体育館倉庫での秘密の恋

狭山雪菜

文字の大きさ
5 / 20

夏休み1

しおりを挟む
無事に1学期も終わり、部活動のない生徒以外は登校する夏休みになったが、教師は長い夏休みなんてもらえるはずもなく。あとでやろうと後回しにしていた雑務と2学期の学習計画を進め日々出勤していた。
授業がない分自分のペースで仕事が進められ、隙間時間に見回りという名の校内探検をしていた。
だんだんとお盆とセットにして有給を取る教師も増え、出勤する人もお盆に近づくたびに減っていった。

「おはよう御座います」
職員室に入り挨拶をすると、部活のために出勤した顧問と数名の事務員しかいなかった。
「おはよう」
顧問に話かけられて雑談していると、ガラッと開いたドアから入ってきたのは、坂下先生で
「おはようございます」
荷物を学年主任の机に置き、慌ただしく職員室を出た坂下先生。
「…どうしたのでしょうか?」
珍しくすぐに行ってしまった坂下先生を見送った私に、
「なんか、3組の男子生徒が母親と来てるらしいですよ」
と、言ったのでまたか、と思った。
この学校はそこそこの進学校なので、1年生の時から進路相談と芳しくない成績の生徒を呼び出し指導してきた。夏休みなどの長期休暇は、相談などにうってつけで、学校にくる保護者も多いのだ。
「学年主任も大変だよね」
「そうですね、あはは」
と他人事のように笑った。




******************


すでに日課になりつつある、お昼前の校内の見回りーー校内探検へと出かけた。教室ひとつひとつドアの小窓から覗き異常がないか見た。いつもは騒がしい校内もシンと静まり、私の室内履きの運動靴がキュッキュッと床に擦れ鳴る。
3階にある1年の教室を見終わると、階段へと向かい下の階へと移動する。2階の2年の階に着くと、階段の踊り場で急に腕を引かれ、ぎゅっと身体が何かに包まれ目の前が真っ暗になった。
「きゃ…っ」
小さい悲鳴は、誰かの固い胸の中へと吸い込まれ消えた。ぐっと大きな腕が私の背中に回され、なんとか胸から顔を上げると、坂下先生だった。
「さ…坂下先生っ」
シッ私を黙らせ、口を塞がれる。いきなり舌を入れられ、熱い舌が絡まる。強く吸われ、舌の根が痛い。
「んっんんっ」
離して欲しくてもがくが、太い腕がびくとも動かない。なのに私が動いた事を気に入らなかったのか、抱く力を強めさらに深くなるキスにもう諦めて、彼のシャツを握り身を任せた。
舌もぎこちないながらも応え、踵をあげた。私の頬に彼の鼻がくっつき口内に溢れる唾液を吸われ、ゴクと飲み込み彼の中に消えていく。今度は彼の口内に私の舌を入れ彼の唾液を掻き出していると、彼の唾液を流されゴクンと飲み込む。ちゅうと離れた唇が2人の間に透明な糸を引き、最後にペロリと唇をなぞり舐め取られた。



しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

禁断溺愛

流月るる
恋愛
親同士の結婚により、中学三年生の時に湯浅製薬の御曹司・巧と義兄妹になった真尋。新しい家族と一緒に暮らし始めた彼女は、義兄から独占欲を滲ませた態度を取られるようになる。そんな義兄の様子に、真尋の心は揺れ続けて月日は流れ――真尋は、就職を区切りに彼への想いを断ち切るため、義父との養子縁組を解消し、ひっそりと実家を出た。しかし、ほどなくして海外赴任から戻った巧に、その事実を知られてしまう。当然のごとく義兄は大激怒で真尋のマンションに押しかけ、「赤の他人になったのなら、もう遠慮する必要はないな」と、甘く淫らに懐柔してきて……? 切なくて心が甘く疼く大人のエターナル・ラブ。

密室に二人閉じ込められたら?

水瀬かずか
恋愛
気がつけば会社の倉庫に閉じ込められていました。明日会社に人 が来るまで凍える倉庫で一晩過ごすしかない。一緒にいるのは営業 のエースといわれている強面の先輩。怯える私に「こっちへ来い」 と先輩が声をかけてきて……?

ハイスペック上司からのドSな溺愛

鳴宮鶉子
恋愛
ハイスペック上司からのドSな溺愛

ヘンタイ好きシリーズ・女子高校生ミコ

hosimure
恋愛
わたしには友達にも親にも言えない秘密があります…。 それは彼氏のこと。 3年前から付き合っている彼氏は実は、ヘンタイなんです!

お義父さん、好き。

うみ
恋愛
お義父さんの子を孕みたい……。義理の父を好きになって、愛してしまった。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

ドSな彼からの溺愛は蜜の味

鳴宮鶉子
恋愛
ドSな彼からの溺愛は蜜の味

処理中です...