23 / 121
1章 スタートダッシュ
昼食
しおりを挟む
俺はとりあえず店を出て、店の邪魔にならず、道を通る人の邪魔にもならないように、道の端で立ち止まった。
とりあえずまずは、買った装備を装備していくか。
俺は、まず今装備している、弓と矢筒、その中に入っている矢をストレージにしまった。
その後に、ストレージから新しい弓と矢筒、そして新しい矢を取り出して装備していく。
どれも、派手な装備ではないから、あまり変化がある訳ではないな。
装備してみてもしっくりきているし、良いものを買ったな。
次は何をしようか。
ストレージを開けたときに時間を確認したら、今はゲーム内時間でも、外の時間でも12時なんだな。
このゲームを始めたのが、ゲーム内時間だと6時、外の時間だと10時だったよな。
もうゲーム内時間で6時間も経ったのか。
時間がたつのが早いな。
まぁ、でもダンジョンに3回行って、チュートリアルもして、フィールドクエストもしたし、それぐらい経っていても不思議じゃないのかもな。
そうか、もうそんなに経っていたんだな。
いや、まだ6時間しか経っていないんだな。
これだけの経験をして、まだ6時間って、かなりお得なんじゃないか。
それに、外の時間では、まだ2時間しか経っていないのか。
まだ2時間しか経っていないのか。
外の2時間では到底出来ないような体験をしているな。
そもそも、チュートリアルとか依頼とか戦闘とかフィールドクエストって、外で6時間いたとしても、出来ないような体験だよな。
すごい濃い2時間だったな。
12時というと、お昼時かぁ。
そう聞くと、なんかお腹がすいてきたような気がするなぁ。
これは、ゲームの中で再現された空腹なのかな?
それとも、ゲームの外の俺がお腹がすいているのかな。
どっちか分からないけど、それなら、両方、お昼ご飯にしようかな。
ゲームの中で食事をした後に続けて、現実の方の昼ご飯も食べちゃえば良いな。
どっちもお昼時だし。
じゃあ、まずはキメライン内の食事だな。
このゲームって空腹値とかがきちんと整備されているから、定期的に食事を取らないといけないんだよな。
食事をしないといけないなら、うまいものを食べたいよな。
携帯食とかじゃなくてちゃんとしたもの食べたいよな。
飲食店とかってあるのかな?
俺はとりあえず地図を開いて検索してみた。
屋台系と店舗系の飲食店があるな。
どっちが良いかな。
屋台系かな。
屋台系の方が味の濃いものを売ってくれそうだし。
先頭とか移動とかでいっぱい運動したから、味が濃いものを食べたいよな。
それに、ゲームの中だから、健康とか気を使わずに好きなもん、うまいもんをたくさん食べたいしな。
そう思って、屋台の場所を探す。
えっと、町の中央にある広場がメインな感じかな。
他で言うと、大通り沿いはある程度ポツポツと屋台が並んでいるみたいだけど、屋台の数的にメインどころは中央の広場だろうな。
じゃあ、中央の広場に向かうか。
そうしよう。
ちなみに、今の俺の空腹値って、いくつぐらいなんだろう?
そう思って、ステータスから空腹値を見た。
今の空腹値は、45だった。
ちなみに、空腹値が100を超えるとデバフが付いちゃうんだよな。
45か。
思ったよりも上がっていないんだな。
運動とかいろいろしたから、もっとギリギリなのかと思っていた。
現実の空腹よりは、ある程度、緩和されているのかもな。
現実みたいに3食取る必要は、必ずしもないという風な設定なのかもしれないな。
まぁ、俺は、3食食べたいから、空腹値がどうであれ、1日3食は取ることになるだろうけどな。
そもそも、初めて確認したから、45が高いのか低いのか分からないな。
デバフが付くような状況って相当の空腹だろうから、朝昼の間でその危険があるほど空腹値が増えないのかもしれないな。
緩和されたとかではないのかもしれないな。
そもそも、どのようなときに空腹値が100になるのか体験したことがないから分からないけど。
分からないことだらけだな。
こっちで食べ過ぎて、現実の方で食欲がなくなるみたいなことはさすがにないよな。
そんな設定があったら、こっちでの食事量を意識しなくちゃいけなくなっちゃうもんな。
自由にいっぱい食べられるよな。
さすがにそうだよな。
途中少しだけ不安になってしまったけど、まぁ、そんなことはあり得ないよなと思い、なんとか持ち直した。
体重も気にせず、健康がどうこうとか、栄養素がどうこうとか、塩分がどうこうとかそういうのを気にせずにご飯が食べられるって最高だな。
そう思いながら、広場へ向かった。
弓専門店が、割ると広場に近い立地だったおかげて、すぐにたどり着いた。
いろんな食べ物の匂いがする。
それらが混ざったような匂いがするが、そこまできつい匂いではない。
逆に食欲がそそられるような匂いをしている。
こういう匂いとかまで調整しているのかな? 運営って。
そんなこと思いながら、近くにあった屋台に寄ってみた。
そこは、肉串の屋台のようだ。
店主のおじさんに陽気に話しかけられた。
「らっしゃい! 注文は?」
勢いの強さに少しだけ緊張しながら注文をした。
「肉串を1つ」
「それなら、300Gだ。ここにギルドカードをタッチしてくれ!」
俺は、バックからギルドカードを取り出して、店主が指す場所にギルドカードをかざした。
初めての体験でうまく出来たかどうか分からないので、店主に確認した。
「これでいいか」
「大丈夫だ! はい、これ肉串な」
そう言って、店主が肉串を渡してきた。
俺はそれをギルドカードを持っている手と反対の手で受け取った。
そして店主に言った。
「ありがとう」
「また来いよ」
にかっと笑顔を見せる店主。
その店主のテンションに押されながら言った。
「あぁ」
俺は、俺の後ろにちょっとした列が出来ているのが分かったので、すぐに屋台から離れた。
これは、このまま食べようかな。
それともある程度の種類を買ってから、まとめて食べようかな。
そもそも、この食べ物って、ストレージに入るのかな。
俺は、気になったのでストレージに入れてみた。
すると、簡単に入れることが出来た。
ストレージに入るなら、まとめて食べた方が楽しそうだな。
この世界での初のちゃんとした食事の感動を肉串1本で済ますのは少しもったいないような気がしてきたし。
そう思って、俺は次の屋台へと向かった。
次の屋台の店主は、優しそうなおばちゃんだった。
屋台の前に行くと、おばちゃんが言った。
「いらっしゃい。ご注文はなんですか?」
俺は、人差し指をピンと立てて、1を示しながら言った。
「団子を1本」
「団子ね。団子は、200Gだよ。ここにギルドカードをかざしてね」
俺は、前回の屋台から、バックに入れずにそのままずっと持っていたギルドカードを端末にかざした。
まだこの方式に慣れていないので、店主のおばちゃんに確認を取った。
「これでいいですか?」
「大丈夫だよ。はい、これ団子ね」
そう言いながら、おばちゃんは団子を渡してきた。
それをギルドカードを持っていない方の手で受け取る。
俺は受け取りながら言った。
「ありがとうございます」
「また来てね」
優しくそういうおばちゃん。
それに同じようなテンションで答えた。
「はい」
そう言って俺は、屋台から離れた。
これで2品目ゲットだ。
この団子は、観光地とかである、少し大きめで、焼いているタイプの団子だ。
食べ応えがありそうだな。
そう思いながら、ストレージに入れた。
俺は、そのままの勢いで、次の屋台に行った。
次の屋台は、鮎を焼いて売っている屋台だ。
観光地っぽいのが多いな。
そう思っていると、店主のあんちゃんが言った。
「へい、らっしゃい。鮎は1本350Gだよ」
俺は、店主のテンションには乗れず、丁寧に言った。
「じゃあ、1本ください」
「1本ね。じゃあ、ギルドカードをここにかざしちゃって」
屋台は基本的にこの方式なのかな。
そろそろ慣れないとだな。
本当にこれであっているのか、やっぱり心配になったので、店主のあんちゃんに確認した。
「これでいいか?」
「大丈夫だ。はいこれ、鮎な。熱いから気をつけよろ」
俺は鮎を受け取りながら言った。
「分かった」
これで3品目。
後1品ぐらいで良いかな。
そんなにいっぱい買っても食べられないし。
そう思いながら鮎をストレージにしまった。
そして次に目に付いた屋台に向かう。
店主のおばちゃんが言った。
「いらっしゃい。ご注文は?」
俺は、おばちゃんのテンションに合わせて、ゆったりと言った。
「えっと、あんパンを1つください」
「あんパン1つね。250Gだよ。ここにギルドカードをかざして支払ってね」
俺は、さすがに4度目なので迷わず決済をした。
そして、店主に確認もしなかった。
俺は誇らしげに言った。
「はい」
「じゃあ、これあんパンね」
俺は、紙袋に包まれたあんパンを受け取る。
俺は目を輝かせながら、言った。
「ありがとうございます」
そのまま俺は屋台から離れた。
熱々のものがそろってきたな。
食べ物はこれぐらいで良いけど、飲み物がほしいな。
飲み物を売っている屋台はないかな。
キョロキョロしながら、あんパンをストレージに入れた。
元気よく宣伝している声が聞こえたので、その方に行った。
「1杯、200G! 1杯200Gでジュースが飲めるよ!」
俺は、元気な店主さんに向かって言った。
「ミックスジュースをください」
「ミックスジュースね、200G、いや150Gで良いよ。支払いはここね」
ラッキー。
何でか分からないけど、割引してもらえた。
これはありがたいな。
俺は自然と笑顔になりながら決済をした。
「はい」
「杯これできたてのミックスジュース」
ジュースを受け取りながら言った。
「ありがとうございます」
これで、良い感じに昼食がそろったんじゃないかな。
後は食べる場所だけど、良い感じのベンチがないかな。
そう思って周りをキョロキョロと見ていると、1つ空いているベンチがあった。
俺はそこに座って、ストレージに入れていた食べ物達を取り出した。
とりあえず、片手に串系を3本持って、太ももの上にあんパンを置き、ベンチにジュースを置いた。
この状態で言った。
「いただきます」
俺はまず、一番最初に買った肉串を食べた。
うまい。
肉汁がじゅわっと出る。
ここまで再現されているんだな、肉串も、味覚も。
これはかなりうまい。
思わず独り言が出た。
「うまっ」
肉串を食べ終えると、串がキラッと輝いて消えた。
ポイ捨て防止のためにこういうこともしているのかな?
芸が細かいな。
俺は、続いて、団子を食べた。
これもうまい。
団子の甘塩っぱさがちょうど良い。
誰に聞かせるでもない言葉が自然と出た。
「これも、うまっ」
その後は夢中で無言で団子を食べた。
あっという間に、団子がなくなり串がキラッと輝いて消えた。
しょっぱいもの甘塩っぱいものと続いたため、飲み物が飲みたくなり、ミックスジュースを飲んだ。
これもまたうまい。
どのフルーツが入っているの全然分からないけど、とりあえずうまい。
もしかしたら、現実にはないフルーツも入っているのかもしれないな。
俺は、一口飲んでおもわず言った。
「うまっ」
ミックスジュースで口の中が甘くなったところで、鮎を食べた。
鮎も鮎で、現実で食べているかのようなリアルな味。
これもうまい。
当然のようにうまい。
その気持ちがこもった一言。
「うまっ」
鮎を食べ終わり串が消え、残ったのは、あんパンと飲みかけのミックスジュース。
俺は、太ももも上に置いておいたあんパンを食べる。
これもすごいな。
めちゃくちゃうまい。
うまい以外の感想が出てこないぐらいうまい。
あんがどうとか、パンがどうとか言ってられないぐらいただただおいしい。
俺はしみじみ言った。
「うまいなぁ」
ジュースは残っているけど、食べ物に関しては食べ終えたので、手を合わせて言った。
「ごちそうさまでした」
ステータスから空腹地を確認すると、0になっていた。
空腹値も今の食事に満足したようだ。
次は何をしようかな。
そうだ、ログアウトして、外でも昼食を取るんだった。
そう思ったときに、空腹値のしたいにあった、疲労値が目に付いた。
疲労値が34になっていた。
これを0にしてからログアウトしようかな。
確か、疲労値って、食事とか、睡眠、娯楽によって減るんだよな。
ということは、食事をした上で、後34も残っていると言うことなんだな。
もしかして、めちゃくちゃ、手強い値なのか?
まぁ、でも、食事で減る疲労値なんてたかがしてれているだろう。
疲労値の回復の本命は睡眠だったはずだ。
だから、どこかで睡眠を取れば、すぐに0になるんじゃないかな。
睡眠ってどこで取れば良いんだろう?
ホテルでもあるのかな?
とりあえず、ギルドも近いし、受付で聞いてみるか。
俺は、ミックスジュースを飲みながらギルドへ向かった。
ミックスジュースは、ギルドに入るタイミングで飲み終わった。
いつもの受付で、いつもの受付のお姉さんが言った。
「ご用件はなんでしょうか?」
俺は、いつも通りのテンションで言った。
「数時間ぐらい宿を取りたいんですけど、どこに行けばいいですかね?」
「数時間の休憩ですね。それならば、ギルドにある仮眠室をおすすめします。そこでなら仮眠をとれて、疲れを落とすことが出来ます。それに、利用料は、1時間200Gと良心的ですし」
へぇ、仮眠室があるんだ。
聞いてみるもんだな。
地図を開いて検索すれば良いと気づかなかったあのときの自分に感謝だな。
そう思いながらさらに質問をした。
「仮眠室はどこにあるんですか?」
「仮眠室は、あそこの階段から2階に上がってもらうと、すぐに仮眠室の受付があるので、そこの端末を操作すると入場することが出来ます」
2階かぁ。
行ったことがないな。
初ギルドの2階。
ちょっと楽しみだな。
俺はわくわくしながら言った。
「そうなんですね。ありがとうございます」
受付での話を終えて、2階に来てみた。
受付のお姉さんが教えてくれた階段を上るとすぐに、売店にあるようなタイプの端末があった。
それに、「ギルドカードをかざしてください」とでかでかと書かれていたので、まずギルドカードをかざした。
すると、画面が切り替わった。
フロア図のようなものが出て、そこには、部屋の場所と部屋番号が書かれていた。
俺は、この受付に近い部屋を選択した。
すると、「支払いは、部屋を出たときに引き落としされます」と書かれた画面に変わった。
それに「はい」と押すと、「ギルドカードがカードキーとなりました。部屋に入った瞬間から料金が発生します。これで受け付けは終了です」と表示された。
受け付けが終わったんだな。
俺は、選択した部屋まで来て、ギルドカードをかざして部屋に入る。
ビジネスホテルぐらいのサイズはあるな。
この部屋を1時間200Gで借りれるのか。
冒険者割りみたいなのが適用されているのかな。
まぁ、とりあえず、寝るために装備を外してベットに横になった。
すると、ウィンドウが出てきた。
寝ますか?
寝てログアウトしますか?
ログアウトしますか?
俺は、「寝てログアウト」を選択した。
すると、視界が切り替わり、現実世界に戻ってきていた。
とりあえずまずは、買った装備を装備していくか。
俺は、まず今装備している、弓と矢筒、その中に入っている矢をストレージにしまった。
その後に、ストレージから新しい弓と矢筒、そして新しい矢を取り出して装備していく。
どれも、派手な装備ではないから、あまり変化がある訳ではないな。
装備してみてもしっくりきているし、良いものを買ったな。
次は何をしようか。
ストレージを開けたときに時間を確認したら、今はゲーム内時間でも、外の時間でも12時なんだな。
このゲームを始めたのが、ゲーム内時間だと6時、外の時間だと10時だったよな。
もうゲーム内時間で6時間も経ったのか。
時間がたつのが早いな。
まぁ、でもダンジョンに3回行って、チュートリアルもして、フィールドクエストもしたし、それぐらい経っていても不思議じゃないのかもな。
そうか、もうそんなに経っていたんだな。
いや、まだ6時間しか経っていないんだな。
これだけの経験をして、まだ6時間って、かなりお得なんじゃないか。
それに、外の時間では、まだ2時間しか経っていないのか。
まだ2時間しか経っていないのか。
外の2時間では到底出来ないような体験をしているな。
そもそも、チュートリアルとか依頼とか戦闘とかフィールドクエストって、外で6時間いたとしても、出来ないような体験だよな。
すごい濃い2時間だったな。
12時というと、お昼時かぁ。
そう聞くと、なんかお腹がすいてきたような気がするなぁ。
これは、ゲームの中で再現された空腹なのかな?
それとも、ゲームの外の俺がお腹がすいているのかな。
どっちか分からないけど、それなら、両方、お昼ご飯にしようかな。
ゲームの中で食事をした後に続けて、現実の方の昼ご飯も食べちゃえば良いな。
どっちもお昼時だし。
じゃあ、まずはキメライン内の食事だな。
このゲームって空腹値とかがきちんと整備されているから、定期的に食事を取らないといけないんだよな。
食事をしないといけないなら、うまいものを食べたいよな。
携帯食とかじゃなくてちゃんとしたもの食べたいよな。
飲食店とかってあるのかな?
俺はとりあえず地図を開いて検索してみた。
屋台系と店舗系の飲食店があるな。
どっちが良いかな。
屋台系かな。
屋台系の方が味の濃いものを売ってくれそうだし。
先頭とか移動とかでいっぱい運動したから、味が濃いものを食べたいよな。
それに、ゲームの中だから、健康とか気を使わずに好きなもん、うまいもんをたくさん食べたいしな。
そう思って、屋台の場所を探す。
えっと、町の中央にある広場がメインな感じかな。
他で言うと、大通り沿いはある程度ポツポツと屋台が並んでいるみたいだけど、屋台の数的にメインどころは中央の広場だろうな。
じゃあ、中央の広場に向かうか。
そうしよう。
ちなみに、今の俺の空腹値って、いくつぐらいなんだろう?
そう思って、ステータスから空腹値を見た。
今の空腹値は、45だった。
ちなみに、空腹値が100を超えるとデバフが付いちゃうんだよな。
45か。
思ったよりも上がっていないんだな。
運動とかいろいろしたから、もっとギリギリなのかと思っていた。
現実の空腹よりは、ある程度、緩和されているのかもな。
現実みたいに3食取る必要は、必ずしもないという風な設定なのかもしれないな。
まぁ、俺は、3食食べたいから、空腹値がどうであれ、1日3食は取ることになるだろうけどな。
そもそも、初めて確認したから、45が高いのか低いのか分からないな。
デバフが付くような状況って相当の空腹だろうから、朝昼の間でその危険があるほど空腹値が増えないのかもしれないな。
緩和されたとかではないのかもしれないな。
そもそも、どのようなときに空腹値が100になるのか体験したことがないから分からないけど。
分からないことだらけだな。
こっちで食べ過ぎて、現実の方で食欲がなくなるみたいなことはさすがにないよな。
そんな設定があったら、こっちでの食事量を意識しなくちゃいけなくなっちゃうもんな。
自由にいっぱい食べられるよな。
さすがにそうだよな。
途中少しだけ不安になってしまったけど、まぁ、そんなことはあり得ないよなと思い、なんとか持ち直した。
体重も気にせず、健康がどうこうとか、栄養素がどうこうとか、塩分がどうこうとかそういうのを気にせずにご飯が食べられるって最高だな。
そう思いながら、広場へ向かった。
弓専門店が、割ると広場に近い立地だったおかげて、すぐにたどり着いた。
いろんな食べ物の匂いがする。
それらが混ざったような匂いがするが、そこまできつい匂いではない。
逆に食欲がそそられるような匂いをしている。
こういう匂いとかまで調整しているのかな? 運営って。
そんなこと思いながら、近くにあった屋台に寄ってみた。
そこは、肉串の屋台のようだ。
店主のおじさんに陽気に話しかけられた。
「らっしゃい! 注文は?」
勢いの強さに少しだけ緊張しながら注文をした。
「肉串を1つ」
「それなら、300Gだ。ここにギルドカードをタッチしてくれ!」
俺は、バックからギルドカードを取り出して、店主が指す場所にギルドカードをかざした。
初めての体験でうまく出来たかどうか分からないので、店主に確認した。
「これでいいか」
「大丈夫だ! はい、これ肉串な」
そう言って、店主が肉串を渡してきた。
俺はそれをギルドカードを持っている手と反対の手で受け取った。
そして店主に言った。
「ありがとう」
「また来いよ」
にかっと笑顔を見せる店主。
その店主のテンションに押されながら言った。
「あぁ」
俺は、俺の後ろにちょっとした列が出来ているのが分かったので、すぐに屋台から離れた。
これは、このまま食べようかな。
それともある程度の種類を買ってから、まとめて食べようかな。
そもそも、この食べ物って、ストレージに入るのかな。
俺は、気になったのでストレージに入れてみた。
すると、簡単に入れることが出来た。
ストレージに入るなら、まとめて食べた方が楽しそうだな。
この世界での初のちゃんとした食事の感動を肉串1本で済ますのは少しもったいないような気がしてきたし。
そう思って、俺は次の屋台へと向かった。
次の屋台の店主は、優しそうなおばちゃんだった。
屋台の前に行くと、おばちゃんが言った。
「いらっしゃい。ご注文はなんですか?」
俺は、人差し指をピンと立てて、1を示しながら言った。
「団子を1本」
「団子ね。団子は、200Gだよ。ここにギルドカードをかざしてね」
俺は、前回の屋台から、バックに入れずにそのままずっと持っていたギルドカードを端末にかざした。
まだこの方式に慣れていないので、店主のおばちゃんに確認を取った。
「これでいいですか?」
「大丈夫だよ。はい、これ団子ね」
そう言いながら、おばちゃんは団子を渡してきた。
それをギルドカードを持っていない方の手で受け取る。
俺は受け取りながら言った。
「ありがとうございます」
「また来てね」
優しくそういうおばちゃん。
それに同じようなテンションで答えた。
「はい」
そう言って俺は、屋台から離れた。
これで2品目ゲットだ。
この団子は、観光地とかである、少し大きめで、焼いているタイプの団子だ。
食べ応えがありそうだな。
そう思いながら、ストレージに入れた。
俺は、そのままの勢いで、次の屋台に行った。
次の屋台は、鮎を焼いて売っている屋台だ。
観光地っぽいのが多いな。
そう思っていると、店主のあんちゃんが言った。
「へい、らっしゃい。鮎は1本350Gだよ」
俺は、店主のテンションには乗れず、丁寧に言った。
「じゃあ、1本ください」
「1本ね。じゃあ、ギルドカードをここにかざしちゃって」
屋台は基本的にこの方式なのかな。
そろそろ慣れないとだな。
本当にこれであっているのか、やっぱり心配になったので、店主のあんちゃんに確認した。
「これでいいか?」
「大丈夫だ。はいこれ、鮎な。熱いから気をつけよろ」
俺は鮎を受け取りながら言った。
「分かった」
これで3品目。
後1品ぐらいで良いかな。
そんなにいっぱい買っても食べられないし。
そう思いながら鮎をストレージにしまった。
そして次に目に付いた屋台に向かう。
店主のおばちゃんが言った。
「いらっしゃい。ご注文は?」
俺は、おばちゃんのテンションに合わせて、ゆったりと言った。
「えっと、あんパンを1つください」
「あんパン1つね。250Gだよ。ここにギルドカードをかざして支払ってね」
俺は、さすがに4度目なので迷わず決済をした。
そして、店主に確認もしなかった。
俺は誇らしげに言った。
「はい」
「じゃあ、これあんパンね」
俺は、紙袋に包まれたあんパンを受け取る。
俺は目を輝かせながら、言った。
「ありがとうございます」
そのまま俺は屋台から離れた。
熱々のものがそろってきたな。
食べ物はこれぐらいで良いけど、飲み物がほしいな。
飲み物を売っている屋台はないかな。
キョロキョロしながら、あんパンをストレージに入れた。
元気よく宣伝している声が聞こえたので、その方に行った。
「1杯、200G! 1杯200Gでジュースが飲めるよ!」
俺は、元気な店主さんに向かって言った。
「ミックスジュースをください」
「ミックスジュースね、200G、いや150Gで良いよ。支払いはここね」
ラッキー。
何でか分からないけど、割引してもらえた。
これはありがたいな。
俺は自然と笑顔になりながら決済をした。
「はい」
「杯これできたてのミックスジュース」
ジュースを受け取りながら言った。
「ありがとうございます」
これで、良い感じに昼食がそろったんじゃないかな。
後は食べる場所だけど、良い感じのベンチがないかな。
そう思って周りをキョロキョロと見ていると、1つ空いているベンチがあった。
俺はそこに座って、ストレージに入れていた食べ物達を取り出した。
とりあえず、片手に串系を3本持って、太ももの上にあんパンを置き、ベンチにジュースを置いた。
この状態で言った。
「いただきます」
俺はまず、一番最初に買った肉串を食べた。
うまい。
肉汁がじゅわっと出る。
ここまで再現されているんだな、肉串も、味覚も。
これはかなりうまい。
思わず独り言が出た。
「うまっ」
肉串を食べ終えると、串がキラッと輝いて消えた。
ポイ捨て防止のためにこういうこともしているのかな?
芸が細かいな。
俺は、続いて、団子を食べた。
これもうまい。
団子の甘塩っぱさがちょうど良い。
誰に聞かせるでもない言葉が自然と出た。
「これも、うまっ」
その後は夢中で無言で団子を食べた。
あっという間に、団子がなくなり串がキラッと輝いて消えた。
しょっぱいもの甘塩っぱいものと続いたため、飲み物が飲みたくなり、ミックスジュースを飲んだ。
これもまたうまい。
どのフルーツが入っているの全然分からないけど、とりあえずうまい。
もしかしたら、現実にはないフルーツも入っているのかもしれないな。
俺は、一口飲んでおもわず言った。
「うまっ」
ミックスジュースで口の中が甘くなったところで、鮎を食べた。
鮎も鮎で、現実で食べているかのようなリアルな味。
これもうまい。
当然のようにうまい。
その気持ちがこもった一言。
「うまっ」
鮎を食べ終わり串が消え、残ったのは、あんパンと飲みかけのミックスジュース。
俺は、太ももも上に置いておいたあんパンを食べる。
これもすごいな。
めちゃくちゃうまい。
うまい以外の感想が出てこないぐらいうまい。
あんがどうとか、パンがどうとか言ってられないぐらいただただおいしい。
俺はしみじみ言った。
「うまいなぁ」
ジュースは残っているけど、食べ物に関しては食べ終えたので、手を合わせて言った。
「ごちそうさまでした」
ステータスから空腹地を確認すると、0になっていた。
空腹値も今の食事に満足したようだ。
次は何をしようかな。
そうだ、ログアウトして、外でも昼食を取るんだった。
そう思ったときに、空腹値のしたいにあった、疲労値が目に付いた。
疲労値が34になっていた。
これを0にしてからログアウトしようかな。
確か、疲労値って、食事とか、睡眠、娯楽によって減るんだよな。
ということは、食事をした上で、後34も残っていると言うことなんだな。
もしかして、めちゃくちゃ、手強い値なのか?
まぁ、でも、食事で減る疲労値なんてたかがしてれているだろう。
疲労値の回復の本命は睡眠だったはずだ。
だから、どこかで睡眠を取れば、すぐに0になるんじゃないかな。
睡眠ってどこで取れば良いんだろう?
ホテルでもあるのかな?
とりあえず、ギルドも近いし、受付で聞いてみるか。
俺は、ミックスジュースを飲みながらギルドへ向かった。
ミックスジュースは、ギルドに入るタイミングで飲み終わった。
いつもの受付で、いつもの受付のお姉さんが言った。
「ご用件はなんでしょうか?」
俺は、いつも通りのテンションで言った。
「数時間ぐらい宿を取りたいんですけど、どこに行けばいいですかね?」
「数時間の休憩ですね。それならば、ギルドにある仮眠室をおすすめします。そこでなら仮眠をとれて、疲れを落とすことが出来ます。それに、利用料は、1時間200Gと良心的ですし」
へぇ、仮眠室があるんだ。
聞いてみるもんだな。
地図を開いて検索すれば良いと気づかなかったあのときの自分に感謝だな。
そう思いながらさらに質問をした。
「仮眠室はどこにあるんですか?」
「仮眠室は、あそこの階段から2階に上がってもらうと、すぐに仮眠室の受付があるので、そこの端末を操作すると入場することが出来ます」
2階かぁ。
行ったことがないな。
初ギルドの2階。
ちょっと楽しみだな。
俺はわくわくしながら言った。
「そうなんですね。ありがとうございます」
受付での話を終えて、2階に来てみた。
受付のお姉さんが教えてくれた階段を上るとすぐに、売店にあるようなタイプの端末があった。
それに、「ギルドカードをかざしてください」とでかでかと書かれていたので、まずギルドカードをかざした。
すると、画面が切り替わった。
フロア図のようなものが出て、そこには、部屋の場所と部屋番号が書かれていた。
俺は、この受付に近い部屋を選択した。
すると、「支払いは、部屋を出たときに引き落としされます」と書かれた画面に変わった。
それに「はい」と押すと、「ギルドカードがカードキーとなりました。部屋に入った瞬間から料金が発生します。これで受け付けは終了です」と表示された。
受け付けが終わったんだな。
俺は、選択した部屋まで来て、ギルドカードをかざして部屋に入る。
ビジネスホテルぐらいのサイズはあるな。
この部屋を1時間200Gで借りれるのか。
冒険者割りみたいなのが適用されているのかな。
まぁ、とりあえず、寝るために装備を外してベットに横になった。
すると、ウィンドウが出てきた。
寝ますか?
寝てログアウトしますか?
ログアウトしますか?
俺は、「寝てログアウト」を選択した。
すると、視界が切り替わり、現実世界に戻ってきていた。
12
あなたにおすすめの小説
【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。
鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。
鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。
まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。
────────
自筆です。
異世界帰りの最強勇者、久しぶりに会ったいじめっ子を泣かせる
枯井戸
ファンタジー
学校でイジメを受けて死んだ〝高橋誠〟は異世界〝カイゼルフィール〟にて転生を果たした。
艱難辛苦、七転八倒、鬼哭啾啾の日々を経てカイゼルフィールの危機を救った誠であったが、事件の元凶であった〝サターン〟が誠の元いた世界へと逃げ果せる。
誠はそれを追って元いた世界へと戻るのだが、そこで待っていたのは自身のトラウマと言うべき存在いじめっ子たちであった。
俺の職業は【トラップ・マスター】。ダンジョンを経験値工場に作り変えたら、俺一人のせいでサーバー全体のレベルがインフレした件
夏見ナイ
SF
現実世界でシステムエンジニアとして働く神代蓮。彼が効率を求めVRMMORPG「エリュシオン・オンライン」で選んだのは、誰にも見向きもされない不遇職【トラップ・マスター】だった。
周囲の冷笑をよそに、蓮はプログラミング知識を応用してトラップを自動連携させる画期的な戦術を開発。さらに誰も見向きもしないダンジョンを丸ごと買い取り、24時間稼働の「全自動経験値工場」へと作り変えてしまう。
結果、彼のレベルと資産は異常な速度で膨れ上がり、サーバーの経済とランキングをたった一人で崩壊させた。この事態を危険視した最強ギルドは、彼のダンジョンに狙いを定める。これは、知恵と工夫で世界の常識を覆す、一人の男の伝説の始まり。
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
【完結】VRMMOでチュートリアルを2回やった生産職のボクは最強になりました
鳥山正人
ファンタジー
フルダイブ型VRMMOゲームの『スペードのクイーン』のオープンベータ版が終わり、正式リリースされる事になったので早速やってみたら、いきなりのサーバーダウン。
だけどボクだけ知らずにそのままチュートリアルをやっていた。
チュートリアルが終わってさぁ冒険の始まり。と思ったらもう一度チュートリアルから開始。
2度目のチュートリアルでも同じようにクリアしたら隠し要素を発見。
そこから怒涛の快進撃で最強になりました。
鍛冶、錬金で主人公がまったり最強になるお話です。
※この作品は「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過した【第1章完結】デスペナのないVRMMOで〜をブラッシュアップして、続きの物語を描いた作品です。
その事を理解していただきお読みいただければ幸いです。
───────
自筆です。
アルファポリス、第18回ファンタジー小説大賞、奨励賞受賞
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる