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歴史記述「宵闇史」

宵闇史07 闇に消えるモノに光をあてる

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 欽明帝から敏達帝の継承は、手白香帝から欽明帝への継承を基本としており、欽明帝が宣化帝の内親王殿下を皇后陛下に迎えて、手白香帝から継承したように、敏達帝への継承とした。記録が残るようになり、後の時代から遡及すると問題が起きるような記述であっても、日ノ本の歴史では、かなり正確に記述されている。描かれていないのは、継体帝から欽明帝の継承ではなく、安閑帝、宣化帝を介し、宣化帝の内親王を皇后に迎えての継承となったのは、手白香帝と継体帝が並立していた結果である。継体帝、安閑帝、宣化帝が継承したことにして、欽明帝へ継承したといえる。欽明帝から敏達帝への継承は、推古帝を皇后に迎えることで継承が成立している。

 継承順位が、末子相続から、嫡子相続への移行が、継体帝から敏達帝への流れで、記録としてはみられる。女系から男系という流れも、継体帝以降の流れであり、日ノ本では天皇と皇后を両立することで調整され、平安期以降に皇后ではなく中宮としたことも、皇后の権力が強くなることを避けた結果である。継承関係が、大きく変化していることもあって、王朝交代が起きたことが取りざたされるが、記述上継体帝と書かれただけで、手白香帝から継承された場合は、王朝交代が起きなかったことになる。

 日本の場合、女系を介して、血族関係が継承されることが多く、「温羅の伝承」にもあるように、血族の女性が血統を伝える形で、鬼退治が纏められている。つまりは、日本では、征伐というのは殲滅ではなく、融合の流れを築くものである。「祀ろわぬモノ」が「祀るモノ」となれば、征伐の対象ではなくなり、主上おかみの「大御宝おおみたから」ということになる。

 当時の記述を大切にする流れは、現代でも一応は適応されていて、昔に書かれた文章であれば、その時代の文章ということで発刊がおこなわれている。しかしながら、作者が生きている場合は、文章記述が変化した流れは、再版や改訂でなく、新作での発行で、文章を書き換えて許される形になっている。そういった意味で、歴史学というものは、遡及することが困難な学問なのである。お爺ぃが歴史が好きだけど、学問として考えることが難しいとしたのは、遡及することが、今現在を生きる人達に害を為す結果となることにある。そういった意味では、せいぜい、このような場を借りて記述するに留めておくべきであろう。

 神功帝とは異なり手白香帝は、「越」の後見を受けた帝位であり、「越王」への遠慮があった。安閑帝、宣化帝の流れは、「越」への配慮であったが、自身の子への継承して、皇統を護った。護り方そのものについては、色々と想像するところもあるが、事実のみの記述で閉じられている。





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 刑事ドラマでは、「真実は一つ」という理想が語られるが、「真実」というものは、認識する側の立場で異なるモノである。
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 真実がどうであったとしても、継承された事実は残り、影は陰のままに闇に消える。

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