女主と悪魔執事達と黒猫。

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devil・156。雨で濡れた髪を(ベリー編)

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あたしとベリーが、わけアリで散歩に出掛けてる途中。

ベリー「雨が降って来ましたね」

主サトミ「うん…」

ベリー「あそこの木の下で雨宿りしましょう」

あたしとベリーは木の下で雨宿りした。

ベリー「主様…申し訳ございません…私が傘を御用意してれば濡れずに済んだのに…」

主サトミ「天気予報じゃ降るなんて言ってなかったもんね」

ベリー「主様…髪が濡れてますね…申し訳ございません…庇うって言っておきながら…」

主サトミ「しょうがないよ…」

ベリー「もし宜しければ私が主様の髪を拭かせて頂いても宜しいでしょうか?丁度タオルハンカチを持ってますので」

主サトミ「でも…良いの…?」

ベリー「はい…私のせいで主様の髪を濡らしてしまいましたので…」

主サトミ「じゃぁ、お願いしようかな」

ベリー「ありがとうございます。主様」

ベリーはタオルハンカチで、あたしの髪を拭いた。

ベリー「優しく拭くって言いましたけど…もし痛かったら直ぐに仰って下さいね」

主サトミ「ううん…ベリーの髪の拭き方…気持ち良い…」

ベリー「そうですか?それは良かったです」

すると…

ベリー「主様の髪…物凄く綺麗です…手ですくとサラサラしてて指通りが良くて艶々…光っててまるで絹みたいな触り心地で…とっても良い香りがします…」

私は…つい思わず主様の髪を一握り救って鼻の傍まで持って来て主様の髪の良い香りを嗅ぎました…

主サトミ「ベリー…?」

ベリー「主様…失礼しました…申し訳ございません…執事として…あるまじき事してしまいました…」

主サトミ「別に…あたしは大丈夫だよ」

ベリー「本当に申し訳ございません…主様…雨が止んだら帰って冷えた体を御風呂で温めましょう」

主サトミ「うん…そうだね…」

ベリー「もし主様が宜しければ御風呂から上がられた後…主様の髪を乾かす役を私に…やらせて頂けないでしょうか?」

主サトミ「えっ…?えっと…」

ベリー「勿論…今日だけです…流石に毎日するのは烏滸がましいので主様の綺麗な髪を濡らしてしまった責任を取ろうと思っただけです…」

主サトミ「ベリー」

ベリー「勿論…他意は…ございません…」

主サトミ「じゃぁ、御言葉に甘えて、お願いしようかな」

ベリー「ありがとうございます…主様…全身全霊込めて主様の綺麗な髪を乾かしてケアさせて頂きます」

主サトミ「うん、ありがとう。ベリー」

ベリー《勿論…他意は…充分ありますが主様…御自身には口が裂けても絶対言えません…主様には絶対…秘密です…これは私だけの胸の中に…そっと…しまって…おきましょう》

─雨に濡れた髪・END。別の話に続く─




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