弓張月異聞 リアルチートは大海原を往く

Ittoh

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伊豆紀行外伝

伊豆紀行外伝 帆無八丈大船、「#庚寅__かのえとら__#」

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 講談師、見てきたように嘘を吐くでありますが、真実が混ざってこその嘘であります。
 年越しの儀と、年賀の挨拶を終えて、伊豆大島に戻ると、白漆喰の帆無八丈、「庚寅かのえとら」が戻ってきていた。「庚寅かのえとら」は、ミヅチ衆に曳いてもらうことを前提とした大船で、虎正を船長として戻ってきた。
 曳いてきたのは、虎正がミヅチ凛。千代のミヅチ柾、愛宕衆が長次のミヅチ鈴ら六人が交代で曳いてきていた。「庚寅かのえとら」は、船首両舷に大梁が一間突き出して、舫い綱を両舷から伸ばして、ミヅチ衆二人で曳く構造となっていた。艫にも両舷に大梁が一間突き出して、ミズチ衆二人で曳けるようになっていて、小さな湊でも接舷や出航できるように、最大ミヅチ衆四人で曳けるように造られていた。

 八幡衆として一番艦となる「庚寅かのえとら」を見た為朝は、おおはしゃぎで船から降りてきた虎正を抱き上げると、そのまま船へと連れ込んで、案内させていった。為朝の姿を楽しそうに見ながら、玲が一緒に降りてきた、千代と長次に話をしていた。
「ほんに、子供のようにはしゃぐのぉ。ご苦労であったな、千代、長次、みんな」
「「はッ」」
 伊豆大島の奥八幡館は、伊豆八幡社の周囲を曲輪池造りの一宮に建てられていて、曲輪池に沿って、ミヅチ衆の館が連なるように造られていた。曲輪池造りは、雨水と湧水を一緒に集めながら、螺旋状に段々に造られている。船上から見ると、白漆喰の壁と共に、巨大な砦のような光景を描くように造り上げられていた。
 海岸には、桟橋の近くに造られていた湯屋を、大きく拡張して三十人ほどが同時に入れるような、露天風呂造りとしていた。曲輪池の水と湧水を、湯屋釜を通して何時でも入れるように、湯女狐達が住まう湯屋館と愛宕衆が住む八幡館が並んで造られていた。
 湯屋では、「竜牙」「庚寅」から降りた者達が、交代で入って、疲れをとって表八幡館では宴会が始まっていた。玲は、八幡衆頭領為朝が一姫を傍に置いて、皆に挨拶していました。
一姫が、玲に向かって、
「玲母様、父様は」
「ほほほ、父様は、八幡衆の大船が着いたので、見に行っておるぞ」
「一も見たいけど、駄目か」
「すまぬな。今日の一は、妾と客の相手が仕事じゃ」
「わかった」
「一。明日になれば、父様が案内してくれよう」
「今は、父様が、一のために見て回っているのですね」
「そう言うてくれるとありがたいのぉ、一」
苦笑いしながら、玲と一姫は、挨拶の客への応対をおこなっていた。

  夕闇が、宵闇へと換わる頃、為朝と虎正が戻って来た。湯上りの虎正の肌が艶々としていて、千代と凛が戻って来た虎正を為朝から奪っていた。

 為朝が、戻ったので、表八幡館の本殿では壇上に、為朝が左で玲が右に一と共に座り、琉威、冴、瞳を始めとするミズチ衆とミヅチ衆が右に並び、紀平治や虎正、千代達と愛宕衆が左に並んだ。正面に泉や光を含めた客人たちを迎えて、本殿外回廊に、新たに加わった八幡衆七十八名を迎えたのである。
 新たに加わったミヅチ衆の中で、ミヅチの姿をとれるようになった十九名を八幡ミヅチ衆として、表八幡に住まい、ミヅチの姿がとれない、五十九名を八幡衆奥八幡御側衆とした。ミズチ衆として育てられているので、読み書き算は一通り教わっていることもあって、玲の下で伊豆大島の賄い方総務となった。

「これで、鬼ヶ島へ行けるな、玲」
「そうじゃな、為朝、しかし鬼ヶ島に行くのがそんなに嬉しいのか」
「あぁ、鬼ならば、強かろう。俺は、強い奴と戦ってみたいからな」
リアルチート代表である、為朝は、まだ見ぬ敵を思い描くように、戦いの予感にウズウズしていた。
「為朝と、全力で戦える相手がおれば良いな」
「あぁ、そうだな、玲」
「父様ッ」
一姫が、口を挟む。
「おぉ、一。どうした」
「八幡の大船はどうでしたか」
「大きいし、中も広いぞ」
「父様。明日、一に大船を案内してください」
「良いぞ、一」
にっこり笑って、補足したように、
「此度は、一も一緒に出掛けたいです」
「そうか、良いぞ」
為朝が言うと、玲も
「まだ、早い気もするが、よかろうな」
仕方なさそうに言って、
「そうじゃな一度は、父と母と一緒に船に乗るもよかろう。為朝、紀平治を借りて良いか」
「何、、、わかった。いいぞ」
紀平治は、御方様の前にでて訊いた。
「なんでございましょう、御方様」
「紀平治、新たな八幡衆が者達と、奥八幡から表八幡までの手配と留守を頼めるか」
「御方様、それは」
留守を預かることは、鬼ヶ島に出掛ける、為朝の傍にいれないこととなる。
「すまない。他に頼める者がおらぬ。こたびの鬼ヶ島は、戦となることは無いハズじゃ」
「はッ。わかりました。この紀平治にお任せください」
「櫂。紀平治につきあって貰えるか」
「良いよ。姐御」
大船「庚寅かのえとら」の船長が虎正であり、柊や長次達愛宕衆と共に出掛けることから、八幡館と為朝館を、新たな八幡衆と大島衆で対応する必要があった。曲輪池は、奥八幡を囲むように造られた螺旋状の池を起点に造られていた。現在屋敷としてあるのは、奥八幡と湯屋近くの表八幡だけであったが、一里近く流れて、湯屋から海へと流れていた。

 その夜は、玲と一姫が奥八幡に、御側衆と共に上がっていった。奥八幡の屋敷は、三百人程が暮らせるくらいには大きなものであったが、玲の女御衆や狐衆が一緒であり、二十人程で暮らしていた。梃子やミヅチ衆の子等が八人程が一緒に暮らしていた。
 八幡衆も、子等は玲を長とする、刀自女や女御衆を中心として乳母としてを含めて面倒を見ていた。現在は、女御衆を含めた女達が多いが、女御衆から八名、狐衆から四名が、虎正の「庚寅かのえとら」に乗ることとなっていた。
 伊豆大島に、竹を移植する山へ愛宕山を名づけて、愛宕権現を祀り、愛宕衆が住まう山とした。愛宕衆から十六名が、八幡衆として「庚寅かのえとら」に乗ることとなった。柊や長次達八名が乗り込むこともあって、愛宕衆は二十四名となった。ミズチ衆は、琉威、冴、瞳、凛、良、鈴を含めて十六名が乗り込んだ。

 翌朝、一姫を抱上げた為朝が、「庚寅かのえとら」へ向かっていった。
「一、帆無八丈は帆が無いわけではない。弥檣に帆が付けれるようになっている」
舳先の弥檣は、旗印を掲げるためのマストでもあった。為朝が乗っている時は、白字笹竜胆の旗が翻ることとなる。
「父様。ミヅチが曳く時も、帆をはるの」
「いや、その時は、一家一門の旗印を張ることとしている俺が乗っていれば、笹竜胆の旗が掲げられる」
庚寅かのえとら」の甲板は、竹を割って並べて、白漆喰で固められていた。主檣の位置には、高さ二丈(6メートル)二層三階の高楼が立てられていた。一層目は、後方の艫屋形に繋がっていた。一が高楼に入ると、将が上にあがる梯子の下で座っていた。一が、声をかける
「将だ。玲母様は上なの」
「あぁ、そうだ一姫、虎正が一緒だ」
「登って良い」
「あぁ、良いぞ、ただし、周りのものに触れるな」
「うん。父様行こう」
「あぁ、、、」
将が為朝に対しても下がったので、そのまま登って行った。は、周囲が見えるように柱が立てられていた後方は、伊豆大島の三原山が見え、右後方に奥八幡館と館を取り囲むように造られた白漆喰の曲輪池が見えていた。
 中央に机が固定されて天測器具が置かれ、羅針盤が前方に固定されていた。
 一が羅針盤を見て、
「これは、何?」
「これは、羅針盤というそうだ。紅い針の示す方が北だそうだ」
一姫に、為朝が応える。
「ほほほ、そうじゃ。一。ようきたの」
とととと、玲に近づいて抱き上げてもらうと一姫は
「父様が案内してくれた」
「良かったのぉ、一」
「うん。楽しい。玲母様、これは」
机に置かれた、一日香の香箱を指差した。
「これはな、一日で燃え尽きるように出来た、一日香を焚く香箱じゃ、燃え尽きれば一日経過したことがわかる。さすれば、次の香を焚いて一日を測る」
「一日香って何時焚くの」
「そうじゃな、ここにうまと刻んであろう」
一尺香箱の両端に「午」を刻んで、香の始まりを示していた。
「うん」
「南天にかかる時が、午の刻となるから、午の刻に焚くこととなっておる」
一日香の箱には、スライド式で動くように造られた針が二本あって、一本が燃えている手前に置かれていた。
「この針は、夜明けかな、玲母様」
「おぉ、よぉ気付いた。日の出と日の入りを刻んで、季節を確認するためのものじゃ」
陽が長くなれば、夏至が近づき、陽が短くなれば、冬至に近づく。日の出を刻み、日の入りを刻めば、時の移ろいが海の上でも判る。そんな説明を、一にしていた。
「この上は、虎正の個室じゃ、上がってはならぬぞ、為朝」
「あ、すまぬ」
梯子を登ろうとしていた為朝を、玲が止めた。
「為朝、八幡が長は、為朝じゃ。しかし、「庚寅かのえとら」の船長は、虎正故、船にあって虎正の指示は絶対じゃぞ」
「あぁ」
 船長に後ろから討たれるような長では、八幡衆の長は務まらぬ。
「為朝、すまない」
上から、虎正が降りてきた。
「いや、構わぬ。そなたが船長だ。俺は、一と、船室を案内しよう。行こうか、一」
一を呼ぶと、一は為朝に付いて梯子を下りて行った。
「玲姐ぇ、頼みがある」
「水先は、この玲が勤めても良いぞ」
「すまない。難波からここまで、泉の後を付いていくので精いっぱいだったんだ」
「ほほほ、泉は船に乗って育ったような娘だ。あまり気にするでない」
「それでもな、一番艦だからな」
「此度は、志奈達もおるからな、心配はいらぬよ」
「でも、八幡衆一番艦なのだろ」
虎正に玲が言う、
「八幡衆は、生まれたばかりの若い一族よ。今、渡辺や熊野に勝つ必要は無い。だが、いずれこの海で、八幡の名を轟かせれば良い」
「あぁ、そうだな、玲姐」
「虎正、そろそろじゃぞ」
南天に陽光がかかる。玲に言われて、虎正が、日時計と羅針盤を合わせる。南天にかかる時に、一日香の確認する。
「玲姐。ズレは二分半余り」
虎正が記録する。南天に太陽がかかるのが、伊豆大島は東にある分、速く訪れる。
「難波天神から四半刻半(15分)か、彦島と同じか少し近いくらいか」
 今度の船旅では、一般的な大船で使う十二寸香ではなく、二十四寸香を使っていたので、一刻のズレが二寸ズレる。一刻二時間とすると、二分半で15分のズレとなる。玲は、彦島の遅れ二分半より、短く感じた。
 難波に集う船は、遠洋航海では、難波天神の一日香を貰って出立することが多い。難波天神の一日香は、難波天神で、太陽が南天にかかった時に焚く香であり、天神の時刻を基準としていた。各地の時差情報は、難波天神に集められていた。時差情報の報告は、主上へと届けられていた。
 羅針盤の角度や伏角、北斗の位置と羅針盤のズレ、南天の時刻から、船の位置を把握するという方法をとっていた。琉球運天港で四半刻のズレが生じると確認されていた。西に抜けると、彦島で東が伊豆大島となれば、海岸沿いを通る船もまた、下田や伊豆大島を基準とするようになる。玲は、沼津、伊豆下田、伊豆大島を含めた南方の島々を、八幡衆の勢力圏とすることを考えていた。鬼ヶ島の鬼衆とミヅチ衆を一門とできれば、海沿いに奥州や蝦夷まで海路を伸ばし、天測の資料が集まれば、琉球を介して、彼の国との直接航路を開拓することもできる。
「まぁ、かの国は難しい故、しばらくは様子見じゃな」
「かの国って、首都開封が陥落してから、南へと逃げ出したって奴だろ」
「そうじゃな、英雄を死なせて、奸臣が残って、皇帝が連れ去られるという無様を晒しておった国じゃ」

 宋国は、首都開封が陥落し、皇帝は連れ去られ、後宮の妻妾達一万人以上が、娼婦となって囚われたと伝えられていた。平安期に描かれた、難波佐介なにわさのすけの創作と言われ詠いなどでも伝えられた、水の滸り物語が、まるで預言書のようだと言われたのが最近である。彼の国から亡命した凌振が伝えている。凌振自身の話も記載されていて、佐介の遺族より、凌振が語る、水の滸り物語として、絵草子として発売されていた。
 後に凌振が、住吉で大筒を造りあげ、相国清盛へ献上し、和泉に千貫の所領を賜ったと伝えられている。水の滸り物語の収益と共に、凌振が四天王寺に屋敷を建て、宋国からの避難民受け入れを行ったと、虎正が玲へ噂を伝えてきた。

「滅びるのかい、玲姐」
「すぐに滅びはせぬだろうが、交易相手としては儲かるが面倒な相手よ」
「面倒か、触れない方が良いのだろうね」
「ほほほ、儲けは大きいのでな、相国にでも任せて、手助けをするくらいで良かろうよ」
「玲姐。相国は、英雄の一人を助けて、大筒という武器を手にしたそうだ」
「ほぉ、虎正。それは、誠か」
「あぁ、百八の英雄が一人だそうだ」
「轟天雷殿か、虎正」
「あぁ、そう呼ばれていた」
 玲は、子供の頃に芝居小屋で見た宋江の話を覚えていた。救国の英雄でありながら、奸臣によって死を賜った英雄宋江。そんな国に住むのは嫌だと思ったものだった。玲は、相国が火砲を手にしたとなれば、しばらくは平家の栄華も続きそうと考えていた。
「日ノ本で安らかに暮らせるならば、良い事じゃな、虎正」
「確かにねぇ、難波では彼らの話が流行りで、芝居や絵草子になってたよ」
「そうか、面白いものよ」
 御伽噺が、御伽噺で無くなったと、大婆様が驚かれておいでであったな。玲は、そんな想いを抱いていた。

 その頃、為朝と一姫は、艫屋形で潮釜や潮風呂を見て喜んでいた。甲板の下に設置されたミヅチ衆の区画には、喫水部に広い潮間が設置され、ミヅチ達が相棒達と暮らせるように工夫されていた。色々とはしゃぎまわって疲れたのか、為朝の腕に姫様抱っこされるようにして昼寝を始めていた。艫屋形の客間に行って、玲の女御衆が、支度に追われていた。千代が手伝っていたので、
「千代、一姫の帳台は用意できているか」
「一姫様。お休みですか、帳台はこちら玲様と一緒です」
 客間に、帳台を設えていた。一を褥に寝かせると、
「玲と一緒か、、、ならば、俺は、ミヅチの区画か」
「志奈様の帳台が玲様と交代で使われます。為朝様は、ミヅチ衆かどちらかでお休みいただければと思います」
棒読みのような千代の言葉に、為朝は安心させるように、
「わかった。虎正達の邪魔はせぬ。ミヅチ衆のところで厄介になろう」
「ありがとうございます。為朝様」
ほっとしたような千代の正直な顔に、為朝は笑った。
「千代は、本当に虎正が好きなのだな」
「、、、はい」
首筋まで真っ赤になりながらも、為朝に答えた千代であった。
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