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7章 DT包囲網!?
196話 刃を向けた相手にする交渉術らしいです
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エリーゼの報せでペーシア王国から使者が出た事を知った雄一達は、使者がやってくる理由が和平会議の申し込みと見積もった。
どう考えても宣戦布告というのは負けを意味するし、足掻くつもりならシキル共和国に使者を出すだろうが、リューリカからは何の連絡もない。
エリーゼにナイファ国の女王ミレーヌにこちらは和平会議であれば、応じる姿勢で、日は改めてという返事にする予定を手紙に書き届けて貰った。
ペーシア王国の使者がパラメキ国入りをし、持ってこられた親書には、ある意味、男らしい内容が書かれていた。
自分達の思惑が見抜かれてた事を隠さず、全面降伏をする用意があるので、どうしても聞き入れて欲しい事が1点あるとストレートな言葉で書かれていた。
その返事は予定通りにポプリは和平会議を日を改めて開くという返事を伝え、親書を作り、使者に渡す。
使者は、明らか安堵した様子で帰っていった。
雄一はペーシア王国の親書を読みながら、首を傾げる。
「こんな決断ができる国王なのに、どうして、戦争やハミュを目を逸らす為に嫁に出したか分からんな」
「ペーシア王国は、長い間、争いもなく経済的にも安定していて、重鎮達も利益を貪るような事をしていても国が廻ってたようなヌルイ国です。だから、国王の発言力が弱く、緊急事態で利益より損益が大きくならない限り、国王の言葉が通らない残念な国ですから」
呆れるように説明するポプリは、「あんな重鎮がパラメキ国にいたら、即解雇して、財産没収です」と怒りを露わにする。
まあ、雄一もリホウの繋がりがあるシャオロンという男からの報告で、ペーシア王国の重鎮達の無能ぶりは聞いていたが、国王がここまでまともな考えのある者だとは考えてもいなかった。
「国王がまともで、下がそういう奴らだというなら手口は似たり寄ったりだろうな?」
「どこのグズでも同じグズさ。ゴードンというヤツが、上手く行けば良し、駄目でも嫌がらせにとディータをユウにぶつけたように……」
雄一の言葉にホーラが嫌悪感を剥き出しにして呟く。
ディータが雄一を襲った事はディータ本人がホーラ達に告白した結果、ホーラ達は知っていた。
一緒に住む以上は、一定の相手には知っていて欲しいと、当時、10歳以上の子達に知らせた。
それ以下の子には、それが原因でダンテと距離ができたらという恐怖から、未だに伏せているし、話す必要は雄一達もないと思っている。
それを思い出して、少し亡きゴードンに怒りを見せるテツを横目に眺めるポプリもまた、なんやかんやと仲の良いホーラから手紙で知らされていて知っていたので溜息を零す。
「同じようなグズというなら、おそらく狙いは、ナイファ国とパラメキ国のアキレス腱である北川家でしょうね」
鼻で笑うように言うポプリの言葉を聞いたテツとロットが慌て出す。
「それって不味くないですか? こんなにノンビリしてる場合じゃ!」
今にも飛び出そうとしそうなテツと頷くロット。
落ち着け、とばかりにテツの頭を叩くホーラが言う。
「そのアキレス腱を切れるような戦力がどこにあるさ? 1000人ぐらい来たところで相手が何秒耐えれる?」
「だな、それにリホウにも警戒にあたるようには指示してある。子供達が無事なのは勿論、怖い目に遭うのも許さん。子供達はそんな些事に関わってる暇などないからな」
叩かれた頭を摩りながら、たはは、と苦笑するテツと、「そういうものなんですか?」と未だに北川家の規格外ぶりが浸透していないロット。
ふいに雄一が窓を見つめるので、みんなの視線が窓に向かう。
その窓に降り立つ、緑髪の少女、エリーゼが降り立つ。
エリーゼの姿を認めた雄一が、笑みを浮かべて「お疲れ」と告げる。
「で、女王は何て言ってた?」
そう聞く雄一の言葉に首を傾げる。
完全に忘れているようであった。
「手紙か何か預かってないか?」
そういう雄一の言葉を受けて、短パンに手を突っ込む。
それを見ていたロットは恥ずかしそうに視線を明後日に向け、テツも困った顔をしている。
「あっ、あった。多分、これ、かな?」
かなり自信なさげなエリーゼに雄一は溜息を吐きながら手紙を受け取る。
「なあ、エリーゼ。いい加減、その薄着止めるかカバンぐらい持ち歩かないか?」
「んっ、今度」
そういうと雄一からの視線から逃げるように窓から飛び立つ。
エリーゼもそうだが、ミュウもまた寒くても厚着をするのを嫌がる。そういう性質のせいか2人ともブラに短パンという出で立ちで服装が被っている。
雄一がそう注意するとすぐに2人ともどこかに逃げるところまで似ていて苦笑が浮かぶ。
「それで、ユウイチさん、ミレーヌ女王はなんと?」
ポプリがそう聞いてくるので手紙の封を切り、手紙の読み始める。
短い文だったので、すぐに読み終わる。
「ああ、向こうもそれで問題はないらしい。こちらも次の手を打つとするか」
「次の手?」
雄一の言葉に首を傾げるホーラに雄一は、ニッと笑ってみせる。
「いるだろ? 同じように侵略する気だったのに知らん顔してなかった事にしようとしてるところが?」
「シキル共和国? 確かに、知らん顔されて終わられたら腹が立つさ。でも……ああ……またリホウがやらかしたさ?」
ホーラは言ってて途中で展開が分かったようで頭を抱えて諦めた顔をする。
頭の回転の速い長女を褒めるように頭を撫でる雄一。
テツはホーラの言葉の、リホウがやらかしたさ、の部分で問題はないらしいと分かったようで苦笑する。
「それで、ユウイチさんはどういうお考えがあるのでしょう?」
そう聞いてくるポプリに雄一はイタズラ小僧のような笑みを浮かべる。
雄一の顔を見たホーラとポプリは顔を見合わせるとお互い同じ事を考えている事に気付き、色々諦めるように溜息を零す。
絶対、碌でもない事を考えている。
そう結論づいた2人は腹を括るようにして雄一の顔を見つめる。
「戦争を止める方法なら他にも穏やかな方法があったのに、敢えて、火事場泥棒をしようとした悪い子を引きずり出す為に、使者を……」
雄一の考えを聞いたその場にいた4人だけでなく、話しの流れを知っておくために同席を希望して黙って聞いていた、パラメキ国の宰相や騎士団長も口を大きく開けて固まる。
碌な事を言わないと腹を括っていた2人、ホーラとポプリも唖然としてしまったが、構えてた分、立ち直りが早かった。
「ゆ、ユウイチさん、これは脅迫と大差ないような気がするのですけど……」
「こちらに戦争を仕掛ける準備をしてた。つまり、刃を向けた相手には脅迫とは言わんなぁー」
正論といえば正論だが、屁理屈を述べる雄一の考えを聞いて、攻め入られそうになってた立場といえ、相手の立場を想像すると大きな債務になったと寝込みたくなる。
ポプリは疲れたように肩を落とす。
「確かに、ユウが頼めば行ってくれそうだけど、絶対に有り得ない使者のうえにアレも同行させるなんて……実質、攻め入ったようなもんさ……」
「いやいや、間違いなく使者さ。相手がどう思おうがな? 後、その使者の脇を固める意味でホーラ、テツ、同行を頼むな?」
頼んでくる雄一の言葉を聞いたテツは悲鳴を上げて、ホーラは全てを諦めたような顔をして肺にある空気を全部吐き出す。
その場にいた、宰相、騎士団長、ロット、と数名は真っ白になって気を失ったようにその場に立ち尽くす。
4年前に雄一を敵に廻す意味を物理的に身を持って知らされていたが、精神的にも恐ろしいと心に刻まされたようだ。
「さ~て、2国とも色々やらかしてくれてるようだから、ここからはお仕置きタイムだ」
獰猛な笑みを浮かべる雄一を見た北川家の面子の3人は顔を見合わせて諦める。
どうやら、雄一は安易に戦争を起こそうとしてた2国にだいぶ腹を立ててたと分かった為である。
そんな雄一に声をかける者が現れる。
先程出て行ったエリーゼであった。
「ユウイチ、レンがこっちに向かってきてる」
同じ精霊獣同士、相手の反応を捉えるのが早いようで雄一にはまだ近くに来てるかどうか分からないが、エリーゼが言うなら間違いはない。
「そうか、何か進展があったのかもしれんな。じゃ、後は手筈通りに頼む」
そういうとエリーゼと共に雄一は退出していった。
雄一を見送った3人は顔を見合わせて、最後に諦めの溜息を零す。
ポプリはフリーズした臣下を再起動させるところから始め、ホーラとテツは雄一が使者と指名した者にその旨を伝える為に、その場を後にした。
どう考えても宣戦布告というのは負けを意味するし、足掻くつもりならシキル共和国に使者を出すだろうが、リューリカからは何の連絡もない。
エリーゼにナイファ国の女王ミレーヌにこちらは和平会議であれば、応じる姿勢で、日は改めてという返事にする予定を手紙に書き届けて貰った。
ペーシア王国の使者がパラメキ国入りをし、持ってこられた親書には、ある意味、男らしい内容が書かれていた。
自分達の思惑が見抜かれてた事を隠さず、全面降伏をする用意があるので、どうしても聞き入れて欲しい事が1点あるとストレートな言葉で書かれていた。
その返事は予定通りにポプリは和平会議を日を改めて開くという返事を伝え、親書を作り、使者に渡す。
使者は、明らか安堵した様子で帰っていった。
雄一はペーシア王国の親書を読みながら、首を傾げる。
「こんな決断ができる国王なのに、どうして、戦争やハミュを目を逸らす為に嫁に出したか分からんな」
「ペーシア王国は、長い間、争いもなく経済的にも安定していて、重鎮達も利益を貪るような事をしていても国が廻ってたようなヌルイ国です。だから、国王の発言力が弱く、緊急事態で利益より損益が大きくならない限り、国王の言葉が通らない残念な国ですから」
呆れるように説明するポプリは、「あんな重鎮がパラメキ国にいたら、即解雇して、財産没収です」と怒りを露わにする。
まあ、雄一もリホウの繋がりがあるシャオロンという男からの報告で、ペーシア王国の重鎮達の無能ぶりは聞いていたが、国王がここまでまともな考えのある者だとは考えてもいなかった。
「国王がまともで、下がそういう奴らだというなら手口は似たり寄ったりだろうな?」
「どこのグズでも同じグズさ。ゴードンというヤツが、上手く行けば良し、駄目でも嫌がらせにとディータをユウにぶつけたように……」
雄一の言葉にホーラが嫌悪感を剥き出しにして呟く。
ディータが雄一を襲った事はディータ本人がホーラ達に告白した結果、ホーラ達は知っていた。
一緒に住む以上は、一定の相手には知っていて欲しいと、当時、10歳以上の子達に知らせた。
それ以下の子には、それが原因でダンテと距離ができたらという恐怖から、未だに伏せているし、話す必要は雄一達もないと思っている。
それを思い出して、少し亡きゴードンに怒りを見せるテツを横目に眺めるポプリもまた、なんやかんやと仲の良いホーラから手紙で知らされていて知っていたので溜息を零す。
「同じようなグズというなら、おそらく狙いは、ナイファ国とパラメキ国のアキレス腱である北川家でしょうね」
鼻で笑うように言うポプリの言葉を聞いたテツとロットが慌て出す。
「それって不味くないですか? こんなにノンビリしてる場合じゃ!」
今にも飛び出そうとしそうなテツと頷くロット。
落ち着け、とばかりにテツの頭を叩くホーラが言う。
「そのアキレス腱を切れるような戦力がどこにあるさ? 1000人ぐらい来たところで相手が何秒耐えれる?」
「だな、それにリホウにも警戒にあたるようには指示してある。子供達が無事なのは勿論、怖い目に遭うのも許さん。子供達はそんな些事に関わってる暇などないからな」
叩かれた頭を摩りながら、たはは、と苦笑するテツと、「そういうものなんですか?」と未だに北川家の規格外ぶりが浸透していないロット。
ふいに雄一が窓を見つめるので、みんなの視線が窓に向かう。
その窓に降り立つ、緑髪の少女、エリーゼが降り立つ。
エリーゼの姿を認めた雄一が、笑みを浮かべて「お疲れ」と告げる。
「で、女王は何て言ってた?」
そう聞く雄一の言葉に首を傾げる。
完全に忘れているようであった。
「手紙か何か預かってないか?」
そういう雄一の言葉を受けて、短パンに手を突っ込む。
それを見ていたロットは恥ずかしそうに視線を明後日に向け、テツも困った顔をしている。
「あっ、あった。多分、これ、かな?」
かなり自信なさげなエリーゼに雄一は溜息を吐きながら手紙を受け取る。
「なあ、エリーゼ。いい加減、その薄着止めるかカバンぐらい持ち歩かないか?」
「んっ、今度」
そういうと雄一からの視線から逃げるように窓から飛び立つ。
エリーゼもそうだが、ミュウもまた寒くても厚着をするのを嫌がる。そういう性質のせいか2人ともブラに短パンという出で立ちで服装が被っている。
雄一がそう注意するとすぐに2人ともどこかに逃げるところまで似ていて苦笑が浮かぶ。
「それで、ユウイチさん、ミレーヌ女王はなんと?」
ポプリがそう聞いてくるので手紙の封を切り、手紙の読み始める。
短い文だったので、すぐに読み終わる。
「ああ、向こうもそれで問題はないらしい。こちらも次の手を打つとするか」
「次の手?」
雄一の言葉に首を傾げるホーラに雄一は、ニッと笑ってみせる。
「いるだろ? 同じように侵略する気だったのに知らん顔してなかった事にしようとしてるところが?」
「シキル共和国? 確かに、知らん顔されて終わられたら腹が立つさ。でも……ああ……またリホウがやらかしたさ?」
ホーラは言ってて途中で展開が分かったようで頭を抱えて諦めた顔をする。
頭の回転の速い長女を褒めるように頭を撫でる雄一。
テツはホーラの言葉の、リホウがやらかしたさ、の部分で問題はないらしいと分かったようで苦笑する。
「それで、ユウイチさんはどういうお考えがあるのでしょう?」
そう聞いてくるポプリに雄一はイタズラ小僧のような笑みを浮かべる。
雄一の顔を見たホーラとポプリは顔を見合わせるとお互い同じ事を考えている事に気付き、色々諦めるように溜息を零す。
絶対、碌でもない事を考えている。
そう結論づいた2人は腹を括るようにして雄一の顔を見つめる。
「戦争を止める方法なら他にも穏やかな方法があったのに、敢えて、火事場泥棒をしようとした悪い子を引きずり出す為に、使者を……」
雄一の考えを聞いたその場にいた4人だけでなく、話しの流れを知っておくために同席を希望して黙って聞いていた、パラメキ国の宰相や騎士団長も口を大きく開けて固まる。
碌な事を言わないと腹を括っていた2人、ホーラとポプリも唖然としてしまったが、構えてた分、立ち直りが早かった。
「ゆ、ユウイチさん、これは脅迫と大差ないような気がするのですけど……」
「こちらに戦争を仕掛ける準備をしてた。つまり、刃を向けた相手には脅迫とは言わんなぁー」
正論といえば正論だが、屁理屈を述べる雄一の考えを聞いて、攻め入られそうになってた立場といえ、相手の立場を想像すると大きな債務になったと寝込みたくなる。
ポプリは疲れたように肩を落とす。
「確かに、ユウが頼めば行ってくれそうだけど、絶対に有り得ない使者のうえにアレも同行させるなんて……実質、攻め入ったようなもんさ……」
「いやいや、間違いなく使者さ。相手がどう思おうがな? 後、その使者の脇を固める意味でホーラ、テツ、同行を頼むな?」
頼んでくる雄一の言葉を聞いたテツは悲鳴を上げて、ホーラは全てを諦めたような顔をして肺にある空気を全部吐き出す。
その場にいた、宰相、騎士団長、ロット、と数名は真っ白になって気を失ったようにその場に立ち尽くす。
4年前に雄一を敵に廻す意味を物理的に身を持って知らされていたが、精神的にも恐ろしいと心に刻まされたようだ。
「さ~て、2国とも色々やらかしてくれてるようだから、ここからはお仕置きタイムだ」
獰猛な笑みを浮かべる雄一を見た北川家の面子の3人は顔を見合わせて諦める。
どうやら、雄一は安易に戦争を起こそうとしてた2国にだいぶ腹を立ててたと分かった為である。
そんな雄一に声をかける者が現れる。
先程出て行ったエリーゼであった。
「ユウイチ、レンがこっちに向かってきてる」
同じ精霊獣同士、相手の反応を捉えるのが早いようで雄一にはまだ近くに来てるかどうか分からないが、エリーゼが言うなら間違いはない。
「そうか、何か進展があったのかもしれんな。じゃ、後は手筈通りに頼む」
そういうとエリーゼと共に雄一は退出していった。
雄一を見送った3人は顔を見合わせて、最後に諦めの溜息を零す。
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