39 / 96
伊豆紀行外伝
伊豆紀行外伝 鬼ヶ島は、角無き鬼の島
しおりを挟む
新年の挨拶を、島々を巡っていくのに、女護島のさらに南にある、鬼ヶ島の話を聞いて、為朝が色めき立った。最期の挨拶を、女護島の新たな姫宮へ挨拶をすると、姫宮は、新たな賀茂斎宮家外院を女護島に立てるために、次の初穂狩りから外院として参加するとした。島長そのものは斎として、新たな斎宮院を建てるために、宇津木へと移った。一宮を中心として、曲輪池造りをおこない、一宮の宇津木から鳥打までの道を拓いて流れを造りあげていった。
曲輪池造りは、一宮を囲むように段々池を、螺旋状に造っていく池を川のように見立てる造りであった。見事な造りをした賀茂斎宮外院は、護り続けられた外院家と共に、千年後になっても女護島で見ることができるけど、観光客がお詣りに行くことができるのは二宮までであり、一宮は大平山より見ることしかできない。千年後も護られた外院家となっていた。
最初の帆無八丈大船「庚寅」が、塩飽から進水した男造りで伊豆大島へと届けられた。
後に帆無八丈と呼ばれる、大船の壱番艦である。
鬼ヶ島は、海の上に浮かぶ山の連なりのような姿をしていた。島の外側を険しい山が取り囲むように連なっていて、内側に樹木が茂り、さらに内側に小高い丘のような火口を持っていた。数百年の時が流れ、木々が生い茂る緑の山となっていた。
鬼ヶ島は、まつろわぬ国民のあやかしたちの末裔であり、退治を逃れて日本から逃げ出していった者達でもあった。内側に生い茂る果実や畑、水を溜める池を造ることで、鬼ヶ島は、非常に住みやすい島となっていった。豊富な雨と南国の樹木は、海で漁ができなくても、多くの自然の恵みを与えてくれる南国の楽園となっていた。
難波の船が、時折訪れて、火山灰や南国産の薬樹を購入していくくらいで、平穏の時を過ごしていた。
鬼ヶ島の島長、カグラは、凄まじい鬼火使いであった。赤銅色の肌に炎を纏わせて戦うことができた。全力で火炎を放てば鉄はおろか岩をも溶かす鬼火を扱えた。二十年程前に、数百年ぶりに鬼ヶ島が噴火した時に、噴出した溶岩や火砕流が村へ流れるのを支えきった。そのために、自分の身体から常に火炎が出るような女になっていた。
このため、カグラに近づける男が居なくなっていたのである。近くに寄るだけで火傷するくらい、凄まじい熱量であった。
「もう、女にはなれそうにはねぇなぁ」
鬼ヶ島の鬼達は、数が少ないことと、様々な子がいるために、ミズチと同じように、子供が生まれたら、一族全員で育てる方法をとっていた。
噴火の被害は甚大であり、果樹の半分が溶岩に埋まり、島内に築かれていた、家々の大半を失う被害が生じていた。このため、渡辺党へ鬼ヶ島に渡航する時に持ち出した、砂金や玉といった宝物で支援品を贖ったのである。
事を聞いた、肉を持たない幻に近い身体となり、寂滅の時が近づいていた茨城童子は、食料や種イモ、薬樹、苗など様々な支援物資を積み込んで、鬼ヶ島へ到着し、社を社を築いた。まつろわぬ国に生まれた者として、鬼ヶ島を護るモノとなる社を建てたのである。八瀬の祠を始めとして、角無き鬼の社と呼ばれる神社が建てられ、角無き鬼を眷属としていた。角無き鬼は、実際に角が無いのではなく、まつろわぬ国の者ではなく、主上が下で住まう者という意味である。
青葉山のあやかしが女王匹女が娘にして、大江山酒呑童子の妹が終生の地として訪れたことに、鬼ヶ島が者達は、たいそう喜んで茨城童子を迎えた。鬼ヶ島で婆様となった茨城童子は、話はまだできるし、母の形見にして、主上より賜った恩賜の五尺棒を持って戦うことはできるが、既に、身体に触れることは難しくなっていた。
鬼ヶ島の鬼達は、坂東一円に住んでいた鬼達が、退治されるを怖れて移り住んだ者達の末裔であり、まつろわぬ国の末裔でもあった。
春の早い南国の島らしく、立春に女達が着飾り、春の祝いに祭りとなりて睦みあう。そんな祭りが近づいていたのである。カグラは、グツグツと煮立つような火炎を纏い、火気に溢れる身体では、燃えてしまって服も着れず。裸で暮らしていた。一度、海に飛び込んだことがあるが、身体が固く動けなくなっていくだけで、グラグラと瘡蓋の岩のようになった肌が砕け散ると、真っ赤に燃える肌の周りに気泡が溢れていくだけで、変わらないくらいに煮え滾るような姿があった。
何も考えずにボォーとしていると、少しづつ体温が下がって来るのが判る。最近は、時間があれば、ぼぉーとしていることにしていた。
「母様」
赤銅の色に照り返す、汗が鬼火使いとしてかなりの技を使う、娘すら傍によることが難しいことを示していた。
「火耶か、どうした」
火耶に、視線を戻して聞く。
「お舟。大きい船なの」
八丈(二十四メートル)の船は、大船である。
大船かぁ、帆柱でも折れたか、難波あたりの大船か。住吉で人手が足りなくなったのかな。噴火でかなり食料がやられたから、人手が欲しいなら、嬉しいな。
「わかった、あたしも行く。ただ、近づくと船が燃えるから、湊の先にある岬に行くよ。何かあったら合図しな。相手は、政に任せる。婆様に知らせたかい」
火耶は、うなずいて
「わかった。婆様には言ってないと思う。政に伝えて、婆様のところにも行く」
政は、カグラの弟で、今は島長を代行してもらっていた。婆様は、鬼ヶ島が発見されて、最期は鬼の側にいたいと言った、鬼ヶ島に隠居していた婆様こと茨城童子である。
鬼火使いは、白漆喰の釜や鋼を造る釜など、高温を要求される釜には必須であったが、鬼火使いの育ち難さと自分の扱う火に取り憑かれて死ぬ鬼火使いも時々出ていた。鬼は、カグラのように、火気を纏い過ぎると、火気そのものへと化生してしまうのである。カグラのように噴火した溶岩の奔流が持つ火気を纏い尽すようにして本性を維持できる鬼は、少なくなっていたのである。
渡辺党の船が、年に一度、物資を運んで来ては、角無き鬼ヶ島の婆様への挨拶と住吉の女達が春の宴に訪れて、島の男達の子種を貰って帰るということを繰り返していた。鬼ヶ島は、婆様とこ茨城童子が住まったこともあり、住吉大社へと寄進されていた。住吉大社へは、島に自生するようになった砂糖黍を五俵納めることで、租税としていた。
鬼ヶ島の噴火が収まり、漁獲も増えて島で自生する茱萸の収穫が戻り、住吉からの支援を受けて、里芋や田芋、砂糖黍や南方でしか取れない薬樹などの栽培と収穫が進み、少しづつ再建を始めていたところでもあった。
難波からの船が、住吉大社へ奉納する砂糖黍五俵と薬樹を運ぶと共に、春の宴に訪れる住吉の女達を運ぶ仕事についていた。鬼ヶ島の食料生産が戻るにつれて、女達の数が増えていったのである。
島の者達は、ミヅチ達と同じように、子が産まれたら、島の宝として村人みんなで育てることとしていた。子を育てる乳母達が、三つ程に分かれた社に住んで、育てていたのである。一宮には、婆様こと茨城童子が住まっておりました。坂東一円より逃げ出した鬼達には、赤銅色した肌を持つ赤鬼が多く、白い肌に蒼き鱗紋が浮かぶ青鬼はミヅチとなって女護島へと移り住んでいった。
赤銅色した肌を持つ赤鬼達の子等は、火気を纏い、鬼釜を扱う鬼火使いとして育てられていた。噴火の支援に訪れた渡辺大船に、坂東から持ち出した砂金や玉は、渡辺大船に払ったので、島の蔵には何も残っていなかった。
甚大で凄まじき噴火の被害も、十年程の間に少しづつ癒されつつあった。
訪れた大船は、帆無八丈「庚寅」であった。
帆無八丈「庚寅かのえとら」
船身:八丈(24メートル)
船幅:四丈(12メートル)
船高:二丈(6メートル)
弥檣:三丈半(10.5メートル)廻一丈(3メートル)
弥帆:長三丈幅四丈(9×12メートル)
舵柱:二丈(6メートル)廻り一間(1.8メートル)舵長1丈幅1丈
舵柱一本男仕立て
船体構造:
竹籠、白漆喰三層造り。舳先を絞り、白漆喰で造った竜骨を船体中央に走らせて、艫を丸籠造りとしてた。五丈造りとされる舳先からの竜骨造りと、艫からの丸籠作りを中央1丈重ねて繋げて造り上げる。舳先を広めにして、艫を狭めにして重ねる男仕立てと、舳先を狭めにして、艫を広めにする女仕立てがある。「庚寅」は男仕立ての船である。
特徴としては、後部船室容積が大きく取れる女仕立て、波切り性が高く高速性が得られる男仕立てと言われた。
帆無八丈には、船体喫水部に潮溜めと呼ばれる二丈×一丈(6×3メートル)潮船が両舷二か所に儲けられて、ミヅチ衆の居住区となっていた。
積載量:
標準積載重量参萬貫(112.5トン)最大積載量五萬貫(187.5トン)
両舷舷側に張り出し梁(バルジ)を白漆喰で一間(1.8メートル)設けられている。バルジには、丸竹を束ねて縛りつけられている。これは、ミズチ衆が乗り降りする場合、大きく船が揺れるのを抑えるためである。成長したミズチ衆は、三百貫以上(1トン以上)あるためである。
曲輪池造りは、一宮を囲むように段々池を、螺旋状に造っていく池を川のように見立てる造りであった。見事な造りをした賀茂斎宮外院は、護り続けられた外院家と共に、千年後になっても女護島で見ることができるけど、観光客がお詣りに行くことができるのは二宮までであり、一宮は大平山より見ることしかできない。千年後も護られた外院家となっていた。
最初の帆無八丈大船「庚寅」が、塩飽から進水した男造りで伊豆大島へと届けられた。
後に帆無八丈と呼ばれる、大船の壱番艦である。
鬼ヶ島は、海の上に浮かぶ山の連なりのような姿をしていた。島の外側を険しい山が取り囲むように連なっていて、内側に樹木が茂り、さらに内側に小高い丘のような火口を持っていた。数百年の時が流れ、木々が生い茂る緑の山となっていた。
鬼ヶ島は、まつろわぬ国民のあやかしたちの末裔であり、退治を逃れて日本から逃げ出していった者達でもあった。内側に生い茂る果実や畑、水を溜める池を造ることで、鬼ヶ島は、非常に住みやすい島となっていった。豊富な雨と南国の樹木は、海で漁ができなくても、多くの自然の恵みを与えてくれる南国の楽園となっていた。
難波の船が、時折訪れて、火山灰や南国産の薬樹を購入していくくらいで、平穏の時を過ごしていた。
鬼ヶ島の島長、カグラは、凄まじい鬼火使いであった。赤銅色の肌に炎を纏わせて戦うことができた。全力で火炎を放てば鉄はおろか岩をも溶かす鬼火を扱えた。二十年程前に、数百年ぶりに鬼ヶ島が噴火した時に、噴出した溶岩や火砕流が村へ流れるのを支えきった。そのために、自分の身体から常に火炎が出るような女になっていた。
このため、カグラに近づける男が居なくなっていたのである。近くに寄るだけで火傷するくらい、凄まじい熱量であった。
「もう、女にはなれそうにはねぇなぁ」
鬼ヶ島の鬼達は、数が少ないことと、様々な子がいるために、ミズチと同じように、子供が生まれたら、一族全員で育てる方法をとっていた。
噴火の被害は甚大であり、果樹の半分が溶岩に埋まり、島内に築かれていた、家々の大半を失う被害が生じていた。このため、渡辺党へ鬼ヶ島に渡航する時に持ち出した、砂金や玉といった宝物で支援品を贖ったのである。
事を聞いた、肉を持たない幻に近い身体となり、寂滅の時が近づいていた茨城童子は、食料や種イモ、薬樹、苗など様々な支援物資を積み込んで、鬼ヶ島へ到着し、社を社を築いた。まつろわぬ国に生まれた者として、鬼ヶ島を護るモノとなる社を建てたのである。八瀬の祠を始めとして、角無き鬼の社と呼ばれる神社が建てられ、角無き鬼を眷属としていた。角無き鬼は、実際に角が無いのではなく、まつろわぬ国の者ではなく、主上が下で住まう者という意味である。
青葉山のあやかしが女王匹女が娘にして、大江山酒呑童子の妹が終生の地として訪れたことに、鬼ヶ島が者達は、たいそう喜んで茨城童子を迎えた。鬼ヶ島で婆様となった茨城童子は、話はまだできるし、母の形見にして、主上より賜った恩賜の五尺棒を持って戦うことはできるが、既に、身体に触れることは難しくなっていた。
鬼ヶ島の鬼達は、坂東一円に住んでいた鬼達が、退治されるを怖れて移り住んだ者達の末裔であり、まつろわぬ国の末裔でもあった。
春の早い南国の島らしく、立春に女達が着飾り、春の祝いに祭りとなりて睦みあう。そんな祭りが近づいていたのである。カグラは、グツグツと煮立つような火炎を纏い、火気に溢れる身体では、燃えてしまって服も着れず。裸で暮らしていた。一度、海に飛び込んだことがあるが、身体が固く動けなくなっていくだけで、グラグラと瘡蓋の岩のようになった肌が砕け散ると、真っ赤に燃える肌の周りに気泡が溢れていくだけで、変わらないくらいに煮え滾るような姿があった。
何も考えずにボォーとしていると、少しづつ体温が下がって来るのが判る。最近は、時間があれば、ぼぉーとしていることにしていた。
「母様」
赤銅の色に照り返す、汗が鬼火使いとしてかなりの技を使う、娘すら傍によることが難しいことを示していた。
「火耶か、どうした」
火耶に、視線を戻して聞く。
「お舟。大きい船なの」
八丈(二十四メートル)の船は、大船である。
大船かぁ、帆柱でも折れたか、難波あたりの大船か。住吉で人手が足りなくなったのかな。噴火でかなり食料がやられたから、人手が欲しいなら、嬉しいな。
「わかった、あたしも行く。ただ、近づくと船が燃えるから、湊の先にある岬に行くよ。何かあったら合図しな。相手は、政に任せる。婆様に知らせたかい」
火耶は、うなずいて
「わかった。婆様には言ってないと思う。政に伝えて、婆様のところにも行く」
政は、カグラの弟で、今は島長を代行してもらっていた。婆様は、鬼ヶ島が発見されて、最期は鬼の側にいたいと言った、鬼ヶ島に隠居していた婆様こと茨城童子である。
鬼火使いは、白漆喰の釜や鋼を造る釜など、高温を要求される釜には必須であったが、鬼火使いの育ち難さと自分の扱う火に取り憑かれて死ぬ鬼火使いも時々出ていた。鬼は、カグラのように、火気を纏い過ぎると、火気そのものへと化生してしまうのである。カグラのように噴火した溶岩の奔流が持つ火気を纏い尽すようにして本性を維持できる鬼は、少なくなっていたのである。
渡辺党の船が、年に一度、物資を運んで来ては、角無き鬼ヶ島の婆様への挨拶と住吉の女達が春の宴に訪れて、島の男達の子種を貰って帰るということを繰り返していた。鬼ヶ島は、婆様とこ茨城童子が住まったこともあり、住吉大社へと寄進されていた。住吉大社へは、島に自生するようになった砂糖黍を五俵納めることで、租税としていた。
鬼ヶ島の噴火が収まり、漁獲も増えて島で自生する茱萸の収穫が戻り、住吉からの支援を受けて、里芋や田芋、砂糖黍や南方でしか取れない薬樹などの栽培と収穫が進み、少しづつ再建を始めていたところでもあった。
難波からの船が、住吉大社へ奉納する砂糖黍五俵と薬樹を運ぶと共に、春の宴に訪れる住吉の女達を運ぶ仕事についていた。鬼ヶ島の食料生産が戻るにつれて、女達の数が増えていったのである。
島の者達は、ミヅチ達と同じように、子が産まれたら、島の宝として村人みんなで育てることとしていた。子を育てる乳母達が、三つ程に分かれた社に住んで、育てていたのである。一宮には、婆様こと茨城童子が住まっておりました。坂東一円より逃げ出した鬼達には、赤銅色した肌を持つ赤鬼が多く、白い肌に蒼き鱗紋が浮かぶ青鬼はミヅチとなって女護島へと移り住んでいった。
赤銅色した肌を持つ赤鬼達の子等は、火気を纏い、鬼釜を扱う鬼火使いとして育てられていた。噴火の支援に訪れた渡辺大船に、坂東から持ち出した砂金や玉は、渡辺大船に払ったので、島の蔵には何も残っていなかった。
甚大で凄まじき噴火の被害も、十年程の間に少しづつ癒されつつあった。
訪れた大船は、帆無八丈「庚寅」であった。
帆無八丈「庚寅かのえとら」
船身:八丈(24メートル)
船幅:四丈(12メートル)
船高:二丈(6メートル)
弥檣:三丈半(10.5メートル)廻一丈(3メートル)
弥帆:長三丈幅四丈(9×12メートル)
舵柱:二丈(6メートル)廻り一間(1.8メートル)舵長1丈幅1丈
舵柱一本男仕立て
船体構造:
竹籠、白漆喰三層造り。舳先を絞り、白漆喰で造った竜骨を船体中央に走らせて、艫を丸籠造りとしてた。五丈造りとされる舳先からの竜骨造りと、艫からの丸籠作りを中央1丈重ねて繋げて造り上げる。舳先を広めにして、艫を狭めにして重ねる男仕立てと、舳先を狭めにして、艫を広めにする女仕立てがある。「庚寅」は男仕立ての船である。
特徴としては、後部船室容積が大きく取れる女仕立て、波切り性が高く高速性が得られる男仕立てと言われた。
帆無八丈には、船体喫水部に潮溜めと呼ばれる二丈×一丈(6×3メートル)潮船が両舷二か所に儲けられて、ミヅチ衆の居住区となっていた。
積載量:
標準積載重量参萬貫(112.5トン)最大積載量五萬貫(187.5トン)
両舷舷側に張り出し梁(バルジ)を白漆喰で一間(1.8メートル)設けられている。バルジには、丸竹を束ねて縛りつけられている。これは、ミズチ衆が乗り降りする場合、大きく船が揺れるのを抑えるためである。成長したミズチ衆は、三百貫以上(1トン以上)あるためである。
0
あなたにおすすめの小説
アブナイお殿様-月野家江戸屋敷騒動顛末-(R15版)
三矢由巳
歴史・時代
時は江戸、老中水野忠邦が失脚した頃のこと。
佳穂(かほ)は江戸の望月藩月野家上屋敷の奥方様に仕える中臈。
幼い頃に会った千代という少女に憧れ、奥での一生奉公を望んでいた。
ところが、若殿様が急死し事態は一変、分家から養子に入った慶温(よしはる)こと又四郎に侍ることに。
又四郎はずっと前にも会ったことがあると言うが、佳穂には心当たりがない。
海外の事情や英吉利語を教える又四郎に翻弄されるも、惹かれていく佳穂。
一方、二人の周辺では次々に不可解な事件が起きる。
事件の真相を追うのは又四郎や屋敷の人々、そしてスタンダードプードルのシロ。
果たして、佳穂は又四郎と結ばれるのか。
シロの鼻が真実を追い詰める!
別サイトで発表した作品のR15版です。
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる