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第十章 ゴンドワルナ大陸(平野艦長)
第213話 ロイド子爵邸 第二基地 その①
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護衛艦ヴィルミアーシェによる拠点構築は、第二基地のロイド子爵邸を足掛かりに、二週間で完成した。
ロイド邸から少し離れた森の中に広大な敷地が設けられ、そこでは24時間体制で基地の整備と各基地への物資移送が行われている。
基地完成の報告を受けて、平野艦長はロイド邸を訪れていた。現地で作業に当たっていた航空施設長の牧羽 朔太郎大尉が、73式小型トラックに平野とロイド夫妻を乗せて基地を案内していた。
「こ、これが護衛艦ヴィルミアーシェの力……」
基地完成後に初めて足を踏み入れたロイド子爵は、そこに広がるあまりにも異様な光景に呆然とする。
子爵の視線の先では、新たに複製されたドローンが敷地内で整列して、稼働テストが行われていた。居並ぶ四脚型戦闘ドローン・ティンダロスが、無音で一斉に動いているのを見るのは、かなり不気味な様子であった。
またその向こうでは、高高度通信ドローン・イカロス改がちょうど飛び立とうとしていた。小型セスナ機程のサイズがあるイカロス改が、空へと飛び立つ姿を見たロイド夫人が、思わず感嘆の声を上げる。
「まあ! あなた見て! あんなに大きな白い鳥が飛んでいくわ!」
妻の腕を取りながら、視線で説明を求めてくるロイド子爵に牧羽がうなずく。
「あれはイカロスという、えっと……言ってみれば魔法の鳥ですね。このゴンドワルナ大陸全体の地図を作成するために、これから何カ月も自律飛行することになります」
「この大陸の地図? 何カ月というと1年も掛からずということか?」
「えぇ、他にも何十機も飛ばしていますので地図自体は、一カ月ほどで出来ると思います」
口を開いたまま固まっているロイド子爵の頭上に、飛行型戦闘ドローン・イタカが飛来する。無音飛行モードだったこともあり、まるで突然現れたかのように見えたため、怯えた夫人が思わず夫の腕にしがみついた。
しかし夫人の怯えは、すぐに解消された。なぜなら、
『あぁ! 母上だ! 父上もいる! 母上ぇ~、ハンスだよ! ぼくの声、聞こえてる?』
イタカのスピーカーから愛息子の声を聞いたロイド夫人は、目の前に浮かぶモノが何かは分からないまでも、それが危険なものではないことを感じ取って、ホッと安堵のため息をつくのであった。
「ハンス! 母を驚かせるなんて悪い子ね! いまどこにいるの!?」
「ごめんなさい母上! 今ね、基地のしきしょってところにいるよ。もうすぐ父上と母上がくるんでしょ! 早く来て! ぼくが基地を案内してあげる!」
自分の息子が先に基地に来ていたことに驚いたロイド夫妻が、平野へ視線を向ける。まったく何も知らされていなかった平野も、夫妻の視線を受けて牧羽に視線を向けた。
牧羽はバツの悪そうな顔をして、頭を掻く。
「あ、あの……前に竜子ちゃんが、ハンス様にどうしても基地を見たいとせがまれたらしくて。一度案内したら、それ以降は毎日ここに訪れるようになりまして……」
「「「はぁ……」」」
ロイド夫妻と平野が同時にため息をついた。
「竜子がハンス様を連れ回していたのね。ロイド子爵、ロイド夫人、本当に申し訳ご……」
「申し訳ない! まさか我が愚息がみなさんにご迷惑を掛けているとは」
「ハンスがご迷惑を……」
平野が謝罪するよりも先に、ロイド夫妻が詫びてきた。その様子を見ていた牧羽が、
「いやいやご迷惑だなんて。あの好奇心と学習意欲は大したものだと思います。あのイタカだってハンス様が操縦されているはずです。今じゃアラクネも基本操縦できるようになってますから、ハンス様は大した才能をお持ちですよ」
平野の眉間がピクピクと震え、こめかみがピキピキと音を立てる。その美しい顔の上に、暗い影が重なるのを見た牧羽は思わず漏らしそうになる。
「大事な協力者の御子息に一体何をさせて……」
平野のカミナリが牧羽の頭上に落とされようとした、そのとき、
「おぉ! あの魔法の鳥はハンスが飛ばしているのか!」
「凄いわ! ハンス!」
ロイド夫妻が感嘆の声を上げたのだった。
~ ロイド家保養施設 ~
「父上! 母上! こっちこっち! 早く早く!」
基地に到着した平野とロイド夫妻は、元気よく駆け寄ってきた息子に誘われて、施設内を案内されていた。
平野は先に基地に来ていた真九郎と竜子と合流し、ロイド夫妻の跡をゆっくりと付いていく。
竜子の手を握って歩きながら、平野はハンスの件で竜子に注意する。
「竜子、ハンス様を勝手に基地に入れちゃだめでしょ。ちゃんと私に聞くようにして」
「ごめんなさい……」
高津艦長をはじめ誰にでも勝気な竜子だったが、母親同然の平野に対してだけは従順だった。
シュンっとする竜子を、平野は後ろから抱き上げると、竜子が首にしがみついた。平野はその頭を優しく撫でながら、
「そういえばリーコス村を出てから、あまり話をする時間もなかったものね。忙しい私に気を使ったのね。私の方こそごめんなさい」
竜子が平野の首元に頭をグリグリと擦り付ける。
「でも、ちゃんと報告しなかった罰は受けて貰うわ」
ビクッ!? と竜子の身体が震えた。
「もちろん私も、竜子とちゃんと話をしなかった罰を受けるわ。それで竜子の罰は……」
ゴクリとツバを呑み込む音が竜子だけでなく、平野の隣からも聞こえて来た。真九郎だ。
「罰として、ハンス様をサポートしてロイド夫妻に基地の案内をすること。できるわね?」
「で、できる! 竜子、ちゃんと案内できるよ!」
「じゃあ、いってらっしゃい。私も罰として、一緒に案内を手伝うから」
平野が竜子を降ろすと、竜子は跳ねるようロイド夫妻のところに駆け寄る。そしてハンスの手を取ると、二人でロイド夫妻を先導し始める。
「ハンス! 隊舎も案内しなきゃ駄目じゃない!」
「うん! そうだね竜子ちゃん! 父上、母上! こっちだよ!」
そう言って隊舎に向かう二人を、ロイド夫妻は温かい目で見守っていた。
ロイド邸から少し離れた森の中に広大な敷地が設けられ、そこでは24時間体制で基地の整備と各基地への物資移送が行われている。
基地完成の報告を受けて、平野艦長はロイド邸を訪れていた。現地で作業に当たっていた航空施設長の牧羽 朔太郎大尉が、73式小型トラックに平野とロイド夫妻を乗せて基地を案内していた。
「こ、これが護衛艦ヴィルミアーシェの力……」
基地完成後に初めて足を踏み入れたロイド子爵は、そこに広がるあまりにも異様な光景に呆然とする。
子爵の視線の先では、新たに複製されたドローンが敷地内で整列して、稼働テストが行われていた。居並ぶ四脚型戦闘ドローン・ティンダロスが、無音で一斉に動いているのを見るのは、かなり不気味な様子であった。
またその向こうでは、高高度通信ドローン・イカロス改がちょうど飛び立とうとしていた。小型セスナ機程のサイズがあるイカロス改が、空へと飛び立つ姿を見たロイド夫人が、思わず感嘆の声を上げる。
「まあ! あなた見て! あんなに大きな白い鳥が飛んでいくわ!」
妻の腕を取りながら、視線で説明を求めてくるロイド子爵に牧羽がうなずく。
「あれはイカロスという、えっと……言ってみれば魔法の鳥ですね。このゴンドワルナ大陸全体の地図を作成するために、これから何カ月も自律飛行することになります」
「この大陸の地図? 何カ月というと1年も掛からずということか?」
「えぇ、他にも何十機も飛ばしていますので地図自体は、一カ月ほどで出来ると思います」
口を開いたまま固まっているロイド子爵の頭上に、飛行型戦闘ドローン・イタカが飛来する。無音飛行モードだったこともあり、まるで突然現れたかのように見えたため、怯えた夫人が思わず夫の腕にしがみついた。
しかし夫人の怯えは、すぐに解消された。なぜなら、
『あぁ! 母上だ! 父上もいる! 母上ぇ~、ハンスだよ! ぼくの声、聞こえてる?』
イタカのスピーカーから愛息子の声を聞いたロイド夫人は、目の前に浮かぶモノが何かは分からないまでも、それが危険なものではないことを感じ取って、ホッと安堵のため息をつくのであった。
「ハンス! 母を驚かせるなんて悪い子ね! いまどこにいるの!?」
「ごめんなさい母上! 今ね、基地のしきしょってところにいるよ。もうすぐ父上と母上がくるんでしょ! 早く来て! ぼくが基地を案内してあげる!」
自分の息子が先に基地に来ていたことに驚いたロイド夫妻が、平野へ視線を向ける。まったく何も知らされていなかった平野も、夫妻の視線を受けて牧羽に視線を向けた。
牧羽はバツの悪そうな顔をして、頭を掻く。
「あ、あの……前に竜子ちゃんが、ハンス様にどうしても基地を見たいとせがまれたらしくて。一度案内したら、それ以降は毎日ここに訪れるようになりまして……」
「「「はぁ……」」」
ロイド夫妻と平野が同時にため息をついた。
「竜子がハンス様を連れ回していたのね。ロイド子爵、ロイド夫人、本当に申し訳ご……」
「申し訳ない! まさか我が愚息がみなさんにご迷惑を掛けているとは」
「ハンスがご迷惑を……」
平野が謝罪するよりも先に、ロイド夫妻が詫びてきた。その様子を見ていた牧羽が、
「いやいやご迷惑だなんて。あの好奇心と学習意欲は大したものだと思います。あのイタカだってハンス様が操縦されているはずです。今じゃアラクネも基本操縦できるようになってますから、ハンス様は大した才能をお持ちですよ」
平野の眉間がピクピクと震え、こめかみがピキピキと音を立てる。その美しい顔の上に、暗い影が重なるのを見た牧羽は思わず漏らしそうになる。
「大事な協力者の御子息に一体何をさせて……」
平野のカミナリが牧羽の頭上に落とされようとした、そのとき、
「おぉ! あの魔法の鳥はハンスが飛ばしているのか!」
「凄いわ! ハンス!」
ロイド夫妻が感嘆の声を上げたのだった。
~ ロイド家保養施設 ~
「父上! 母上! こっちこっち! 早く早く!」
基地に到着した平野とロイド夫妻は、元気よく駆け寄ってきた息子に誘われて、施設内を案内されていた。
平野は先に基地に来ていた真九郎と竜子と合流し、ロイド夫妻の跡をゆっくりと付いていく。
竜子の手を握って歩きながら、平野はハンスの件で竜子に注意する。
「竜子、ハンス様を勝手に基地に入れちゃだめでしょ。ちゃんと私に聞くようにして」
「ごめんなさい……」
高津艦長をはじめ誰にでも勝気な竜子だったが、母親同然の平野に対してだけは従順だった。
シュンっとする竜子を、平野は後ろから抱き上げると、竜子が首にしがみついた。平野はその頭を優しく撫でながら、
「そういえばリーコス村を出てから、あまり話をする時間もなかったものね。忙しい私に気を使ったのね。私の方こそごめんなさい」
竜子が平野の首元に頭をグリグリと擦り付ける。
「でも、ちゃんと報告しなかった罰は受けて貰うわ」
ビクッ!? と竜子の身体が震えた。
「もちろん私も、竜子とちゃんと話をしなかった罰を受けるわ。それで竜子の罰は……」
ゴクリとツバを呑み込む音が竜子だけでなく、平野の隣からも聞こえて来た。真九郎だ。
「罰として、ハンス様をサポートしてロイド夫妻に基地の案内をすること。できるわね?」
「で、できる! 竜子、ちゃんと案内できるよ!」
「じゃあ、いってらっしゃい。私も罰として、一緒に案内を手伝うから」
平野が竜子を降ろすと、竜子は跳ねるようロイド夫妻のところに駆け寄る。そしてハンスの手を取ると、二人でロイド夫妻を先導し始める。
「ハンス! 隊舎も案内しなきゃ駄目じゃない!」
「うん! そうだね竜子ちゃん! 父上、母上! こっちだよ!」
そう言って隊舎に向かう二人を、ロイド夫妻は温かい目で見守っていた。
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