体育館倉庫での秘密の恋

狭山雪菜

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1学期3

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今は授業中なので、あと30分はチャイムが鳴らない。そのため体育館に向かう事にした。

体育館も開かれている中を歩き、体育館準備室ーー倉庫として使われている扉の引き戸を開けると、バスケットボールやバレーボールのボールがたくさん入ったカゴに寄りかかり、準備室にある小窓を見ている坂下先生がいた。
「…坂下先生」
引き戸を開けた時に誰かが来た音が聞こえたはずなのに、ぴくりとも動かない彼の名を呼んだ。
振り返らずに身じろぎひとつしない彼は、息を吐くと、
「…その…昨日は」
と喋り出し、私は坂下先生の背中を見つめた。
「真城先生、その…昨日は悪かった」
私の方を見もしない彼に、何故か無性に腹立ちイライラと感情が乱れる。

ーー何でだろう、悲しいムカつくって感情がぐちゃぐちゃだ

「…ふざけてって…揶揄ったって事ですか?」
彼の背中に手を伸ばせば触れそうな場所まで移動する。
「それは違…」
振り返った彼が同じ目線となった私を見て、目を見開き驚いていた。
ーー酷い顔してるのよね、多分
自嘲して視線を足元に下げた。
「真城…先生」
私の腕を掴み彼の左側に引き寄せられた私は、彼が何かを言う前に唇を重ねた。
ーーわからない、何で私からキスしてるのっ
私から触れただけのキスに、我に返り身体を引き離れようとしたら、頭を掴まれもう一度キスをされた。
唇が重なったまま、彼の口が動き彼の舌が私の唇をペロッと舐める。口を開けると、彼の舌が口内へと入り味わうようにねっとりと絡まる私の舌。
歯列をなぞり、上顎も、頬の内側も、彼の舌が傍若無人に動き回り、最後に舌を強く吸われてジンジンと痺れる。
「んっ、んふっ」
ガクガクと足が震え、立っていられなくなり、彼の肩に手を置き寄りかかる。すると頭にあった手が私の腰に回り、支えてくれた。
くちゅくちゅと唾液の溢れる水音が、少し開いた2人の口の隙間から聞こえ余計に煽られ激しくなっていくキス。
顔の角度を変えて口の奥まで入る彼の舌に、ゾクゾクっと悪寒が走る。
「んっ、んん」
と鼻で息をするのも苦しくなった頃まで続いたキスは、私が彼の肩をトントンッと叩くまで終わらずに、名残惜しく離れた唇をペロリと舐める彼。額も鼻もくっつけたまま肩で息をする私を、宥めるように背中を摩り口の端から零れた唾液を丁寧に舐めとる彼。
「…小せぇ、口」
そう言って視線を絡め見つめ合い啄むキスを受けながら、呟いた彼の声に頬が赤くなり、恥ずかしくて彼の口を塞いだ。


次の授業までと時間ギリギリまでキスをしていた私達は、最後にと頬にキスをされ
「後で」
と耳元に囁かれた。
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