女主と悪魔執事達と黒猫。2

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ベアとの約束(2024年12月15日のXmas、執事個人編

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Xmasが近付く頃。

あたしはベアとエスポワーの街に出掛け。

街は綺麗なイルミのXmasの電飾等で彩られてる。

あたしとベアはXmasリースを作る為の材料を買って帰った。

【デビパレの自室】

あたしはベアと一緒に自室に入って暖炉の前に立った。

ベア「外は寒かったですね」

主サトミ「そうだね」

ベア「今日は主様とXmasリースの材料を買いに出掛けただけでも楽しかったです」

主サトミ「そう?なら良かった」

ベア「今日は主様とXmasデートが出来て良かったです」

主サトミ「…デート…!?」

ベア「はい、少なくとも俺は今日はXmasデートをしたと思ってます」

主サトミ「ベア…」

ベアが…ここまで…あたしとの外出を楽しんでくれたんだ…

あたしは敢えて言いにくい事を言葉を詰まらせながら辛うじて絞り出した…

主サトミ「…あたしも今日外出はデートだと思ってるよ…」

ベア「えっ?主様も今日の外出はデートだと思ってるんですね」

主サトミ「…うん…」

あたしは急に恥ずかしくなって頬に熱が上がり視線を落とした…

ベア「何か…俺1人で勝手に盛り上がってしまって…ごめんなさい…」

主サトミ「良いよ…」

ベア「さて今から早速Xmasリースを作りましょうか?」

主サトミ「えっ?」

ベア「主様と俺の特別なオリジナルのXmasリースを作りましょう」

主サトミ「そうだね」

あたしとのベアはテーブルの上にXmasリースの材料を置いて本体の上に飾りを置いた。 

Xmasリースの本体の枝と緑葉の上に松毬、花、色玉等、置いた。

ベア「主様のXmasリースの飾りは、それで飾るんですね」

主サトミ「うん、ベアのXmasリースは何の飾り付けるの?」

ベア「俺ですか?俺のくXmasリースの飾りは主様と殆ど同じです」

主サトミ「そうなんだ」

あたしはベアのXmasリースの作りかけを見てみると

本当に殆ど…あたしのと同じな気がするが…

このXmasリースには何か物足りない気がするが…

ベア「主様、このXmasリースには何か足りませんよね?何だと思いますか?」

主サトミ「足りないもの?」

ベア「それは、これです」

ベアが小さい熊の縫いぐるみを持ってユラユラ揺らした。

主サトミ「テディベア?」

ベア「はい、テディベアです」

すると、あたしは急に心底笑いが込み上げて来た。

ベア「主様?何で急に笑ってるんですか?」

主サトミ「テディベアの"ベア"ってベアと同じ名前だなって思って」

ベア「確かに俺の名前は熊の縫いぐるみみたいな名前ですよね」

主サトミ「可愛いなって思って」

ベア「えっ?俺が?可愛い?」

主サトミ「うん」

ベア「まぁ、でも主様が喜んで暮れたなら、それで良かったです」

あたしは暫く笑いが止まらなかった。

ベア「主様のXmasリースも見せて下さい」

主サトミ「良いよ。あんまり自信無いけど」

ベア「主様のXmasリースこのままでも充分素敵です」

主サトミ「そうかな?」

ベア「はい、ですが主様のXmasリースも何か淋しくて物足りませんね」

主サトミ「えっ?あたしのも?」

ベア「それは、これです」

ベアは、さっきの小さい熊の縫いぐるみとは色違いのを持ってユラユラ揺らした。

主サトミ「ピンクのテディベアだ」

ベア「はい、そうです。何か勝手に俺とのXmasリースと、お揃いに、しようとして、ごめんなさい…」

主サトミ「ううん、あたしもベアと、お揃いが良い」

大事な人と作る特別な、お揃いのXmasリース

世界で…たった2つしかない…

世界に2つだけのXmasリース。

【暫くして】

Xmasリースを作った後。

あたしとのベアは暖炉の前にあるソファーに座った。

ベア「主様…今日は俺とXmasリースを作って下さって…どうもありがとうございます…」

するとベアは真剣な眼差しで

あたしの方を…じっと見た…

ベア「もし主様さえ宜しければ、もう少し、このまま俺と一緒にXmas過ごして下さいませんか?」

主サトミ「…!!」

ベア「本来なら執事で、ある俺が主様とXmas過ごしちゃいけないんですけど…今日だけは俺と一緒にXmas過ごしてくれませんか?」

そうか…本来なら…だから…あたしもベアの期待に添えて答える…

主サトミ「良いよ…今日だけは…もう少し一緒に居よう…」

ベア「主様、ありがとうございます」

外は、もうすぐ空が赤くなる。

だが…あたしは、もう少し彼とベアと一緒に居たいと思ったのだった…

─ベアとの約束・END。次の執事個人の話に続く─











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