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7章 DT包囲網!?
188話 北川家大家族会議らしいです
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「それでは、臨時北川家大家族会議を始める」
雄一の開始の言葉から始まる。
北川家には小と大に分類される会議が存在する。
小家族会議は、ちょっとした取り決めや問題発生時に関係者だけを集めて行われる会議。
大家族会議とは、年に一回、学校を卒業する子達の最後のサポート、在校生の要望が上がってる案件の処理、そして、シホーヌとアクアの管理など、様々な案件についてを北川家で成人と認められてる者を有識者として全員呼ばれる。
ちなみに、会議の内容が内容なので、いつもはシホーヌとアクアは呼ばれた事はない。
今回は一部の者が外に出ているので全員とはいかないが、いつもならいない例外のシホーヌが鼻息を荒くして参加していた。
「ふっふふ、ついに私がこの会議に参加する側になったのですぅ!」
「いや、お前もアクアも臨時以外で参加する可能性は遠い未来にもない」
バッサリと可能性を断ち切る隣に座る雄一の逞しい二の腕に涙を流すシホーヌはポクポクと肩叩きをするようにする。
「で、ユウ。わざわざ臨時大家族会議を行う理由は何さ?」
「ああ、その前にまずは結界を」
そう言うと雄一は手を翳すと部屋を中から覆うように結界が張られる。
普段ならそんな事しないのに、いきなり結界とか言い出したのを聞いたティファーニアが目を白黒させる。
「どうしたんですか? 臨時だから大変なのは分かりますけど、結界を?」
「ヤンチャな小さいのが5匹盗み聞きをしようとしてるからだ」
頬の傷をなぞる男前のラルクが呟くように答える。
元々、カッコ良い男ではあったが、今じゃ夜の店で働く女性達の熱い視線を独り占めしているが、一向に決めた相手を作ろうとしない。
ラルクの言葉を聞いたティファーニアは、苦笑しながら、なるほど、と納得する。
続きを促す視線を雄一に向けてくるホーラに頷いて見せるとポプリに視線を送る。
雄一の視線に頷いて見せたポプリは立ち上がる事でみんなの視線を集める。
「先に予想される事実からお話しましょう。その方が何の為に集められたか分かるでしょうから」
そう言うポプリが皆の顔を見渡す。
事情が分からない面子は、思ってたより大事かもしれないと顔を顰める。
「ペーシア王国がパラメキ国に戦争を仕掛けようとしています」
「ええっ――――!!」
一同も驚いたが一番驚いたのは、何故か、パラメキ国の騎士ロットであった。
ポプリの隣に座っていたロットがポプリのワンピースの裾を掴んで涙目で聞く。
「なんで、僕に知らされてないんですかぁ?」
そう聞くのを聞いていたこの場に居る者の共通の思いであった。雄一ですら、ロットが知らないとは思ってはいなかった。
「特に教える意味もなかったですけど……知ってたら、ここに来るまでガチガチに緊張したり、城を出るのを止めたでしょ、ロットなら?」
「そうかもしれませんけど、他に誰が知ってたんですか?」
詰め寄るようにして聞くと騎士団長と宰相と他に数名と答えられて項垂れる。
「ど、道理で騎士団長が僕を見送ってくれる時に涙目だったんですね……」
漸く真実に辿り着いたロットは、ほろり、と涙を零す。
それを引き気味の面子は、ポプリ酷い、と思いを同じくする。
「まあ、ロットの事はいいさ。ただ、戦争が起こるだけなら、落とし所だけは考える必要はあるだろうけど、何が問題になってるさ?」
ホーラも酷さでは負けてなかったが、戦争になったら負けると思ってはいない。だから、わざわざ、この場を設けている意味があると判断する。
ホーラの質問にポプリが答えようとするが、雄一が遮る。
「この質問は俺が答えておこう。ミラー経由で新しい情報も入ったんでな」
雄一がそう言うとポプリは頷いた腰を下ろす。
「今回は色々な事情はあるが戦争を起こした時点である意味、こちらにとっての負けだ。できれば、ゼクスの嫁のハミュの立場を悪くしたくない」
「言われてみれば、そのペーシア王国の王女様と家に居る女騎士は大丈夫なのですか、ユウイチさん?」
思い出したかのようにダンが雄一に問う。
そんなダンを微妙そうな表情で見つめる北川家の面子。
「それはないかと思いますね。私もスゥの専属護衛として来たと言う割にそこまで真面目に取り組んでるようには見えなかったので多少警戒してましたが……」
「あの子に腹芸は無理ですね。騙されて気付いてない可能性は残りますが、そういう行動もありませんし、本当にゼクス君に言われて来てるようですから、別件でしょうし」
ディータがそれとなくマークしてたが、疑うのが馬鹿らしいと感じるレベルだった事を言葉を濁す。
だが、ポプリがストレートに告げ、既に本来の目的も忘れているような気がすると嘆息する。
2人の話と周りの反応を見て、乾いた笑いをするダンは、そうなんだ、と頷く。
「まあ、俺もそう思う。そして、ここからが追加情報だ。その2国に隣接するシキル共和国も侵攻の動きがあるらしい」
その情報に場の空気が緊迫する。
なかでもポプリの驚きは大きかった。
「ど、どういう事ですの、ユウイチさん!」
「今、分かってるのはこれだけだ。勿論、今も調べて貰ってる」
ポプリは更に詰め寄ろうとするが、自分ですら知らなかった情報が、それ以上あるとは思えなかった浮かしかけた腰を下ろす。
何故、雄一も思った事である。
想像で言うならいくつかある。
ペーシア王国側の考えなら、パラメキ国を攻めたらナイファ国が出張ると2国を相手にしなくてはいけない。
4年前の戦争で戦力が減っているとはいえ、それなりの被害が出る。
そこで、シキル共和国を煽ったり、協力、同盟など色んな理由で戦争を唆せば、全部を手に入れられなくとも、小さな被害で領土を手に入れる事ができる。
勿論、シキル共和国でも予言的な事があった可能性もなくはない。
「そこで2国には動き辛い状況を作る為に俺はナイファ城に行こうと思う。細かい事は向こうに行ってからだがな」
頷く一同を確認した雄一は、この後の指示を出す。
「まずは、ポプリ。来たばかりだが、パラメキ城へ戻れ」
「しょうがないですね。この状況だと帰ったほうが良さそうです」
苦々しい顔をして頷くポプリ。
そんなポプリを見た雄一は、ホーラ、テツ、ダン、トラン、ラルクを順に見ていく。
「お前達5人は、北川コミュニティの中で情報収集が強いタイプを見繕って、ポプリに付いて、パラメキ国に行ってくれ」
次に、エリーゼとリューリカに目を向ける。
「エリーゼはペーシア王国との国境沿いで変な動きをするものがいないか見ててくれ。リューリカは、まず、ホーエンに事情を説明して、それとなく調べるように言っておいてくれ。その後はエリーゼと同じ目的でシキル共和国のほうを頼む」
「アヤツも調べてる事があるからのぉ、分かったのじゃ、しかと伝えておく!」
そう答えるリューリカと、コクリと頷くエリーゼ。
残るシホーヌを除く面子に目を向ける。
「そういう訳で家が手薄になって大変だとは思うが、よろしく頼む」
雄一の言葉に快く頷く、ディータ達。
そして、残る1名がワクテカした顔をして雄一を見つめていた。
「私、私には何をして欲しいのですぅ!」
私、頼られてるぅ~と嬉しそうにするシホーヌに雄一は、
「みんなに迷惑かけずにおとなしくしてくれ。じゃ、解散」
そう言うと結界が解けて、扉に耳を当ててた5人の子供達が雪崩れ込むようして中に入ってくる。
そんな子供達に苦笑いを浮かべる雄一達は起き上がるタイミングを逃した子供達を跨いで部屋から出ていく。
みんな出ていったので、恥ずかしげな様子の子供達が立ち上がると1人残ってる事に気付く。
真っ白に燃え尽きたシホーヌであった。
それを見ただけで、なんとなく事情を察した子供達。
レイアが前に出て、シホーヌの肩をポンと叩く。
「アタシが甘いモノを御馳走するよ、元気だしな」
そう言われたシホーヌは目端から決壊した涙を溢れさすとレイアに抱き付く。
仕方がないな、という顔をしたレイアが抱き締めると残る子供達が優しくシホーヌの肩に手を置いて行く。
仲間外れされた者同士の連帯感が6人の絆を強くしたとかないらしい。
雄一の開始の言葉から始まる。
北川家には小と大に分類される会議が存在する。
小家族会議は、ちょっとした取り決めや問題発生時に関係者だけを集めて行われる会議。
大家族会議とは、年に一回、学校を卒業する子達の最後のサポート、在校生の要望が上がってる案件の処理、そして、シホーヌとアクアの管理など、様々な案件についてを北川家で成人と認められてる者を有識者として全員呼ばれる。
ちなみに、会議の内容が内容なので、いつもはシホーヌとアクアは呼ばれた事はない。
今回は一部の者が外に出ているので全員とはいかないが、いつもならいない例外のシホーヌが鼻息を荒くして参加していた。
「ふっふふ、ついに私がこの会議に参加する側になったのですぅ!」
「いや、お前もアクアも臨時以外で参加する可能性は遠い未来にもない」
バッサリと可能性を断ち切る隣に座る雄一の逞しい二の腕に涙を流すシホーヌはポクポクと肩叩きをするようにする。
「で、ユウ。わざわざ臨時大家族会議を行う理由は何さ?」
「ああ、その前にまずは結界を」
そう言うと雄一は手を翳すと部屋を中から覆うように結界が張られる。
普段ならそんな事しないのに、いきなり結界とか言い出したのを聞いたティファーニアが目を白黒させる。
「どうしたんですか? 臨時だから大変なのは分かりますけど、結界を?」
「ヤンチャな小さいのが5匹盗み聞きをしようとしてるからだ」
頬の傷をなぞる男前のラルクが呟くように答える。
元々、カッコ良い男ではあったが、今じゃ夜の店で働く女性達の熱い視線を独り占めしているが、一向に決めた相手を作ろうとしない。
ラルクの言葉を聞いたティファーニアは、苦笑しながら、なるほど、と納得する。
続きを促す視線を雄一に向けてくるホーラに頷いて見せるとポプリに視線を送る。
雄一の視線に頷いて見せたポプリは立ち上がる事でみんなの視線を集める。
「先に予想される事実からお話しましょう。その方が何の為に集められたか分かるでしょうから」
そう言うポプリが皆の顔を見渡す。
事情が分からない面子は、思ってたより大事かもしれないと顔を顰める。
「ペーシア王国がパラメキ国に戦争を仕掛けようとしています」
「ええっ――――!!」
一同も驚いたが一番驚いたのは、何故か、パラメキ国の騎士ロットであった。
ポプリの隣に座っていたロットがポプリのワンピースの裾を掴んで涙目で聞く。
「なんで、僕に知らされてないんですかぁ?」
そう聞くのを聞いていたこの場に居る者の共通の思いであった。雄一ですら、ロットが知らないとは思ってはいなかった。
「特に教える意味もなかったですけど……知ってたら、ここに来るまでガチガチに緊張したり、城を出るのを止めたでしょ、ロットなら?」
「そうかもしれませんけど、他に誰が知ってたんですか?」
詰め寄るようにして聞くと騎士団長と宰相と他に数名と答えられて項垂れる。
「ど、道理で騎士団長が僕を見送ってくれる時に涙目だったんですね……」
漸く真実に辿り着いたロットは、ほろり、と涙を零す。
それを引き気味の面子は、ポプリ酷い、と思いを同じくする。
「まあ、ロットの事はいいさ。ただ、戦争が起こるだけなら、落とし所だけは考える必要はあるだろうけど、何が問題になってるさ?」
ホーラも酷さでは負けてなかったが、戦争になったら負けると思ってはいない。だから、わざわざ、この場を設けている意味があると判断する。
ホーラの質問にポプリが答えようとするが、雄一が遮る。
「この質問は俺が答えておこう。ミラー経由で新しい情報も入ったんでな」
雄一がそう言うとポプリは頷いた腰を下ろす。
「今回は色々な事情はあるが戦争を起こした時点である意味、こちらにとっての負けだ。できれば、ゼクスの嫁のハミュの立場を悪くしたくない」
「言われてみれば、そのペーシア王国の王女様と家に居る女騎士は大丈夫なのですか、ユウイチさん?」
思い出したかのようにダンが雄一に問う。
そんなダンを微妙そうな表情で見つめる北川家の面子。
「それはないかと思いますね。私もスゥの専属護衛として来たと言う割にそこまで真面目に取り組んでるようには見えなかったので多少警戒してましたが……」
「あの子に腹芸は無理ですね。騙されて気付いてない可能性は残りますが、そういう行動もありませんし、本当にゼクス君に言われて来てるようですから、別件でしょうし」
ディータがそれとなくマークしてたが、疑うのが馬鹿らしいと感じるレベルだった事を言葉を濁す。
だが、ポプリがストレートに告げ、既に本来の目的も忘れているような気がすると嘆息する。
2人の話と周りの反応を見て、乾いた笑いをするダンは、そうなんだ、と頷く。
「まあ、俺もそう思う。そして、ここからが追加情報だ。その2国に隣接するシキル共和国も侵攻の動きがあるらしい」
その情報に場の空気が緊迫する。
なかでもポプリの驚きは大きかった。
「ど、どういう事ですの、ユウイチさん!」
「今、分かってるのはこれだけだ。勿論、今も調べて貰ってる」
ポプリは更に詰め寄ろうとするが、自分ですら知らなかった情報が、それ以上あるとは思えなかった浮かしかけた腰を下ろす。
何故、雄一も思った事である。
想像で言うならいくつかある。
ペーシア王国側の考えなら、パラメキ国を攻めたらナイファ国が出張ると2国を相手にしなくてはいけない。
4年前の戦争で戦力が減っているとはいえ、それなりの被害が出る。
そこで、シキル共和国を煽ったり、協力、同盟など色んな理由で戦争を唆せば、全部を手に入れられなくとも、小さな被害で領土を手に入れる事ができる。
勿論、シキル共和国でも予言的な事があった可能性もなくはない。
「そこで2国には動き辛い状況を作る為に俺はナイファ城に行こうと思う。細かい事は向こうに行ってからだがな」
頷く一同を確認した雄一は、この後の指示を出す。
「まずは、ポプリ。来たばかりだが、パラメキ城へ戻れ」
「しょうがないですね。この状況だと帰ったほうが良さそうです」
苦々しい顔をして頷くポプリ。
そんなポプリを見た雄一は、ホーラ、テツ、ダン、トラン、ラルクを順に見ていく。
「お前達5人は、北川コミュニティの中で情報収集が強いタイプを見繕って、ポプリに付いて、パラメキ国に行ってくれ」
次に、エリーゼとリューリカに目を向ける。
「エリーゼはペーシア王国との国境沿いで変な動きをするものがいないか見ててくれ。リューリカは、まず、ホーエンに事情を説明して、それとなく調べるように言っておいてくれ。その後はエリーゼと同じ目的でシキル共和国のほうを頼む」
「アヤツも調べてる事があるからのぉ、分かったのじゃ、しかと伝えておく!」
そう答えるリューリカと、コクリと頷くエリーゼ。
残るシホーヌを除く面子に目を向ける。
「そういう訳で家が手薄になって大変だとは思うが、よろしく頼む」
雄一の言葉に快く頷く、ディータ達。
そして、残る1名がワクテカした顔をして雄一を見つめていた。
「私、私には何をして欲しいのですぅ!」
私、頼られてるぅ~と嬉しそうにするシホーヌに雄一は、
「みんなに迷惑かけずにおとなしくしてくれ。じゃ、解散」
そう言うと結界が解けて、扉に耳を当ててた5人の子供達が雪崩れ込むようして中に入ってくる。
そんな子供達に苦笑いを浮かべる雄一達は起き上がるタイミングを逃した子供達を跨いで部屋から出ていく。
みんな出ていったので、恥ずかしげな様子の子供達が立ち上がると1人残ってる事に気付く。
真っ白に燃え尽きたシホーヌであった。
それを見ただけで、なんとなく事情を察した子供達。
レイアが前に出て、シホーヌの肩をポンと叩く。
「アタシが甘いモノを御馳走するよ、元気だしな」
そう言われたシホーヌは目端から決壊した涙を溢れさすとレイアに抱き付く。
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