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歴史記述「宵闇史」
宵闇史08 世界の闇を担うモノ
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日ノ本では、忍者の例を見るまでも無く、影を担うモノが存在し、八瀬童子のように、鬼の子孫でありながら、主上の輿を担ぐモノもいた。あやかしを使役するのは、役行者や安倍晴明に限ったことではなく、式神という形で、かなり広く行われていたようである。
「あやかし」が、人外の存在であり、日ノ本では人としては扱われていない。八瀬童子のように、あやかしの血を引くことで、あやかしの技術を伝える村人がいることになる。
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日ノ本の「あやかし」は、妖怪や魑魅魍魎だけでなく、人であることを捨てたモノを含んでいる。
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人が化生すれば、もののけとなり、魑魅魍魎となることができる。魑魅魍魎が世代を重ねれば、化生と本生が逆転し、あやかしとなる。仏教で即身成仏もまた、化生の形であるとすれば、肉体を捨てて魂の生を得ることとなる。
ヴィンランドでは、人が化生する形であり、本性は人となる。化生は、人が想像する形であり、姿形は好きに変化することが可能であり、見た目とは自由に選べるモノとなる。化生の形は、定まれば変化することは無く、親子代々伝承されると、化生の形そのものが安定するようになって、新たな部族として確立される。さらに世代を重ねると、化生と本性が逆転するようになり、日ノ本のあやかしと同様な部族となる。
化生するのは、人に限ったことではなく、天然自然にあるモノもまた、化生することがある。石や大樹が化生して、人の姿をとれば、神々として扱われるが、存在としてはあやかしと変わるわけではない。神の力は、信じる者の力であり、信じるモノの気が、そのまま神の力となる。対象のモノが壊れれば、化生を維持できず、死に至る。石が人に化生すれば、神々と呼ばれるが、石を壊せば、化生を維持できなくなり死に至る。
生き物が化生すれば、どのような形となるかは、化生する側の選び方となる。
かつて生きていたモノ達が化生して、人の姿形をとることができるようになり、人と交わることも可能となる。竜やミヅチは、海に棲む生き物が、化生して人の姿形をとって、人と交わり継承した部族である。神と扱われたミヅチが、内親王を妻に迎える例もあり、斎宮院の在り方は、神々を婿とすることにある。神々を婿とすることで、処女懐胎伝説を伝承し、子を為してはならないということではない。
結果として日ノ本では、女帝の配偶となる相手は、神々となり、斎宮院の在り方が確立されていくこととなる。伊勢斎宮は、蚩尤のあやかしである貉が務め、「祀ろわぬモノ」を退治する力となる。
本性を隠すは、豊玉姫の伝承であり、八尋和邇であったと伝えられる。鰐は、縄文期に日ノ本に居た生き物であり、鰐は海を泳いで渡れることから、島伝いに日ノ本に棲まう鰐達が居たというのは事実である。
数千年という時を経れば、本性と化生のどちらが元であったかは、わからなくなっているあやかしも増えている。
人を母とすれば人、あやかしを母とすればあやかしと定められても、世代がかさなれば、追いかけることも難しくなる。
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あやかしは、人になりたいと願うのか。
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「はやく人間になりたい」というのは、あやかしの立場が、人に使役されるモノということにあります。
日ノ本で、あやかしが、人と同じ扱いとされたのは、弘安6年に「一天万乗の大君が下、祀ろうモノは皆、大御宝《おおみたから》なり」の綸旨が下されて以降のこととなる。
あやかしは、神社の眷属なので、神々仕えるモノとなります。あやかしは、人を害すれば退治の対象となり、人はあやかしを害すると、神罰を受ける対象となる。眷属の立場を持たないあやかしは、魔物として退治されるか、人に使役される式神として生きるモノとなります。
グラン・イスパーニャは、虐殺と疫病で人口が減少し、インフラが壊滅したことで、瘴気の溢れる「魔樹海」と呼ばれる魔界が広がったのである。魔物が出没し、黄金を求めるコンキスタドールは、「魔樹海」に挑む者を意味するようになったのである。
竜胆衆には、「魔が祓い《Maga-Harai》」の技術があり、魔物退治に向かうモノを「神祓官」と呼んでいた。「神祓官」の多くは、「墳丘《マウンド》」を拠点に活動していたのである。
15世紀のイスパニアやポルトガルとの抗争から、ノルマン=デーン連合王国の干渉もあって、各部族から代表が集まる「友邦の家《Casa de campo de un amigo》」をミルウォーキーに築き、独立国家として「イロコイ連邦」を形成することで、ノルマン=デーン連合王国から独立を1578年に宣言した。
天正6年には、あやかし達が、イロコイ連邦で、人として扱われるようになったのである。
「あやかし」が、人外の存在であり、日ノ本では人としては扱われていない。八瀬童子のように、あやかしの血を引くことで、あやかしの技術を伝える村人がいることになる。
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日ノ本の「あやかし」は、妖怪や魑魅魍魎だけでなく、人であることを捨てたモノを含んでいる。
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人が化生すれば、もののけとなり、魑魅魍魎となることができる。魑魅魍魎が世代を重ねれば、化生と本生が逆転し、あやかしとなる。仏教で即身成仏もまた、化生の形であるとすれば、肉体を捨てて魂の生を得ることとなる。
ヴィンランドでは、人が化生する形であり、本性は人となる。化生は、人が想像する形であり、姿形は好きに変化することが可能であり、見た目とは自由に選べるモノとなる。化生の形は、定まれば変化することは無く、親子代々伝承されると、化生の形そのものが安定するようになって、新たな部族として確立される。さらに世代を重ねると、化生と本性が逆転するようになり、日ノ本のあやかしと同様な部族となる。
化生するのは、人に限ったことではなく、天然自然にあるモノもまた、化生することがある。石や大樹が化生して、人の姿をとれば、神々として扱われるが、存在としてはあやかしと変わるわけではない。神の力は、信じる者の力であり、信じるモノの気が、そのまま神の力となる。対象のモノが壊れれば、化生を維持できず、死に至る。石が人に化生すれば、神々と呼ばれるが、石を壊せば、化生を維持できなくなり死に至る。
生き物が化生すれば、どのような形となるかは、化生する側の選び方となる。
かつて生きていたモノ達が化生して、人の姿形をとることができるようになり、人と交わることも可能となる。竜やミヅチは、海に棲む生き物が、化生して人の姿形をとって、人と交わり継承した部族である。神と扱われたミヅチが、内親王を妻に迎える例もあり、斎宮院の在り方は、神々を婿とすることにある。神々を婿とすることで、処女懐胎伝説を伝承し、子を為してはならないということではない。
結果として日ノ本では、女帝の配偶となる相手は、神々となり、斎宮院の在り方が確立されていくこととなる。伊勢斎宮は、蚩尤のあやかしである貉が務め、「祀ろわぬモノ」を退治する力となる。
本性を隠すは、豊玉姫の伝承であり、八尋和邇であったと伝えられる。鰐は、縄文期に日ノ本に居た生き物であり、鰐は海を泳いで渡れることから、島伝いに日ノ本に棲まう鰐達が居たというのは事実である。
数千年という時を経れば、本性と化生のどちらが元であったかは、わからなくなっているあやかしも増えている。
人を母とすれば人、あやかしを母とすればあやかしと定められても、世代がかさなれば、追いかけることも難しくなる。
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あやかしは、人になりたいと願うのか。
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「はやく人間になりたい」というのは、あやかしの立場が、人に使役されるモノということにあります。
日ノ本で、あやかしが、人と同じ扱いとされたのは、弘安6年に「一天万乗の大君が下、祀ろうモノは皆、大御宝《おおみたから》なり」の綸旨が下されて以降のこととなる。
あやかしは、神社の眷属なので、神々仕えるモノとなります。あやかしは、人を害すれば退治の対象となり、人はあやかしを害すると、神罰を受ける対象となる。眷属の立場を持たないあやかしは、魔物として退治されるか、人に使役される式神として生きるモノとなります。
グラン・イスパーニャは、虐殺と疫病で人口が減少し、インフラが壊滅したことで、瘴気の溢れる「魔樹海」と呼ばれる魔界が広がったのである。魔物が出没し、黄金を求めるコンキスタドールは、「魔樹海」に挑む者を意味するようになったのである。
竜胆衆には、「魔が祓い《Maga-Harai》」の技術があり、魔物退治に向かうモノを「神祓官」と呼んでいた。「神祓官」の多くは、「墳丘《マウンド》」を拠点に活動していたのである。
15世紀のイスパニアやポルトガルとの抗争から、ノルマン=デーン連合王国の干渉もあって、各部族から代表が集まる「友邦の家《Casa de campo de un amigo》」をミルウォーキーに築き、独立国家として「イロコイ連邦」を形成することで、ノルマン=デーン連合王国から独立を1578年に宣言した。
天正6年には、あやかし達が、イロコイ連邦で、人として扱われるようになったのである。
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