女主と悪魔執事達と黒猫。2

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悪くない選択(シラ編、2024年、Xmas、執事個人の思い出編)

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12月が近付くある日の事…

屋敷の執事達は、それぞれXmasの準備を、してる。

あたしは別邸2階の執事室でシラが絵を描いてるのを眺めた。

シラ「…………」

主サトミ「凄く心暖まる様な素敵な絵だね」

シラ「フン…」

シラが相変わらず興味無さそうに…あしらいつつも…どっか楽しそうに見えて描いてる絵は

紺色の夜空に…ちらほら舞い散る雪に

家の中の光が夜空の外を照らしてる。

シラ「Xmasまでに、この絵を描けと頼まれてな」

主サトミ「それで夜空にちらつく舞い散る雪が降る家の窓の光が夜空を照らす絵なんだね」

シラ「フン…本来なら我に指図するなど許さぬが仕事となれば致し方ない」

本当にシラが描く絵は画家並みの才能とも言えるだろう…

シラ「…おい…」

主サトミ「どうした?」

シラ「お前の後ろに幾つかの額が並んでるだろう」

主サトミ「…うん…」

シラ「その中から、この絵を入れる額を選べ」

主サトミ「あたしが…?」

シラ「お前に額を選ばせてやってるんだ。光栄に思うが良い」

主サトミ「でもさ…」

シラ「口答えするな」

主サトミ「別に口答えじゃない」

シラ「黙れ。それとも何か?お前は額を選びたくないのか?」

主サトミ「そんな事、無い」

シラ「なら、さっさと額を選べ」

主サトミ「分かった」

あたしは幾つか…ある額を眺めたが…

シラの絵を台無しにしたくない…

慎重に額を選ばないとなんない…

そう思うと緊張してきた…

シラ「…………」

あたしが…まだ額選びに時間掛かってると…

シラ「…おい…」

主サトミ「何?」

シラ「我の絵に合わせずとも良い。お前の好きな額を選べ。お前の選ぶ額が我の絵に合わぬ筈無い」

主サトミ「でもさ…それってさ…」

シラ「良いから、さっきと、お前の好きな額を選べ」

あたしはシラに言われた通り

あたしの強いて好きな額を選んだ…

主サトミ《よし!これにしよう》

シラ「おい、決まったか?」

主サトミ「決まった」

あたしは辛うじて選んだ額をシラに見せた…

シラ「フッ、悪くないだろう」

シラの嘘偽りの無い…本の微かだが…

シラは口角を少しだけあげてる…

相変わらず命令な言動だが…

本の…ごく稀に見せる分かるか…分かんないかぐらいの…

優しさはマジで希少だ…

でも悪い人間じゃ無さそうなのは

間違いないから…

─悪くない選択・END─








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