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devil・28。氷雪の城・スノーパレス(本編)
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何で…あたしとムーンと今回の同行執事フルーとナクルとアモとバスティが今回こんな吹雪の中…歩いてるかというと…
【数日前】
あたしとムーンが暖炉に辺りながら寛いでると…
ドンドンドン!
謎の女「開けなさい!」
ムーン「何か騒がしいですね」
主サトミ「うん、行って見よう」
【デビパレの玄関にて】
謎の女「ここの主に会わせなさい!」
ナクル「主様は今、休憩で休んでらっしゃるんです」
アモ「主様の休憩の邪魔したくないんすよ」
フルー「そういう事ですので、どうか主様は今休憩中ですので」
謎の女「きーっ!憎たらしい程、主人思いなのね」
バスティ「主様は今、休憩だから邪魔しないでくれ」
フルー「所で失礼ですけど貴女様の御名前は何と仰るのですか?」
ユキ嬢「あたくしはユキと言いますの」
ナクル「貴族の方なのですね」
ユキ嬢「えぇ、そうよ」
コッコッ
主サトミ「何々?皆どうした?」
ユキ嬢「あーら、貴女が、ここの主ね、あたくしはユキと言いますの」
主サトミ「はい、そうですけど、ユキ様ですか?」
ナクル「主様、騒がしくしてしまい申し訳ございません」
ユキ嬢「兎に角、寒いから中に入れて頂戴
!そうねぇ、ミルクティーが良いわ、砂糖とミルクは絶対入れてよ」
バスティ「何て厚かましい女貴族なんだ」
フルー「バスティ!」
ユキ嬢「何ですって!?もう1回言って御覧なさい!」
主サトミ「まぁまぁ、バスティもユキ様めも取り敢えず、あたしの部屋に行きましょうか?」
【自室】
ユキ嬢「今まで殆ど毎日、文通してたホワイト様からの返信が無くなったのよ!」
主サトミ「そうですか?それは大変ですね」
ユキ嬢「そうなのよ!分かる!?主!そのホワイト様が、どこで何してるか分かんないのよ!」
愚痴り放題でユキ様は号泣した…
フルー「はい…ハンカチを…どうぞ…」
ユキ様「あら、ありがとう」
ユキ様は涙吹いた後…
チーン!
フルー「…………」
ユキ様が可哀想になり依頼を受けた…
まさか…あんな事に…なるなんて思っても見なかった…
【現在】
そういう訳でこの吹雪の中…歩いてる…
ナクル「主様この吹雪の中この様な目に合わせてしまい誠に申し訳ございません…」
主サトミ「気にしなくていい…にしても超絶寒い吹雪だね…」
フルー「本当に酷い吹雪ですね…」
アモ「この吹雪マジ寒すぎるっすよ…!何で俺達が、こんな吹雪の中…歩かなきゃなんないんすか…!?」
ユキ嬢「あんた何か言った!?」
アモ「別に何も言ってないっすよ…!」
バスティ「この吹雪…寒すぎるな…」
ユキ嬢「あっ!着いた!あれじゃない?」
数分後、氷雪の城・スノーパレスとやらな建物が見えた…
ユキ嬢「ここを開けなさい!誰か居るんでしょう!?態々…寒い中…来てやったんだから中に入れて頂戴…!」
アモ「相変わらず騒がしい人っすね…」
ナクル「吹雪で寒い気持ちは分かりますが、もう少し落ち着かれて下さい…」
ユキ嬢「こんな吹雪の寒い中落ち着いてらんないわよ!」
ぎぃとドアが開いた…
謎の女「はいはい、もう、今開けるから、そんな騒がないでよ」
主サトミ「あの…貴女は…?」
メイド?「あたいは一応メイドだけど?」
主サトミ《あたい?》
ユキ嬢「メイドにしては随分、無愛想で柄悪いわね」
メイド?「ムッ!悪かったね!あんた誰なんだよ!?随分ハッキリ言うじゃんか!」
ユキ嬢「この際、そんな事は多少は目を瞑ってやるわ。そんな事よりホワイト様は、どこに、いらっしゃるのかしら?早く中に入れて頂戴よ!」
メイド?「はぁっ…あんた何かムカつく言い草だけど入れば?」
主サトミ「お邪魔します」
メイド?「あれ?あんた誰?」
主サトミ「あたしは執事達の主です」
メイド「ふーん、あんたが主か…」
この女性は本当に愛想がない…
ユキ嬢「あー…寒かったわ…何か飲み物下さるかしら?あたくしはミルクティーが良いわ、勿論、砂糖とミルク入りで頂戴」
メイド「あんた随分、我が儘で図々しいね!」
アモ「内の主様は優しくて良かったっすね」
ナクル「えぇ…誠に…そうですよ…」
その氷雪の城・スノーパレスの屋敷の中は若干、氷と雪でリアルに埋め尽くされてる…
アモ「わっ!何すか!?こりゃ!」
ナクル「でも思ったより寒くないですね」
メイド?「あぁ、このスノーパレス屋敷の中の氷と雪は本物に見えるけど全部作りもんだよ、以前の主の拘りだよ。流石に本物の氷と雪はスノーパレスの中に入れたら寒すぎて凍えるだろ」
主サトミ「スノーパレスの主様?」
メイド?「正にホワイトが以前のスノーパレスの主だったよ」
ユキ嬢「ホワイト様がスノーパレスの主様ですって?」
メイド?「あぁ、そうだよ」
そのメイドさんは適当に暖かい飲み物を配った。
主サトミ「頂きます」
あたしはユキ様と同じホットミルクティーを啜り飲んだ。
美味しいけどメイドさんには申し訳ないけどベリーが入れるミルクティーの方が超絶品だな…
メイド?「あたいは、これからは用事が、あるから適当に寛いでてよ」
ユキ嬢「そう?所でホワイト様は今どこにいらっしゃるのかしら?帰って来るまで待たせて頂くわ」
メイド?「ホワイトなら今旅行に行くって言って行ったよ」
ユキ嬢「えぇっ!?何ですって!分かったわ。ホワイト様が帰って来るまで待ってるわ」
メイド?「勝手に、すれば?」
ユキ嬢「所で、あんた名前、何と言うのかしら?」
シロ「シロだけど…?」
そう言ってメイドのシロさんは部屋を出てった…
そして翌日…
シロ「はぁっ!?まだ泊まんの!?」
ユキ嬢「えぇ、まだホワイト様が帰って来るまで泊まるって言ったでしょ?」
シロさんは何か眉間に顔を、しかめながら…
シロ「じゃぁ、半分は、あんた達が食事の工面しなよ」
アモ「分かったっすよ。何とかするっよ。」
シロ「じゃぁ、そういう事で宜しく」
シロさんは…また部屋を出てった…
すると…バスティが…
バスティ「俺は今から狩りに行ってくる」
主サトミ「えっ…?今から…?」
バスティ「あぁ、あのメイドなんか、やる気なさそうだし、俺が狩りに出て肉になりそうな獣を探して来る」
フルー「うーん、確かに今は吹雪は止んでるけど…」
アモ「まぁ、バスティなら大丈夫っしょ?」
ナクル「そうですね」
主サトミ「じゃぁ気を付けて行ってきて」
バスティが微かに微笑みながら。
バスティ「あぁ、行ってくる」
バスティは狩りに出掛けた…
その頃…
シロがスコップを持ってバスティと鉢合わせに、なった…
バスティ「ん?何でお前が、ここに居るんだ?」
シロ「あたいは今から雪掻きすんだよ」
バスティ「雪掻きだと?」
シロ「あぁ、そうさ、雪掻きしないと大変な事になりかねないからな」
バスティ「そうか?じゃぁな」
シロ「ちょっと待ちな」
バスティ「何だ?俺は急いでんだ」
シロ「んな冷たい事言わないでよ。もし、あんたがよけりゃ途中まで一緒に行こうよ」
バスティ「ふーん、別に良いが」
バスティは狩りを始めた…
獲物は見事命中した…
雪掻きが終わったシロが途中で合流した…
バスティ「このまま持って帰んのは重すぎる…もし良ければ手伝ってくれ」
シロ「別に良いけど、あたいは元々メイドじゃなくて狩りのが出来る用に仕込まれた」
バスティは道具を用意してシロと協力して獲物を捌いた…
【数分後】
吹雪が徐々に吹いてきた…
シロ「もう、その辺で切り上げて帰ろうよ」
バスティ「俺はもう少し捌いてからにする」
シロ「そう?でも、これ以上吹雪が酷くなっても、あたいに文句言わないでよ」
バスティ「あぁ」
【その頃、スノーパレスでは】
アモ「流石に遅くないっすか?」
フルー「そうですね…」
ナクル「心配に、なりますね」
主サトミ「バスティを探しに行こう!」
あたし達とアモとナクルとフルーは吹雪の中バスティを探しに行った…
その頃バスティは…
バスティ「ん…?俺は…どうなったんだ…?」
バスティは吹雪の中…倒れてた…
主サトミ「バスティ!!!しっかりして!!!」
バスティ「ん…?主様の幻聴が聞こえる…」
アモ「幻聴じゃなくて本物っすよ!!!」
フルー「ほら!!!しっかりして!!!バスティ!!!」
ナクル「私達でバスティくんを運びましょう!!!」
アモとナクルはバスティの両腕を肩に乗せて歩いた…
バスティ「迷惑掛けて済まない皆…主様…ん?何で、あんな妙な所に雪だるまが、あるんだ…?それに雪掻きだけじゃ、あんな事にならないだろう?」
フルー「雪だるまが、どうかしたの?」
ナクル「確かに気に、なりますね」
アモ「明日吹雪が止んだら見に行ってみるっす」
主サトミ「うん、そうだね」
【翌日】
バスティとナクルは雪だるまの下を掘り起こした…
ナクル「ん…?これは…?」
アモ「墓石っすか…?」
フルー「しかも"ホワイト"って刻まれてる…」
主サトミ「何で…こんな事…」
すると…
シロ「あーっ!!!余計な事すんなって言ったのにさ!!!」
ナクル「シロさん…これは一体どういう事ですか…?」
シロ「これは…その…あれだよ…」
アモ「まさか…あんたがホワイトさんを殺して埋めたんすか…?」
シロ「はあぁっ!?ちょっと待ちなよ!!!あたいはホワイトを殺してなんかない!!!」
フルー「じゃぁ、何で、そんなに慌ててるんですか?」
シロ「実は、その墓石は執事の爺さんの墓だよ…」
アモ「執事の爺さん」
シロ「あぁ、本当の事、全部言う。実はホワイトなんか端からいない。あたいがホワイトに成り済ましてユキに手紙の文通してた」
ナクル「何故そんな事したんですか?」
シロ「ユキにバレたら、この文通が終わると思ったからだよ、たまにはユキの目の前で男の格好させられたりで結構、大変だったんだよ」
その後…スノーパレスに帰りシロさんは別の部屋に行き…
今度はユキ様を呼び出した…
ユキ嬢「皆して話って何かしら?」
ナクル「実はホワイト様は…」
ユキ嬢「そうそう、言い忘れてたけど、あたくしは男性を愛せないのよ」
あたし含め全員絶句した…
フルー「それって…レズビアンですか…?」
ユキ嬢「えぇ、そうよ、あたくしは、レズビアンよ、だからホワイトとの関係を断ろうと思ってたのよ」
【そして翌日】
シロ「そうなんだ、ユキが、そんな事を…あたい、ユキに本当の事、全部話して来る…この関係も終わってしまうかも知れないけど…」
バスティ「あぁ、それが良い」
シロさんがユキ様のいるで、あろう部屋に入った直後…
話し合った後の結果…部屋から衝撃音が聞こえた…
パァン!!!
主サトミ《!?凄い衝撃音…》
更には…
バシッ!!!
アモ「ほっとくっす…」
ナクル「えぇ、ほっときましょう…」
フルー「そうですね…」
バスティ「あぁ、そうだな」
あたし達はユキ様とシロさんが部屋の中で何してるか分かってしまったので何もせずに…そのままほっといた…
そして…あたし達はデピパレの屋敷帰る準備が出来た直後…
シロ「皆…待たせたな…」
シロさんは片方の頬を真っ赤にして来た…
あたしは理由を知ってながら敢えて意図的に聞く…
主サトミ「シロさん…その頬は…」
シロ「これは何でもない…」
主サトミ「まさかユキ様とシロさんは…」
後からユキ様が来た…
するとユキ様の片頬も真っ赤になってた…
ユキ嬢「おーっほっほっほ、これで御相子よ」
主サトミ「えっと…つまりユキ様とシロさんは…」
ユキ嬢「これまで通り仲直りの友達よ」
シロ「レズビアンじゃ結婚出来ないけど、その代わり永遠のマブダチだよ」
主サトミ「良かったですね。ユキ様とシロさん」
ユキ様とシロさんは仲良く手を繋ぎながら…
アモ「はぁ…今日は散々2人に振り回されたっす、主様、大丈夫っすか?」
主サトミ「あたしは大丈夫」
ナクル「全くです…大事な主様を…こんな事に巻き込んでしまって大変…申し訳ございません…」
主サトミ「全然、気にしなくて良い」
フルー「それでは俺達もデビルパレスに帰りましょうか?」
バスティ「そうだな、主様、反ろう」
ユキ嬢「待ってよ、あたくし達も、その馬車に乗せてってよ」
シロ「そうだ、乗せてけ」
アモ「えぇっ!?折角やっと離れられると思ったのに…どこまで連れてって欲しいんすか?」
ユキ嬢「行く宛なんてない、ただシロと2人で、ぶらぶらしたいのよ」
シロ「そうだな、ユキと一緒なら何が、あっても大丈夫だな」
ナクル「やれやれ…はい…どうぞ…乗られて下さい…主様だけは私が手を繋いで乗せて差し上げましょう」
主サトミ「どうも、ありがとう、ナクル」
この2人に、これからの未来どうなるか分からないが…
兎に角…未来永劫幸せになる事を思いながら…
2人が乗ってる馬車に乗った…
─続く─
【数日前】
あたしとムーンが暖炉に辺りながら寛いでると…
ドンドンドン!
謎の女「開けなさい!」
ムーン「何か騒がしいですね」
主サトミ「うん、行って見よう」
【デビパレの玄関にて】
謎の女「ここの主に会わせなさい!」
ナクル「主様は今、休憩で休んでらっしゃるんです」
アモ「主様の休憩の邪魔したくないんすよ」
フルー「そういう事ですので、どうか主様は今休憩中ですので」
謎の女「きーっ!憎たらしい程、主人思いなのね」
バスティ「主様は今、休憩だから邪魔しないでくれ」
フルー「所で失礼ですけど貴女様の御名前は何と仰るのですか?」
ユキ嬢「あたくしはユキと言いますの」
ナクル「貴族の方なのですね」
ユキ嬢「えぇ、そうよ」
コッコッ
主サトミ「何々?皆どうした?」
ユキ嬢「あーら、貴女が、ここの主ね、あたくしはユキと言いますの」
主サトミ「はい、そうですけど、ユキ様ですか?」
ナクル「主様、騒がしくしてしまい申し訳ございません」
ユキ嬢「兎に角、寒いから中に入れて頂戴
!そうねぇ、ミルクティーが良いわ、砂糖とミルクは絶対入れてよ」
バスティ「何て厚かましい女貴族なんだ」
フルー「バスティ!」
ユキ嬢「何ですって!?もう1回言って御覧なさい!」
主サトミ「まぁまぁ、バスティもユキ様めも取り敢えず、あたしの部屋に行きましょうか?」
【自室】
ユキ嬢「今まで殆ど毎日、文通してたホワイト様からの返信が無くなったのよ!」
主サトミ「そうですか?それは大変ですね」
ユキ嬢「そうなのよ!分かる!?主!そのホワイト様が、どこで何してるか分かんないのよ!」
愚痴り放題でユキ様は号泣した…
フルー「はい…ハンカチを…どうぞ…」
ユキ様「あら、ありがとう」
ユキ様は涙吹いた後…
チーン!
フルー「…………」
ユキ様が可哀想になり依頼を受けた…
まさか…あんな事に…なるなんて思っても見なかった…
【現在】
そういう訳でこの吹雪の中…歩いてる…
ナクル「主様この吹雪の中この様な目に合わせてしまい誠に申し訳ございません…」
主サトミ「気にしなくていい…にしても超絶寒い吹雪だね…」
フルー「本当に酷い吹雪ですね…」
アモ「この吹雪マジ寒すぎるっすよ…!何で俺達が、こんな吹雪の中…歩かなきゃなんないんすか…!?」
ユキ嬢「あんた何か言った!?」
アモ「別に何も言ってないっすよ…!」
バスティ「この吹雪…寒すぎるな…」
ユキ嬢「あっ!着いた!あれじゃない?」
数分後、氷雪の城・スノーパレスとやらな建物が見えた…
ユキ嬢「ここを開けなさい!誰か居るんでしょう!?態々…寒い中…来てやったんだから中に入れて頂戴…!」
アモ「相変わらず騒がしい人っすね…」
ナクル「吹雪で寒い気持ちは分かりますが、もう少し落ち着かれて下さい…」
ユキ嬢「こんな吹雪の寒い中落ち着いてらんないわよ!」
ぎぃとドアが開いた…
謎の女「はいはい、もう、今開けるから、そんな騒がないでよ」
主サトミ「あの…貴女は…?」
メイド?「あたいは一応メイドだけど?」
主サトミ《あたい?》
ユキ嬢「メイドにしては随分、無愛想で柄悪いわね」
メイド?「ムッ!悪かったね!あんた誰なんだよ!?随分ハッキリ言うじゃんか!」
ユキ嬢「この際、そんな事は多少は目を瞑ってやるわ。そんな事よりホワイト様は、どこに、いらっしゃるのかしら?早く中に入れて頂戴よ!」
メイド?「はぁっ…あんた何かムカつく言い草だけど入れば?」
主サトミ「お邪魔します」
メイド?「あれ?あんた誰?」
主サトミ「あたしは執事達の主です」
メイド「ふーん、あんたが主か…」
この女性は本当に愛想がない…
ユキ嬢「あー…寒かったわ…何か飲み物下さるかしら?あたくしはミルクティーが良いわ、勿論、砂糖とミルク入りで頂戴」
メイド「あんた随分、我が儘で図々しいね!」
アモ「内の主様は優しくて良かったっすね」
ナクル「えぇ…誠に…そうですよ…」
その氷雪の城・スノーパレスの屋敷の中は若干、氷と雪でリアルに埋め尽くされてる…
アモ「わっ!何すか!?こりゃ!」
ナクル「でも思ったより寒くないですね」
メイド?「あぁ、このスノーパレス屋敷の中の氷と雪は本物に見えるけど全部作りもんだよ、以前の主の拘りだよ。流石に本物の氷と雪はスノーパレスの中に入れたら寒すぎて凍えるだろ」
主サトミ「スノーパレスの主様?」
メイド?「正にホワイトが以前のスノーパレスの主だったよ」
ユキ嬢「ホワイト様がスノーパレスの主様ですって?」
メイド?「あぁ、そうだよ」
そのメイドさんは適当に暖かい飲み物を配った。
主サトミ「頂きます」
あたしはユキ様と同じホットミルクティーを啜り飲んだ。
美味しいけどメイドさんには申し訳ないけどベリーが入れるミルクティーの方が超絶品だな…
メイド?「あたいは、これからは用事が、あるから適当に寛いでてよ」
ユキ嬢「そう?所でホワイト様は今どこにいらっしゃるのかしら?帰って来るまで待たせて頂くわ」
メイド?「ホワイトなら今旅行に行くって言って行ったよ」
ユキ嬢「えぇっ!?何ですって!分かったわ。ホワイト様が帰って来るまで待ってるわ」
メイド?「勝手に、すれば?」
ユキ嬢「所で、あんた名前、何と言うのかしら?」
シロ「シロだけど…?」
そう言ってメイドのシロさんは部屋を出てった…
そして翌日…
シロ「はぁっ!?まだ泊まんの!?」
ユキ嬢「えぇ、まだホワイト様が帰って来るまで泊まるって言ったでしょ?」
シロさんは何か眉間に顔を、しかめながら…
シロ「じゃぁ、半分は、あんた達が食事の工面しなよ」
アモ「分かったっすよ。何とかするっよ。」
シロ「じゃぁ、そういう事で宜しく」
シロさんは…また部屋を出てった…
すると…バスティが…
バスティ「俺は今から狩りに行ってくる」
主サトミ「えっ…?今から…?」
バスティ「あぁ、あのメイドなんか、やる気なさそうだし、俺が狩りに出て肉になりそうな獣を探して来る」
フルー「うーん、確かに今は吹雪は止んでるけど…」
アモ「まぁ、バスティなら大丈夫っしょ?」
ナクル「そうですね」
主サトミ「じゃぁ気を付けて行ってきて」
バスティが微かに微笑みながら。
バスティ「あぁ、行ってくる」
バスティは狩りに出掛けた…
その頃…
シロがスコップを持ってバスティと鉢合わせに、なった…
バスティ「ん?何でお前が、ここに居るんだ?」
シロ「あたいは今から雪掻きすんだよ」
バスティ「雪掻きだと?」
シロ「あぁ、そうさ、雪掻きしないと大変な事になりかねないからな」
バスティ「そうか?じゃぁな」
シロ「ちょっと待ちな」
バスティ「何だ?俺は急いでんだ」
シロ「んな冷たい事言わないでよ。もし、あんたがよけりゃ途中まで一緒に行こうよ」
バスティ「ふーん、別に良いが」
バスティは狩りを始めた…
獲物は見事命中した…
雪掻きが終わったシロが途中で合流した…
バスティ「このまま持って帰んのは重すぎる…もし良ければ手伝ってくれ」
シロ「別に良いけど、あたいは元々メイドじゃなくて狩りのが出来る用に仕込まれた」
バスティは道具を用意してシロと協力して獲物を捌いた…
【数分後】
吹雪が徐々に吹いてきた…
シロ「もう、その辺で切り上げて帰ろうよ」
バスティ「俺はもう少し捌いてからにする」
シロ「そう?でも、これ以上吹雪が酷くなっても、あたいに文句言わないでよ」
バスティ「あぁ」
【その頃、スノーパレスでは】
アモ「流石に遅くないっすか?」
フルー「そうですね…」
ナクル「心配に、なりますね」
主サトミ「バスティを探しに行こう!」
あたし達とアモとナクルとフルーは吹雪の中バスティを探しに行った…
その頃バスティは…
バスティ「ん…?俺は…どうなったんだ…?」
バスティは吹雪の中…倒れてた…
主サトミ「バスティ!!!しっかりして!!!」
バスティ「ん…?主様の幻聴が聞こえる…」
アモ「幻聴じゃなくて本物っすよ!!!」
フルー「ほら!!!しっかりして!!!バスティ!!!」
ナクル「私達でバスティくんを運びましょう!!!」
アモとナクルはバスティの両腕を肩に乗せて歩いた…
バスティ「迷惑掛けて済まない皆…主様…ん?何で、あんな妙な所に雪だるまが、あるんだ…?それに雪掻きだけじゃ、あんな事にならないだろう?」
フルー「雪だるまが、どうかしたの?」
ナクル「確かに気に、なりますね」
アモ「明日吹雪が止んだら見に行ってみるっす」
主サトミ「うん、そうだね」
【翌日】
バスティとナクルは雪だるまの下を掘り起こした…
ナクル「ん…?これは…?」
アモ「墓石っすか…?」
フルー「しかも"ホワイト"って刻まれてる…」
主サトミ「何で…こんな事…」
すると…
シロ「あーっ!!!余計な事すんなって言ったのにさ!!!」
ナクル「シロさん…これは一体どういう事ですか…?」
シロ「これは…その…あれだよ…」
アモ「まさか…あんたがホワイトさんを殺して埋めたんすか…?」
シロ「はあぁっ!?ちょっと待ちなよ!!!あたいはホワイトを殺してなんかない!!!」
フルー「じゃぁ、何で、そんなに慌ててるんですか?」
シロ「実は、その墓石は執事の爺さんの墓だよ…」
アモ「執事の爺さん」
シロ「あぁ、本当の事、全部言う。実はホワイトなんか端からいない。あたいがホワイトに成り済ましてユキに手紙の文通してた」
ナクル「何故そんな事したんですか?」
シロ「ユキにバレたら、この文通が終わると思ったからだよ、たまにはユキの目の前で男の格好させられたりで結構、大変だったんだよ」
その後…スノーパレスに帰りシロさんは別の部屋に行き…
今度はユキ様を呼び出した…
ユキ嬢「皆して話って何かしら?」
ナクル「実はホワイト様は…」
ユキ嬢「そうそう、言い忘れてたけど、あたくしは男性を愛せないのよ」
あたし含め全員絶句した…
フルー「それって…レズビアンですか…?」
ユキ嬢「えぇ、そうよ、あたくしは、レズビアンよ、だからホワイトとの関係を断ろうと思ってたのよ」
【そして翌日】
シロ「そうなんだ、ユキが、そんな事を…あたい、ユキに本当の事、全部話して来る…この関係も終わってしまうかも知れないけど…」
バスティ「あぁ、それが良い」
シロさんがユキ様のいるで、あろう部屋に入った直後…
話し合った後の結果…部屋から衝撃音が聞こえた…
パァン!!!
主サトミ《!?凄い衝撃音…》
更には…
バシッ!!!
アモ「ほっとくっす…」
ナクル「えぇ、ほっときましょう…」
フルー「そうですね…」
バスティ「あぁ、そうだな」
あたし達はユキ様とシロさんが部屋の中で何してるか分かってしまったので何もせずに…そのままほっといた…
そして…あたし達はデピパレの屋敷帰る準備が出来た直後…
シロ「皆…待たせたな…」
シロさんは片方の頬を真っ赤にして来た…
あたしは理由を知ってながら敢えて意図的に聞く…
主サトミ「シロさん…その頬は…」
シロ「これは何でもない…」
主サトミ「まさかユキ様とシロさんは…」
後からユキ様が来た…
するとユキ様の片頬も真っ赤になってた…
ユキ嬢「おーっほっほっほ、これで御相子よ」
主サトミ「えっと…つまりユキ様とシロさんは…」
ユキ嬢「これまで通り仲直りの友達よ」
シロ「レズビアンじゃ結婚出来ないけど、その代わり永遠のマブダチだよ」
主サトミ「良かったですね。ユキ様とシロさん」
ユキ様とシロさんは仲良く手を繋ぎながら…
アモ「はぁ…今日は散々2人に振り回されたっす、主様、大丈夫っすか?」
主サトミ「あたしは大丈夫」
ナクル「全くです…大事な主様を…こんな事に巻き込んでしまって大変…申し訳ございません…」
主サトミ「全然、気にしなくて良い」
フルー「それでは俺達もデビルパレスに帰りましょうか?」
バスティ「そうだな、主様、反ろう」
ユキ嬢「待ってよ、あたくし達も、その馬車に乗せてってよ」
シロ「そうだ、乗せてけ」
アモ「えぇっ!?折角やっと離れられると思ったのに…どこまで連れてって欲しいんすか?」
ユキ嬢「行く宛なんてない、ただシロと2人で、ぶらぶらしたいのよ」
シロ「そうだな、ユキと一緒なら何が、あっても大丈夫だな」
ナクル「やれやれ…はい…どうぞ…乗られて下さい…主様だけは私が手を繋いで乗せて差し上げましょう」
主サトミ「どうも、ありがとう、ナクル」
この2人に、これからの未来どうなるか分からないが…
兎に角…未来永劫幸せになる事を思いながら…
2人が乗ってる馬車に乗った…
─続く─
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