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「ランス? も、もしかして後ろから、する?」
「これなら顔は見えないだろう?」
「で、でも……っ、こ、こんなの、動物みたい……」
「ふ……そうかもな」
彼は私の腰を持って尻を上げさせると、ふたたびゆっくりと楔を打ち込んでいった。
「あぅぅ……入って、きた……ぁあ♡」
「いいな、これも……乱れた髪も、胸が揺れるのも、いやらしくていい」
「言わないで……! あん、もう、動くの……っ?」
「あなたに痛みがなければ、そうしたい」
「痛くは……、……でもなんか、あたるとこちがうの……おなかの奥が、きゅってしちゃう……!」
「それはいい、続けよう」
ぱんっと肌どうしで音が鳴るくらい強く打ち付けられて、私は大きく喘いだ。
たしかにこれなら、表情を見られることはない。そう思うとさっきより大胆に、快感を追うことができた。
「いいっ、これ、すき……! ひぅっ、奥あたるの、すき……、もっとしてっ」
「俺もいい……ほら、ミレーヌ、膝で立ってくれ」
「や……むりよ、もう、むりぃ……」
「ほら、しっかり」
まるで馬をしつけるかのように、ぱしん、とランスロットが私の尻を軽く叩いた。
「はうぅっ!?」
目の前でばちばちっと閃光がほとばしったかのような刺激だった。肌がぶわりと粟立ち、つま先にまで力が入る。きゅうっとお腹の奥が締まったのが自分でもわかる。ランスロットは息を止めて、私の腰を強く掴んだ。
「くっ……、い、イったのか……? ミレーヌ」
(わ、わたし、そんな、お尻で……?)
一瞬で上りつめてしまった身体は、まだひくひくと痙攣している。お尻を叩かれたときのじんじんとした熱い痛みが残っているせいで、まだ胎内にいる彼を締め付けてしまう。
「や、動かないで……い、イって……まだ、だめ……ひゃあんっ!?」
ぱしん、と再び彼が私の尻を軽く叩いた。
「ひぅっ♡ ……や、やめて……ランス、ゆるしてぇ……あうっ♡」
「は、かわいい……」
振り返って見たランスロットは、恍惚とした表情で私の尻を撫でている。
「皆の知らないあなたを、知ってしまった……そうか、痛いのがいいんだな」
「やだ、そんなんじゃ……。うぅっ、私、もしかして変態なの……? きもちいいよぉ……!」
「泣かなくていい。とてもかわいい……かわいい、俺のミレーヌ」
とん、とん、と中を優しくえぐられる。私はひたすら喘ぐしかできなくて、そうしているうちにますます彼の打ち付ける速度が増していった。
(すごい、いっちゃう、また、いっちゃう……! きもちいい……っ)
のけぞって達しようとしたときに、後ろからぐいと髪を引かれて、ランスに荒々しくキスをされる。
そのとてつもなく甘美な刺激にびくびくと身体を震わせ、私はついに気をやってしまったのだった。
***
初夏の学園では、外でのランチタイムを楽しむ学生が多いせいで、学生棟のなかはかえって静かだ。一人で読書をしていた私は、背後からの気配にまったく気づかず本に夢中になっていた。
「ミレーヌさ~まっ♡」
「ひぇっ!? あ、アリサ!?」
「ご無沙汰しております」
「これなら顔は見えないだろう?」
「で、でも……っ、こ、こんなの、動物みたい……」
「ふ……そうかもな」
彼は私の腰を持って尻を上げさせると、ふたたびゆっくりと楔を打ち込んでいった。
「あぅぅ……入って、きた……ぁあ♡」
「いいな、これも……乱れた髪も、胸が揺れるのも、いやらしくていい」
「言わないで……! あん、もう、動くの……っ?」
「あなたに痛みがなければ、そうしたい」
「痛くは……、……でもなんか、あたるとこちがうの……おなかの奥が、きゅってしちゃう……!」
「それはいい、続けよう」
ぱんっと肌どうしで音が鳴るくらい強く打ち付けられて、私は大きく喘いだ。
たしかにこれなら、表情を見られることはない。そう思うとさっきより大胆に、快感を追うことができた。
「いいっ、これ、すき……! ひぅっ、奥あたるの、すき……、もっとしてっ」
「俺もいい……ほら、ミレーヌ、膝で立ってくれ」
「や……むりよ、もう、むりぃ……」
「ほら、しっかり」
まるで馬をしつけるかのように、ぱしん、とランスロットが私の尻を軽く叩いた。
「はうぅっ!?」
目の前でばちばちっと閃光がほとばしったかのような刺激だった。肌がぶわりと粟立ち、つま先にまで力が入る。きゅうっとお腹の奥が締まったのが自分でもわかる。ランスロットは息を止めて、私の腰を強く掴んだ。
「くっ……、い、イったのか……? ミレーヌ」
(わ、わたし、そんな、お尻で……?)
一瞬で上りつめてしまった身体は、まだひくひくと痙攣している。お尻を叩かれたときのじんじんとした熱い痛みが残っているせいで、まだ胎内にいる彼を締め付けてしまう。
「や、動かないで……い、イって……まだ、だめ……ひゃあんっ!?」
ぱしん、と再び彼が私の尻を軽く叩いた。
「ひぅっ♡ ……や、やめて……ランス、ゆるしてぇ……あうっ♡」
「は、かわいい……」
振り返って見たランスロットは、恍惚とした表情で私の尻を撫でている。
「皆の知らないあなたを、知ってしまった……そうか、痛いのがいいんだな」
「やだ、そんなんじゃ……。うぅっ、私、もしかして変態なの……? きもちいいよぉ……!」
「泣かなくていい。とてもかわいい……かわいい、俺のミレーヌ」
とん、とん、と中を優しくえぐられる。私はひたすら喘ぐしかできなくて、そうしているうちにますます彼の打ち付ける速度が増していった。
(すごい、いっちゃう、また、いっちゃう……! きもちいい……っ)
のけぞって達しようとしたときに、後ろからぐいと髪を引かれて、ランスに荒々しくキスをされる。
そのとてつもなく甘美な刺激にびくびくと身体を震わせ、私はついに気をやってしまったのだった。
***
初夏の学園では、外でのランチタイムを楽しむ学生が多いせいで、学生棟のなかはかえって静かだ。一人で読書をしていた私は、背後からの気配にまったく気づかず本に夢中になっていた。
「ミレーヌさ~まっ♡」
「ひぇっ!? あ、アリサ!?」
「ご無沙汰しております」
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