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歴史記述「宵闇史」

宵闇史06 女系天皇家から男系天皇家へ

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 日ノ本の継承は、末子継承が基本であり、嫡子継承でなかったのは事実である。さらに言えば、男系でなく女系であった。皇尊スメラミコトの流れが、欠史と呼ばれるのは、継承のみが記載され血族関係が記載されなかった結果である。「古事記」「日本書紀」の編纂にあたって、皇位継承の流れについて、神話の時代、伝承の時代、歴史の時代とされている。これは、継承の明確化を避けるためであり、継承そのものが、年齢順で決まらなかったためでもある。

 日ノ本で嫡子継承でなく、末子継承であった理由は、嫡子が親の崩御を迎えた場合、既に年齢が高く「後見人」として補佐する方が、より論理的であった。この場合、「後見人」の子から配偶者を迎えるというのが、血族抗争の激化を防ぐ手段となっていた。

 配偶者を迎えるというのが、女が男を迎えた場合と、男が女を迎えた場合であり、後世の記述上素直に描きにくいとされたことにある。天平期あたりまで天皇家は、女系天皇家であり、男系天皇家に移らざるを得なくなるのは、天智帝の子弘文帝大友皇子天武帝大海人皇子が争ったことで二つの皇統が流れ、藤三娘が聖武帝の配偶者となり、光明皇后となった結果である。

 皇族ではない女性を迎えて女系天皇家とすると、皇位継承範囲が果てしなく拡大していく流れとなり、男系天皇家に皇統が移るきっかけを創った。桓武帝が平安京への遷都をおこなったのは、男系天皇家の流れから天皇家を継承し、東宮が継承する形象かたちを築いた結果である。





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 日ノ本での変化は、一代の変化ではなく、歴代の中で徐々に変化する形であった。
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 明治の皇統記述は、あくまでも明治から遡及した都合で生まれた皇統であり、瓊瓊杵尊から繋がる皇統ではない。西暦2020年を皇紀2680年とするなら、先例が男系の先に来る前提を明確化した上で、先例>男系>直系と記述すべきであろう。

 日本の史実の中で、女系継承が継続されなかったのは、道鏡の事件に象徴されるが、女性の天皇に対して、配偶者を選ぶことが、周囲にとって困難であったためである。孝謙帝に配偶者が居ないために、子供が生まれず、継承関係を混乱させたのである。孝謙帝に配偶者を迎えることができれば、女系天皇家を築くことができた。宵闇の歴史ifは、孝謙帝に配偶者を迎えたことが、起点となっている。女帝の配偶者は、「ひとにあらず」として、皇族でも無く、名もなきモノであり、内親王が生まれて、光仁天皇の皇后陛下とした。

 正しい形で神功帝を天皇とするためには、代目が変わった時に、重祚であっても名前を変える必要性を無くすためである。神功帝は、帝と摂政を交互に務めたというか、即位せずに帝の公務をおこなわざるをえなかった。即位については、式典が行われても、以降は式典を行わず、帝となっていた。即位式典を開催は、大規模な国家事業であり、公務多忙の中で、即位の式典を組み入れることができなかったためである。特に神功帝は、八十島祭祀を巡って、式典を大規模にした本人であり、自分自身を対象に考えていなかったともいえる。

 史実の日本では、あまりに男系>先例として語ることが多くなりすぎて、男系への偏りが強く求められ、先例をないがしろにする傾向が強すぎている。

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