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夏休み
こわいもの
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最近、暑い! いやいつも暑い……。それで、暑くなった後……ゴロゴロ――!ピカピカ――!の雷と大雨。家にいる時は、そんなに怖くない……。でも、停電は、少し怖いかも? クーラーが、使えなくなるのもこわいかも?
あずき先輩はもっと大変で、かみなりが凄く怖いみたい。よく猫になって僕のひざでぶるぶるしてる。かわいい。だから、そっとなでなでをする。
そして最近人間のあずき先輩が、怖がっているのみずほちゃんの学校の肝試し。あずき先輩によれば、動画のおじさんの所のサバトラのめろちゃんと茶色のわたがしみたいなちゃろちゃんも、毎年やってくるらしい。楽しみだぁ――。なんで、先輩はこわいんだろう?
肝試しの幽霊が、こわいのかな? 謎だ。
そんな事を夜に、考えながらいたら、あずき先輩に声をかけられた。
「稲穂、何見てるんだ?」
あぐら座りのまま、後ろを振り向くとあずき先輩の足があった。足からずっと上げていくと、あずき先輩が僕を上から覗きこむ様に、僕を見ていた。僕は、空中に浮かぶ何かを指さす。
「ここに何かいるから、何かな? と思っただけだよ。あずき先輩は、これも怖いの?」
「あぁ……なんかいるな……、でも、これは怖くない。肝試しはやる事が多くてこわいんだ」
「ふたりとも怖い事言わないで、勉強が進まなくなちゃうから」
リビングで宿題をやっていたみずほちゃんが、鉛筆を持ながら僕達の方に体を向け、テレビの前で話ている僕達の会話に入って来た。
「でも、ここにいるから……なぁ」
「う――ん、みずほちゃん、いるだけだし大丈夫だよ」
「もう、いい! 私、自分の部屋で勉強して来る」
そう言ってみずほちゃんは、三つ編みをぴょんぴょんさせながら階段の方へと行ってしまった。それと入れ替わりに、皿洗いを終えたお母さんが、台所から出て来る。
「あら、みずほは、どうしたの? 怒ってたよな声だったけど――」
「お母さん見て見て、ここに何かいるの――その話をしたら怒っちゃたみたい」
「そうなの? ここ? 」
そう言ってお母さんは、そこの辺りを触りだし、指先でツンツンとかした。「おいっ」あずき先輩が、少し身を乗り出し、慌ててお母さんに声をかける。
「う――ん、なんかちょっと冷たい気はするわねぇ」
つんつんした人差し指を、目の前にして右から左から見ながら、おかあさんはそう言った。
「お母さん、稲穂じゃないから……、いきなり触るのとかはやめてくれ」
「あずき先輩どういう事!、僕は一度、蜂に刺されそうになってからは、もうそうな事しないんだけど――もう、おにぃさんなんだけど!」
「「そうだね、稲穂は、もうおにいさんだものね――」」
お母さんが、いつも言う言葉だけど、今日はあずき先輩も一緒に言っている。ぼくは、もうちゃんとしたおにぃさんだから。ちょっとうれしくて、恥ずかしい。
「うちのねこのお兄さん達、瑞穂の事もだけど、相手がやめてって言ったらもう、そこでやめてね。もし、相手が悪い事して怒っている時は、自分の怒る理由相手に伝える。相手の話も聞く、誰か違う人にも、お話の中に入って貰うといいかも」
「「わかった」」
「……じゃ……ちょっと瑞穂に、謝って来るわ」
「ぼくも――」」
僕達が、行こうとするとお母さんが僕達を呼び止める。
「謝るのは、いい事だと思うけど――。今、一生懸命に勉強をしているから、その気持ちを止められちゃうのも、ちょっと辛いんじゃないかなあ?と、私は思うの。だから瑞穂の普通の感じの、時に言った方がいいかもね」
「「わかった。」」
「じゃ……お仕事を先に行ってきます!」僕が、立ち上がると、お母さん心配な顔で僕を見る。
「他の人には、見えてないだろうけど、夜は人間の時の方が、危険な時もあるから大丈夫かしら?」
「お母さん、俺も一緒に行くから大丈夫だ」
「わぁぁ、あずき先輩好き」
あずき先輩に抱きつくところを、肩を掴まれて止められた。
「お前は勢いが、強すぎ、こっちが吹っ飛ぶから」
「わかった! 今度から気を付けるね」
ふんふんちょっと鼻息荒く、そう返事をした。
「「行ってきます」」の言葉を後に、家を出ると電気の切れた世界が外に広がる。猫の時は、見えていた数々の物が、闇と言うもの中に沈んでいる。
それでも、境内を出ると外を歩いている人や猫もいて、街がまだ生きている事を教えてくれる。たくさんの家の中で、いち早く電気を消し眠りについた家の隣の家が、僕達の受取人の家だ。
辺りはもう、少し煙の臭いがする。ピンポ――ン少しすると、ガタガタと音の後に、「はいー」と学生の彼が出て来る。僕は、彼の手をぎゅっと掴む。
「貴殿に謹んで申し上げまする。隣の家がもうすぐ火事です。消防車を呼んでください。そして扉や窓をあけてしまって、空気を入れてしまったら火が大きくなってしまう可能性があるので、どうすれば良いのかわからないので、それも相談してください」
彼は、慌てて、部屋の中に入って行く。携帯持ち震える手で、番号を押す。僕達はその周りで――。
「大丈夫! 大丈夫! 落ち着いて」と、声をかけ。電話をかけおわって呆然とする彼には、「念の為に貴重品持って、鍵かけて外に出ておこう」と、声をかけた。
この後、どうするのか……猫の僕に、出来る事はこれぐらい……彼を挟む形で、あずき先輩と立っていたら……。
消防車と救急車が来て、僕らは、見守るばかり。煙の中、隣の住人が助けられた所で、僕達は帰った。
「「たただいま」」の声に、パジャマ姿のみずほちゃんが出てきた。
「抱っこ――」っと行く僕を、あずき先輩が捕まえ、みずほちゃんは避けた……。
「今の、姿だとみずほは、俺よりもっとふっとぶから……なっ?」
あずき先輩が、鍵をかけながら僕に言う。
「ごめんね……みずほちゃん、さっきもごめんなさい」
「ごめんな、みずほ」
僕達が謝ると……、みずほちゃんは、うん!?と言う顔をした。うん?僕も、なんだろうっという顔になった。
「ふたりとも、煙臭いからお風呂に入った方がいいよ」と、怖い事、言う。
「お風呂は、こわいです」僕は、理由を言った。
しかしみずほちゃんには、聞こえなかった。違う事に、注意を向けていたからだ。
「お母さん――ふたりが帰って来たけど、煙臭いからお風呂入る様に言ったら――あずきが、逃げた――!」
あずき先輩は素早く逃げていた、みずほちゃんも大変だ……。そして僕もお風呂こわい……。だから、猫になってテレビの裏に逃げた。
その後、お風呂で、あずき先輩と僕の順番に、猫の鳴き声が響きわたり。僕はいい匂いの猫になったのだった。
おわり
あずき先輩はもっと大変で、かみなりが凄く怖いみたい。よく猫になって僕のひざでぶるぶるしてる。かわいい。だから、そっとなでなでをする。
そして最近人間のあずき先輩が、怖がっているのみずほちゃんの学校の肝試し。あずき先輩によれば、動画のおじさんの所のサバトラのめろちゃんと茶色のわたがしみたいなちゃろちゃんも、毎年やってくるらしい。楽しみだぁ――。なんで、先輩はこわいんだろう?
肝試しの幽霊が、こわいのかな? 謎だ。
そんな事を夜に、考えながらいたら、あずき先輩に声をかけられた。
「稲穂、何見てるんだ?」
あぐら座りのまま、後ろを振り向くとあずき先輩の足があった。足からずっと上げていくと、あずき先輩が僕を上から覗きこむ様に、僕を見ていた。僕は、空中に浮かぶ何かを指さす。
「ここに何かいるから、何かな? と思っただけだよ。あずき先輩は、これも怖いの?」
「あぁ……なんかいるな……、でも、これは怖くない。肝試しはやる事が多くてこわいんだ」
「ふたりとも怖い事言わないで、勉強が進まなくなちゃうから」
リビングで宿題をやっていたみずほちゃんが、鉛筆を持ながら僕達の方に体を向け、テレビの前で話ている僕達の会話に入って来た。
「でも、ここにいるから……なぁ」
「う――ん、みずほちゃん、いるだけだし大丈夫だよ」
「もう、いい! 私、自分の部屋で勉強して来る」
そう言ってみずほちゃんは、三つ編みをぴょんぴょんさせながら階段の方へと行ってしまった。それと入れ替わりに、皿洗いを終えたお母さんが、台所から出て来る。
「あら、みずほは、どうしたの? 怒ってたよな声だったけど――」
「お母さん見て見て、ここに何かいるの――その話をしたら怒っちゃたみたい」
「そうなの? ここ? 」
そう言ってお母さんは、そこの辺りを触りだし、指先でツンツンとかした。「おいっ」あずき先輩が、少し身を乗り出し、慌ててお母さんに声をかける。
「う――ん、なんかちょっと冷たい気はするわねぇ」
つんつんした人差し指を、目の前にして右から左から見ながら、おかあさんはそう言った。
「お母さん、稲穂じゃないから……、いきなり触るのとかはやめてくれ」
「あずき先輩どういう事!、僕は一度、蜂に刺されそうになってからは、もうそうな事しないんだけど――もう、おにぃさんなんだけど!」
「「そうだね、稲穂は、もうおにいさんだものね――」」
お母さんが、いつも言う言葉だけど、今日はあずき先輩も一緒に言っている。ぼくは、もうちゃんとしたおにぃさんだから。ちょっとうれしくて、恥ずかしい。
「うちのねこのお兄さん達、瑞穂の事もだけど、相手がやめてって言ったらもう、そこでやめてね。もし、相手が悪い事して怒っている時は、自分の怒る理由相手に伝える。相手の話も聞く、誰か違う人にも、お話の中に入って貰うといいかも」
「「わかった」」
「……じゃ……ちょっと瑞穂に、謝って来るわ」
「ぼくも――」」
僕達が、行こうとするとお母さんが僕達を呼び止める。
「謝るのは、いい事だと思うけど――。今、一生懸命に勉強をしているから、その気持ちを止められちゃうのも、ちょっと辛いんじゃないかなあ?と、私は思うの。だから瑞穂の普通の感じの、時に言った方がいいかもね」
「「わかった。」」
「じゃ……お仕事を先に行ってきます!」僕が、立ち上がると、お母さん心配な顔で僕を見る。
「他の人には、見えてないだろうけど、夜は人間の時の方が、危険な時もあるから大丈夫かしら?」
「お母さん、俺も一緒に行くから大丈夫だ」
「わぁぁ、あずき先輩好き」
あずき先輩に抱きつくところを、肩を掴まれて止められた。
「お前は勢いが、強すぎ、こっちが吹っ飛ぶから」
「わかった! 今度から気を付けるね」
ふんふんちょっと鼻息荒く、そう返事をした。
「「行ってきます」」の言葉を後に、家を出ると電気の切れた世界が外に広がる。猫の時は、見えていた数々の物が、闇と言うもの中に沈んでいる。
それでも、境内を出ると外を歩いている人や猫もいて、街がまだ生きている事を教えてくれる。たくさんの家の中で、いち早く電気を消し眠りについた家の隣の家が、僕達の受取人の家だ。
辺りはもう、少し煙の臭いがする。ピンポ――ン少しすると、ガタガタと音の後に、「はいー」と学生の彼が出て来る。僕は、彼の手をぎゅっと掴む。
「貴殿に謹んで申し上げまする。隣の家がもうすぐ火事です。消防車を呼んでください。そして扉や窓をあけてしまって、空気を入れてしまったら火が大きくなってしまう可能性があるので、どうすれば良いのかわからないので、それも相談してください」
彼は、慌てて、部屋の中に入って行く。携帯持ち震える手で、番号を押す。僕達はその周りで――。
「大丈夫! 大丈夫! 落ち着いて」と、声をかけ。電話をかけおわって呆然とする彼には、「念の為に貴重品持って、鍵かけて外に出ておこう」と、声をかけた。
この後、どうするのか……猫の僕に、出来る事はこれぐらい……彼を挟む形で、あずき先輩と立っていたら……。
消防車と救急車が来て、僕らは、見守るばかり。煙の中、隣の住人が助けられた所で、僕達は帰った。
「「たただいま」」の声に、パジャマ姿のみずほちゃんが出てきた。
「抱っこ――」っと行く僕を、あずき先輩が捕まえ、みずほちゃんは避けた……。
「今の、姿だとみずほは、俺よりもっとふっとぶから……なっ?」
あずき先輩が、鍵をかけながら僕に言う。
「ごめんね……みずほちゃん、さっきもごめんなさい」
「ごめんな、みずほ」
僕達が謝ると……、みずほちゃんは、うん!?と言う顔をした。うん?僕も、なんだろうっという顔になった。
「ふたりとも、煙臭いからお風呂に入った方がいいよ」と、怖い事、言う。
「お風呂は、こわいです」僕は、理由を言った。
しかしみずほちゃんには、聞こえなかった。違う事に、注意を向けていたからだ。
「お母さん――ふたりが帰って来たけど、煙臭いからお風呂入る様に言ったら――あずきが、逃げた――!」
あずき先輩は素早く逃げていた、みずほちゃんも大変だ……。そして僕もお風呂こわい……。だから、猫になってテレビの裏に逃げた。
その後、お風呂で、あずき先輩と僕の順番に、猫の鳴き声が響きわたり。僕はいい匂いの猫になったのだった。
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