日ノ本の歴史 始まりの話

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歴史if あやかしたちのヤマト

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 あやかしひとならざるもの達の住まいし地、「ヤマト」、国のまほろばと呼ばれた、「ヤマト」は辿りついた地で国を興すのには弱かった。弱かったが故に、味方を必要とした。「大丹波」と呼ばれる、丹波但馬丹後を治め、若狭湾沿岸に勢力を広げていた「丹ノ国」。百余国を治め、神有月とも称されて、王が集まる地「出雲」。越前越中越後と、日本海沿岸に勢力圏を築く、「越ノ国」。近隣の豪族も、「ヤマト」よりも強き者達であった。
 日向ひむかの山岳民から分かれた畿内ヤマトは、南紀鬼州のあやかしひとならざるもの達や葛城の土蜘蛛を含めた豪族達の支援を受けて、畿内ヤマトに国を拓いた。





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 「ヤマトは国のまほろば」と呼ばれるようになったのは、畿内ヤマトが、日ノ本を統一してからのことである。
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 征伐の対象となり、追われるものとなって、隠れ住むようになった大陸とは異なり、日本ではあやかしひとならざるものが、「まつらわぬモノ」は退治され、主上を「まつろうモノ」は、霊域となる山域や島々に住むようになり、寺社の眷属しんしとして祀られるようになった。稲荷山は、伏見の霊山であり神域となっていた。人も住んでいたが、多くは狐狸や狼達であり、猪や鹿を含めて、遥かに多くの獣達がすんでいたのである。

 伏見には創建の時には、秦氏の祖霊を祀り、稲荷山を神域としていた。稲が実るなるをもって稲荷としたことで、稲荷大社として、祀られることとなった。

 秦氏は、秦の始皇帝が娘婿の流れを組む、西方から流れてきた諸族のひとつであり、筑紫ヤマトから分かれて、日本で帰化人となって、桂川沿岸へと住み着いた一族であった。



 稲荷の眷属しんしが狐となり、稲荷山の神域に住まうようになって、全国三万社とも言われる、稲荷社の総社としなっていった。稲荷山から東山一帯には、狐達を中心に眷属しんしの住まう神域となっていた。伏見の氏子達は、狐を祀って狐火を扱って、酒造りを始めた者達が、神酒みきを造って酒屋を営むようになっていった。

 紫香楽宮を離宮としたことで、山人やまんちゅうが住まい、皮革や鍛冶、鋳造といった官営工房を立ち上げていった。

 甲賀離宮とも呼ばれた、紫香楽宮は、甲賀・伊賀の山岳部に位置していた。修験の僧侶達だけでなく、天狗おおかみや烏天狗なども集まるあやかしひとならざるものの住まう里となっていった。全国に建立された、国分寺を結び、国府への知らせを送る足早の集まる地となっていった。陸奥より薩摩までを繋ぎ、大陸だけでなく、蝦夷や琉球の航路も徐々に開かれていった時期となった。

 「まつろわぬモノ」は、鬼退治の名の下に征伐の対象とされ、畿内ヤマトだけでなく、最終的には日ノ本から追われていった。山岳信仰と仏教が習合した修験道は、山人やまんちゅうに広がり、一大信仰となって、山岳に広がっていった。あやかしひとならざるものは、式神として修験僧に仕えることで、活躍が伝承に伝えられることとなる。

 大陸であやかしひとならざるものが征伐されて無用となった、法術や道術は、日本ではあやかしひとならざるものの活躍の場となっていった。卑弥呼の頃は、鬼術と呼ばれていた技も、大陸からの法術。道術に組み入れられて、修験の技や陰陽師の技として、日本で確立されていった。

 あやかしひとならざるものが倒せるようになり、使役できるようになったことで、あやかしひとならざるものと契りを交わすものも増えたのである。肉食や妻帯というのは、戒律では禁止されるが、あやかしひとならざるものは、妻帯の枠外として扱われ、術者と契ることで、式神として仕えるモノも多かったのである。



 天平の風が吹く頃は、あやかしひとならざるものと人が交わる、息吹が吹く頃でもあった。

「日本霊異記」は、天平年間に起きたあやかし人ならざるものに関わる事が、記載されています。仏教の紹介や道徳のお話といったことが、民間伝承として伝わったとあります。仏教道徳の中で、日本らしく、肉食や妻帯の話についても、記載されています。
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