キメラスキルオンライン

百々 五十六

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1章 スタートダッシュ

称号変更

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 にゃーさんが、パーティーに参加したことで、どういう風に変わっていくかな。
 そもそも、なーさんと2人の時も、そこまで苦戦してないんだよな。
 強いて言うなら、ダンジョンウルフが出ると、少し緊張感をもって戦うことになるぐらいで、苦戦するとか、そういう度合いではなかったんだよな。
 そこに、にゃーさんまで加わったら無双状態になるんじゃないかな?
 いや、山を下っていったから、苦戦をしなかっただけで、登っていったら苦戦をしたのかもしれないな。
 そうだとしたら、にゃーさんの加入はすごくありがたいのかもしれないな。
 まぁ、別に、活躍するから、強いからと言う理由で、従魔にした訳じゃないし、結果活躍してくれたら儲けもんぐらいに考えておこうかな。

 にゃーさんは、確実に後衛だよな。
 あのHPで前衛は無理だろうな。
 そうなると、後ろが、俺とにゃーさんの2人。
 前は、なーさん1人になるのか。
 なーさんに負担がかかってしまって申し訳ないな。
 次、新メンバーが加入するとしたら、前に入ってもらえるような、従魔が良いな。
 そもそも、なーさんだって、純粋な前衛職じゃないんだよな。
 どちらかというと、メインタンクとか、メインアタッカーがいてのサポートアタッカー、サポートタンク的な位置が理想なんだよな。
 両刀系で、VITもそんなに高くないなーさんに、メインタンクを任せるのは、理想ではないんだよな。
 なーさんは、前衛と後衛の間ぐらいの立ち位置にいてもらった方が、動きやすいだろうな。
 ただ、今は、なーさんより前にいる、前衛がいないから、中衛のなーさんに、前衛の代わりをしてもらっているんだよな。

 何というか、タンク系の従魔がほしいな。
 バランス的にも、安定感的にも、そういう仲間がほしいな。
 タンク系の従魔か。
 どんなやつがいるかな。
 ゴーレムみたいなやつかな。
 それとも、ゾウみたいなやつかな。
 猿みたいなやつでもいいな。
 良い出会いがないかな。
 にゃーさんが加入してすぐに思うことではないのだろうけど、そういう出会いはないかな。
 何というか、後ろが厚くなっていきそうな気配がしているんだよな。
 多分次加入する従魔がいるとしても、そいつは、後ろ担当なんだろうな。

 にゃーさんの、軍団幹部を見て思い出したんだけど、そういえば、俺も、クエストの報酬で、称号もらっていたよな。
 それの確認してなかったな。
 にゃーさんの名付けをしたり、にゃーさんのステータスを見たりしている間に忘れいていたな。
 まぁ、それどこでもなかったのだから仕方がないよな。
 そう思いながら言った。

「そういえば、俺も、団員の称号をもらったな。効果を確認してみるか」

 俺はステータスから、『猫軍団・軍団員』の詳細を見た。


 猫軍団・軍団員

 猫軍団の軍団員に与えられる称号。
 この称号を持つ者は、猫軍団に所属することができる。

 条件1:猫軍団と一定期間ともにいたこと
 条件2:多くの他の猫軍団員から入団の許可を得たこと
 ※条件:条件1,2をクリアしていなくても、《町中クエスト》《猫を追いかけて》を完了させれば、称号を受け取ることができる。

 効果1:軍団の招集の合図を聞くことができる。
 効果2:招集した、軍団幹部の指揮下に入ることができる。
 効果3:指揮下に入ると、指揮官の一部の能力が共有され、指揮官から付与されるバフは増大する。


 条件が、3つに効果が3つか。
 何というか、デカい称号だな。
 いや、中身を見るとそこまででもないのかな。
 何というか、にゃーさんがもっている『猫軍団・軍団幹部』と対になっている感じがあるな。
 これだけもらってもどうしようもないよな。
 にゃーさんが仲間にならなかったら、どうするつもりだったんだろうな。
 町にいるときに、幹部の集合の合図が聞こえるだけの称号になっていたと言うことかな。
 もしそうだとしたら、外れ称号すぎるな。
 いや、猫を追いかけるほどの猫好きの人たちからしたら、集合の合図に釣られて、その場所に行けば、猫に会えると思うと、辺りの称号なのかな。
 にゃーさんがいなかったら、どちらかというと、実用的な称号と言うよりは、趣味とか娯楽用の称号と言うことだったのかな。
 にゃーさんがいてくれて良かったな。
 にゃーさんがいてくれたことで、意味のあるというか、実用的な称号になったな。
 指揮下に入ると、能力が共有されて、バフも強くなるのか。
 指揮官と、兵士って感じだな。
 それをうまく表現していて、良い称号なんじゃないかな。
 俺は、詳細を眺めて、笑顔になって言った。

「軍団員って、良い効果だな。面白い称号だな」

「なぁ!」

「にゃ」

 なーさんもにゃーさんも誇らしそうにしている。
 何でなーさんまで誇らしそうにしているのだろうか。
 にゃーさんは分かる。
 軍団幹部として、軍団員の称号を褒められてうれしいのだろう、誇らしいのだろう。
 しかし、なーさんの方は何でなんだろう。
 にゃーさんが誇らしそうにしているから、それに合わせて、誇らしそうにしているのかな。
 なーさんってそういうタイプかな?
 どちらかというと、こういうときは、良かったねみたいな態度を取るようなタイプじゃないかな。
 まぁ、なーさんとは、まだ、1日も一緒にいないから、俺の知らないなーさんはまだまだあると言うことなのかな。
 そう思っていると、なーさんのステータスに、称号『猫軍団・軍団員』が着いていることに気がついた。
 俺は思わず声を上げた。

「あれ? なーさんも、軍団員になっている」

「なぁ!」

 なーさんがもう1度誇らしそうに鳴く。
 あぁ、だから、誇らしそうにしていたのか。
 俺が褒めた称号を、なーさんももっていたから、誇らしそうにしていたのか。
 間接的に、俺に褒められたと思って、うれしそうにしていたんだな。
 そういうことか。
 あぁ、腑に落ちた。
 納得したわ。
 スッキリしたぁ。
 なーさんも称号をもらっていたのか。
 俺の分は、クエストの報酬としてもらったけど、なーさんは、なんでもらったんだろう。
 なーさんも一緒にクエストを挑んだからかな。
 なーさんにも報酬として、称号が来たのかな。
 それとも、クエストの間、俺よりも積極的に猫たちと交流を持ったから、条件1,2の方をクリアして、称号を得たのかな。
 まぁ、俺にはどういう判定なのかは分からないな。
 そう思いながら言った。

「なーさんも、一緒にクエストに挑んだからかな。それとも、なーさんは、俺よりも積極的に猫たちと交流を持っていたからかな」

「なぁ!」

「にゃ?」

 なーさんもにゃーさんも、どっちだか分かっていないみたいだ。
 まぁ、何で手に入れたのか、実感はないもんな。
 そういうもんだよな。

 なーさんが、『猫軍団・軍団員』を手に入れて、にゃーさんが、『猫軍団・軍団幹部』をもっていた。
 ということは、みんなの称号枠が埋まったと言うことか。
 スキル枠とか装備枠よりも先に称号枠が埋まるとは思わなかったな。
 俺は感心しながら言った。

「これで、全員の称号枠が埋まったな」

「なぁ!」

「にゃ!」

 これなら、みんな猫軍団で称号をそろえようかな。
 俺も称号を入れ替えようかな。
 そっちの方が見栄えが良いし。
 後は、にゃーさんのバフとかもおいしいし、にゃーさんの経験値効率的にもそっちの方が良いんだろうし。
 そう思いながら言った。

「戦闘の時に、にゃーさんが、招集して、その指揮下に入れば、能力とかバフとか、経験値の効率も良いし、そっちにしよう」

「にゃ!」

「なぁ!」

 にゃーさんの経験値効率とか、にゃーさんから、受けるバフの効果とかを考えると、俺も、軍団員の称号にした方が良いんだろうな。
 だけどなぁ。
 今使っている称号もかなり良い称号なんだよな。
 それを外して、猫軍団をつけるのか。
 合成済みの称号から、合成していない称号に移し替えるのはどうなんだろうな。
 結果的にどっちの方が良いんだろうな。
 俺は、悩みながら言った。

「だけどなぁ、合成済みの称号から、合成前の称号に切り替えるのはなぁ、どうなんだろう。どっちの方が強いんだろうな?」

「なぁ?」

「にゃ?」

 そういえば、今つけている称号の他に、もう1つ称号があったな。
 何だったっけ?
 そう思い、ステータスから確認した。
 あぁ、そうだ。
 これだこれ、『草原の歩き方』だ。
 『森の歩き方の方』は、『チュートリアル修了者』につけて今使っている称号になったけど、こっちの方は、獲得してから完全に放置していたな。
 これとくっつけちゃえば、今使っている称号と同じ、1次称号になる。
 そうすれば、強弱を考えなくてもすみそうだな。
 そして、新しく作った称号と、元の称号を、2次合成できるようになれば、今の手持ちの全部の称号を兼ね備えた良い称号が出来るんだろうな。
 そんな未来を想像しながら言った。

「そういえば、もう1つ称号もあったな。そっちと、団員の称号を合成してみようかな」

「にゃ」

「なぁ! なー」

 失敗したらどうなるんだろうな。
 合成に失敗したことがないから、合成に失敗したものがどうなるのかは分からないけど、まぁ、失敗はしないだろう。
 だって、今のところ一度も失敗していないのだから。
 俺は楽観的に考えながら言った。

「この、団員の称号と、草原の歩き方の称号を合体してみようかな」

「なぁーな!」

「にゃあ」

 俺は、勢いのまま、『猫軍団・軍団員』と『草原の歩き方』を合成した。
 すると新しい称号が出来た。
 俺はわくわくしながら詳細を見た。


 1.猫軍団・草原担当軍団員

 草原の歩き方を学んだ、猫軍団の草原担当軍団員に与えられる称号。
 この称号を持つ者は、猫軍団に所属することができる。
 この称号を持つ者は、草原の歩き方を最低限知っている。

 条件1:猫軍団と一定期間ともにいたこと
 条件2:多くの他の猫軍団員から入団の許可を得たこと
 条件3:《フィールドクエスト》《草原の歩き方》を完了させること。
 条件4:『猫軍団・軍団員』に『草原の歩き方』を加える形で合成した。

 効果1:軍団の招集の合図を聞くことができる。
 効果2:招集した、軍団幹部の指揮下に入ることができる。
 効果3:指揮下に入ると、指揮官の一部の能力が共有され、指揮官から付与されるバフは増大する。
 効果5:指揮下にいるときに、草原フィールドを自分で移動することで、地図を広げていくときに、群生地や採掘地、巣などと言った様々な情報が書き込まれる。
 効果6:指揮下にいるときに、草原フィールドの場合、AGIが14上昇し、STRが7上昇する。


 何というか、ただくっつけたみたいな称号だな。
 強いて言うなら、AGIとSTRの上昇幅が広がったことぐらいかな。
 まぁ、でも、その分条件が厳しくなっているかならな。
 そこまで強化って感じはしないな。
 何というか、1+1が綺麗に2になった感じだな。
 2を超えることもなかったけど、2を下回ることもなかった。
 まぁ、単純に実質称号を2つつけている状態になっているのは、かなりの強化なんだろうけど、それ以上の強化はなかったみたいだな。
 相性が良さそうな感じもしなかったし、しょうがないな。
 失敗とか、1+1が2を下回ることがなくて良かったな。
 そう思うことにしよう。
 俺は詳細を見て、何度か頷いた後に言った。

「これは成功の合成だな」

「なぁ」

「にゃ!」

 なーさんもにゃーさんもうれしそうにしている。
 これは、俺が、猫軍団系の称号をつけるのがうれしいのかな。
 それとも、合成が失敗しなかったのがうれしいのかな。
 もしくは、俺がうれしそうにしているのがうれしいのかな。
 そんなことを考えつつ、改めて、じっくりと称号を眺めながら言った。

「効果5、6の条件がキツくなったけど、まぁ、にゃーさんの指揮下に入れば良いだけだから、そんなに条件は厳しきないな」

「にゃ!」

「効果が上昇しているし、これは実質的には、強化だな」

「にゃ!」

 この称号なら、今の称号から変えても、問題なさそうだな。
 今の段階では、元の称号の方がよく見えるけど、なーさんの指揮下に入ったときに、この称号は真価を発揮する。
 だから、多分大丈夫だろう。
 まぁ、正直、称号の強化幅って誤差の範囲だし、少しぐらい弱くなったとしても、みんなで同じものを使いたいしな。
 俺は、うんうんと頷いた後に言った。

「これは良い、称号だな。この称号なら、称号を変えても良いかもな」

「にゃー」

「じゃあ、変えるか」

「なぁ」

 俺は、称号を切り替えながら言った。

「これで、軍団員になれたな」

「にゃ!」

 これで、クエストの後処理というか、にゃーさん関連の後処理は終わったな。
 やっと次ぐに進めるな。
 俺はそう思いつつ、1つ1つ指を折って数えながら言った。

「称号の合成したりとか、詳細を見たりとか出来たな。クエストの後処理というか、クエスト後の確認は終わったな」

「にゃ!」

「なぁ」

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