女主と悪魔執事達と黒猫。

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devil・61。指先の御褒美(FHW・ルカ編)

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ルカ「『大丈夫ですよ。主様。私は他の執事と違って、いきなり襲ったりしませんから』」

主サトミ《そういう設定なんだ》

ルカ「『美しい香りがする主様の美味しそうな血の香りがします』」

主サトミ「えっ…!?ルカ…!?」

ルカ「何て言ったら主様を怖がらせてしまいますね」

【数分後】

主サトミ「ルカ…?」

ルカ「『シッ、今は何も聞かないで私に身を委ねて下さい』」

主サトミ「っ…!?」

ルカの人差し指が…あたしの口に触れた…

ルカ「『フフフ、私の人差し指が主様の唇に触れて…まるで私の人差し指に主様がキスしてくれた見たいですね。もう、この人差し指は永遠に洗いません。ビニールか手袋でカバーしないと、いけませんね』」

主サトミ「ルカ!」

ルカ「『何てね。流石に、そう言う訳にはいかないので…また主様にキスして貰います。今度は指じゃなくて別の所にね』」

主サトミ《ルカって何で…こう恥ずかしい台詞を何の恥じらいも無く言うかな…?》

あたしが心の中で思ってると…

ルカ「『フフフ、隙有り』」

ルカが…あたしをベッドに押し倒した…

主サトミ「ちょっと…!?ルカ…!?」

ルカ「『フフフ、今から主様を召し上がります』」

主サトミ「えっ…!?ちょっと…!?」

ルカが段々と顔を近付けて…耳元で囁く…

ルカ「『先ずは主様の"キス"から頂きます…』」

主サトミ「えっ…!?キスですって…!?」

ルカ「『はい…"今日だけは"有無は言わせませんよ…』」

主サトミ「ちょっと…待って…ルカ…!」

ルカ「『いいえ、待ちません。有無は言わせないって言ったでしょう』」

主サトミ「ルカ…!」

ルカは先ず…あたしの耳元と首筋と頬に唇を滑らせて本当にキスした…

あたしは…ルカの唇が滑らせる様なキスが…あまりの…くすぐったさに…声が出そうになるのを心の中で飲み込みながら

ギュッと目を閉じる…

主サトミ《んっ…んんっ…くすぐったいよ…ルカ…》

ルカ「『フフフ…主様のキス頂いちゃいました…』」

主サトミ「もう…ルカったら…!」

ルカ「『本当は主様の…そのピンクで艶々でプルプルな綺麗で可愛い唇にも深いキスしたかったですけどね…』」

ルカは…あたしの顎を…くいっと上げながら…

親指で…あたしの唇に触る…

主サトミ「ルカ…流石に…それは…」

ルカはニッコリ笑顔であたしの唇を優しく擦り擦り触る…

主サトミ「ルカ…あたしの唇で遊ばないで…」

ルカ「『あー、主様の唇に深いキスしたいなー』」

何時も大胆発言が多いルカだが…

ファーストハロウィンの仮装でのバンパイアに…なりきってるだけなのか…

この日は何時も以上に大胆な言動が莫大してる…

ルカ「『私、個人の気持ちを正直に申し上げますと深いキスと…"それ以上の事も"…したいと常日頃…思ってます…』」

ルカが初めて明かす爆弾発言…!

主サトミ「流石に…!それは…!」

ルカ「『何てね。"今は"我慢します』」

主サトミ「"今は"って…何時かは…するつもりなの!?」

ルカ「『はい…何時かは他の執事の目を盗んで"する"かも知れませんね』」

台詞なのか本心なのか…

もう…何が何だか…

あたしの頭ん中ごちゃ混ぜに…なってパニクってる…

ルカ「『何てね。でも"それに近い事"は"する"と頭の隅に入れて、おいてたらとは思ってます』」

あたしは…もう…これ以上…言葉が出て来ず…

何て言って良いのか分かんない…








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