アプリで知り合ったイケおじと××する話

市井安希

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アプリで知り合ったイケおじとついに挿入セックスする話

26 普通って、なに?

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秋雄さんは先に来ていて、秋の穏やかな夕日が射すベンチに足を組んで座っている。
人が多い時間帯だったが、秋雄さんはすぐに雑踏の中から俺を見つけてくれた。ちょっと遠くから目が合うとニコッと笑って立ち上がり、小さく手を振ってくれる。
その一連の行動が愛しくてつい駆け足になる。

「えへ、なんかすごい久しぶりな気がする」
「えー、そうだっけか?」

秋雄さんは首を傾げる。確かに実際すごく久しぶりというワケではない。

「最近どう?元気?」
「う~ん、フツー」
「そっか」

他愛ない会話をして秋雄さんの様子を伺う。
今日はジーンズにパーカーという装いで、あごヒゲを生やしている。以前と比べて肌艶や顔色が良くなった気がする。シワやシミが消えるみたいな大きな変化はないけど、俺にはわかる。働き盛りの男の健康な色気があって死の臭いなんてしない。

「ストレス発散にメチャクチャにしてやる」ってとんでもないこと言ったけど……別に街中でなじったり辱めたりする必要はないよね?秋雄さんもごく普通だし、とりあえずホッとする。

「ねぇ、それなに?」

手に持っているいかにも高級そうな紙袋を指差す。

「あぁ、会社の人から貰ったんだけど、嫌いなんだよなぁ、チーズケーキ。
ゆう食うかな~って思って持ってきたんだけど……好き?」

そういって袋を差し出す。最近日本に初出店した高級チーズケーキ専門店のロゴが書かれている。

「好きだけど……貰ったって……結構高いヤツじゃん?これ。会社の誰から貰ったの?」
「あ~、事務の子。ちょっと早い誕生日プレゼントって」
「女かぁ……。そいつ、絶対秋雄さんのこと好きだよね」

わざと嫌悪感丸出しに言うと、秋雄さんもめんどくさそうに「だよなぁ、どうすっかなぁ」と頭をガリガリ掻く。その様子に意地悪く口角が上がり、顔も名前も知らない女への悪口が止まらない。

「モノで釣るにしてもセンスないよね。相手の好き嫌いくらい把握しとけよって感じ。それに急に高いもの貰っても困るよね?自己満じゃん。ヤな女。だめだよ、そんなヤツの相手したら」
「ん?妬いてる?」
「秋雄さんがどうとも思ってないなら妬く必要もないでしょ」
「うん、そうだね」

平然と言ってのけると、秋雄さんは細い目をさらに細くして笑う。「ケーキに罪はないから俺が全部食べてあげるね」って言いながらホテルに向かう。
このまま普通にエッチできたらいいんだけど……そうはいかない。
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