女主と悪魔執事達と黒猫｡

devil･184｡その手で（日常の生活･ベレー編）

ベレーが悪魔執事に､なって間もない頃｡

あたしは屋敷のbarでノンアルのカクテルをベレーに作った｡

主サトミ「どうかな?」

ベレーは､あたしが作ったノンアルのカクテルのグラスを傾けて飲んだ｡

ベレー「うん､飲みやすくて美味い｡流石､主様はカクテル作りも上手いね」

主サトミ「ベレーの教え方が上手いからだよ」

ベレーはフフッと少し微笑みながら…

ベレー「このカクテルは主様の優しさが滲み出ててノンアルコールなのに酔っ払ったみたいに心も体も…ぽかぽかしてきたよ…ほら主様の手で確かめて見て…」

ベレーは…あたしの手を触りながら自分の額に手をやる…

主サトミ「べ…ベレー…!?」

ベレー「フフフ…ほらね…俺の額…熱いでしょ…」

本当にベレーの額は熱い…

ベレー「あれ?主様の手も熱いね…主様もノンアルコールなのに酔っぱらったの?」

主サトミ「もう…!ベレーったら…!」

ベレー「フフフ…冗談だよ…」

ベレーはクスクス笑いながら冗談を言い合ったり他愛もない話をして｡

ノンアルの夜を漫喫して楽しんだ｡

─その手で･END｡別の話に続く─