女主と悪魔執事達と黒猫。

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devil・216。同じ畳の上で(マルハナ編)

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あたしはマルハナに呼ばれて別邸の和室の畳の上に上がった。

マルハナ「さぁ、主様、どうぞ。テーブルの前に座ってくれ」

あたしは、マルハナが、ちゃぶ台の前に用意してくれた座布団に座った。

主サトミ「うん、邪魔するね」

マルハナも、あたしの向かい側の、ちゃぶ台の前に座った。

マルハナ「やー、こうやって主様と二人きりで向かい合ってテーブルの前に座んのは久し振りだな」

主サトミ「そうかな?」

マルハナ「あぁ、今ならユウハとベアちゃんが別の用事で居ない事だし」

主サトミ「何が!?」

マルハナがニヤニヤした。

マルハナ「つまり今日は俺と主様の二人きりで居られて、あんな事や、こんな事出来ると言う事だ」

主サトミ「…………」

マルハナ「おいおい、冗談だって、んなシカトすんなよ」

主サトミ「もうマルハナの冗談には、すっかり慣れた」

マルハナ「あー、そうか」

マルハナが急に立ったままだから。

主サトミ「マルハナも座れば?自分達の畳の和室なんだから」

マルハナ「んじゃ遠慮無く」

マルハナは座布団の上に胡座かいて座った。

マルハナ「主様」

主サトミ「何?」

マルハナ「こんな、ずぼらな俺だが此からも宜しく頼むよ」

マルハナが急に真面目に畏まる。

主サトミ「急に真面目に、なんないでよ」

マルハナ「ん?俺らしくねぇか?」

主サトミ「うん、正直そうだね」

マルハナ「おいおい、兎に角此からも宜しく頼むよ。主様」

主サトミ「はいはい」

あたしとマルハナは暫く冗談言い合った。

─畳の上で・END。別の話に続く─

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