女主と悪魔執事達と黒猫。

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devil・27。不思議の国のアルジ(本編)

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あたしが元の生活から黄金の指輪を填めてデビルパレスに移動して来た時…

何か何時もの自室がド派手に兎の縫いぐるみとか着飾ってた…

主サトミ「これは、一体…」 

ハウレ「お帰りなさいませ、主様、御待ちしておりました」

主サトミ「ただいま、ハウレ」

フェネ「何時もと違って自室が派手にきかざってる事に驚かれましたよね?主様」

主サトミ「フェネ?うん、まぁね」

フェネ「早速ですが、この赤いダイヤが付いた黄金の指輪を填めさせて頂いて宜しいでしょうか?」

主サトミ「?うん…」

フェネは、あたしの手を下から重ねて既に黄金の指輪が填まってる指輪に赤いダイヤが付いた指輪を填めた…

主サトミ「フェネ…?一体…何…?」

ハウレ「では俺は、この青いハートが付いた黄金の指輪を同じ指に重ねて填めさせて頂きます。主様、御手を宜しいですか?」

主サトミ「?うん…」

ハウレも同様に黄金の指輪とフェネの赤いダイヤの黄金の指輪が填まってる同じ指に填めた…

主サトミ「……?」

ハウレとフェネが何で既に黄金の指輪が填まってる同じ指に重ねて填めたんだろう?

あたしは疑問に思う…

ハウレ「では付いてるハートの飾りを取り外させて頂きます」

主サトミ「ハウレ…?」

ハウレは青いハートの飾りが付いてるのを取り外す…

フェネ「では俺も赤いダイヤが付いた飾りを取り外させて頂きますね」

フェネも同様に赤いダイヤが付いた飾りを取り外す…

主サトミ「フェネまで…」

ハウレ「では指輪を外して見て下さい、主様」

あたしは3つの黄金の指輪を外そうとする…

主サトミ「ん?あれ?指輪が抜けない!」

ハウレ「そうです、その指輪の飾りはとても特殊で外すとロックが掛かって外れなくなるんです」

主サトミ「えっ!?何ですって!?」

フェネ「その為には飾りを元の位置に取り付ければ再度指輪を外す事が出来ます」

主サトミ「そうなの?」

ハウレ「はい、ですから、これから主様には不気味な国のアルス的な事を、して楽しんで頂こうと思います」

主サトミ「ん?不気味な国のアルス?初めて聞くね」

フェネ「お聞きなさった事ございませんか?」

主サトミ「似たような話なら聞いた事あるけど…」

ハウレ「というわけで主様、これから俺とフェネが、この指輪の飾りを持って、どこかに隠れてますから追いかけて来て下さい」

主サトミ「そういう事ね」

フェネ「では、行きますよ」

ハウレ「『では、この青いハートの飾りを取りに来るが良い、俺は、その兎だ』」

ハウレが某兎キャラに、なりきってる…

フェネ「『うん、そうだね、早く来て』」

フェネもタイプが違う兎キャラに、なりきってる…

主サトミ「よーし、絶対2人から指輪の飾りを取り戻すんだから」

ハウレとフェネは素早く、どこかに行った…

2人とも足早っ!

流石…普段から体鍛えてる2人は違うな…

流石ハウフェネコンビだ…息ぴったりだ…

あたしが2人を追いかけてると…

廊下で猫の格好の衣装を着たラムとラトスが来た…

ラム「『あれ~?可愛い女の子が来たよ~』」

ラトス「『ふむ、どうやら、その様ですね』」

ラムもラトスも猫キャラに、なりきってる。

主サトミ「ラムもラトスも完全に猫キャラに、なりきってるね」

ラム「『にゃ~っ、僕の名前はラム猫だよ。所で君の名前は何て言うの?』」

ユウハ「『これは、これは、随分、美しい女性が、いらっしゃいましたね、因みに私はユウ猫です』」

ラトス「『クフフ…貴女の名前は何ですか…?私はラト猫です…』」

主サトミ「『あたしはサトミだよ。ねぇ、所で"兎"の2人探してるんだけど2人は知らない?』」

ラム「『さぁ~っ、知らないよ?』」

ラトス「『私も知りませんね…』」

ユウハ「『私も、その様な兎達は存じ上げませんね』」

すると…ハウレとフェネは見付からない様に、こっそり覗いた。

ハウレ「フフフ、主様、俺達を探してらっしゃるな」

フェネ「うん、そうだね、見付からない様に上手く隠れなきゃね」

ハウレ「あぁ、主様に見付からない様に次の目的地に行くぞ、"フェネ兎"」

フェネ「うん、"ハウレ兎"」

ハウレ兎とフェネ兎は見付からない様にこっそり次の目的地に行った。

早く指輪のロックの鍵となる"フェネ兎"から赤いダイヤと"ハウレ兎"から青いハートの飾りの宝石を返して貰わないと…冗談とか演技とかじゃなくマジでガチで…

元の世界の生活に帰れなくなる…

"ハウレ兎"と"フェネ兎"の"2匹"が、あたしから逃げてる最中…

フェネ「うわっ…!」

ハウレ「ん?どうした?フェネ?」

フェネが何かに巻かれて、つまづいて転けそうに、なったが…

ハウレ「フェネ!大丈夫か!?」

フェネは何とか転けずに持ちこたえた。

フェネ「うん…何とか大丈夫だったよ…ありがとう…ハウレ…」

ハウレ「じゃぁ、続けて次の行くぞ主様に見付かって追い付かれる前に急ぐぞ」

フェネ「うん!」

この時…ハウフェネコンビは…

事の重大さを…大変な過ちを見落としてしまってる事に…まだ気付いてない…

あたしが"ハウレ兎"と"フェネ兎"を指輪の宝石の飾りの鍵を返して貰うために必死に追いかけてると…

デビパレの裏庭には役に、なりきったルカとマルハナとナクルが居た。

マルハナ「ん?主様じゃねぇか」

ナクル「『こんな所まで来て一体何の用でしょう?』」

主サトミ「『"兎達"を探してて』」

ルカ「『おや?どうして兎達を探す必要が、あるのですか?』」

主サトミ「『彼らが持ってる指輪の飾りが指輪を外すキー代わりだから』」

ルカ「『どうして、その指輪の飾りを探す必要が、あるのですか?』」

主サトミ「『元の世界に帰れなくなるから』」

マルハナ「『別に帰らなくて良いんじゃねぇか?主様は、ずっと、ここのデビパレに居て俺達の側に居れば良いんじゃねぇか?』」

ナクル「『えぇ、そうですね』」

ルカ「『うん、それは良い考えだね』」

主サトミ「『えっ…?でも…』」

どうやら彼らの役は芋虫から綺麗な蝶に、なったという役柄らしいが…

すると…

マルハナ「『なっ、主様』」

マルハナが、いつの間にか近付いた…

主サトミ「ちょっと…マルハナ…近いよ…」

ナクル「マルハナさん、主様との距離が近いですよ」

すると今度は…

ナクル「『フフフ、主様』」

主サトミ「そう言うナクルも…距離近いよ…」

何か後ろから気配が…

振り替えると…


ラム&ユウハ「「…………」」

ラムとユウハがジーっと刺すように睨む…

ラム「ナクル!主様との距離近くねぇ!?」

ナクル「ラム、それは心外ですね」

ユウハ「マルハナさんも主様との距離が近いですよ。節度を守って下さい」

マルハナ「はぁ…ユウハは相変わらず硬いんだよ…」

ユウハ「硬いとか、そう言う問題ではないでしょ」

ラムVSナクル、マルハナVSユウハが口喧嘩してる隙に…

ルカ「『主様あの4人は、ほっといて今から2人で、ここから抜け出さない?』」

いつの間にルカが近付いて、あたしの耳元で囁いた…

主サトミ「うわっ!ルカ!近いよ!」

ラム「あーっ!ルカ様!1人だけ主様を独り占めなんて狡いです!」

ナクル「ルカさん!それは見逃せません!」

マルハナ「ルカは相変わらず、やるな」

ユウハ「ある意味凄いです。ルカさん」

ルカ「おっと、そう言う訳には、いかなそうだね。冗談だよ」

主サトミ「本当に、もう、ルカは油断も隙もないんだから」

ルカ「ごめんね」

主サトミ「『あたし、そろそろ別の場所に"兎達2人"を探しに行ってくる』」

すると…コンサバトリーを改装してるであろう所に来た。

ベア「『いらっしゃいませ』」

ベリー「『ようこそ、いらっしゃいました。取って置きの紅茶もありますよ』」

ロノン「『取って置きの美味いスイーツも、ありますよ』」

ベリーもロノンもベアも、そのキャラになりきってる。

主サトミ「『あたし今2人の兎を探してるんだけど見なかった?』」

ロノン「『さぁ、見掛けませんでしたね』」

ベリー「『今は、ゆっくりティータイムをお楽しみ下さい』」

ベア「『沢山、召し上がって下さい』」

主サトミ《今それどころじゃないんだけどな…》

ベリー「『さぁ、どうぞ』」

主サトミ「『あたし次に行かなきゃ、次は何処に行けば良いか3人は知ってる?』」

ベリー「『えっ?まさか…あの"王様"の所に行かれるのですか?』」

主サトミ「『王様?』」

ロノン「『あの"恐ろしい王様"の所に!?』」

ベア「『止めておいた方が良いと思いますよ』」

主サトミ「『その王様の所に行けば良いんだね』」

あたしは、その場を立ち去った…

そして数分後…

ボスとバスティと誰かを乗せて担いでる…

ん?良く見たら王冠を被ったムーンだ。

ボス「『チッ!何で俺がムーンを乗せて運ばねぇとなんねんだよ!大体ムーンが王様役なのも納得出来ねぇ!』」

バスティ「『まぁ、ボスさん。落ち着いてくれ』」

ボス「『バスティ!お前は平気なのかよ!?』」

バスティ「『別に平気じゃない』」

ムーン「『コラ!そこの2人何を、ごちゃごちゃ言ってるんだ?』」

主サトミ《ムーン、王様役に、なったら豹変したな》

ムーン「『そこに居るのは何者だ!?』」

主サトミ「『あたしはサトミだよ』」

ムーン「『サトミさんか、我が地に入って来るとは良い度胸だな』」

主サトミ「『実は2匹の青兎と赤兎を探して青と赤のダイヤの宝石を返して貰って指輪に填めてロック解除しないと元の世界に帰れないんだ』」

バスティ「『何だと!?』」

ボス「『そいつは困ったな』」

ムーン「『寧ろ見付からなくても良いんじゃないかな?』」

ミヤ「『王様、それは無いんじゃないかな?』」

ムーン「『何ですって!?誰だ!?』」

ミヤ「『私はミヤだ』」

ミヤは剣士の格好を、してる。

ムーン「『兎に角、僕の我が敷地に勝手に入って来た罰としてサトミさんには僕の顎を撫でて貰います』」

バスティ「『何だと!?』」

ボス「『俺らなら、ともかく主様にムーンの顎を触らせるとは許さねぇ!』」

ムーン「『えっ?』」

ボス「『ムーン、お前は、ここで王様から引き摺り下ろす』」

ムーン「『えぇっ!?』」

ボス「『バスティ、お前もムーンを引き摺り下ろすの手伝え!』」

バスティ「『あぁ、分かった』」

ボスとバスティはムーンを王座から引き摺り下ろされた…

ムーン「あーあ…やっぱり僕には偉い役は似合いませんね…」

主サトミ「大丈夫?ムーン?」

ムーン「はい、僕は大丈夫です」

主サトミ「『じゃぁ、あたしは青と赤の兎を探しに行くよ』」

あたしは青兎ハウレと赤兎のフェネを探し続けた。

そして数分後…

あたしは到頭、青兎ハウレと赤兎のフェネを見付けた…

主サトミ「『青兎と赤兎みいつけた』」

ハウレ「『あー…もう少しだったのに…』」

フェネ「『見付かってしまいましたね』」

主サトミ「『2人を見付けたんだから、さぁ、青と赤の宝石の指輪のロック返して』」

ハウレ「『はい、分かりました。約束通り、はい、どうぞ主様』」

ハウレに返してモラッタ青い宝石の指輪のロックを、あたしはゴールデンリングに填めた。

でも青い宝石の指輪のロックだけじゃ指輪は外れない…

フェネにも赤い宝石の指輪のロックも返して貰わないと…

主サトミ「『さぁ、赤兎も赤い宝石の指輪ロックを返して』」

フェネ「『はい、承知、致しました』」

だが…台詞も普通の喋り方に戻った。

ハウレ「ん?どうした?フェネ」

フェネ「あれ?無い!」

ハウレ「何!?無いだと!?」

フェネは焦って両ポケットを探ってるが…

フェネ「変だな…確かにポケットに入れたのに…」

主サトミ「えぇっ!?何ですって!?」

フェネ「まさか…あの時、屋敷の廊下に飾られた作り物の薔薇の枝に足を引っ掛かりそうに、なって何とか倒れずに済んだけど…」

ハウレ「とにかく、屋敷、廊下に戻って探して見よう」

主サトミ「あたしも行くよ」

あたしとハウレとフェネは屋敷の廊下に戻って探して見たが…

フェネ「あれ?無い!無くなってる!」

ハウレ「うーむ、無いって事は誰か拾って行ったんじゃないか?」

主サトミ「その可能性は高いかも知れない」

ハウレ「はい、心当たりがある執事達に片っ端から聞いて見ましょう」

あたしとハウレとフェネは心当たりが、ある執事達に片っ端から聞いた…

先ずはベリーとロノンとベアが居るコンサバトリーに行って聞いてみる事にした…

ハウレ「先ずはベリーさん、ポケットの中身を見せて頂けますか?」

ベリー「えっ?何故ですか?」

ハウレ「実は主様の指輪のロックの赤い宝石をフェネが落として誰か拾ってる可能性が、あるかも知れないのです」

ベリー「えっ?そうなのですか!?」

ハウレ「申し訳ございません…あまり疑いたくありませんけどベリーさんが主様を帰したくなくてポケットに入れたのではと思いまして…」

ベリー「宜しいですよ」

ベリーはポケットの中身を出した。

ハウレ「リップクリームですか?」

ベリー「はい、恥ずかしながら私は唇が乾くので常にリップクリーム塗らないと、いけません。主様の前で乾いた唇をお見せするわけにはいきませんので」

ハウレ「ベリーさん疑ったりして大変、申し訳ございませんでした」

ベリー「いえいえ」

ハウレ「じゃぁ、ロノン?赤い宝石をポケットに入れて主様を帰そうとしない様にしてんのは、お前か?」

ロノン「はぁっ!?そんなに疑うなら、じゃぁポッケの中、全部、出してやるよ」

ロノンは料理のレシピと食べ物が入った袋を出した。

ロノン「どうだよ?ハウレ。これ以外何も入ってねぇだろ?」

ロノンは両ポケットバタバタ探って見せた。

ハウレ「うむ、確かに悪い。ロノンあと、お前、俺の名前"さん"付けしろ!俺は、お前より年上だ!」

ロノン「ハウレは、いちいちこまけんだよ!」

ハウレ「何だと!?ロノン!お前!」

フェネ「まぁまぁ、ハウレ次はベアにも聞いて見ようよ」

ハウレ「そうだな。今はロノンと喧嘩してる場合じゃないな。ベア、ポケットの中身、見せてくれるか?」

ベア「はい、勿論、良いですよ」

ベアは何かのメモ帳をポケットの中身から出した。

ハウレ「ん?ベア、このメモ帳は一体何だ?」

ベア「執事の皆さんの筋肉メモですよ」

フェネ「筋肉メモ?」

ハウレ「『先ずフェネの筋肉は体が大きいので全体的に筋骨隆々』」

フェネ「ベア…そんな恥ずかしい事、書いてたの?」

ベア「はい、フェネさんは体が大きいから筋肉も凄いですね」

フェネ「うーん…」

ハウレ「次は俺の筋肉の事だな『筋肉は全身、容姿端麗だから筋肉の付きも綺麗で後…一緒に風呂に入ってる時に偶然見えた…お尻の良い筋肉の付き方が物凄く良い…後…その前の筋肉も凄い…』」

ハウレは、そこまで読むと顔真っ赤になりながら、ばっとメモ帳を閉じて隠した…

主サトミ「ん?どうした?ハウレ」

ハウレ「えっ?いえ…その…何でも有りません…主様に視聴させる様な内容じゃ有りません…」

主サトミ「えぇっ?隠されると余計、気になるよ。良いじゃん。見せてよ」

ハウレ「んー…物凄く恥ずかしいですが…分かりました…」

ハウレは何か渋々あたしにベアの筋肉メモ帳を渡した…

主サトミ「筋肉メモが恥ずかしい?」

ハウレ「いえ…問題は─さっきの読めなかった所の部分の続きです…」

あたしは不思議に思いながらベアの筋肉メモ帳をハウレのページまで開いて、さっき読めなかった所の続きを探した…

《『その前の筋肉とはハウレさんと一緒に風呂に入らせて頂いた時に、どうしても胸と先の"筋肉"と"そこ"の"筋肉"を触らせて欲しくて無理矢理、頼み込んで渋々承知したハウレさんの"そこ"の"筋肉"を上下に動かして触らせて頂いた時に段々…硬くなって…いって"そこ"の"筋肉"から何か汁が出たのが分かりました』》

ベアのハウレに関しての超強烈な筋肉メモ帳の内容を見た…あたしは顔真っ赤に…なった…

あたしにベアのハウレに関しての超強烈な筋肉メモ帳を見られて、ばらされてハウレは…もっと顔から火が出そうな程…恥ずかしかったなんだろう…

主サトミ「ハウレ…空気が読めなくて興味本位でハウレの超強烈な筋肉のメモを…つい見てしまって本当に…ごめんなさい…」

あたしはハウレにベアの筋肉メモ帳を返した…

ハウレ「いえ…ベーアー!!!お前よくも主様の前で恥かかせてくれたなー!!!」

ベア「えぇっ!?あれは、そもそも秘密のメモ帳だったんですけど…でも…これじゃ…言い訳ですよね…余計な事までメモ帳に書いてしまって申し訳ございません…」

ハウレ「いーや!ベア!今更、遅い!お前、後で展望台に来い!」

ベア「はい…承知…致しました…」





















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