日本征覇への道 日ノ本形成

Ittoh

文字の大きさ
2 / 22
日ノ本形成

日本征覇史#02 鬼退治が、征覇である

しおりを挟む

 崇神帝の弟に、彦坐王ひいこますが居て、四道将軍の一人であった、神功帝の祖でもある。彦坐王ひいこますは、大和を北に抜け、山城の国造の娘を后として、山城を拠点として、山陰道を征覇していった。

 の国は、現在の舞鶴を中心に、丹波、丹後、但馬一帯を支配した王国である。彦坐王ひこいますを迎え撃ったのは、青葉山の御笠ミカサと后の蟇女ヒキメであった。御笠ミカサ蟇女ヒキメは、土蜘蛛を率いて迎え撃ったが、由良川の戦に敗れ、勢力を弱めていった。

 前段として、山城に土木治水事業を興し、墾田を拓いて水稲を始めて、米の量産体制を築きます。米の量産体制を確立して、余剰労働力を産み出して、大規模土木治水事業を実行できるようにします。

 日本ヤマトの戦い方は、単純にして明解な、物量作戦であった。山陰道を築く、土木治水事業に大量に労働者を動員し、大量動員した労働者を兵隊にして、物量で叩き潰すことにあります。

 吉備津皇子が、難波の墾田を進めて、山陽道を築き、吉備の温羅と呼ばれる鬼を退治します。後の世に、桃太郎の鬼退治として知られる、現在の岡山県における、日本ヤマトの征覇事業となります。

 東海道は、常陸の国風土記に記載される、国樔クズと呼ばれる土蜘蛛退治が、黒坂命によって実施されています。常陸日立の国が、後に下総と共に親王任国となるのは、日ノ本の東端に到達したという意味と考えられます。

 東山道は、国譲りが行われた諏訪を通り、上野国が親王任国となるのは、対蝦夷の後方支援拠点が、上野であったことを示します。

 神功帝が熊襲征伐と三韓征伐で、西海道を確保し、三韓から人質と朝貢を確保することで、日ノ本の体制が確立します。古墳期の日本ヤマトは、南が薩摩、西が韓、東が常陸、北が上野となります。

 北陸道は、エツの国があり、勢力圏が越前、加賀、能登、越中、越後となります。エツの国が、日本ヤマトに組み込まれるのは、継体帝の御代となります。
 日本各地で、熊襲や蝦夷の征伐、全国の鬼退治が実行されて、日本征覇は進んでいった。国府を築き、国分寺を建立した聖武帝が、日本ヤマトによる統治体制の確立となる。

 出雲尊、熊襲尊となるので、同格の相手として、出雲と熊襲は捉えられている。

 三韓征伐や蝦夷征伐の場合、相手を同族と認識していたが、鬼退治の場合は、日本ヤマトが相手を人とは認識していない。敵は、妖怪ひとあらざるものとして、退治されている。結果として、鬼退治は、風土記の中に、封じられる形となる。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

無明の彼方

MIROKU
歴史・時代
人知を越えた魔性を討つ―― 慶安の変を経た江戸。女盗賊団が夜の中で出会ったのは、般若面で顔を隠した黒装束の男だった…… 隻眼隻腕の男、七郎は夜の闇に蠢く者たちと戦う。己が使命に死すために(※先に掲載した「柳生の剣士」の続編です)。

もし石田三成が島津義弘の意見に耳を傾けていたら

俣彦
歴史・時代
慶長5年9月14日。 赤坂に到着した徳川家康を狙うべく夜襲を提案する宇喜多秀家と島津義弘。 史実では、これを退けた石田三成でありましたが……。 もしここで彼らの意見に耳を傾けていたら……。

世界はあるべき姿へ戻される 第二次世界大戦if戦記

颯野秋乃
歴史・時代
1929年に起きた、世界を巻き込んだ大恐慌。世界の大国たちはそれからの脱却を目指し、躍起になっていた。第一次世界大戦の敗戦国となったドイツ第三帝国は多額の賠償金に加えて襲いかかる恐慌に国の存続の危機に陥っていた。援助の約束をしたアメリカは恐慌を理由に賠償金の支援を破棄。フランスは、自らを救うために支払いの延期は認めない姿勢を貫く。 ドイツ第三帝国は自らの存続のために、世界に隠しながら軍備の拡張に奔走することになる。 また、極東の国大日本帝国。関係の悪化の一途を辿る日米関係によって受ける経済的打撃に苦しんでいた。 その解決法として提案された大東亜共栄圏。東南アジア諸国及び中国を含めた大経済圏、生存圏の構築に力を注ごうとしていた。 この小説は、ドイツ第三帝国と大日本帝国の2視点で進んでいく。現代では有り得なかった様々なイフが含まれる。それを楽しんで貰えたらと思う。 またこの小説はいかなる思想を賛美、賞賛するものでは無い。 この小説は現代とは似て非なるもの。登場人物は史実には沿わないので悪しからず… 大日本帝国視点は都合上休止中です。気分により再開するらもしれません。 【重要】 不定期更新。超絶不定期更新です。

剣客居酒屋草間 江戸本所料理人始末

松風勇水(松 勇)
歴史・時代
旧題:剣客居酒屋 草間の陰 第9回歴史・時代小説大賞「読めばお腹がすく江戸グルメ賞」受賞作。 本作は『剣客居酒屋 草間の陰』から『剣客居酒屋草間 江戸本所料理人始末』と改題いたしました。 2025年11月28書籍刊行。 なお、レンタル部分は修正した書籍と同様のものとなっておりますが、一部の描写が割愛されたため、後続の話とは繋がりが悪くなっております。ご了承ください。 酒と肴と剣と闇 江戸情緒を添えて 江戸は本所にある居酒屋『草間』。 美味い肴が食えるということで有名なこの店の主人は、絶世の色男にして、無双の剣客でもある。 自分のことをほとんど話さないこの男、冬吉には実は隠された壮絶な過去があった。 多くの江戸の人々と関わり、その舌を満足させながら、剣の腕でも人々を救う。 その慌し日々の中で、己の過去と江戸の闇に巣食う者たちとの浅からぬ因縁に気付いていく。 店の奉公人や常連客と共に江戸を救う、包丁人にして剣客、冬吉の物語。

四代目 豊臣秀勝

克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。 読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。 史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。 秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。 小牧長久手で秀吉は勝てるのか? 朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか? 朝鮮征伐は行われるのか? 秀頼は生まれるのか。 秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

【読者賞】江戸の飯屋『やわらぎ亭』〜元武家娘が一膳でほぐす人と心〜

旅する書斎(☆ほしい)
歴史・時代
【第11回歴史・時代小説大賞 読者賞(読者投票1位)受賞】 文化文政の江戸・深川。 人知れず佇む一軒の飯屋――『やわらぎ亭』。 暖簾を掲げるのは、元武家の娘・おし乃。 家も家族も失い、父の形見の包丁一つで町に飛び込んだ彼女は、 「旨い飯で人の心をほどく」を信条に、今日も竈に火を入れる。 常連は、職人、火消し、子どもたち、そして──町奉行・遠山金四郎!? 変装してまで通い詰めるその理由は、一膳に込められた想いと味。 鯛茶漬け、芋がらの煮物、あんこう鍋…… その料理の奥に、江戸の暮らしと誇りが宿る。 涙も笑いも、湯気とともに立ち上る。 これは、舌と心を温める、江戸人情グルメ劇。

日露戦争の真実

蔵屋
歴史・時代
 私の先祖は日露戦争の奉天の戦いで若くして戦死しました。 日本政府の定めた徴兵制で戦地に行ったのでした。  日露戦争が始まったのは明治37年(1904)2月6日でした。  帝政ロシアは清国の領土だった中国東北部を事実上占領下に置き、さらに朝鮮半島、日本海に勢力を伸ばそうとしていました。  日本はこれに対抗し開戦に至ったのです。 ほぼ同時に、日本連合艦隊はロシア軍の拠点港である旅順に向かい、ロシア軍の旅順艦隊の殲滅を目指すことになりました。  ロシア軍はヨーロッパに配備していたバルチック艦隊を日本に派遣するべく準備を開始したのです。  深い入り江に守られた旅順沿岸に設置された強力な砲台のため日本の連合艦隊は、陸軍に陸上からの旅順艦隊攻撃を要請したのでした。  この物語の始まりです。 『神知りて 人の幸せ 祈るのみ 神の伝えし 愛善の道』 この短歌は私が今年元旦に詠んだ歌である。 作家 蔵屋日唱

処理中です...