁ……」
「まぁ、来てくれただけでもありがたいですよ。 こっちも手筈通りに動きましょう。 基本的に前回と同じで行きます」
フィールドの端を背に籠城戦だ。 フォーメーションはふわわ、シニフィエが前衛。
マルメル、ホーコートが中衛の左右。 タヂカラオが真ん中だ。
「おいおい、部外者の僕を中心に据えていいのかい?」
「今は仲間でしょう? 悪いんですけど、入った以上は客扱いはしないので容赦なくコキ使わせて貰います。 ――という訳でよろしくお願いしますよ」
「はは、ならその期待に応えるとしよう」
ヨシナリは飛行形態で先行。 危険などを察知する役割を担う所謂、ポイントマンを務める。
本来なら後衛として着くべきなのだが、タヂカラオの参加で少し余裕が出来た事もあってこの配置となる。 最後にグロウモスはやや後ろで援護だ。
前回と比べると機体性能が大きく上がっている事もあって全体の移動スピードは速い。
この調子ならすぐに――
「前方、500ぐらい先に敵機。 数は10、始まったばかりだからまだ固まってるな」
「構成は?」
真っ先に反応したのはタヂカラオだ。
「キマイラパンテラが三機、パンツァータイプが二機、Ⅱ型が五機です」
「了解だ。 僕を真ん中に据えたという事はここの仕切りを任されたとみても?」
「できますか?」
聞き返すヨシナリにタヂカラオは小さく笑う。
「試してくるじゃないか。 彼等が従ってくれるのなら問題なく処理しよう」
「――という訳だ。 問題のある人?」
そう尋ねると異論の声は上がらない。
「ではここは任されるとしよう。 グロウモス君、どのタイミングで当てられる?」
仕掛けられるではなく当てられるか。 必中を確信しており、明らかに彼女の腕を疑っていない。
「五秒欲しい」
「結構、ならパンツァータイプの狙撃を頼む。 両方仕留められるならベストだが、やれるかな?」
「……やれる」
グロウモスは普段とは違う、恐らくは余所行きの口調で短く応えると移動を開始。
「ホーコート君、マルメル君はそのまま左右に広がってくれたまえ。 仕掛けるタイミングはこっちで指示する。 ヨシナリ君、周囲に横槍を入れてきそうな敵はいるかな?」
「いません。 一番近いのでも狙ってる連中から700は離れています。 少なくとも数十秒は邪魔は入りません。 仮に突っ込んで来るならこっちで対処します」
「素晴らしい。 では、前衛のお二人は僕の合図で突撃を。 ふわわ君はキマイラを、シニフィエ君はソルジャータイプを狙うように。 損耗は避けたいので無理だと判断したら後退。 下がる時に余裕があるなら一声かけてくれよ?」
指示を出している間にグロウモスが配置に着いた。
「仕掛ける」
グロウモスは短くそう言うとスコーピオン・アンタレスを撃ち込む。
探知外からの狙撃を受けたパンツァータイプが一撃でコックピット部分を撃ち抜かれて大破。
敵襲を察知したプレイヤー達が反応するが、足の遅いパンツァータイプは地形の所為で上手く逃げられない。 そこをグロウモスがもう一撃。 これで二機撃破だ。
同期してタヂカラオが背中のミサイル発射管からミサイルを垂直発射。
放物線を描いたミサイルが空中で分解。 大量の小型ミサイルを地表へとばら撒く。
「前衛はそのまま突入。 マルメル君達は二人の撃ち漏らしを頼む!」
無数の爆発が発生すると同時にふわわとシニフィエが敵の集団へと突っ込んで行く。
僅かに遅れる形でマルメル、ホーコートが続く。 彼等は彼女達のフォローだ。
「先行って。 仕掛けるわ」
「了解です。 うっかり私まで斬らないでくださいよ」
ふわわが敵機の集団を間合いに収めた瞬間に腰の太刀に手を添え、爆発の範囲から逃れて飛び出したプレイヤー達に向けて一閃。 転移刃だ。
飛び出したのはキマイラパンテラとソルジャータイプが二機。
転移反応を探知できるセンサーを積んでいなかったのか、三機は碌な抵抗もできずにバラバラになった。 ヨシナリは何かあればフォローに入れるようにアシンメトリーを構えつつ、シックスセンスで戦況を確認するが、タヂカラオのミサイル攻撃で既に二機が撃破されている。
残りはキマイラパンテラが二機、ソルジャータイプが一機。
ソルジャータイプは明らかに動揺しているが、キマイラパンテラは流石に高ランクだけあって立て直しが早い。 一機が不利を悟って離脱を図ろうと変形しようとしたが、その隙を突いてシニフィエが腕を掴んで一本背負い。 そのまま地面に叩きつける。
変形途中を狙ったのは衝撃に脆くなると判断しての事だろう。
その証拠にキマイラパンテラは完全に動きが止まっていた。 シニフィエは腕を取ったままコックピット部分に踵を打ち付ける。 インパクトの瞬間、踵から杭が飛び出してコックピット部分を完全に破壊。
「クソ、この野郎――」
残ったキマイラパンテラがシニフィエに持っていた突撃銃を向けるが、それよりも早くマルメルの散弾砲を真横から喰らってバラバラになった。 最後の一機もホーコートが追い込んでおり、射線が通る位置に来たと同時にタヂカラオが突撃銃を連射して仕留める。
――俺、出番なかったな。
タヂカラオの実力は知ってはいたが、連携はどうなのかと思い任せたのだが想像以上だった。
指示は単純かつ分かり易く。 個々に任せつつ自分は誰のフォローにも入れるポジショニング。
ふわわ達には不要だったが、撃ち漏らしたホーコートの相手を仕留める動きもいい。
Aランクだったので総合力が高いのは勿論、こういったフォローも無難にこなせる柔軟さ。
傾向としてはポンポンに近いタイプなので、メンバーに居てくれると非常にありがたい。
「さて、ヨシナリ君。 僕は合格かな?」
「そこは最初から心配してませんでしたよ」
「まぁ、そう言う事にしておこうか。 前から思っていたが、本当にいいチームだね。 要求以上の結果を出されると見ていて気持ちがいいよ」
タヂカラオは「負けた身としては複雑だけどね」と付け加えて苦笑する。
「ふ、我が闇に挑む戦士を見定めるとしよう」
「約束通り、予選は好きにさせて貰う」
ベリアルとユウヤは早々に姿を消した。 これに関しては約束していたので好きにさせる。
「相変わらずやなぁ……」
「まぁ、来てくれただけでもありがたいですよ。 こっちも手筈通りに動きましょう。 基本的に前回と同じで行きます」
フィールドの端を背に籠城戦だ。 フォーメーションはふわわ、シニフィエが前衛。
マルメル、ホーコートが中衛の左右。 タヂカラオが真ん中だ。
「おいおい、部外者の僕を中心に据えていいのかい?」
「今は仲間でしょう? 悪いんですけど、入った以上は客扱いはしないので容赦なくコキ使わせて貰います。 ――という訳でよろしくお願いしますよ」
「はは、ならその期待に応えるとしよう」
ヨシナリは飛行形態で先行。 危険などを察知する役割を担う所謂、ポイントマンを務める。
本来なら後衛として着くべきなのだが、タヂカラオの参加で少し余裕が出来た事もあってこの配置となる。 最後にグロウモスはやや後ろで援護だ。
前回と比べると機体性能が大きく上がっている事もあって全体の移動スピードは速い。
この調子ならすぐに――
「前方、500ぐらい先に敵機。 数は10、始まったばかりだからまだ固まってるな」
「構成は?」
真っ先に反応したのはタヂカラオだ。
「キマイラパンテラが三機、パンツァータイプが二機、Ⅱ型が五機です」
「了解だ。 僕を真ん中に据えたという事はここの仕切りを任されたとみても?」
「できますか?」
聞き返すヨシナリにタヂカラオは小さく笑う。
「試してくるじゃないか。 彼等が従ってくれるのなら問題なく処理しよう」
「――という訳だ。 問題のある人?」
そう尋ねると異論の声は上がらない。
「ではここは任されるとしよう。 グロウモス君、どのタイミングで当てられる?」
仕掛けられるではなく当てられるか。 必中を確信しており、明らかに彼女の腕を疑っていない。
「五秒欲しい」
「結構、ならパンツァータイプの狙撃を頼む。 両方仕留められるならベストだが、やれるかな?」
「……やれる」
グロウモスは普段とは違う、恐らくは余所行きの口調で短く応えると移動を開始。
「ホーコート君、マルメル君はそのまま左右に広がってくれたまえ。 仕掛けるタイミングはこっちで指示する。 ヨシナリ君、周囲に横槍を入れてきそうな敵はいるかな?」
「いません。 一番近いのでも狙ってる連中から700は離れています。 少なくとも数十秒は邪魔は入りません。 仮に突っ込んで来るならこっちで対処します」
「素晴らしい。 では、前衛のお二人は僕の合図で突撃を。 ふわわ君はキマイラを、シニフィエ君はソルジャータイプを狙うように。 損耗は避けたいので無理だと判断したら後退。 下がる時に余裕があるなら一声かけてくれよ?」
指示を出している間にグロウモスが配置に着いた。
「仕掛ける」
グロウモスは短くそう言うとスコーピオン・アンタレスを撃ち込む。
探知外からの狙撃を受けたパンツァータイプが一撃でコックピット部分を撃ち抜かれて大破。
敵襲を察知したプレイヤー達が反応するが、足の遅いパンツァータイプは地形の所為で上手く逃げられない。 そこをグロウモスがもう一撃。 これで二機撃破だ。
同期してタヂカラオが背中のミサイル発射管からミサイルを垂直発射。
放物線を描いたミサイルが空中で分解。 大量の小型ミサイルを地表へとばら撒く。
「前衛はそのまま突入。 マルメル君達は二人の撃ち漏らしを頼む!」
無数の爆発が発生すると同時にふわわとシニフィエが敵の集団へと突っ込んで行く。
僅かに遅れる形でマルメル、ホーコートが続く。 彼等は彼女達のフォローだ。
「先行って。 仕掛けるわ」
「了解です。 うっかり私まで斬らないでくださいよ」
ふわわが敵機の集団を間合いに収めた瞬間に腰の太刀に手を添え、爆発の範囲から逃れて飛び出したプレイヤー達に向けて一閃。 転移刃だ。
飛び出したのはキマイラパンテラとソルジャータイプが二機。
転移反応を探知できるセンサーを積んでいなかったのか、三機は碌な抵抗もできずにバラバラになった。 ヨシナリは何かあればフォローに入れるようにアシンメトリーを構えつつ、シックスセンスで戦況を確認するが、タヂカラオのミサイル攻撃で既に二機が撃破されている。
残りはキマイラパンテラが二機、ソルジャータイプが一機。
ソルジャータイプは明らかに動揺しているが、キマイラパンテラは流石に高ランクだけあって立て直しが早い。 一機が不利を悟って離脱を図ろうと変形しようとしたが、その隙を突いてシニフィエが腕を掴んで一本背負い。 そのまま地面に叩きつける。
変形途中を狙ったのは衝撃に脆くなると判断しての事だろう。
その証拠にキマイラパンテラは完全に動きが止まっていた。 シニフィエは腕を取ったままコックピット部分に踵を打ち付ける。 インパクトの瞬間、踵から杭が飛び出してコックピット部分を完全に破壊。
「クソ、この野郎――」
残ったキマイラパンテラがシニフィエに持っていた突撃銃を向けるが、それよりも早くマルメルの散弾砲を真横から喰らってバラバラになった。 最後の一機もホーコートが追い込んでおり、射線が通る位置に来たと同時にタヂカラオが突撃銃を連射して仕留める。
――俺、出番なかったな。
タヂカラオの実力は知ってはいたが、連携はどうなのかと思い任せたのだが想像以上だった。
指示は単純かつ分かり易く。 個々に任せつつ自分は誰のフォローにも入れるポジショニング。
ふわわ達には不要だったが、撃ち漏らしたホーコートの相手を仕留める動きもいい。
Aランクだったので総合力が高いのは勿論、こういったフォローも無難にこなせる柔軟さ。
傾向としてはポンポンに近いタイプなので、メンバーに居てくれると非常にありがたい。
「さて、ヨシナリ君。 僕は合格かな?」
「そこは最初から心配してませんでしたよ」
「まぁ、そう言う事にしておこうか。 前から思っていたが、本当にいいチームだね。 要求以上の結果を出されると見ていて気持ちがいいよ」
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