女主と悪魔執事達と黒猫。2

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信頼と無防備(ユウハ編、2024年、Xmas、執事個人の思い出編)

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12月が近付くある日の事…

屋敷の執事達はそれぞれXmasに向けて準備を、してる。

別邸の様子を覗くとユウハが絵本を読んでる。

ユウハ「フム、Xmasは赤と緑と白のイメージなのですね」

主サトミ「ユウハ」

ユウハ「あらら、主様」

ユウハの膝の上の絵本がチラッと見えた。

ユウハ「何の絵本、読んでるの?」

ユウハ「はい、この絵本からXmasのヒントの事を仕入れようとしてました」

主サトミ「へぇ、そうなんだ」

ユウハ「はい、真夜中に寝所に要らしてXmasプレゼントを置いて行かれるというXmasならではの毎年の風習は私には御座いませんでしたから」

主サトミ「あたしも一緒に絵本、読んで良い?」

ユウハ「はい、勿論、大歓迎ですよ」

あたしはユウハの隣に座って一緒に絵本を読んだ。

あたしには毎年、慣れ親しんだXmasの風習だが…

良く考えたら真夜中に…こっそり人が入って来るとか結構…恐ろしい…

ユウハ「ですが主様なら真夜中に、こっそり要らしても私は全然、宜しいですよ。私は主様の事を信頼してますから寧ろ大歓、迎致します」

確かにユウハなら確実に信頼出来る。

主サトミ「ありがとう。ユウハ、あたしもユウハなら真夜中に、こっそり来ても良いよ。あたしもユウハの事は信頼してるから」

ユウハ「そうですか?ありがとう御座います。今も、こうして主様と御一緒に近くで絵本を読む事が出来て私は光栄です」

良く見たら無意識にユウハの近くで身体同士を密着させる程、絵本を読んでる事に漸く気付いた…

主サトミ「あっ…ごめん…つい…」

ユウハ「フフフ、私は寧ろ大歓迎ですよ。私の近くで無意識に私の身体を密着させる程の無防備な、お姿を拝見、出来て私は幸せですよ」

ユウハは赤い麿眉で綺麗な顔をキスしそうな程…もう少しで唇が触れ合う程…近付けた…

ユウハ「私以外の男には間違っても…主様の今の可愛いお顔を御見せに、主なられないで下さいね」

ユウハには申し訳無いが…

それは約束…出来そうにない…

だって…あたしは執事達の彼女じゃなくて…

あくまで執事達の主としての仕事の指令を…まっとうしてるだけだから…

その事をユウハには一切言わず…

本当の気持ちをユウハには隠し通したまま…

主サトミ「うん…気を付けるよ…」

あたしは今はユウハと身体を密着させたまま…

暫く絵本を読み続ける…

穏やかな時間を過ごした…

─信頼と無防備・END─







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