和製切り裂きジャック

九十九光

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#5-2

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「なあ、本当にやるのかよ」
「大丈夫だって。マジで見つけたら俺んちの物置に隠すから」
 不安がっている様子のAに、Bがニヤニヤしながら答える。
「探すの手伝うのはいいけど、それ以上には巻き込むなよ」
 横にいたCはいかにも迷惑そうな顔をしてBに釘を刺した。
「じゃ、行くぞ。お前ら誰か見てないかちゃんと見張ってろよ」
 三人の少年はBの言葉で、B、A、Cの順に公園を出ていき、真夜中の住宅地の中を西へと歩き出した。
 彼らの目的はラブドール探しだった。
 星ヶ丘にあるとあるゴミ捨て場には、ラブドールをはじめとした男性用の性的玩具が時折捨てられるらしく、近隣住民の悩みの種になっていた。本物の女性そっくりのこの男性用の性的玩具がゴミ袋に捨てられていたこともあり、死体遺棄と勘違いした近隣住民が警察に通報するという珍事も発生している。
 この思春期真っただ中の三人組は、ゴミの回収日の深夜にそのラブドールを見つけたくて、補導される危険も顧みずに真夜中に集合したというわけだ。
 元々この話にあまり乗り気ではなかったAとCは、やる気満々のBに対して文句を述べていた。
「なあ、やっぱやめないか」
 とA。
「何言ってんだよ。みんなでこの日にやるって決めたじゃねえかよ」
 とB。
「それはBが無理矢理決めたんだろ。来ないとまずいぞみたいな話にして」
 とC。
「なんだよ、ここまで来ておいて。ホントに見つけたらお前らにも使わせてやるから」
 とB。
「使わねえよ。そんなどこの誰が使ってたか分からないもの」
 とA。
「ノリが悪い奴だな。こうでもしないと俺らじゃ手に入らないって」
 とB。
「分かった分かった。探すのは手伝うから、その後はお前だけの問題にしろよ。頼むから俺らを後で巻き込むなよ」
 とC。
 そんな不毛な話し合いをしているうちに、三人は問題のゴミ捨て場に到着した。鉄道の関連会社が管理する有料駐車場そばの十字路で、真新しい造りのアパート横にブロックで後づけしたように作られているゴミ捨て場だった。この日はすでに一つのゴミ袋が捨てら
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