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1章 スタートダッシュ
弓専門店
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受付から離れて、そのままの足で、素材買取り受付に向かった。
こんだけ倒したのだから、すごい額になっていることだろう。
そう思いながらウキウキで向かった。
いつも通りのテンションで素材買取りの受付のお姉さんに話しかけられる。
「素材買取りですか?」
俺に安心しながら、いつも通りのテンションで返した。
「買取りお願いします」
「それではまず、ギルドカードをお預かりします」
俺は、受付で返してもらっていてから、バックにしまわずずっと手に持っていたギルドカードを受付のお姉さんに渡した。
それにあわせて言った。
「お願いします」
「アロン様ですね。それでは、買取り希望の素材をこちらにお願いします」
ここまではいつも通りの文言だな。
微妙に変わってはいるのかもしれにないけど、いつも通りの流れだな。
そんなことを考えながら、取ってきた素材を1つ1つ並べていく。
素材を並べていくうちに、どれだけの素材を取ってきたのか自分でも驚いている。
軽い山を作ったところで、素材を出し終わった。
猪肉が、88個に、兎革が56個だ。
こんだけの量を取ってきたんだな。
かなり頑張ったんだな。
戦闘を終了したときとも、依頼の達成処理が出来たときとも違う達成感があるな。
そんなことを考えながら言った。
「これで全部です」
「えっと、数えていきますね。猪肉が88個、兎革が56個ですね。今の買取り価格は、猪肉が1100G、兎革が450Gとなっているので、合計で、122,000Gになります。この金額での買取りになりますが、買取りを行いますか?」
両方、少しずつ買い取り価格が落ちているな。
プレイヤーが大量に流入してきて、それに合わせて一気に大量の素材が運び込まれてきたから、値段が下がっているんだろうな。
それが原因なら、そのうち落ち着いていくんだろうな。
と言うか、プレイヤーが来て大量に狩りをしてもこれだけしか価値が下がらないと言うことは、元からかなりの供給量と、需要があったんだろうな。
そんなことを想像しながら言った。
「お願いします」
「それでは手続きをしますね。買取り額は口座の方に入金させてもらいます。今回の買取りの結果、ランクアップのための残りは、依頼達成数が1と特別預入金の倍増のみになりました。ランクアップを目指して頑張ってください」
後は、依頼を達成するだけかぁ。
まぁ、結局それが一番大変なんだよな。
それ以外は、正直勝手に達成されているようなものだしな。
俺は、素材買取りとは関係ないことだけど大丈夫かな? と少し不安になりながら、受付のお姉さんに聞いた。
「ありがとうございます。武器ってどこで買えるか分かりますか?」
「武器の購入は、専門店か、売店で買うことが出来ます。すぐに必要であれば売店での購入を推奨します。少しでも良い物を、少しでも安い物をお求めであれば、専門店で買うことをおすすめします」
良かった。受付のお姉さんは優しく答えてくれた。
売店だとすぐに買えるけど、品質とか値段とかだと、専門店の方が良いと。
それなら、専門店で買おうかな。
初心者だし、今は少しでも安くて少しでも良い物を使いたいしな。
それと、売店以外で買い物をしてみたい。
俺は、さらに聞いた。
「専門店ってどこにありますか?」
「ギルドの前の通りを挟んで反対側は、生産職ギルドおよび工房や専門店の区画になっています。そこで買うことをおすすめします。細かい店などは地図に載っているので、そちらを参考にしてください」
へぇ、反対側って、生産系の店とかが並ぶ区画だったんだ。
思っていたよりも近くにあったな。
まぁ、ギルドに行くような人が必要としている店なのだから、近くて当たり前なのかな。
そんなことをいろいろ考えながら言った。
「教えていただき、ありがとうございます」
俺はそう言ってすぐ、素材買取り受付を離れた。
次は、専門店の区画に行こうかな。
それならまず、行く場所を決めるために、地図を開かないとだよな。
そう思って、俺はギルドの端の方によって、地図を開いた。
久しぶりに町中で地図を開いたなぁ。
地図を開き拡大していくと、いろいろな店が表示される。
とりあえず検索していくか。
俺はいろいろと条件を入れて検索した。
検索した結果いくつかの店が出てきた。
総合商店
冒険者向け総合店
物理職向け武器屋
物理職向け装備屋
弓専門店
弓士専門店
サバイバル職専門店
冒険者職専門店
本当にいろいろあるんだな。
どこに行こうかな。
総合商店だと、いろいろ売っているんだろうけど、なんとなく売店とかぶっている気がするからここは行かなくてもいいかな。
冒険者向け総合店も総合商店と言っていることは大して変わらないから、今回は行かなくてもいいかな。
物理職向けの店は、2店舗に分かれているから、両方行かないといけないとなると面倒くさそうだな。
予算の使い方とかも含めていろいろ。
弓士専門店は、俺はそもそも弓士じゃないから、会わないんじゃないかな。
残ったものだと、どれが良いのかな。
俺は弓をメインで使っているだけで、職業はサバイバル冒険者だから、サバイバル職専門店とか冒険者職専門店とかそういう店に行った方が良いのかな。
でもなぁ、メイン武器の弓の専門店も良いな。
うーん、弓専門店にしようかな。
弓周りの装備更新を1番したいし。
よし、じゃあ、弓の専門店に向かいますか。
俺は、地図の弓専門店を選択し、場所を見ながら、弓専門店に向かう。
地図と格闘しながら歩くこと10分強。
弓専門店の前までついた。
俺は緊張しながら、店のドアを開けた。
カランコロン
ドアベルの音が響く。
その音に合わせて店に入っていく。
店に入ると、店の奥の方から声がした。
「いらっしゃい。お客さん?」
声がしてから少し間を開けて、店の奥の方から、40台ぐらいのお姉さんが出てきた。
店員さんかな?
そう思いながら、答えた。
「買い物に来ました」
お客さん? って聞かれたときに答えって難しいよな。
お客さんですって自分から言うのもなんか違うし、だからといって他の答えをするのは、聞かれたことからずれちゃうんだよなぁ。
こういうものってどうやって答えれば良いんだろうな。
人生20年ぐらいやってきたけど未だに分からないな。
そんなことを考えていると、店員さんが言った。
「この店は初めて?」
俺はそれに、少し緊張しながら答える。
「初めてです」
初対面の人と話すのって緊張するよな。
特に、こっちが用事があってきた場所とかで話しかけられると、より緊張しちゃうんだよな。
例えば今みたいな状況とか。
心の中でそんなことを思っていると、店員さんが説明をしてくれた。
「そう。新しいお客さんね。こっちの壁には、弓が並んでて、こっちの壁には、弓以外の弓関連の装備とかが並んでいるわ。お会計はここね。お会計の時と、何か聞きたいことがあったら声かけて」
入って右手側が、弓で、左手側がそれ以外なんだな。
右の方の奥は、会計になっていると。
その影響で右の方が商品が並んでいるところは短めだけど、それでも1面弓ってすごいな。
さすが弓専門店って感じだな。
俺はいろんな装備に目を輝かせながら言った。
「分かりました」
「後は自由に見てて良いわよ」
そう言って、店員さんは店の奥に引っ込んでいった。
今の以外の接客とかは特にないらしい。
過干渉をされないのはありがたいな。
1人で真剣に悩むことができるからな。
俺は、店員さんが消えていった店の奥に向かって言った。
「ありがとうございます」
まずは、予算の確認からだな。
ギルドカードに記載されている、口座の残高の確認をする。
残高は、218,342G。
22万弱と言ったところか。
これだけあればいろんなものが買えるだろう。
そう思いながら俺は、とりあえずメインとなる弓側の壁に向かった。
俺は、とりあえず、1番入口側にあった、1番見た目のシンプルな弓を手に取って詳細を見た。
上質な初心者用サバイバルボウ
ATK:4.5
弓動作補正:中
サバイバル動作補正:中
装備枠:武器
破壊不可
装備条件1:サバイバル職
装備条件2:スキル弓術を装備中
新しく冒険者になった者に国から支給されるサバイバルボウと同じ形のものを、ベテランの職人が作った武器。
初心者用に威力よりも使いやすさを重視したサバイバルボウではあるが、ベテランの職人が作ったため、ある程度威力も保障されている。
初心者冒険者を助けるために研究され尽くした武器。
全ての弓を使用する冒険者が通る始まりの武器と同じ型をしているため、安価で購入できる武器。
今持っている武器を、ベテランの職人が作ったらこうなると言うことかな。
初心者用の武器ではあるみたいだな。
単純に今の武器の上位互換と言ったところかな。
ちなみにお値段はいくらなんだろう。
そう思いながら値札をめくる。
値札に書かれていたのは1万G
思っていたよりも安いな。
もっと高いものなのかと思っていた。
とりあえず、キープだな。
これ以上良いものを予算内に見つけられたら、そっちを買うけれど、見つけられなかったらこれを買うことにしよう。
ATKが3から4.5に上昇していると言うことは、ダメージが1.5倍になると言うこと。
ダンジョンボアが3発で、ダンジョンラビットなら1発で倒せるようになるかもしれない。
そう考えると、矢の節約にもなって実質お得なんじゃないかな?
そんなことを考えながら、次の武器を手に取った。
ダンジョン木製のサバイバルボウ
ATK:7
弓動作補正:小
サバイバル動作補正:微
装備枠:武器
耐久値:100/100
装備条件1:サバイバル職
装備条件2:スキル弓術を装備中
ダンジョン10層程度のダンジョン木をメインで作ったサバイバルボウ。
素材の割りには、威力を重視した作りになっているため、補正は低くなっている。
昔からある形の武器。
これをうまく扱えれば、弓使いとして初心者を脱したと言われている。
これは、補正を削って、その分ATKを伸ばした形のものなんだな。
ダンジョン10層か。
俺のいるところの5倍近く下だな。
補正が控えめ枝から、この、補正をある程度にた弓を扱えれば初心者扱いをされないと言うことだな。
初心者用の弓は、補正値がバンバン積んであって、補助輪が付いているみたいなことなのかな。
破壊不可も付いていなくて、耐久値を考えないといけないとかも、脱初心者の上で重要なんだろうな。
ちなみに、この弓のお値段は?
そう思いながら、値札をめくる。
値札には、10万Gと書かれていた。
俺でも買える値段帯なんだな。
もしかしたら、『森の歩き方』クエストって、初心者がやるものではなかったのかな。
あれ1発で、この弓が買えると考えると、今の俺がやるレベルのクエストではなかったんだと思う。
これはあれだな。
店の奥に行けば行くほど高くて良い弓が手に入る感じなんだな。
そう思いながら次の弓を手に取った。
ダンジョン木製のサバイバルボウ
ATK:12
弓動作補正:微
サバイバル動作補正:極微
装備枠:武器
耐久値:200/200
装備条件1:サバイバル職
装備条件2:スキル弓術を装備中
ダンジョン20層程度のダンジョン木をメインで作ったサバイバルボウ。
素材の割りには、威力を重視した作りになっているため、補正は低くなっている。
この武器を扱うレベルの弓士に補正は不必要なため、極力補正を削っている。
昔からある形の武器の系統。
これをうまく扱えれば、弓使いとして一人前と言われている。
同じ名前の武器だけど、全然補正とか、ATK値が違うな。
ATKの7から倍近く増えてATKが12になっているな。
これだけ変われば、ダメージも倍近く違うんだろうな。
他にも、補正値がかなり削れているから、さらに上級者向けの武器になっているんだな。
こっちの武器の方が前の武器に比べて、より深い層のダンジョン木を素材にしているから、こんな尖った性能になっているんだろうな。
ダンジョン木ってこういうところで使えるんだな。
ちなみにお値段の方は?
そう思いながら、慣れた手つきで値札をめくる。
値札に書かれていたのは100万G。
これは今はまだ買えないな。
全財産の4倍近くの値段だ。
これが余裕を持って買えることには、一人前になっているんだろうな。
俺にはまだまだ遠い話だ。
何日後に変えるようになるんだろうな。
今のペースで行ったら、明日には買えるようになっているのかもしれないな。
そうなっていたら良いけど、世の中そんなに甘くないんじゃないかな。
それに、これを買えたとしても、まだまだ先は長そうだな。
だって、これはまだ、入口側から3つめの武器。
まだまだ入口側の武器なんだもんな。
これぐらい、まだまだ序盤の武器なんだろうなぁ。
そう思いながら次の弓を手に取った。
こんだけ倒したのだから、すごい額になっていることだろう。
そう思いながらウキウキで向かった。
いつも通りのテンションで素材買取りの受付のお姉さんに話しかけられる。
「素材買取りですか?」
俺に安心しながら、いつも通りのテンションで返した。
「買取りお願いします」
「それではまず、ギルドカードをお預かりします」
俺は、受付で返してもらっていてから、バックにしまわずずっと手に持っていたギルドカードを受付のお姉さんに渡した。
それにあわせて言った。
「お願いします」
「アロン様ですね。それでは、買取り希望の素材をこちらにお願いします」
ここまではいつも通りの文言だな。
微妙に変わってはいるのかもしれにないけど、いつも通りの流れだな。
そんなことを考えながら、取ってきた素材を1つ1つ並べていく。
素材を並べていくうちに、どれだけの素材を取ってきたのか自分でも驚いている。
軽い山を作ったところで、素材を出し終わった。
猪肉が、88個に、兎革が56個だ。
こんだけの量を取ってきたんだな。
かなり頑張ったんだな。
戦闘を終了したときとも、依頼の達成処理が出来たときとも違う達成感があるな。
そんなことを考えながら言った。
「これで全部です」
「えっと、数えていきますね。猪肉が88個、兎革が56個ですね。今の買取り価格は、猪肉が1100G、兎革が450Gとなっているので、合計で、122,000Gになります。この金額での買取りになりますが、買取りを行いますか?」
両方、少しずつ買い取り価格が落ちているな。
プレイヤーが大量に流入してきて、それに合わせて一気に大量の素材が運び込まれてきたから、値段が下がっているんだろうな。
それが原因なら、そのうち落ち着いていくんだろうな。
と言うか、プレイヤーが来て大量に狩りをしてもこれだけしか価値が下がらないと言うことは、元からかなりの供給量と、需要があったんだろうな。
そんなことを想像しながら言った。
「お願いします」
「それでは手続きをしますね。買取り額は口座の方に入金させてもらいます。今回の買取りの結果、ランクアップのための残りは、依頼達成数が1と特別預入金の倍増のみになりました。ランクアップを目指して頑張ってください」
後は、依頼を達成するだけかぁ。
まぁ、結局それが一番大変なんだよな。
それ以外は、正直勝手に達成されているようなものだしな。
俺は、素材買取りとは関係ないことだけど大丈夫かな? と少し不安になりながら、受付のお姉さんに聞いた。
「ありがとうございます。武器ってどこで買えるか分かりますか?」
「武器の購入は、専門店か、売店で買うことが出来ます。すぐに必要であれば売店での購入を推奨します。少しでも良い物を、少しでも安い物をお求めであれば、専門店で買うことをおすすめします」
良かった。受付のお姉さんは優しく答えてくれた。
売店だとすぐに買えるけど、品質とか値段とかだと、専門店の方が良いと。
それなら、専門店で買おうかな。
初心者だし、今は少しでも安くて少しでも良い物を使いたいしな。
それと、売店以外で買い物をしてみたい。
俺は、さらに聞いた。
「専門店ってどこにありますか?」
「ギルドの前の通りを挟んで反対側は、生産職ギルドおよび工房や専門店の区画になっています。そこで買うことをおすすめします。細かい店などは地図に載っているので、そちらを参考にしてください」
へぇ、反対側って、生産系の店とかが並ぶ区画だったんだ。
思っていたよりも近くにあったな。
まぁ、ギルドに行くような人が必要としている店なのだから、近くて当たり前なのかな。
そんなことをいろいろ考えながら言った。
「教えていただき、ありがとうございます」
俺はそう言ってすぐ、素材買取り受付を離れた。
次は、専門店の区画に行こうかな。
それならまず、行く場所を決めるために、地図を開かないとだよな。
そう思って、俺はギルドの端の方によって、地図を開いた。
久しぶりに町中で地図を開いたなぁ。
地図を開き拡大していくと、いろいろな店が表示される。
とりあえず検索していくか。
俺はいろいろと条件を入れて検索した。
検索した結果いくつかの店が出てきた。
総合商店
冒険者向け総合店
物理職向け武器屋
物理職向け装備屋
弓専門店
弓士専門店
サバイバル職専門店
冒険者職専門店
本当にいろいろあるんだな。
どこに行こうかな。
総合商店だと、いろいろ売っているんだろうけど、なんとなく売店とかぶっている気がするからここは行かなくてもいいかな。
冒険者向け総合店も総合商店と言っていることは大して変わらないから、今回は行かなくてもいいかな。
物理職向けの店は、2店舗に分かれているから、両方行かないといけないとなると面倒くさそうだな。
予算の使い方とかも含めていろいろ。
弓士専門店は、俺はそもそも弓士じゃないから、会わないんじゃないかな。
残ったものだと、どれが良いのかな。
俺は弓をメインで使っているだけで、職業はサバイバル冒険者だから、サバイバル職専門店とか冒険者職専門店とかそういう店に行った方が良いのかな。
でもなぁ、メイン武器の弓の専門店も良いな。
うーん、弓専門店にしようかな。
弓周りの装備更新を1番したいし。
よし、じゃあ、弓の専門店に向かいますか。
俺は、地図の弓専門店を選択し、場所を見ながら、弓専門店に向かう。
地図と格闘しながら歩くこと10分強。
弓専門店の前までついた。
俺は緊張しながら、店のドアを開けた。
カランコロン
ドアベルの音が響く。
その音に合わせて店に入っていく。
店に入ると、店の奥の方から声がした。
「いらっしゃい。お客さん?」
声がしてから少し間を開けて、店の奥の方から、40台ぐらいのお姉さんが出てきた。
店員さんかな?
そう思いながら、答えた。
「買い物に来ました」
お客さん? って聞かれたときに答えって難しいよな。
お客さんですって自分から言うのもなんか違うし、だからといって他の答えをするのは、聞かれたことからずれちゃうんだよなぁ。
こういうものってどうやって答えれば良いんだろうな。
人生20年ぐらいやってきたけど未だに分からないな。
そんなことを考えていると、店員さんが言った。
「この店は初めて?」
俺はそれに、少し緊張しながら答える。
「初めてです」
初対面の人と話すのって緊張するよな。
特に、こっちが用事があってきた場所とかで話しかけられると、より緊張しちゃうんだよな。
例えば今みたいな状況とか。
心の中でそんなことを思っていると、店員さんが説明をしてくれた。
「そう。新しいお客さんね。こっちの壁には、弓が並んでて、こっちの壁には、弓以外の弓関連の装備とかが並んでいるわ。お会計はここね。お会計の時と、何か聞きたいことがあったら声かけて」
入って右手側が、弓で、左手側がそれ以外なんだな。
右の方の奥は、会計になっていると。
その影響で右の方が商品が並んでいるところは短めだけど、それでも1面弓ってすごいな。
さすが弓専門店って感じだな。
俺はいろんな装備に目を輝かせながら言った。
「分かりました」
「後は自由に見てて良いわよ」
そう言って、店員さんは店の奥に引っ込んでいった。
今の以外の接客とかは特にないらしい。
過干渉をされないのはありがたいな。
1人で真剣に悩むことができるからな。
俺は、店員さんが消えていった店の奥に向かって言った。
「ありがとうございます」
まずは、予算の確認からだな。
ギルドカードに記載されている、口座の残高の確認をする。
残高は、218,342G。
22万弱と言ったところか。
これだけあればいろんなものが買えるだろう。
そう思いながら俺は、とりあえずメインとなる弓側の壁に向かった。
俺は、とりあえず、1番入口側にあった、1番見た目のシンプルな弓を手に取って詳細を見た。
上質な初心者用サバイバルボウ
ATK:4.5
弓動作補正:中
サバイバル動作補正:中
装備枠:武器
破壊不可
装備条件1:サバイバル職
装備条件2:スキル弓術を装備中
新しく冒険者になった者に国から支給されるサバイバルボウと同じ形のものを、ベテランの職人が作った武器。
初心者用に威力よりも使いやすさを重視したサバイバルボウではあるが、ベテランの職人が作ったため、ある程度威力も保障されている。
初心者冒険者を助けるために研究され尽くした武器。
全ての弓を使用する冒険者が通る始まりの武器と同じ型をしているため、安価で購入できる武器。
今持っている武器を、ベテランの職人が作ったらこうなると言うことかな。
初心者用の武器ではあるみたいだな。
単純に今の武器の上位互換と言ったところかな。
ちなみにお値段はいくらなんだろう。
そう思いながら値札をめくる。
値札に書かれていたのは1万G
思っていたよりも安いな。
もっと高いものなのかと思っていた。
とりあえず、キープだな。
これ以上良いものを予算内に見つけられたら、そっちを買うけれど、見つけられなかったらこれを買うことにしよう。
ATKが3から4.5に上昇していると言うことは、ダメージが1.5倍になると言うこと。
ダンジョンボアが3発で、ダンジョンラビットなら1発で倒せるようになるかもしれない。
そう考えると、矢の節約にもなって実質お得なんじゃないかな?
そんなことを考えながら、次の武器を手に取った。
ダンジョン木製のサバイバルボウ
ATK:7
弓動作補正:小
サバイバル動作補正:微
装備枠:武器
耐久値:100/100
装備条件1:サバイバル職
装備条件2:スキル弓術を装備中
ダンジョン10層程度のダンジョン木をメインで作ったサバイバルボウ。
素材の割りには、威力を重視した作りになっているため、補正は低くなっている。
昔からある形の武器。
これをうまく扱えれば、弓使いとして初心者を脱したと言われている。
これは、補正を削って、その分ATKを伸ばした形のものなんだな。
ダンジョン10層か。
俺のいるところの5倍近く下だな。
補正が控えめ枝から、この、補正をある程度にた弓を扱えれば初心者扱いをされないと言うことだな。
初心者用の弓は、補正値がバンバン積んであって、補助輪が付いているみたいなことなのかな。
破壊不可も付いていなくて、耐久値を考えないといけないとかも、脱初心者の上で重要なんだろうな。
ちなみに、この弓のお値段は?
そう思いながら、値札をめくる。
値札には、10万Gと書かれていた。
俺でも買える値段帯なんだな。
もしかしたら、『森の歩き方』クエストって、初心者がやるものではなかったのかな。
あれ1発で、この弓が買えると考えると、今の俺がやるレベルのクエストではなかったんだと思う。
これはあれだな。
店の奥に行けば行くほど高くて良い弓が手に入る感じなんだな。
そう思いながら次の弓を手に取った。
ダンジョン木製のサバイバルボウ
ATK:12
弓動作補正:微
サバイバル動作補正:極微
装備枠:武器
耐久値:200/200
装備条件1:サバイバル職
装備条件2:スキル弓術を装備中
ダンジョン20層程度のダンジョン木をメインで作ったサバイバルボウ。
素材の割りには、威力を重視した作りになっているため、補正は低くなっている。
この武器を扱うレベルの弓士に補正は不必要なため、極力補正を削っている。
昔からある形の武器の系統。
これをうまく扱えれば、弓使いとして一人前と言われている。
同じ名前の武器だけど、全然補正とか、ATK値が違うな。
ATKの7から倍近く増えてATKが12になっているな。
これだけ変われば、ダメージも倍近く違うんだろうな。
他にも、補正値がかなり削れているから、さらに上級者向けの武器になっているんだな。
こっちの武器の方が前の武器に比べて、より深い層のダンジョン木を素材にしているから、こんな尖った性能になっているんだろうな。
ダンジョン木ってこういうところで使えるんだな。
ちなみにお値段の方は?
そう思いながら、慣れた手つきで値札をめくる。
値札に書かれていたのは100万G。
これは今はまだ買えないな。
全財産の4倍近くの値段だ。
これが余裕を持って買えることには、一人前になっているんだろうな。
俺にはまだまだ遠い話だ。
何日後に変えるようになるんだろうな。
今のペースで行ったら、明日には買えるようになっているのかもしれないな。
そうなっていたら良いけど、世の中そんなに甘くないんじゃないかな。
それに、これを買えたとしても、まだまだ先は長そうだな。
だって、これはまだ、入口側から3つめの武器。
まだまだ入口側の武器なんだもんな。
これぐらい、まだまだ序盤の武器なんだろうなぁ。
そう思いながら次の弓を手に取った。
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小説家になろう、アルファポリス(敬称略)にも掲載。
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