女主と悪魔執事達と黒猫。

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devil・25。香水の街・パルフム、Perfume・memory(本編)

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あたしの自室でナクルが今回の依頼の事で説明してる途中突然くしゃみを、して、それをルカが心配しに来て

今回はクローバー家の貴族達の香水の依頼に同行執事達は

ハウレとラムと

本来ならルカとナクルも行く予定だったが

ピンチヒッターで別邸2人組のユウハとベアが行く事に、なった。

【香水の街・パルフム】

もう既にパルフムには微かに香水の良い香りがする。

主サトミ「良い香り、流石、香水の街だね、何か薔薇っぽい香りがする」

ベア「俺は出来れば、その調香師さんに珈琲の香水を作って貰いたいです」

ユウハ「私は極力、抹茶か緑茶の香水を、そちらの調香師さんに作って頂けたらと思ってます」

ラム「ユウちゃんも熊さんも自分の好きな香りを持ってて良いな~」

ハウレ「俺は香水は、あんまり使わないからな…疎いんだ…」

ラム「ハウさんの、その知り合いの調香師の友達の名前って…?」

ハウレ「オーデだ」

主サトミ「そのオーデさんが作る香水って絶品なの?」

ハウレ「はい、オーデは彼はそれは、もう、リクエストすれば、どんな香りの香水も意図も簡単に作れるって有名なんですよ」

主サトミ「へぇー、それは是非オーデさんにオリジナルコロンを作って頂きたいね」

ハウレ「はい、是非オーデに主様のオリジナル香水をリクエストして見て下さい。きっと喜んで主様のリクエスト香水を作ってくれると思いますよ」

ラム「ねぇ、オーデさんの家に行く前に、ここの香水の調香師にも自分に合ったオリジナルリクエスト香水を作って貰おうよ」

ベア「ラッキー♪是非、行こうよ♪ラムくん♪」

ユウハ「はい、私も賛成です」

ハウレ「ふむ」

あたしと執事達はオーデさんの所に行く前に別の調香師のコロンショップに寄りオリジナルリクエストコロンを作って貰った。

【数分後】

ベア「ラッキー♪俺の好きな珈琲の香水を作って貰いました。主様も是非嗅いで見て下さい」

あたしはベアから試香紙を受け取り嗅いでみた…

主サトミ「珈琲の濃い渋みも有りつつ甘い砂糖の香りもする」

ユウハ「では主様、次は私の抹茶と緑茶を混合した香水を試香なさって見て下さい」

今度はユウハから試香紙を受け取って嗅いでみた。

主サトミ「うん、流石、抹茶と緑茶を混合させてる香水だけど中には甘い香りもする」

ユウハ「成る程、抹茶と緑茶に甘い香りですか?」

主サトミ「うん、抹茶にも砂糖入れる人もいるしね」

ハウレ「主様、次は俺の香水を何の香りかは嗅いでからの、お楽しみです」

ハウレから試香紙を受け取って嗅いで見ると…

主サトミ「これって石鹸の香りの香水だね」

ハウレ「はい、この石鹸の香水は妹のトリシーをイメージした香りです」

主サトミ「トリシーさんをイメージした石鹸の香水?」

ハウレ「はい、トリシーに、どうしても石鹸を使わせたくて昔小遣い貯めてやっと買ったのが石鹸ですがトリシーは石鹸で身体を洗うよりシャボン玉を作る方に夢中に…なってしまって主様つい俺の昔話なんかしてしまって大変申し訳ございません…」

主サトミ「ハウレは今でも妹のトリシーさんが忘れられずに大好きなんだね」

ハウレ「はい、妹のトリシーの事は永遠に忘れないと思います」

ラム「ハウさんにしては無難な香水なんですね」

ハウレ「そういうラムこそ香水をオーダーするのに随分、時間掛かってたよな。店の人随分困ってた様にも見えたが?」

ラム「はい、僕はゲコちゃんの香水を作ってって御願いしましたけど嫌な顔されました」

ハウレ「そりゃ蛙の香水作れって言われても店の人も嫌に決まってるだろ」

ラム「えぇ~っ!そうですか~?じゃぁ、2番目のリクエストでルカ様が良く使ってる香水をオーダーしたけど実物まで持って来たのに困ってました」

ハウレ「ラム、お前の香水のリクエストは独特か特殊過ぎるだろ」

ラム「はぁ…だから主様この香水を嗅いで見て下さい」

ラムから試香紙を受け取って嗅いで見ると…

主サトミ「これは柑橘系の香水だね」

ラム「そうなんです」

ラムにしては無難な香水だな。

ハウレ「では早速、天才調香師オーデの所に行きましょう、主様」

主サトミ「うん、わかった」

あたしと執事とムーンはオーデさんの所に向かって行った。

【数分後】

ハウレ「ここがオーデが香水を調香してる所です」

ハウレはオーデさんにドア越しに呼び掛けた。

ハウレ「オーデ居るか?俺だハウレだ」

だが…幾らハウレが呼び掛けても返事がない…

ハウレ「おかしいですね…事前に行く事はオーデには伝えた筈ですが…」

ベア「あっ、見て下さい。ポストの中に手紙や速達が沢山、溜まってますよ」

ハウレ「本当だな…おい!オーデ!勝手に入らせて貰うぞ」

ハウレが勝手に中に入ろうとすると…

謎の男性「おい…そこで何してる…?」

伸びっぱなしの髪と髭の間に見える目が覇気がない根暗で…まるで…この世の終わりの様にも見えた…

ハウレ「まさか…オーデか…?」

オーデ「ん…?ハウレか…?」

ハウレ「お前…一体どうした…?」

オーデ「何でもない…お前には関係ない…帰れ…」

そういってオーデさんは、ここの自分の家には戻らず、どこかに行ってしまった…

ハウレ「待て!オーデ!」

オーデさんはハウレが呼んでも聞く耳もたず無視して行った…

ハウレ「オーデを追いかけましょう!主様!何があったか知らないが見た目も、だいぶ窶れてたし!ほっとけないです!」 

主サトミ「うん、そうだね、オーデさん、心配だね」

ハウレ「皆も行くぞ!」

ハウレと他の執事達と、あたしとムーンはオーデさんの行方を追い掛けた…

【数分後】

オーデさんは、いかにもボロボロな小屋に入って行った…

ハウレ「よし!皆、行くぞ!あの小屋の中に入るぞ!主様も宜しいですか?」

主サトミ「勿論」

ハウレに続き、あたし達は、あのボロボロ小屋に入ろうとしてる所を、極力足音立てずに、そっと近付いた…

【襤褸小屋の中】

オーデ「…………」

小屋の外で様子を見てると…

バタン!

ハウレ「ん?何だ?小屋の中から何か音がしたぞ」

ベア「はい、そうですね」

ユウハ「見に入って見ましょう」

ラム「そうだね、心配だね」

ハウレ「主様も宜しいですか?」

主サトミ「うん、勿論だよ」

ハウレに続き、あたし達、そのボロ小屋に入って見ると…

ハウレ「おい!オーデ!大丈夫か!?しっかりしろ!」

いかにも魘されてる様に見えるが…

ハウレ「凄い熱じゃないか!おい!其所の扉を蹴破るから退いてろ!」

ベア「えっ!?何でですか!?」

ユウハ「もしかして担架代わりに、なさるのですか?」

ハウレ「そうだ!」

ラム「流石ハウさんですね」

ハウレ「よし!やるぞ!主様も危険ですから、どこか遠くに離れてて下さい!」

主サトミ「うん…分かった…気を付けて…」

ハウレは扉を力強く蹴破って倒した…

ハウレ「さぁ!乗せるぞオーデ!」

ハウレとラムとユウハとベアは倒れてるオーデさんを木のドアに乗せて担架代わりにして運んだ。

【調香師の部屋の前】

ハウレ「勝手に上がらせて貰うぞ」

ハウレとラムとユウハとベアはオーデを自分のベッドであろう所に寝かせた。

ん?この油絵は?

ハウレ「主様?どうかなさいましたか」

主サトミ「部屋に飾ってある色んな油絵が気になって」

ハウレ「本当ですね。ん?この油絵を描いたのはオーデか?」

確かに、その色んな油絵の済みにオーデさんの名前が描いてある。

ユウハ「では私とベアさんは夕食の準備をしてきますね」

ハウレ「あぁ、頼む」

ベア「はい、ハウレさん、行ってきます」

ユウハとベアは夕食の準備に行った。

ハウレ「主様、先程の油絵の続きですが油絵の女性の下の方にオーデとは違う、もう1つ別の名前が書いてありますね」

主サトミ「ん?どれどれ?」

ハウレ「んー、"フラウス"?」

主サトミ「フラウス?」

ハウレ「はい、俺の勘が間違ってなければこの油絵の女性はオーデの娘じゃないかと思うんです…」

主サトミ「オーデさんの娘さん?」

ハウレ「えぇ…そうです…ですが…その娘のフラウスは恐らく…いえ…これはオーデが目覚めるまでは本人には内密に御願い致します…」

ハウレが何が言いたくて…はぐらかしたのか…

あたしは何と無くだが薄々…理解して…

空気を察した…

主サトミ「うん…分かった…」

するとユウハとベアが入って来た…

ベア「ハウレさん、夕食は俺とユウハさんで作りますから」

ハウレ「あぁ、頼む、ベア、ユウハ」

ユウハ「はい、お任せ下さい」

ベアとユウハは夕食作りにキッチンに行った。








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