女主と悪魔執事達と黒猫。

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devil・26。寝起きのアイツVS…(読み切り)

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珍しく、まだ起きて来ないナクルを何で誰も起こしに行かないのか必死で止める執事達の阻止を振り払い不思議に思いながら…

あたしとムーンで3階部屋でまだ寝てるであろうナクルを起こしに行く…

コンコン

主サトミ「ナクルー?まだ寝てるの?」

返事が無いから、しょうがく部屋に入る。

主サトミ「ナクル入るよ」

ナクルは、まだ寝てる。

主サトミ「ナクル起きて朝だよ」

ナクル「んー…?」

ナクルはピクリとはするが一向に起きない…

ムーン「ナクルさん、起きて下さい」

やっと辛うじて起きたかと思えば…

ナクル「誰だ…?俺を起こそうと…しやがる奴は…」

んっ?

ナクル「誰だって聞いてんだよ!?」

ムーン「なななな…ナクルさん…!?」

何時ものナクルじゃない!

漸く起きたかと思えば何時もと違うまるで二重人格のナクルだ。

あたしが言うのもなんだけど…

主サトミ「これは一体どういう状況…?」

ナクル「黒猫と、あんたか?俺はな!寝てんんのを起こされると機嫌悪くなんだよ!」

ナクルはジリジリあたしに近付いて来る…とうとう壁側まで追いやられた…

これが執事達の皆が、あたしが起こしに行こうとしたのを必死で言って阻止した理由か…

主サトミ「落ち着いて…ね?」

ナクル「寝てる俺を起こすなっつってんだろ!!!寝起きの俺は何時もの優しい男じゃねんだよ!!!」

ブチン…!すると…あたしの中で何かが切れる音がした…

主サトミ「はぁっ!!!?落ち着けってんのがわかんねぇのかよ!!!?わざわざ、てめえを起こしに来てやったんだろうがよ!!!その言い草は何だ!!!?」

ムーン「主様も落ち着いて下さい!」

主サトミ「ムーンは黙ってな!」

ムーン「はい…分かりました(そうだった主様も寝起きのナクルさんと同様で二重人格で激怒すると怖いんだった…)」

あたしの怒鳴り声にムーンはシュンと黙った…

あたしはナクルをギロッっと睨みながら胸ぐらを掴む…

主サトミ「執事達の皆はな!!!てめえを待ってんだよ!てめえの寝坊で皆に迷惑掛けてんのが、わかんねぇのかよ!!!?」

ナクル「……」

主サトミ「何とか言ったら、どうなんだよ!!!?」

ナクルは黙ったままだったが…

主サトミ「なら、あたしも知らねぇよ!!!もう勝手にしやがれや!!!馬ー鹿!!!」

あたしの二重人格の、もう一人の乱暴な方の、あたしは猛獣ナクルの掴んでた胸ぐらをバッと乱暴に離した後…

ズカズカと部屋を後にした…

どうやらナクルは寝起きが悪いと超絶機嫌が悪くなって、あたし同様二重人格の乱暴な性格になるらしい。

【食堂にて】

ベリー「主様…ナクルくんの様子は…どうでしたか…?」

主サトミ「ナクルなんか知らない!!!」

ベリー「そうですか…ナクルくんの寝起きの性格も悪いって噂ですからね…」

あたしはロノンが作ってくれた朝食を乱暴に頬張る…

ロノン「ナクルさんの寝起きの悪い性格が、どうにかなれば良いけどな…」

すると

ナクル「皆さんお早うございます。今朝は大変御迷惑を御掛け致しました」

ベリー「ナクルくん、お早うございます」

ロノン「ナクルさん朝食冷めない内に食べて下さい」

ナクル「ありがとうございます」

ナクルは朝食を食べながら

ナクル「あの主様…後で御話が…あります…御時間宜しいでしょうか?」

主サトミ「話?別に良いけど」

ナクル「ありがとうございます」

朝食を食べた後…見張り台にナクルに呼ばれた…

ナクル「今朝は寝起きの悪い性格の私が折角、主様が私を起こしに来て下さったのに御迷惑を掛けた見たいで大変、申し訳ございませんでした」

今は何時もの優しい性格のナクルだ。

主サトミ「もう、いいよ。御互い様で、おあいこになったから、あたしも、ごめんね」

ナクル「いいえ…主様が謝る事なんて1ミリもございません…全て私が仕掛けたから悪いのです」

主サトミ「ナクル…」

ナクル「私は寝起きの性格が超絶悪いらしいのです…ですから主様は極力寝起きの性格が悪い私には近付かないで下さい」

あたしは暫く考えながら

「うーん…でも、もし寝起きの性格が悪いナクルが現れたら今日見たいに、それ以上に、あたしも大激怒した時の、もう一人の二重人格の、乱暴な性格な、あたしを出すけどね」

ナクル「勘弁して下さい…」

談笑しながら、あたしとナクルは仲直りした

寝起きの悪いナクルには重々、気を付けよう…

でも、あたしもナクルには乱暴な二重人格の持ち主同士、絶対、負けないけどね…

─END─











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