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eスポーツ部誕生
15 準備完了
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佐藤は教員用PCが置いてある席に着くと、速人に渡された紙を見ながらネットワークの設定を始めた。ファイアウォールのポート設定を変えるだけなので五分程度で作業が終了した。
「とりあえず、これでリストにあったポートは全部開放できた。でも、これは一時的なもので、四月末までにeスポーツ部が立ち上がらなかったら閉じるからね」
「先生、大丈夫ですよ。もう三人は集まりそうですから。五人なんてすぐですよ」
「それなら良いいが。とりあえず、電算部の部員達に迷惑が掛からないように活動しなさい」
「分かりました。本当にお手数おかけしました」
速人は礼を言い、翔と真紀がいる場所へ戻ってきた。
「二人共待たせたね。これで動くといいんだけど」
速人がLoLを再度起動すると、今度はフリーズすることなく動いた。
「よし動いた。それじゃ、真紀さんのアカウント取得といきますか。まずはメールアドレス、パスワードとユーザー名を入力だよ。ユーザー名は英数字で好きなものをつけて」
「アカウントの取得はいいんだけど、お金って必要ないの? お金かかるんなら親と相談しなきゃいけないから」
「お金はいらないよ。ただ、完全に無料ゲームって訳じゃないんだけど、普通に遊ぶだけなら全然大丈夫」
「良かった、一安心。でも、完全無料って訳じゃないんでしょ? 何にお金が必要なの?」
「どうせコスチュームとかガチャやないか? 課金できる金持ちが有利ってやつやろ?」
翔が会話に割って入った。
「コスチュームは正解。それと、プレイヤーが操作できるキャラクターが百五十種類ぐらいあるんだけど、最初は数種類しか持ってなくって、それ以外を購入する必要があるよ」
「ほらな、やっぱ課金勢が強いんやろ?」
「ううん、そうじゃないんだ。キャラクターは対戦で貯まったお金で購入できたり、キャンペーンで無料だったりと時間をかければ手に入るし、課金しないと手に入らないレアアイテムっていうのも無いよ。LoLはプレイヤーが常に公平に対戦できるように作られていて、お金がある人も無い人も同じ条件でプレイできるのが特徴なんだ」
「なるほどな、だからeスポーツとして認められている訳や。どえりゃー興味わいてきたわ。真紀ちゃん早ようやってみやー」
「うん、分かった」
真紀はうなづくとアカウント取得に必要な情報を入力した。
アカウント取得は、あっけないほど簡単に終了した。
「さあ真紀さん、これで準備完了。まずは教育演習でルールを教えるね」
「俺もイマイチ、ルール分かっとらんで一緒に見せてちょ」
「よし、じゃあ始めるよ」
三人は真紀の前のモニターに集中した。
作者注:この後、チュートリアルが続きますが、LoLのルールを知っている人は読み飛ばしてもストーリーに影響はありません。逆にLoLをよく知らない人は読んでいただくことによりLoLがどんなゲームなのか分かっていただけると思います。
「とりあえず、これでリストにあったポートは全部開放できた。でも、これは一時的なもので、四月末までにeスポーツ部が立ち上がらなかったら閉じるからね」
「先生、大丈夫ですよ。もう三人は集まりそうですから。五人なんてすぐですよ」
「それなら良いいが。とりあえず、電算部の部員達に迷惑が掛からないように活動しなさい」
「分かりました。本当にお手数おかけしました」
速人は礼を言い、翔と真紀がいる場所へ戻ってきた。
「二人共待たせたね。これで動くといいんだけど」
速人がLoLを再度起動すると、今度はフリーズすることなく動いた。
「よし動いた。それじゃ、真紀さんのアカウント取得といきますか。まずはメールアドレス、パスワードとユーザー名を入力だよ。ユーザー名は英数字で好きなものをつけて」
「アカウントの取得はいいんだけど、お金って必要ないの? お金かかるんなら親と相談しなきゃいけないから」
「お金はいらないよ。ただ、完全に無料ゲームって訳じゃないんだけど、普通に遊ぶだけなら全然大丈夫」
「良かった、一安心。でも、完全無料って訳じゃないんでしょ? 何にお金が必要なの?」
「どうせコスチュームとかガチャやないか? 課金できる金持ちが有利ってやつやろ?」
翔が会話に割って入った。
「コスチュームは正解。それと、プレイヤーが操作できるキャラクターが百五十種類ぐらいあるんだけど、最初は数種類しか持ってなくって、それ以外を購入する必要があるよ」
「ほらな、やっぱ課金勢が強いんやろ?」
「ううん、そうじゃないんだ。キャラクターは対戦で貯まったお金で購入できたり、キャンペーンで無料だったりと時間をかければ手に入るし、課金しないと手に入らないレアアイテムっていうのも無いよ。LoLはプレイヤーが常に公平に対戦できるように作られていて、お金がある人も無い人も同じ条件でプレイできるのが特徴なんだ」
「なるほどな、だからeスポーツとして認められている訳や。どえりゃー興味わいてきたわ。真紀ちゃん早ようやってみやー」
「うん、分かった」
真紀はうなづくとアカウント取得に必要な情報を入力した。
アカウント取得は、あっけないほど簡単に終了した。
「さあ真紀さん、これで準備完了。まずは教育演習でルールを教えるね」
「俺もイマイチ、ルール分かっとらんで一緒に見せてちょ」
「よし、じゃあ始めるよ」
三人は真紀の前のモニターに集中した。
作者注:この後、チュートリアルが続きますが、LoLのルールを知っている人は読み飛ばしてもストーリーに影響はありません。逆にLoLをよく知らない人は読んでいただくことによりLoLがどんなゲームなのか分かっていただけると思います。
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