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1章 スタートダッシュ
にゃーさんが仲間になった
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猫たちを見送ると、新しいクエストウィンドウが現れた。
もしかして、終了と報酬のウィンドウかな?
そう思いながらウィンドウを見た。
《町中クエスト》
《猫を追いかけて》
《その6 残った猫と触れあおう》
1匹、あなたのそばに残った猫と触れ合いましょう。
その猫は、あなたを気に入っているのです。
その気持ちに答えてあげましょう。
あれ?
さっきみんなを見送ったけどな?
どういうことなんだろう?
そう思いながら、まわりをキョロキョロと見回すと、足下に1匹猫が残っていた。
いたのか。
全然気づかなかった。
そう思いながら、残っている猫に話しかけた。
「お前は残ったんだな」
「にゃ」
「なー」
この見た目、あぁ、あの猫か。
俺が最初に肉串をあげた猫か。
あの猫だよな。
この猫のおかげで、いろいろと猫と交流を持てたんだよな。
そう考えると感謝しかないな。
そう思いながら猫に確認をした。
「お前って、俺が肉串をあげたやつだよな?」
「なぁ?」
「にゃ」
猫はそうだと言いたげに胸を張っている。
あの猫か。
何というか、一連の流れでリーダー的な役割をしていたな。
もしかしたら、親玉か何かなのかな。
そう思いながら、言った。
「やっぱいあいつか」
「にゃ」
この猫は、何でここに残っているのかな。
個々が根城だからなのかな。
それとも、俺と何かをしようと思っているのかな。
確か、クエストウィンドウでは、猫と交流を持てと言っていたよな。
とりあえず従っておくか。
そう思いながら言った。
「お前はこの後どうするんだ?」
「にゃ?」
猫が足にスリスリしてきた。
これは、なでろと言うことなのか。
それとも、俺について行くと言うことなのかな。
そう思いながら猫に聞いた。
「とりあえず、なでてほしいってことか?」
「にゃ!」
俺がしゃがむと、猫が、頭を俺の手に近づけてきた。
これはなでろと言うことだな。
1匹なら疲れることもないし、癒やされるだけだし、良いんじゃないかな。
「じゃあ、なでてあげよう」
「な!」
「にゃ!」
それから、その猫をなでたり、膝の上にのせたりしながら、交流を持った。
大量の猫の中に入っていくのも癒やされるけど、こういう1対1、2対1のコミュニケーションも良いな。
そう思っていると、新しいウィンドウが現れた。
《町中クエスト》
《猫を追いかけて》
《※その7 仲間にしよう》
あなたのそばにいる猫は、あなたを気に入っています。
テイムしようと思えば、受け入れるでしょう。
テイムするもしないもあなた次第。
どうしますか?
この猫を従魔に出来るのか。
そうなのか。
出来るのか。
何というか、町の固定シンボル的なものでNPCと同じような扱いなのかと思っていた。
テイムできるのか。
そうなってくると悩ましいな。
そもそもこいつは戦えるのかな。
いや、その前に、こいつの意思を確認しないとだよな。
そう思いながら、猫に聞いた。
「俺達といるのは楽しいか?」
「にゃ!」
猫は、もちろんだと言いたげに鳴いた。
そう言ってくれるのはうれしいな。
まぁ、俺の勝手な解釈なだけで、俺のことが嫌いなのかもしれないけどな。
そんなことを言っていたら何も始まらないんだし、俺の感性を信じるしかないか。
俺は、もう1つ質問をした。
「どうする? 一緒に来るか?」
「なぁ?」
「にゃ!」
猫は力強く頷いた。
俺達と一緒に来たいと言うことか。
そこまで言われたのなら、仕方がない。
仲間にしない訳には行かないよな。
もちろんいやいや仲間にしている訳じゃないぞ、俺も猫も。
俺は、改めて確認をした。
「そうか。なら、テイムしても良いか?」
「なぁ?」
「にゃ!」
もちろんだと言いたげに頷きながら鳴いた。
よし、じゃあ、テイムだな。
いや、その前に、既存の仲間の了解を得ないとだよな。
なーさんが、反対をするとは思えないけど、一応聞いておかなきゃだよな。
そう思いながらこんどは、なーさんに聞いた。
「なーさんは、こいつを新しい仲間として加えても良いか?」
「なぁ!」
「そうか。ならテイムするぞ」
「にゃ!」
俺はテイムスキルを使用した。
なーさんの時と同じような演出を経て、テイムが完了した。
テイムが完了すると同時に、新しいウィンドウが出た。
タウンキャットLv.4をテイムしました。
名付けをしてください。
名付けか。
そういえば、ずっと”お前”とか”猫”と呼んでいたな。
名前か。
どうしたもんかな。
そういえば、テイムをしようというクエストウィンドウだったけど、続きが出るかもしれないな。
続きが出たなら、その確認をしないから、名付けは少し後回しにさせてもらおう。
そう思いながら言った。
「名付けか。考えるから、ちょっと待ってな」
「にゃ!」
俺の予想通り、新たなウィンドウ出現した。
ただ、いつものように、クエストウィンドウが出るのではなく、クエスト完了のウィンドウが出た。
《町中クエスト》《猫を追いかけて》をクリアしました。
クリア報酬の称号『猫軍団・軍団員』を手に入れました。
クリア報酬の10000Gはストレージに直接入れました。
以上で《町中クエスト》《猫を追いかけて》は終了です。
お疲れ様でした。
これで終わりだったのか。
これからもう1展開あるのかと思っていた。
これで終わりなら、すぐに、猫の名前を考えられるな。
すぐに時間をとれて良かったという気持ちと、もうちょっとクエストを楽しみたかったなと言う気持ちがある。
そんな気持ちを抱えながら言った。
「クエストはもう終わりか」
「なぁ」
「にゃ?」
名前か。
改めてどうしような。
どんな名前が良いんだろうな。
俺は真剣に悩みながら言った。
「次の指示がないなら、じゃあ、名前について考えるか」
「にゃ!」
俺は、ぼそぼそと口に出しながら考える。
「名前か。何がいいんだろうな」
「なぁ?」
これは、俺だけじゃ決められないな。
それに、本人の希望も聞きたいしな。
こういう名前が良いとか希望はあるのかな。
そう考えながら、本人に聞いた。
「何か希望とかはあるか?」
「にゃ!」
猫は首を横に振る。
希望はないらしい。
俺の好きに名付けをしていいみたいだ。
すきにしていいって一番難しいよな。
何をしたら良いのかが分からなくなる。
それは、名付けも同じだよな。
無限拓の中からだと、いいものが思いつかないな。
俺は悩みながら言った。
「特になさそうだな」
「なぁ」
俺はぼそぼそとつぶやいた。
「どうしたもんかな」
「なぁ?」
なーさんの時は、なーさんが、なーと鳴いたからなーさんになったんだよな。
それを踏襲するとしたら、にゃーとなくからにゃーさんだな。
やっぱり、無限の中から決めるのは難しいからこうやって法則性を持って決めないと、ダメだな。
そう思いながら、提案してみた。
「なーさんの時と同じように、にゃーさんでいいか?」
「にゃ!」
猫は、にゃーさんという名前はどちらかというと好印象のようだ。
うれしそうに鳴いている。
そんなうれしそうにしてくれるなら、にゃーさんで良いか。
猫の名前はにゃーさんに決まった。
俺は改めて宣言した。
「じゃあ、お前の名前は今日から、にゃーさんだ」
「にゃ!」
「なぁ」
にゃーさんもなーさんもうれしそうに鳴いている。
既に2匹は仲が良さそうだな。
俺は改めて2人に確認した。
「なーさんとにゃーさんは、仲良くやっていけそうか?」
「にゃ!」
「な!」
2人とも、当たり前だと言いたげなテンションで鳴いた。
そうか。
仲良くやっていけるのか。
それなら、にゃーさんも引き連れて、1人と2匹で冒険が出来そうだな。
俺は、満遍の笑みで言った。
「そうか。じゃあ、仲良くやっていってくれ」
「なぁ!」
「にゃー」
何というか、安直な付けをしてしまった感があるな。
なーと鳴くからなーさんで、にゃーと鳴くからにゃーさん。
一緒に行動するプレイヤーがいたら何かしらツッコまれていただろうな。
まぁ、そんなプレイヤーはいないから好き勝手出来るんだけどな。
そんなことを考えながら言った。
「なーさんと、にゃーさんか。何というか、児童番組のキャラクターみたいな名前だな。名付けをしたのは俺なんだけどな」
「なぁ?」
「にゃ?」
なーさんと、にゃーさんか。
ちゃんと口を開けて発音しないと、どっちを読んでいるのか分からなくなりそうだな。
というか、俺の中でごっちゃになりそうで怖いな。
ちゃんと気をつけていこう。
俺は決意とともに言った。
「言い間違えないように頑張らないとな。多分、名前を呼ぶときにかんだらどっちを呼んでいるのか分からなくなるな」
「なー」
「にゃー」
俺は笑顔で言った。
「とりあえず、これからよろしくな」
「なぁ!」
「にゃー」
2匹もうれしそうに鳴いた。
俺達はなんとなくうまくやって行けそうだな。
2匹とも気難しい感じでもないからな。
俺は何度か頷いた後に言った。
「じゃあ、にゃーさんのステータスを見てみるか」
ステータスウィンドウから、にゃーさんのステータスを表示させた。
名前:にゃーさん
タウンキャット:Lv.4/Lv.10
HP:10
MP:55
STR:0
VIT:5
INT:23
MND:2
AGI:11
DEX:11
特性:猫の手
《枠スキル》5
称号:猫軍団・軍団幹部
主人:アロン
状態:テイム済み
共有能力:復活(弱)
《装備》
頭部
胴部
足具
アクセサリー×4
空腹:0
疲労:0
SP:0
NP:0
タウンキャット
レベル:1/10
補正:猫補正、支援補正、後衛補正
レベルアップ時獲得:10SP、5NP ※レベルアップ時に自動割り振り
NP・SPアップ確率:MP,INT,100%・MND,DEX,30%・AGI,VIT,20%
初期割り振り:30SP,30NP
装備枠:頭部、胴部、足具、アクセサリー×4
初期特性:猫の手
特性変化:あり
猫の手
パーティーメンバー全員が自分のことで手一杯になっているときに、与えるバフが強くなる。
猫系の支援系のモンスターによく見られる特性。
手一杯の判定は、そこまで厳しくない。
復活(弱)
プレイヤーにテイムされた、モンスターが獲得することの多い、共有能力。
死亡時、復活までにタイムラグが、10分ある。
このタイムラグは、死亡回数が増えるごとに、倍増していく。
2回目なら20分。
3回目なら40分。
そうやって増えていく。
死亡回数のリセットは、リアルタイムの週に1回行われる。
この世界で言うと、21日に1回リセットされる。
猫軍団・軍団幹部
猫軍団の軍団幹部に与えられる称号。
この称号を持つ者は、猫軍団の指揮と招集をすることができる。
条件1:猫であること
条件2:猫軍団に一定期間以上在籍していること
条件3:多くの他の猫軍団員から信頼されていること
効果1:町にいる軍団員を招集できる。※町の外の場合は、一定範囲内にいる軍団員を招集できる。
効果2:招集した、軍団員を指揮することができる。
効果3:指揮している軍団員が経験値を得たとき、少量ではあるが、経験値を得る。
なーさんとは、初期割り振りのSP、NPから違うんだな。
まぁ、なーさんは、本来深い階層にいるようなモンスターで、にゃーさんは、町中にいるようなモンスターだもんな。
強さが全然違うのは当たり前か。
俺は、ステータスをざっと眺めた後に言った。
「なーさんのステータスとは全然違うな」
「な」
「にゃ?」
「何というか、なーさんって、やっぱりすごい深い層のモンスターだったんだなって改めて実感した。普通このぐらいだよな」
「なぁ!」
「にゃ」
にゃーさんってステータスの配分に無駄はないよな。
町中で頑張って生き抜いてきただけのことはあるんだな。
ステータスの内容的に完全に支援系だな。
支援系は、このパーティーにはいなかったから、貴重な人材だな。
まぁ、1人と1引きしなかったパーティーで、役割がかぶる方が珍しいか。
そんなことを考えながら言った。
「でも、にゃーさんも、すごく良い、支援系になれるんじゃないかな。支援系は、俺達に不足していたからな」
「にゃ!」
「なぁー」
なーさんは、魔法も物理も、前衛も後衛も全部出来るユーティリティープレイヤーだけど、にゃーさんは、支援一点突破だな。
個性が出ていて良いな。
それに、その支援一点突破に、称号も、特性もうまくかみ合っているのが良いな。
かみ合ったからこそ一点突破になったのかもな。
いろいろと考えながら言った。
「にゃーさんはにゃーさんで個性が出ていて良いな」
「にゃ!」
「なぁ」
「なーさんは、両刀系だけど、にゃーさんは、完全に魔法系だもんな。特化していればそれだけのびるだろうな」
「にゃ」
『猫の手』という特性は良いな。
要は、みんなのキャパギリギリの戦闘になると、バフが強くなると言うことだよな。
各上に挑んでいく上でめちゃくちゃ必要な特性だな。
俺は、『猫の手』を褒めた。
「『猫の手』も良いな。猫の手も借りたい的なことなんだろうな。なーさんのスタイルにすごくあっていると思う」
「にゃ」
軍団幹部という称号もすごいな。
確か、クエストの報酬で、軍団員という称号をもらったから、俺ってもしかして、にゃーさんの部下ってことなのかな。
まぁ、俺が主人だし。
大丈夫だよな?
ぱしりとかにされないよな?
少し不安になりながらも、称号の方も褒めた。
「それと、『猫軍団・軍団幹部』という称号がすごいな。指揮も出来て、招集も出来て、経験値も入ってくるのか。すごい、称号だな」
「にゃ!」
「なぁ」
もしかして、終了と報酬のウィンドウかな?
そう思いながらウィンドウを見た。
《町中クエスト》
《猫を追いかけて》
《その6 残った猫と触れあおう》
1匹、あなたのそばに残った猫と触れ合いましょう。
その猫は、あなたを気に入っているのです。
その気持ちに答えてあげましょう。
あれ?
さっきみんなを見送ったけどな?
どういうことなんだろう?
そう思いながら、まわりをキョロキョロと見回すと、足下に1匹猫が残っていた。
いたのか。
全然気づかなかった。
そう思いながら、残っている猫に話しかけた。
「お前は残ったんだな」
「にゃ」
「なー」
この見た目、あぁ、あの猫か。
俺が最初に肉串をあげた猫か。
あの猫だよな。
この猫のおかげで、いろいろと猫と交流を持てたんだよな。
そう考えると感謝しかないな。
そう思いながら猫に確認をした。
「お前って、俺が肉串をあげたやつだよな?」
「なぁ?」
「にゃ」
猫はそうだと言いたげに胸を張っている。
あの猫か。
何というか、一連の流れでリーダー的な役割をしていたな。
もしかしたら、親玉か何かなのかな。
そう思いながら、言った。
「やっぱいあいつか」
「にゃ」
この猫は、何でここに残っているのかな。
個々が根城だからなのかな。
それとも、俺と何かをしようと思っているのかな。
確か、クエストウィンドウでは、猫と交流を持てと言っていたよな。
とりあえず従っておくか。
そう思いながら言った。
「お前はこの後どうするんだ?」
「にゃ?」
猫が足にスリスリしてきた。
これは、なでろと言うことなのか。
それとも、俺について行くと言うことなのかな。
そう思いながら猫に聞いた。
「とりあえず、なでてほしいってことか?」
「にゃ!」
俺がしゃがむと、猫が、頭を俺の手に近づけてきた。
これはなでろと言うことだな。
1匹なら疲れることもないし、癒やされるだけだし、良いんじゃないかな。
「じゃあ、なでてあげよう」
「な!」
「にゃ!」
それから、その猫をなでたり、膝の上にのせたりしながら、交流を持った。
大量の猫の中に入っていくのも癒やされるけど、こういう1対1、2対1のコミュニケーションも良いな。
そう思っていると、新しいウィンドウが現れた。
《町中クエスト》
《猫を追いかけて》
《※その7 仲間にしよう》
あなたのそばにいる猫は、あなたを気に入っています。
テイムしようと思えば、受け入れるでしょう。
テイムするもしないもあなた次第。
どうしますか?
この猫を従魔に出来るのか。
そうなのか。
出来るのか。
何というか、町の固定シンボル的なものでNPCと同じような扱いなのかと思っていた。
テイムできるのか。
そうなってくると悩ましいな。
そもそもこいつは戦えるのかな。
いや、その前に、こいつの意思を確認しないとだよな。
そう思いながら、猫に聞いた。
「俺達といるのは楽しいか?」
「にゃ!」
猫は、もちろんだと言いたげに鳴いた。
そう言ってくれるのはうれしいな。
まぁ、俺の勝手な解釈なだけで、俺のことが嫌いなのかもしれないけどな。
そんなことを言っていたら何も始まらないんだし、俺の感性を信じるしかないか。
俺は、もう1つ質問をした。
「どうする? 一緒に来るか?」
「なぁ?」
「にゃ!」
猫は力強く頷いた。
俺達と一緒に来たいと言うことか。
そこまで言われたのなら、仕方がない。
仲間にしない訳には行かないよな。
もちろんいやいや仲間にしている訳じゃないぞ、俺も猫も。
俺は、改めて確認をした。
「そうか。なら、テイムしても良いか?」
「なぁ?」
「にゃ!」
もちろんだと言いたげに頷きながら鳴いた。
よし、じゃあ、テイムだな。
いや、その前に、既存の仲間の了解を得ないとだよな。
なーさんが、反対をするとは思えないけど、一応聞いておかなきゃだよな。
そう思いながらこんどは、なーさんに聞いた。
「なーさんは、こいつを新しい仲間として加えても良いか?」
「なぁ!」
「そうか。ならテイムするぞ」
「にゃ!」
俺はテイムスキルを使用した。
なーさんの時と同じような演出を経て、テイムが完了した。
テイムが完了すると同時に、新しいウィンドウが出た。
タウンキャットLv.4をテイムしました。
名付けをしてください。
名付けか。
そういえば、ずっと”お前”とか”猫”と呼んでいたな。
名前か。
どうしたもんかな。
そういえば、テイムをしようというクエストウィンドウだったけど、続きが出るかもしれないな。
続きが出たなら、その確認をしないから、名付けは少し後回しにさせてもらおう。
そう思いながら言った。
「名付けか。考えるから、ちょっと待ってな」
「にゃ!」
俺の予想通り、新たなウィンドウ出現した。
ただ、いつものように、クエストウィンドウが出るのではなく、クエスト完了のウィンドウが出た。
《町中クエスト》《猫を追いかけて》をクリアしました。
クリア報酬の称号『猫軍団・軍団員』を手に入れました。
クリア報酬の10000Gはストレージに直接入れました。
以上で《町中クエスト》《猫を追いかけて》は終了です。
お疲れ様でした。
これで終わりだったのか。
これからもう1展開あるのかと思っていた。
これで終わりなら、すぐに、猫の名前を考えられるな。
すぐに時間をとれて良かったという気持ちと、もうちょっとクエストを楽しみたかったなと言う気持ちがある。
そんな気持ちを抱えながら言った。
「クエストはもう終わりか」
「なぁ」
「にゃ?」
名前か。
改めてどうしような。
どんな名前が良いんだろうな。
俺は真剣に悩みながら言った。
「次の指示がないなら、じゃあ、名前について考えるか」
「にゃ!」
俺は、ぼそぼそと口に出しながら考える。
「名前か。何がいいんだろうな」
「なぁ?」
これは、俺だけじゃ決められないな。
それに、本人の希望も聞きたいしな。
こういう名前が良いとか希望はあるのかな。
そう考えながら、本人に聞いた。
「何か希望とかはあるか?」
「にゃ!」
猫は首を横に振る。
希望はないらしい。
俺の好きに名付けをしていいみたいだ。
すきにしていいって一番難しいよな。
何をしたら良いのかが分からなくなる。
それは、名付けも同じだよな。
無限拓の中からだと、いいものが思いつかないな。
俺は悩みながら言った。
「特になさそうだな」
「なぁ」
俺はぼそぼそとつぶやいた。
「どうしたもんかな」
「なぁ?」
なーさんの時は、なーさんが、なーと鳴いたからなーさんになったんだよな。
それを踏襲するとしたら、にゃーとなくからにゃーさんだな。
やっぱり、無限の中から決めるのは難しいからこうやって法則性を持って決めないと、ダメだな。
そう思いながら、提案してみた。
「なーさんの時と同じように、にゃーさんでいいか?」
「にゃ!」
猫は、にゃーさんという名前はどちらかというと好印象のようだ。
うれしそうに鳴いている。
そんなうれしそうにしてくれるなら、にゃーさんで良いか。
猫の名前はにゃーさんに決まった。
俺は改めて宣言した。
「じゃあ、お前の名前は今日から、にゃーさんだ」
「にゃ!」
「なぁ」
にゃーさんもなーさんもうれしそうに鳴いている。
既に2匹は仲が良さそうだな。
俺は改めて2人に確認した。
「なーさんとにゃーさんは、仲良くやっていけそうか?」
「にゃ!」
「な!」
2人とも、当たり前だと言いたげなテンションで鳴いた。
そうか。
仲良くやっていけるのか。
それなら、にゃーさんも引き連れて、1人と2匹で冒険が出来そうだな。
俺は、満遍の笑みで言った。
「そうか。じゃあ、仲良くやっていってくれ」
「なぁ!」
「にゃー」
何というか、安直な付けをしてしまった感があるな。
なーと鳴くからなーさんで、にゃーと鳴くからにゃーさん。
一緒に行動するプレイヤーがいたら何かしらツッコまれていただろうな。
まぁ、そんなプレイヤーはいないから好き勝手出来るんだけどな。
そんなことを考えながら言った。
「なーさんと、にゃーさんか。何というか、児童番組のキャラクターみたいな名前だな。名付けをしたのは俺なんだけどな」
「なぁ?」
「にゃ?」
なーさんと、にゃーさんか。
ちゃんと口を開けて発音しないと、どっちを読んでいるのか分からなくなりそうだな。
というか、俺の中でごっちゃになりそうで怖いな。
ちゃんと気をつけていこう。
俺は決意とともに言った。
「言い間違えないように頑張らないとな。多分、名前を呼ぶときにかんだらどっちを呼んでいるのか分からなくなるな」
「なー」
「にゃー」
俺は笑顔で言った。
「とりあえず、これからよろしくな」
「なぁ!」
「にゃー」
2匹もうれしそうに鳴いた。
俺達はなんとなくうまくやって行けそうだな。
2匹とも気難しい感じでもないからな。
俺は何度か頷いた後に言った。
「じゃあ、にゃーさんのステータスを見てみるか」
ステータスウィンドウから、にゃーさんのステータスを表示させた。
名前:にゃーさん
タウンキャット:Lv.4/Lv.10
HP:10
MP:55
STR:0
VIT:5
INT:23
MND:2
AGI:11
DEX:11
特性:猫の手
《枠スキル》5
称号:猫軍団・軍団幹部
主人:アロン
状態:テイム済み
共有能力:復活(弱)
《装備》
頭部
胴部
足具
アクセサリー×4
空腹:0
疲労:0
SP:0
NP:0
タウンキャット
レベル:1/10
補正:猫補正、支援補正、後衛補正
レベルアップ時獲得:10SP、5NP ※レベルアップ時に自動割り振り
NP・SPアップ確率:MP,INT,100%・MND,DEX,30%・AGI,VIT,20%
初期割り振り:30SP,30NP
装備枠:頭部、胴部、足具、アクセサリー×4
初期特性:猫の手
特性変化:あり
猫の手
パーティーメンバー全員が自分のことで手一杯になっているときに、与えるバフが強くなる。
猫系の支援系のモンスターによく見られる特性。
手一杯の判定は、そこまで厳しくない。
復活(弱)
プレイヤーにテイムされた、モンスターが獲得することの多い、共有能力。
死亡時、復活までにタイムラグが、10分ある。
このタイムラグは、死亡回数が増えるごとに、倍増していく。
2回目なら20分。
3回目なら40分。
そうやって増えていく。
死亡回数のリセットは、リアルタイムの週に1回行われる。
この世界で言うと、21日に1回リセットされる。
猫軍団・軍団幹部
猫軍団の軍団幹部に与えられる称号。
この称号を持つ者は、猫軍団の指揮と招集をすることができる。
条件1:猫であること
条件2:猫軍団に一定期間以上在籍していること
条件3:多くの他の猫軍団員から信頼されていること
効果1:町にいる軍団員を招集できる。※町の外の場合は、一定範囲内にいる軍団員を招集できる。
効果2:招集した、軍団員を指揮することができる。
効果3:指揮している軍団員が経験値を得たとき、少量ではあるが、経験値を得る。
なーさんとは、初期割り振りのSP、NPから違うんだな。
まぁ、なーさんは、本来深い階層にいるようなモンスターで、にゃーさんは、町中にいるようなモンスターだもんな。
強さが全然違うのは当たり前か。
俺は、ステータスをざっと眺めた後に言った。
「なーさんのステータスとは全然違うな」
「な」
「にゃ?」
「何というか、なーさんって、やっぱりすごい深い層のモンスターだったんだなって改めて実感した。普通このぐらいだよな」
「なぁ!」
「にゃ」
にゃーさんってステータスの配分に無駄はないよな。
町中で頑張って生き抜いてきただけのことはあるんだな。
ステータスの内容的に完全に支援系だな。
支援系は、このパーティーにはいなかったから、貴重な人材だな。
まぁ、1人と1引きしなかったパーティーで、役割がかぶる方が珍しいか。
そんなことを考えながら言った。
「でも、にゃーさんも、すごく良い、支援系になれるんじゃないかな。支援系は、俺達に不足していたからな」
「にゃ!」
「なぁー」
なーさんは、魔法も物理も、前衛も後衛も全部出来るユーティリティープレイヤーだけど、にゃーさんは、支援一点突破だな。
個性が出ていて良いな。
それに、その支援一点突破に、称号も、特性もうまくかみ合っているのが良いな。
かみ合ったからこそ一点突破になったのかもな。
いろいろと考えながら言った。
「にゃーさんはにゃーさんで個性が出ていて良いな」
「にゃ!」
「なぁ」
「なーさんは、両刀系だけど、にゃーさんは、完全に魔法系だもんな。特化していればそれだけのびるだろうな」
「にゃ」
『猫の手』という特性は良いな。
要は、みんなのキャパギリギリの戦闘になると、バフが強くなると言うことだよな。
各上に挑んでいく上でめちゃくちゃ必要な特性だな。
俺は、『猫の手』を褒めた。
「『猫の手』も良いな。猫の手も借りたい的なことなんだろうな。なーさんのスタイルにすごくあっていると思う」
「にゃ」
軍団幹部という称号もすごいな。
確か、クエストの報酬で、軍団員という称号をもらったから、俺ってもしかして、にゃーさんの部下ってことなのかな。
まぁ、俺が主人だし。
大丈夫だよな?
ぱしりとかにされないよな?
少し不安になりながらも、称号の方も褒めた。
「それと、『猫軍団・軍団幹部』という称号がすごいな。指揮も出来て、招集も出来て、経験値も入ってくるのか。すごい、称号だな」
「にゃ!」
「なぁ」
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【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。
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鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。
まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。
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自筆です。
【完結】VRMMOでチュートリアルを2回やった生産職のボクは最強になりました
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だけどボクだけ知らずにそのままチュートリアルをやっていた。
チュートリアルが終わってさぁ冒険の始まり。と思ったらもう一度チュートリアルから開始。
2度目のチュートリアルでも同じようにクリアしたら隠し要素を発見。
そこから怒涛の快進撃で最強になりました。
鍛冶、錬金で主人公がまったり最強になるお話です。
※この作品は「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過した【第1章完結】デスペナのないVRMMOで〜をブラッシュアップして、続きの物語を描いた作品です。
その事を理解していただきお読みいただければ幸いです。
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自筆です。
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