女主と悪魔執事達と黒猫。2

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似ていく2人(ナクル編、2024年、Xmas、執事個人の思い出編)

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12月のXmasが近付くある日の事…

屋敷の執事達は、それぞれXmasに向けて準備を進めてる。

あたしは3階の執事部屋で

ナクルと一緒にXmasツリーに飾る種類豊富なリボンを選んでる最中だ。

ナクル「このリボンも良いし、このリボン捨てがたいですね」

主サトミ「確かに、どのリボンも捨てがたいね」

ナクル「このリボンも綺麗ですし、このリボンも美しいですし」

主サトミ「本当に躊躇する程どれも綺麗で可愛いリボンばっかりだよね」

ナクル「だからと言って何時までもリボン選びに、ばっかり時間を掛けてられませんね」

主サトミ「うーん、確かに、そうだね」

ナクル「ここは主様にリボンを決めて頂きましょう」

主サトミ「あたし?」

ナクル「はい、主様に1番Xmasを楽しんで頂きたいですから」

逆にナクルのリボンの好みも気に、なった、あたしは

主サトミ「うーん…そうだなぁ…せーので指差さない?」

ナクル「えっ?私もリボンを選ぶのですか?」

主サトミ「ナクルのリボンの好みも知りたいから」

ナクル「主様が私のリボンの好みを知りたいだなんて私は心底、嬉しくて仕方ありません」

主サトミ「せーので指差すよ」

あたしとナクルは一緒に掛け声と同時に好みのリボンを指差した。

主サトミ「同じだね」

ナクル「はい、同じですね。主様とリボンの好みが同じだなんて、このナクル心底嬉しくて仕方ありません」

主サトミ「あたしもナクルとリボンの好みが一緒で嬉しいよ」

ナクル「主様と好みが一緒だと分かった瞬間このリボンが、とても素敵な物に見えて来ました」

主サトミ「うん、好みが同じリボンを同時に選んだって分かった瞬間、何か急に、このリボンが素敵に見えて来たね」

ナクル「リボン1つですが私も段々と主様の好みに近付いて来た気が致します」

そういうナクルのフワッとした笑顔を見せて

あたしも釣られて微笑んだ。

あたしとナクルは選んだリボンを、それぞれ取りXmasツリーに飾り付けした。

ナクルだけじゃなくて

あたしも段々ナクルの好みに近付いた気がした。

ナクル「主様…リボンで思い出したのですが…」

主サトミ「何…?」

ナクル「後で主様の綺麗で美しい髪にもリボンを結ばせて頂けませんか?」

主サトミ「えっ…!?何で…!?」

ナクル「急に思い出したのです。主様にもXmasツリーと同じ赤いリボンを髪に結んだら、きっと、この世とは思えない程、綺麗で美しいと思いまして、もしOKなら、どこを赤いリボンで結んで欲しいか仰って下さいね」

主サトミ「ちょっと恥ずかしいけどナクルが…あたしの髪に赤いリボンを結ぶの望むなら分かった考えとく…」

あたしはナクルに結んで欲しい髪の場所を教えて

ナクル「はい、畏まりました。そこの髪に赤いリボンを結べば宜しいのですね」

ナクルは…あたしの髪を触りながら…

ヘアブラシで…あたしの髪を優しく解かしてく…

ナクル「主様の髪は綺麗で美しいだけではなくフワッと良い優しい香りもなさるのですね」

主サトミ「ナクル…」

ナクルの何かスンスン、クンクン

小刻みに鼻を吸う音が聞こえた。
 
もしかして…あたしの髪をナクルに嗅がれてる…

それが何とも心地良くて

気持ち良い…

ナクル「おっと…これは失礼致しました…私の鼻が主様の髪が…あまりに綺麗で美しくて良い優しい香りに誘われてつい嗅いでしまいました」

主サトミ「…………」

ナクル「本来の目的を忘れてはいけませんね。主様の綺麗で美しい髪の手入れを続けさせて頂きます」

ナクルは引き続き…あたしの髪をヘアブラシで解かすのを再開して

あたしの指定の場所の髪に赤いリボンを丁寧に優しく結んだ。

ナクル「主様、出来ました」

ナクルが赤いリボンで…あたしの髪を結んでくれた、あたしが前の鏡で見てみると

主サトミ「ナクルあたしの髪を結ぶの上手いね」

ナクル「ありがとう、ございます。本当は、主様の髪に結ばせて頂いた赤いリボンを、ずっと見ていたいのですが…見て良いのは私だけです…他の執事の皆さんには見せたく…ありませんので…」

主サトミ「…ナクル…?」

ナクル「他の執事に見られては本末転倒ですので今から主様の髪に結ばせて頂いた赤いリボンをXmasプレゼントを結んでる箱のリボンを…ほどく様に優しく丁寧に…ほどかせて頂きます…」

えっ…?もしかして…ナクルは…あたしの髪をXmasプレゼントの箱を結んでるリボン見たいに出しに結んだって事…?

ナクル「主様…如何ですか…?」

主サトミ「うーん…折角綺麗に結んだのに何か勿体無い気もするけど分かった…あたしの髪をXmasプレゼントに見立てて赤いリボンほどいて良いよ…」

ナクル「はい、ありがとうございます」

ナクルはあたしの髪に結んだ、ばっかりの赤いリボンを優しく…そっとシュルシュルと擦る音立てながら…

ナクル「赤いリボンが全部ほどけた後の主様の綺麗で美しい髪がファサっと下りる感じるが、また堪らなく良いですね」

主サトミ「そう…?それは良かったね…」

何か今日は、あたしナクルに髪と赤いリボンで遊ばれてる気さえして来るが…

それも…また楽しいと思うナクルの意外な…お茶目な所が垣間見れた一時だった…

─似ていく2人・END─





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