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♯15ー4
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たら、ほかのみんなは全員、何かの下敷きになったり頭の上に物が落ちてきたりして死んでた。頭の形が元の状態から大きくへこんでたり、欠けてたりして、周りには黒っぽい血が水たまりみたいになってた。
すぐに近くの家庭科室から、担任の先生とクラスメイトが来た。先生は、早くグラウンドに出ろって言ってすぐにどこか行った。クラスメイトは、理科室で死んでる人のところに行って、泣きながらその人の名前を呼んでた。そして僕はこう言われた。『どうしてお前なんかが無事なんだよ』『最低よ。同じクラスの仲間を助けないで一人だけ生き残るなんて』『お前が死ねばよかったんだ、ホモ野郎』僕は動けなくなった。泣きながら僕への文句を言ってグラウンドに行くその人たちを見て、僕はそこから動けなくなった。なんで近くで人が死んだだけでこっちが責められなきゃいけないんだって思った。怖くないわけがないよ。ついさっきまですぐそこで動いてしゃべってた人が、数十秒経った今は血を流して死んでるんだ。それがどうして自分のせいになるんだって思った。それで動けなかったんだ。
割れたガラスに気をつけながら歩いて、グラウンドにクラスごとに並んでいるみんなを、割れたベランダの窓から見てた。遠くの家はつぶれて壊れて、黒い煙が上がってる家もあった。曇り空のせいで寒くて、下から人の名前を叫んでる先生たちの声も聞こえた。
そしたらきたんだ。黒い大きな水の塊が。きっとみんな、あっという間に飲み込まれたと思う。僕は理科室の机の上に上がって、床の上を流れていく海水を見てた。外の様子を見ることなんてできなかった。水が流れる音と、壊れた建物や車が流されて擦れ合う音だけが聞こえて、人の声なんて聞こえなかったよ。正直驚いたよ。校舎の四階まで水が届くなんて、今まで想像もしてなかった。何時間もそこから動けなかった。
水が完全に引いたのは、その日の夜になってからだった。四階は床がとっくに水浸しになってて、死体や割れたガラスがベランダ側に固まってた。机から下りて廊下に出たら、木片やおもちゃなんかが隅のほうに集まってて、真ん中あたりには泥や石が広がってた。三階からはもっとすごかった。教室の窓を破って小さな船が突き刺さってたんだ。机が廊下まで流れてて、人の死体もあった。通学路や学校の中で見たことのある人ばかりが倒れてた。通れるスペースを探すのも苦労した。それでいて怖かった。上履きのまま外に出たら、そこもやっぱりすごいことになってた。体育館の屋根はきれいになくなってて、どこかの家の瓦屋根がそのまま流れてついてたんだ。人の死体もいっぱいある。物に擦れたり挟まったりして、バラバラになったものもいっぱいあったよ。
とりあえず僕は、自分の家を目指して歩いた。拾った金属バットを杖にしながら、街灯も全
すぐに近くの家庭科室から、担任の先生とクラスメイトが来た。先生は、早くグラウンドに出ろって言ってすぐにどこか行った。クラスメイトは、理科室で死んでる人のところに行って、泣きながらその人の名前を呼んでた。そして僕はこう言われた。『どうしてお前なんかが無事なんだよ』『最低よ。同じクラスの仲間を助けないで一人だけ生き残るなんて』『お前が死ねばよかったんだ、ホモ野郎』僕は動けなくなった。泣きながら僕への文句を言ってグラウンドに行くその人たちを見て、僕はそこから動けなくなった。なんで近くで人が死んだだけでこっちが責められなきゃいけないんだって思った。怖くないわけがないよ。ついさっきまですぐそこで動いてしゃべってた人が、数十秒経った今は血を流して死んでるんだ。それがどうして自分のせいになるんだって思った。それで動けなかったんだ。
割れたガラスに気をつけながら歩いて、グラウンドにクラスごとに並んでいるみんなを、割れたベランダの窓から見てた。遠くの家はつぶれて壊れて、黒い煙が上がってる家もあった。曇り空のせいで寒くて、下から人の名前を叫んでる先生たちの声も聞こえた。
そしたらきたんだ。黒い大きな水の塊が。きっとみんな、あっという間に飲み込まれたと思う。僕は理科室の机の上に上がって、床の上を流れていく海水を見てた。外の様子を見ることなんてできなかった。水が流れる音と、壊れた建物や車が流されて擦れ合う音だけが聞こえて、人の声なんて聞こえなかったよ。正直驚いたよ。校舎の四階まで水が届くなんて、今まで想像もしてなかった。何時間もそこから動けなかった。
水が完全に引いたのは、その日の夜になってからだった。四階は床がとっくに水浸しになってて、死体や割れたガラスがベランダ側に固まってた。机から下りて廊下に出たら、木片やおもちゃなんかが隅のほうに集まってて、真ん中あたりには泥や石が広がってた。三階からはもっとすごかった。教室の窓を破って小さな船が突き刺さってたんだ。机が廊下まで流れてて、人の死体もあった。通学路や学校の中で見たことのある人ばかりが倒れてた。通れるスペースを探すのも苦労した。それでいて怖かった。上履きのまま外に出たら、そこもやっぱりすごいことになってた。体育館の屋根はきれいになくなってて、どこかの家の瓦屋根がそのまま流れてついてたんだ。人の死体もいっぱいある。物に擦れたり挟まったりして、バラバラになったものもいっぱいあったよ。
とりあえず僕は、自分の家を目指して歩いた。拾った金属バットを杖にしながら、街灯も全
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