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オスマン帝国の黄昏
オスマン帝国の黄昏02 世界大戦の傷跡、中東への移住
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国策で設置された、内務省傘下の工兵隊の駐留地は、基本的に永住地という形をとる。鉄道院、逓信省、運輸省の傘下で案件が発生すると、工兵学校から選抜され、工兵隊として派遣されるのである。国内では、工兵隊が陸海軍の支援隊扱いなので、戦闘時の指揮系統は、各地の陸海軍に所属する。
拓殖省は、日本の海外移住への対応を担当していて、数多くの移住計画を進めていた。現実としては、準備不足や相手国との交渉が中途であったりもして、多くの日本人が海外で苦労することとなったのは事実である。
エルサレムが陸軍、ハイファ港に海軍が派遣され、鉄道院・逓信省の予算で、工兵隊が派遣される。通信線および鉄道線を確立し、現地までの兵站を確保するのが、工兵隊の任務ということになる。
陸軍の場合、海外派遣任務は、前線への派遣であり、片道切符と言われる任務であるため、生前恩賜として特進があるが、工兵隊には無い。その代わりとして、工兵隊の場合、家族を連れての派遣任務という形になる。5000の工兵隊には、1万程の家族が一緒に派遣されることとなる。中東派遣任務では、ハイファ港に工兵隊居留地が置かれたが、イギリス軍がイラク方面への支援で軍を派遣してきたことで、テルアビブに居留地を移動した。この工兵隊の家族が、製塩や水田事業を開始したのである。さらに、春日大佐によって、オリーブや檸檬、ミカンの加工食品事業も、始められた。
鉄道都市整備局は、インフラ整備事業と運営で在るが、家族については特に制約があるわけではない。駅前に雑貨屋ができ、町の規模が拡大すれば、商店となって百貨店となる。内務省鉄道院下に設置された、鉄道都市整備局の拡大と権益は、インフラの拡大と共に増加する形であった。欧米諸国は、石油や石炭といった権益を優先し、都市整備は国家事業扱いとはなっていなかった。
現地での産業新興が基本であることから、拓殖省資料部は、世界中からデータをかき集めて、日本語化しながら、各地の資料作成を進めていた。拓殖大は、拓殖省傘下に造られた、研究機関であり、人材養成機関であった。
満洲への拡大は、満洲への研究を進める形となり、欧州への参戦は、欧州資料の精査が開始されることとなる。中東への派兵は、中東資料の作成でもあり、アラビアンナイトなどの童話を含めて、歴史資料の作成もあった。テルアビブでは、塩の交易が始まり、様々な現地の商品を買い取っていた。拓殖大からの支援金を受け入れることで、春日大佐が情報収集の現地スタッフとの交渉を行っていたのである。
春日大佐が、テルアビブで商人達から買った中に「タブラ」と呼んでいたゲームがあり、遥か昔の遊戯と教わってプレイすると、日本の雙六に似ていると記事を描いて日本に送ると、新聞に掲載された。交易商から子供は、20のマスでゲームをするというので、20マスゲームを購入した。
盤双六は、バックギャモンという形で欧米でも遊ばれていて、大正から昭和にかけて、ダブリングキューブが生まれて、欧米でも流行していたのである。ハイファでは、イギリス士官とプレイして勝ったことで、葉巻を貰ったと言う記述もなされていた。
春日大佐は、テルアビブでの寄稿には御伽話として、「ギルガメシュ叙事詩」について語ってもらい、記述した物語が、「アラブ伝承譚」として日本に紹介された。ナイルの葦船の話も聞いて、春日大佐は、葦船を工兵隊の連中と造り上げた。葦編で型を造り、コンクリートを塗って船を造り上げて、6馬力のガソリンエンジンを搭載し、テルアビブからハイファまで航行可能であると確認したことも、記事に掲載された。コンクリート製の葦船の製造によって、テルアビブ沖での漁も始まり、魚料理も食べられるようになったのである。テルアビブには、移住してきたユダヤ人の集落とアラブ人集落ができたのである。ハイファからテルアビブまでの駅には、アラブ人の駅とユダヤ人の駅が生まれたのである。
イギリスの海軍士官アンディは、テルアビブで、鉄や木材を使わず、葦とコンクリートで船を造り上げる工兵隊を見て、本国に報告を送っている。
「日本人は、葦船の話を聞き、コンクリート船を着想する。純然たる創意には、英国や欧米が先んじているが、知を活用するのは日本が遥かに進んでいる。しかも、工夫しているのは、士官ではなく一兵卒なのだ」
海軍士官アンディの報告は、ロンドンタイムズに掲載された。
拓殖省は、日本の海外移住への対応を担当していて、数多くの移住計画を進めていた。現実としては、準備不足や相手国との交渉が中途であったりもして、多くの日本人が海外で苦労することとなったのは事実である。
エルサレムが陸軍、ハイファ港に海軍が派遣され、鉄道院・逓信省の予算で、工兵隊が派遣される。通信線および鉄道線を確立し、現地までの兵站を確保するのが、工兵隊の任務ということになる。
陸軍の場合、海外派遣任務は、前線への派遣であり、片道切符と言われる任務であるため、生前恩賜として特進があるが、工兵隊には無い。その代わりとして、工兵隊の場合、家族を連れての派遣任務という形になる。5000の工兵隊には、1万程の家族が一緒に派遣されることとなる。中東派遣任務では、ハイファ港に工兵隊居留地が置かれたが、イギリス軍がイラク方面への支援で軍を派遣してきたことで、テルアビブに居留地を移動した。この工兵隊の家族が、製塩や水田事業を開始したのである。さらに、春日大佐によって、オリーブや檸檬、ミカンの加工食品事業も、始められた。
鉄道都市整備局は、インフラ整備事業と運営で在るが、家族については特に制約があるわけではない。駅前に雑貨屋ができ、町の規模が拡大すれば、商店となって百貨店となる。内務省鉄道院下に設置された、鉄道都市整備局の拡大と権益は、インフラの拡大と共に増加する形であった。欧米諸国は、石油や石炭といった権益を優先し、都市整備は国家事業扱いとはなっていなかった。
現地での産業新興が基本であることから、拓殖省資料部は、世界中からデータをかき集めて、日本語化しながら、各地の資料作成を進めていた。拓殖大は、拓殖省傘下に造られた、研究機関であり、人材養成機関であった。
満洲への拡大は、満洲への研究を進める形となり、欧州への参戦は、欧州資料の精査が開始されることとなる。中東への派兵は、中東資料の作成でもあり、アラビアンナイトなどの童話を含めて、歴史資料の作成もあった。テルアビブでは、塩の交易が始まり、様々な現地の商品を買い取っていた。拓殖大からの支援金を受け入れることで、春日大佐が情報収集の現地スタッフとの交渉を行っていたのである。
春日大佐が、テルアビブで商人達から買った中に「タブラ」と呼んでいたゲームがあり、遥か昔の遊戯と教わってプレイすると、日本の雙六に似ていると記事を描いて日本に送ると、新聞に掲載された。交易商から子供は、20のマスでゲームをするというので、20マスゲームを購入した。
盤双六は、バックギャモンという形で欧米でも遊ばれていて、大正から昭和にかけて、ダブリングキューブが生まれて、欧米でも流行していたのである。ハイファでは、イギリス士官とプレイして勝ったことで、葉巻を貰ったと言う記述もなされていた。
春日大佐は、テルアビブでの寄稿には御伽話として、「ギルガメシュ叙事詩」について語ってもらい、記述した物語が、「アラブ伝承譚」として日本に紹介された。ナイルの葦船の話も聞いて、春日大佐は、葦船を工兵隊の連中と造り上げた。葦編で型を造り、コンクリートを塗って船を造り上げて、6馬力のガソリンエンジンを搭載し、テルアビブからハイファまで航行可能であると確認したことも、記事に掲載された。コンクリート製の葦船の製造によって、テルアビブ沖での漁も始まり、魚料理も食べられるようになったのである。テルアビブには、移住してきたユダヤ人の集落とアラブ人集落ができたのである。ハイファからテルアビブまでの駅には、アラブ人の駅とユダヤ人の駅が生まれたのである。
イギリスの海軍士官アンディは、テルアビブで、鉄や木材を使わず、葦とコンクリートで船を造り上げる工兵隊を見て、本国に報告を送っている。
「日本人は、葦船の話を聞き、コンクリート船を着想する。純然たる創意には、英国や欧米が先んじているが、知を活用するのは日本が遥かに進んでいる。しかも、工夫しているのは、士官ではなく一兵卒なのだ」
海軍士官アンディの報告は、ロンドンタイムズに掲載された。
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