女主と悪魔執事達と黒猫。2

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こっそり先取りXmas(ベア編、2024年、Xmas、執事個人の思い出編)

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12月が近付くある日の事…

屋敷の執事達は、それぞれXmasに向けて準備をしてる。

そして、あたしもベアと一緒に部屋にキャンドルを並べるの手伝ってる。

ベア「主様…こうしてキャンドルを並べると良いですね」

主サトミ「Xmasまで待ちきれないね」

ベア「主様このキャンドルだけ形が良くなかったので端っこに避けてました」

主サトミ「そのキャンドルは?」

ベア「実は俺が作ったんです」

主サトミ「ベアがキャンドルって珍しいね」

ベア「はい、ミヤ先生に教わって作ったのですけど上手いかず綺麗に出来ませんでしたね」

主サトミ「そんな事ないと思うけど…」

ベア「もし宜しければ主様が、そのキャンドルに火を点けて下さいませんか?」

主サトミ「このキャンドルに…あたしが点けて良いの…?」

ベア「はい、主様に是非、主様に点けて欲しいんです」

主サトミ「分かった点けるよ」

あたしが形が歪なキャンドルに火を灯すと…

ベアが部屋の明かりを全部消した…

キャンドルの火だけが…ゆらゆら揺れる…

主サトミ「…綺麗だね」

ベア「はい、キャンドルの明かりだけ照らされても主様の綺麗で可愛い顔が更に美しく見えます…」

主サトミ「…ベア…」

ベアに…そう言われて…

何て返事して良いか不明だ…

するとベアは悪戯っぽく微笑み…

ベア「キャンドルの前だと声が小さくなりますよね…いけない事してるわけじゃないのに…ですね…」

キャンドルの前で声が小さくなるのは何でだろう?

ベア「ですから…もう少し…主様に近付いて宜しいですか…?」

主サトミ「え?」

ベア「主様の例え仮に小さい声だとしても一語一句聞き逃したくないから」 

主サトミ「分かった…もう少し近付こう…」

ベアは…あたしの近くまで来た…

するとベアとの肩が触れ合いそうになるが…

あたしは…それを1ミリも放そうと言う気にはならなかった…

ベア「主様…これは…いけない事に入りますか…?」

主サトミ「どうだろうね…」

この時間が…もっと長く続けば良いと…

あたしは心の中で願いながら…

今日だけ…あたしとベアは…もっと近くに寄って肩と頭をコテンと…くっ付け合って…

薄暗い中ゆらゆら揺れるキャンドルを…あたしとベアは部屋で二人きりで静かに無言で眺めてる…

─こっそり先取りXmas・END─
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