琉球お爺いの綺談

Ittoh

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歴史改変実相

国家総動員法と一億玉砕が、凄まじいまでの惨劇を生み出した

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 第二次世界大戦の中で、日本は、国家として最も犠牲の大きくなる決断をおこなった。それが、国家総動員法と一億玉砕というスローガンである。

 国家総動員法は、国民のすべてを戦争継続に動員する、国力の小さな日本にとって、戦争継続のために不可欠な法律であったが、これは敵の攻撃を無差別となっても、一切、文句を言うことができなくなる法律でもある。

 また、国民に竹槍を持たせて軍人訓練をおこなったことは、敵国にとって、日本国民が全員軍人であるとして、攻撃することが可能とする。つまりは、カーチス・ル〇イを喜ばせて、彼の言う黄色い猿を焼き尽くすための口実を与えたに等しい。

 一般市民へ攻撃してはならないという、戦時国際法であっても、国民皆兵のスローガンを掲げ、国家総動員法を制定する状況下では、病院船だろうと、疑わしいという判断で、攻撃可能ということになってしまう。現実に、攻撃するかどうかは、あくまでも当該国の指揮官が問題になるが、国家としては一切の躊躇なく攻撃命令が下せる根拠にはなる。

 日本を廃墟にした原因のひとつは、日本国政府の判断にある。

 お爺ぃの個人的判断としては、一億の犠牲を出す覚悟で本土決戦を遂行することで、日本国の分断支配を受けても、大日本帝国を勝利させることは可能であるという判断をしている。まぁ、大日本帝国に残る領土が、滋賀県、岐阜県、長野県くらいになるかもしれないけれど、日本が勝てる可能性はゼロではない。





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 8月の玉音放送は、国民を救ったのである。
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