女主と悪魔執事達と黒猫｡2

優しさのインク汚れ（ロノン編､2024年､Xmas､執事個人の思い出編）

12月Xmasが近付くある日の事｡

執事個人達はXmasの準備を進めてる｡

あたしはロノンと厨房でXmasケーキのデザインを考えてる｡

ロノン「うーん､色々書いて見たんですが…」

ロノンが広げたノートには

Xmasケーキのデザインが色々びっしり書かれてる｡

主サトミ「何か良いデザインありそう」

ロノン「えぇ､ノートに書いてあるXmasケーキのデザインも良いんですが…俺的には､もっと拘って派手なXmasケーキ作りたいんですよね」

主サトミ「ノートに書いてあるXmasケーキのデザインも良いと思うけどね」

ロノン「そうですけど…この時期は弔いの時期でも…ありますから…それで悲しむ執事達も多いですから今年1年誰一人欠ける事無く無事に1年を過ごせたのですから」

主サトミ「うん､そうだね」

ロノン「これも主様が悪魔化した皆を心の中に入って助けてくれたからですよ」

主サトミ「いや…そんな…あたしは何も対した事してないよ…」

ロノン「いえ悪魔化した皆を心の中入って助けるなんて大した事してますよ｡中々出来ませんよ」

主サトミ「そう?そう言ってくれて､ありがとう｡ロノン」

ロノン「ベレーさんとシラさんはデビパレに来てからは初のXmasを迎えますから､その意味も込めたXmasケーキを作りたいんです」

ロノンの手を見てみると…

黒く汚れてた…

主サトミ「ロノン…手汚れてるよ…」

ロノン「これですか?これはノートに色々デザイン書いてて､そのインク着いた汚れでしょうね」

主サトミ「そうなんだ」

あたしは咄嗟にロノンの手を握った…

ロノン「えっ…?主様…?」

あたしはポッケに仕舞ってたハンカチを取り出してロノンのインクで汚れた手を拭いた…

ロノン「主様…?そんな事したら主様の大事なハンカチが汚れてしまいますよ…俺の手の汚れが気になるなら手洗ってきますから…」

主サトミ「良いから､あたしに拭かせて」

ロノン「分かりました…」

ロノンの心優しい気遣いが

あたしは心から尊敬視ながらの気持ちを込めて

ロノンのインクで汚れた手を

あたしのハンカチで拭いた｡

─優しさのインク汚れ･END─