欧州if ブリテン島の女王とローマ商人

Ittoh

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過去の記憶

夢の記憶

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  今は、昔のこと。
  葛城啓太は、高校という学校に入るために、出かけていた。過去に出かけて、知識チートで無双するといった、まぁラノベにはまっていた。実際に、知識チートをやってみると、無駄とはいわないが、大変だということがわかる。ローマ帝国に転生していたことになるから、ローマンコンクリートが普通にある。ただ、製作するのに薪の消費量が半端ないので、造ることそのものが大変だった。
  ローマで夢の中で見た算盤をモデルに改良して造った、算盤calculusは売れた。しかも、父が推薦しクアエストル会計検査院となった、母方の祖父ユルティウスの業績となり、ローマ帝国の計算は、算盤calculusで行われるようになった。祖父ユルティウスは業績もあって、元老院議員となった。
  祖父は実務家で権力欲が無かったこともあって、カリギュラ、クラウディヌス、ネロと続くローマ政界にあって、職責を全うした元老院議員であった。

  俺は、物心ついた頃には、商隊の護衛で父や母と出かけていたし、ナイフで戦って、最初に人を殺したのは、七歳の時だった。父には、軍関連に強かったから、軍の兵站輸送を代行をこなして、父の命令で俺自身で百人程の商隊を組んでいたが、良くガリアの者達に襲われたりしていた。戦闘回数は、半端なかった。武器も工夫して、騎兵用に片刃の剣を造った。
  十七歳だとローマ軍団に兵役へ就くのだが、父は、七歳から軍務へ就いていたことにして、最終兵役百人長ケントゥリアとして除隊した。退役軍人として、ロンドリゥム民会議員となった。
  十八歳の時に、イケニアのノリッジで開催された闘技会で、燃える髪の戦士十五歳のボゥーディカを観たのであった。美しいその姿は、戦いの女神アンドラステに愛され、イケニの戦士達を倒して、闘技会に勝利をおさめた。
  十五歳のボゥーディカを、ロンドニゥムの闘技会へ招待した。ボゥーディカに合わせた、鋼の兜と鋼の胸甲を贈った。
  ボゥーディカは、ロンドニゥムの闘技会へ参加した。そして、ケータもまた、ロンドニゥムの闘技会に参加したのである。

  ロンドニゥムを焼き尽くす、女王ボゥーディカ。夫の死後、娘二人と共にローマに蹂躙され、ローマ軍と戦って敗れた女王。そんな葛城啓太の記憶が、ケータを駆り立てていった。
  闘技会で勝利した者は、倒した相手に対して、生殺与奪の権利を持つ。
  カリギュラが定めた、闘技会の約定は、今も生きている。
  プラスタグスに嫁ぐと決まっていた、ボゥーディカを奪うには、闘技会で勝つこと。

  結果、ボゥーディカに敗れ、俺の生殺与奪が、ボゥーディカのモノとなった。
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